《レポート画像》
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到着 - 出発
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《ルートポイントのあらまし》
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10:19
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青空こそ見えないが近鉄奈良線・瓢箪山の駅舎を出ると既に気温は31℃と真夏日を示している。駅前を南北に走る旧国道170号(東高野街道)を右(=南)へ向かうと
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10:21
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全く国道とはかけ離れた雰囲気の商店街が両側に軒を並べるアーケードの下をノンビリ伝う。
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10:22
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左手方向に瓢箪山稲荷への参道を教えてくれる石の鳥居が現れる。 客坊谷コースへはここを左折する事になるのだが今回は「六万寺コース」を登るので道標に従って直進する事にする。
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10:25
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200m程進むとクリニックプラザの角で東行き一方通行(←)の丁字路に着くのでここを左(=東)へ曲がる。
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10:29
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しばらくそのまま歩くと右手に「左折禁止」の標識が建てられた十字路に着き、左前方角に判りにくい道標が現れるのを確かめて直進する。
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10:34
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舗装道路が少しずつ勾配を増してくると「四条太鼓台」と書かれた大池会館が姿を現すので、道標通り右(=南)へ採ると左手から大池公園が見送ってくれる。
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10:43
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道はますます傾斜が増してきて一気に汗が噴き出してくるが、坂を登り切ったところで左手の道標が「▲なるかわ谷」を見て白いガードレール沿いに直進する。
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10:44
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少し勾配が緩やかになったところで「⇒野外活動センター・六万寺ハイキングコース」の道標が現れるので、右へ分岐して「なるかわ谷コース」を左方向に見送る。
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10:46
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少しの間住宅地を進むことになるが、正面に薄緑の建物が視界に入ると
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10:46
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右手膝丈に「←六万寺ハイキンギコース」の道標が打たれているので左への斜面を伝い進む。
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10:51
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レンガ色の東大阪養護老人ホームが左手に見えると正面には五里山(269m)がハッキリとした山容を現すが、この山の右手を流れる谷がこれから辿る六万寺コースである。
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10:52
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坂道は丁字路に突き当たるが、この道がらくらく登山道でここは右(=南)方向へ少し下り気味に進むと
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10:55 - 10:58
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すぐにガードレールと大丘(農業用水)池の手前に細い地道が現れ、駅から40分程でやっと苦手な舗装道路から解放される。 ここが六万寺コースの取り付き(Ca.110m)なのでGPSの電池交換を兼ねて最初の休憩を挟む。 池畔の木陰では地元の方が2〜3人でノンビリ釣り糸を垂れて長閑な時間を過ごしておられるようだ。
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10:59
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下草の拡がる池沿いの薄い踏跡を辿ることになるが、池の端まで来ると下草は姿を消してハッキリとした道に変わる。
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11:00
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整備こそ行き届いていない道だが植林ではなく自然林と野鳥の囀りを聴きながら辿る道で、少しワイルド好みのハイカーにはお薦めのコースだと思う。
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11:00
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小さな石橋を左岸へ渡ると途端に空気が入れ替わるように、今までの蒸し暑さがウソだったのではと思う程快適に感じるがそれでも手元の温度計は今も29℃を示している。
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11:01
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谷道は左岸のやや急なジグザグを伝い登るが降り続いた雨のせいか以前歩いたときよりも水量が多いようで岩場では滝が迎えてくれそうな予感がする。
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11:03
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急斜面では足元を掬われないよう気を配るが、続いた雨の影響もなさそうで殆ど滑る心配もなくゆっくりマイペースで歩を刻むと、早速ウグイスや野鳥の声が癒してくれる。
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11:08
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このコースでは唯一の植林が目に着くが、山抜けでもあったのかと改めて見回していると静かな樹間から瀬音が聞こえてくる。
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11:09 - 11:12
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やはり、予感の通り! いつもは殆ど水の涸れた岩場だったのに4m程の斜瀑(Ca.150m)になって出迎えてくれたのは嬉しい。 これだけの流れでも涼しい風を運んでくれるので、マイナスイオンとフィトンチッドを浴びながら木陰に立って給水休憩と洒落込む。
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11:18
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呼吸も平静に戻ったところで平坦になった中腹道を捲き進むと前方左手にチラチラと水溜まりが見えてくる。
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11:20
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いつもは下草が生い茂って水が溜まった状態を見たことのなかった砂防堰堤(Ca.180m)だが、雨量が増えた時にはこのように水を堰き止めてダムの仕事もするという現場を見ることが出来たのは幸運だ!
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11:22
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堰堤のすぐ上流で谷筋は左右に岐かれているが、道は一旦流れのない右俣へ進み降雨時にはナメを思わす緩い傾斜になった岩面を登ると左へ誘導する目新しい標識(Ca.190m)が目に入る。 もしここに道標がなければ左への細い道に気づかず、一見広く見える右俣に入り込むかも知れないハイカーにとっては心強い存在だ。 相変わらず耳には爽やかな潺の音と野鳥の二重奏が心地よく響く。
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11:23
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勿論ここは道標通り左俣へ進んで左岸に付けられた小径を周り込む事になる。
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11:27
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右手左岸の急斜面に付けられたジグザグの捲道に取り付くところでは左前方から5m程の斜瀑(Ca.200m)が見守ってくれる。
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11:29
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捲き上がると再び左岸沿いの平坦な道に変わるが、小さな滝が倒木に隠れるように顔を覗かせる。 ここまで来ればこのコースの後半に差し掛かる。
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11:30
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この辺りから倒木が目立ち始めるが通行に支障のないよう整備はされているので、足元への特別な注意は不要だろうと景色を楽しんでいると木製の階段と2m程(Ca.220m)の滝に到着する。
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11:36
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階段を過ぎると古い堰堤の直前で道なりに右岸へ横切るが、程なく堰堤の上で左岸へ渡り返してさらに沢沿いを進むと、
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11:43 - 11:45
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前方から落差2m程の形の良い滝が迎えてくれるので給水を兼ねて立ち休憩を挟む。 なんと、清流と木陰の相乗効果?でここでの気温は27℃。
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11:49
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左岸前方に岩壁が待ちかまえているので、道は一旦谷を離れて右手の急斜面を高捲く事になる。
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11:52
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谷道は先程まで見せていたV字状渓谷の雰囲気から穏やかな谷相に変わり、水の流れもいよいよ谷詰めに近づいた事を教えてくれるとコースで最後となる1m少々の小滝をやり過ごし勾配は一気に緩やかになる。
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11:54
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小さな沢を左右に渡り返すと左手の尾根尻へ駆け登る急なジグザグ道に取り付く。
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12:00 - 12:02
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急坂を登り切った尾根尻には疑似木製のベンチ(Ca.340m)が設えられているので、息を整えるために少しの間腰をかけて軟弱な足を休ませる。
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12:03
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ベンチから露岩の飛び出した尾根を伝うと4〜50段の階段を上り詰めると
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12:03
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4〜5分で髪切(こうぎり)管理道(=生駒縦走歩道)に突き当たる。
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12:09
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六万寺コースはここまでで、六万寺谷口と書かれた道標を右に折れて苦手な舗装路を100m程辿る事になる。
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12:11
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周辺一帯は大阪府民の森 中部園地(なるかわ園地)として舗装整備されているので、家族連れで訪れるには申し分のない園地だと思うが私のように苦手な人にはあまり歓迎できないのだが、休憩所も整備されているので今回は昼食タイムに利用させて戴くので左への階段を上がる。
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12:22 - 13:00
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ここには“自由の森なるかわ・野外活動センター”(Ca.410m)があって管理人も常駐(※火曜日以外)されているので飲料補給には便利だろう。 適当に木陰のバンガローテラスを借りて昼食タイムを挟む。
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13:10
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ノンビリとした時間を過ごした後は園地内を簡単に見て回るが、どなたも目にすることなくゲート(Ca.430m)のある信貴生駒スカイライン沿いの縦走歩道を伝う。
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13:10
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横を走るスカイラインも極まれに車両が通行する程度なので、排気音の混ざらない野鳥の声だけが耳元に爽やかな余韻を残してくれる。
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13:14
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車道が少し遠くになると園地の名残のような埃にまみれたキノコ型の建造物がチラチラと道端から見送ってくれるが、現状では子供が中に入って遊びたくなるほど整備されていないのでただ目障りなだけの代物だと思われる。
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13:17
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静寂の中を小さなアップダウンが楽しんでいると
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13:23
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左手後方に下る細い小径が分岐するが、気をつければ樹幹に巻かれたテープが目について“夫婦岩”への分岐である事が判る。 ただし、左への小径を下って一旦車道(スカイライン)を横断する必要があるのだが。
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13:25
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車道と並行して伸びる縦走歩道が右へ直角に折れるところにベンチが置かれていて、以前には雑木越しに少しあった眺望も雑木が伸びた今では期待出来ない。
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13:28
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ほとんどが尾根筋を伝うように整備された縦走歩道だが、珍しく尾根の切り開かれたところで右手の茂みでガサゴソという音に思わず目を向けると・・・ 捕虫網を手にした1人の男性が、山道に入って初めて出会った人で「シジミチョウの生態を調べている」との事に思わず「ご苦労様です」
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13:34
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5〜6分で車道沿いの細尾根になったり
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13:40
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ガードレールに挟まれたコンクリート道になったりと目まぐるしく変化するが
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13:42 - 13:51
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やがて茂みに視界を遮られて坂道を登って鐘の鳴る展望台(460m)が設けられた今回の最高地点に着くと、丁度食事を終えて寛いでおられる若いご夫婦と顔を合わせる。 階段下の駐車場に止められている車で来られて立ち寄られたのだろう。 他愛のない話題で10分程過ごしたので席を立つと、お二人も車に戻られるようで展望台を後にされる。
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13:53
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階段から駐車場への途中で私は縦走歩道へ足を進める。
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14:01
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背丈を超すササに覆われた道を10分近く辿ると突然目の前に横断陸橋が姿を現す。 唯一車道を跨ぐ歩道橋の上からは平群町方面の景観が楽しめるのだが生憎霞んで遠望はきかない。
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14:12
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"歩道橋を渡ると程なく“みずのみ園地""に入ることになるが、コース上にはゲートなどなくて明確な境界はないので右手に車道を見て進んでゆくと小高い灌木帯に迎えられる。"
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14:17
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斜面を登りきったところに十三塚・親塚があって、周囲が少し刈り払われたようだが茂った下草に覆われて全ての塚を視認することは出来ない。
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14:18
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緩やかに十三塚の丘を下ったところに十三峠(430m)があって、縦走歩道はさらに車道沿いを進む事になるが右膝に少し違和感があるので「立石越」から下る予定を取りやめて、右へ続く十三街道を下ることにする。
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14:19
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道は車道の下を潜り抜けて西側へ出ると
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14:19
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左手に八尾〜奈良を結ぶ“自然公園道八尾・十三峠線”が目にはいるので慎重に横断する。 無事に渡ると「←高安山頂 服部川駅→」の道標が下山路を案内してくれる。
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14:23
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細い山道を2〜3分下ると左手に“みずのみ園地・芝生展望広場(410m)”への登り口が見えるが、案内板で確認しても日陰はないと考えて通過してしまう。 事実公式HPを拝見しても屋根のある施設は見あたらないし、眺望も霞んで良好とは言えないだろうしでここはスキップして正解だろう。
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14:27
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古くから利用されていた十三街道も今では“みずのみハイキングコース”として簡易舗装された急坂を下ることになるので、古道と呼ぶには少し抵抗を感じながら急勾配を4〜5分伝い下ると、
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14:30
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丁字状の分岐に着く。 左を採れば「みずのみ地蔵尊」を通る事が出来るしウグイスの鳴き声にも釣られて左折してみる。
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14:32
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薄暗い雑木の中を1〜2分でこぢんまりとしたお堂の背後に着くので
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14:32
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前に回ってみるが何も書かれたものが見あたらないし、周囲を見回しても判らないが、弘法水が湧いている事からも弘法大師像が祀られているのだろう。
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14:34 - 14:39
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そして石段を下れば展望の開けた【水呑地蔵院】境内に建てられた本堂と鐘楼、そして弘法の霊水(Ca.320m)が落ちる小堂が傾斜地に並んでいる。 境内からは霞んだ絶景?が拡がっているが、知る人ぞ知る絶好のデートスポットだと紹介されている。 休んだ後は霊水をタオルにタップリ含ませて境内を後にする。
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14:40
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道は上下に岐れて、上の鐘楼伝いに行くと駐車場へ出てしまうのでここは下の舗装されたハイキングコースを下る事になる。
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14:49
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途中で駐車場からの道に合流して10分程で前方にフェンスで区切られた池が見えるが、ここから道は谷沿いを下って行くのだが・・・・
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14:58
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アリャ〜! もう少しで谷に下り着く直前で谷側の法面が数メートルにわたって崩落している。 思いっきり山側をソーッと通り過ぎる事が出来たので一安心して崩落箇所をパチリ。
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15:00
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谷に降り立ったところで道は釘折れ状に戻るので先程の崩落現場の下に着くと、道は地滑りによる倒木で通行禁止め状態・・・・・ 仕方なく束の間のヤブ漕ぎで倒木をやり過ごすと
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15:02
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地元役場の方?らしい2人の男性が状況確認と緊急措置のために、登山口に黄色のテープで入山禁止の対応作業をされて入るのを見ながら「ご苦労様」と一言、すぐに“神立茶屋辻”に着く。 そこには最新の地形図にも表記されていない立派な舗装道路が南北に走っているので地元の方にお尋ねしてみると、「“八尾農免道”と呼ばれ生駒山南部の西麓、服部川〜神立付近を南北に通る風光明媚な農道だ」とか。 ついでに「服部川駅に行くならとにかくこの道を真っ直ぐ行って、来迎寺の前を西に向かえばいいよ」と教えて戴いたのでその通り歩く事とする。
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15:07 - 15:12
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4〜5分歩くと前方に白い幟が見えてくる。
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玉祖神社(たまおやじんじゃ)のエントランスだが、膝への負担を考えて境内の参拝はせずに念のために自販機での飲料補充のみにして簡単な立ち休憩を摂る。 右手には神の使いとして天然記念物の長鳴鶏のオブジェが置かれているが、運良く鳥居の傍に実物の長鳴鶏(=黒柏)が姿を現してくれたのでズームで引っ張ってみる。
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15:50
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後は延々と続く舗装道路を容赦のない直射日光に苛まれながら40分程の行程で近鉄信貴線・服部川駅に何とか辿り着く。
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