額田谷コース 〜 生駒山・アジサイ園(Ca.530m) 〜 摂河泉展望コース
コース概念図 コース断面図
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2018年 6月17日 (日曜日)快晴 メンバー:単独
歩行距離 9.5q/歩行時間 3時間32分 (休憩時間 0時間54分) 所要時間 4時間26分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
9:55 この時期はまだ最盛期には早いので、人混みもあまりないだろうと甘い判断をして近鉄奈良線額田駅で降りる。 案の定同じ目的で下車された人は2〜3人しか見あたらないようで、静かな山歩き期待して駅舎を後にする。

※念のため!今年のアジサイ祭りは昨16日から既に始まっています。

9:57 現在の気温は手元の温度計では24℃だが、意外と湿度は低いようで青空から降り注ぐ陽光からはからっとした暑さが感じられる。“こどもの日”に歩いた時には南側に走るR308(暗越≪くらがりごえ≫街道)を利用したのだが、今回は駅の北側に伸びる額田谷を往路に使うことにした。
9:58 道は苦手な舗装された急斜面を伝うことになるので、通過する電車をやり過ごす間屈伸運動で気分を和ませる。
9:59 踏切を渡るとすぐ右に続く枚岡公園への道と分かれて急な登りが始まる。
10:05 5〜6分も進むと往時の修験者が修行に励んだと言われる山岳信教の聖地に足を踏み入れる事になり、ここで左手に始めての道標が姿を現わす。
10:09 額田駅をスタートして15分、民家が途切れると左右の山肌も迫って来て道も次第に細くなるが急で苦手な舗装路はなおも続く。
10:12 道が一旦山間の平坦な谷道に変わるとチラホラと現れる修験者や参詣者用の宿坊が出迎え、そして見送りを受けると
10:15 道端から紫陽花が姿を見せてくれる。

漠然と山歩きを考えていたのだが「そうだ、今回の目的地をアジサイ園にしよう!」と急遽行き先を決められるのも気軽な単独行の特典だ。

10:16 すぐに寺院らしくない建物が目につくが、石柱に“金剛山・地蔵院”と書かれているところをみるとやはり住居兼寺院のようだが生活臭は感じられない。
10:18 再び傾斜が急になってくるが、相変わらず舗装された道が続くので足元に神経を使う必要はない。視界には優しい緑色が拡がり時々ポツンと青やピンクに着替えた紫陽花の見送りが心地よい。
10:23 軽自動車が何とか通れる程度の舗装道路は、適当に谷沿いの木陰を縫うように高度を上げて行くのでバテる心配がなさそうでホットしながら足を進める。
10:26 やがて左手に小広い台地が現れ建造物があったことを窺わせる。 見ると古い標識に「觀音寺」の寺院名が読み取れるので、カメラを向けていると後方から人声が聞こえてくるので道を譲る。
10:29 見ると親子連れと思える女性で、足取りは軽く会釈をされて快ペースなので私との距離はみるみる離れて行く。 若さの違いを痛感させられながら相変わらずのスローペースで辿るが、気がつくと足元は舗装路からいつの間にか地道に変わっているので少しはペースが上がるかな?
10:32 振り返ると足が感じている程の勾配はないようなので、やはり脚力が落ちた事を認めざるを得ないのだが今回も給水回数は予定内と言うことで体力的にはまだ余裕があるようで休憩はまだ取らずだ。
10:38 コンクリートの急な階段道に変わると右手前方に四阿が出現すると、先程の親子連れが少し休憩を挟まれていたようで私の到着と入れ替わるように急斜面を快調に登って行かれる。
10:41 四阿から標高差にして40m程足を進めると前方に小さな門(天龍院の山門?)が目につくので、ここで初めて給水を兼ねての立ち休憩を挟む。 気温は21℃と駅前に較べて3℃涼しい事になる。
10:43 門を潜っても急斜面は変わらないが、階段前方に細く流れ落ちる滝が見え出すので長尾ノ滝に着いたことが判る。 案内板によると滝は上下2段に分かれていて下部が雌滝で上部が雄滝と言うことなので、急階段を伝い登った広場で雄滝の前に出る。 この滝は“生駒山系で唯一の瀑布”との事で落差は雌滝が大きいそうだがいずれにしても10m前後だろうか。
10:44 - 10:47 小広場の一隅に落ちる雄滝は人目を曳く休憩所と金峯山寺蔵王堂の大阪別院である長尾山・天龍院に隠れるような存在だが、「第2阪奈道路」のトンネル工事で水脈が断たれ、水をポンプで汲み上げて放水しているのが現状とか・・・・嫌でも同じ境遇の箕面ノ滝を思い起こす事になる。
駅からここまで予定タイムより10分遅れて、50分かかってしまったがまずまずのペースだろう。
10:49 いよいよ舗装路から別れて急斜面が続く山道を伝うことになる。人声がするので右手方向からゆっくり振り帰ってみると天龍院からバスタオルを身体に捲いた女性が出てこられたところだ。 これから雄滝で水行を執り行われるようなので俗物は聖地から急いで退散する。
階段の左手から「雙龍庵(そうりゅうあん)跡」と書かれた石標が見送ってくれるが、どのような由来があるのか判らないまま通り過ぎる。
10:54 階段を登りきると勾配も緩やかになって静かな谷道伝いになるが、踏み荒らされて錯綜する踏跡も現れるので時折進行方向に悩まされる。 地形図さえ読むことが出来ればこの谷筋を詰め上がる破線の道が書かれているので、少し興味を曳かれるがこの時期のヤブ漕ぎは積極的になれない。
10:55 忠実に谷筋の踏跡を辿ると改めて分岐が現れる。 ここはよく踏まれた左を採ると“額田園地・慈光寺⇒”の道標が幹に付けられているが、右の不明瞭な踏跡を辿っても尾根の中腹を捲いてやがて合流するように思われる。
11:02 谷筋を離れた踏跡は右手の急斜面を這い上がって行き、5分程で尾根に登り着いたところで先程の踏跡が合流してくる。
11:05 途端に足元は少し泥濘んだ状態に変わるが足運びを間違えなければズボンを汚す程のこともない。
11:09 頭上が開けると背の高い雑木が途切れて摂河泉展望コースとの合流点に近づいた事を教えられる。
11:10 少し下草が茂って足元が見えづらくなるが、明るくしっかり刻まれた平坦な道を山襞に沿って5分も歩くと
11:14 - 11:16 摂河泉展望コースとの四差路に飛び出す。 駅からここまでの所要1時間10分は予定と較べて5分遅れなので、山道に入ってから足が少し頑張ってくれた事になる。
給水を兼ねて立ち休憩していると摂河泉展望コースを登ってこられたハイカーが怪訝な表情でボソボソと話しておられるので、「アジサイ園は直進ですよ」と声をかけた事が正解だったようで思わず表情が和らぎ「ありがとうございます」とにこやかな顔で坂道を登って行かれるのを見送り、
11:18 汗が鎮まる頃合いを見計らって私も足を進める事にする。 この地点からは5月の初歩きでも歩いているので不安材料は見あたらず、後10分も歩けばアジサイ園への分岐に着く訳だから前を歩く人との距離を気にする必要もなく、周囲から聞こえるウグイスの鳴き声を楽しみながら足の趣くままのペースで足を進めると
11:23 予定通り10分程で前方に丸木で設えられた階段が迎えてくれる。
11:25 - 11:28 ここは立体交差になっていて階段を登って上段の道を直進すると山頂へ、下には縦走歩道が左右に潜り抜けているのでここでは左(=北東)方向への分岐を選んで縦走歩道をアジサイ園に向かう。

※今年の「アジサイ祭り」は昨16日(土)〜7/9(日)の間開催されている。

11:30 縦走歩道は快適に舗装されているが、もう一つ山頂から尾根伝いで十三峠まで続く縦走歩道が通っていて、そちらは細い地道なのでファミリー向きにはお薦めできない。
11:40 分岐から15分程で目的地の【ぬかた園地・案内所】と整備の行き届いたトイレが視界に入るが、ここでも数人の人々しか目につかないので案内所の前を通り過ぎてお目当てのポイントへ足を進める。
11:48 - 11:53 曲がりくねった“アジサイプロムナード”から外れると更に人の姿は見あたらないし、アジサイに代わって見事なニッコウキスゲが迎えてくれるのだが、今年は少し早かったのか残念ながら競演に参加してくれたのは疎らなようだ。
11:55 - 12:32 汗も曳いてきたので再びアジサイプロムナードに戻って人気のなさそうな場所を確保して昼食タイムとするが、昼食内容は相変わらずのコンビニ弁当と冷えたビールだ。
12:36 食後になると徐々に人出が増えて来たのかウグイスの声に混じって話し声も聞こえてくるので、
12:42 予定より少し早めだが30品種2万5千株以上のアジサイロードを適当に巡ってみる。
12:49 "※公式サイトによれば下記のように案内されている。

ぬかた園地には生駒山中に、1,500mのつづら折りの遊歩道があります。この道に沿って、幻のアジサイとされていた「七段花」をはじめ、30数品種を越える約2万5千株のアジサイが色とりどりに、しっとりと咲き競います。この「あじさい園」は、府内でも屈指の規模を誇り、例年6月の中旬から7月の中旬まで楽しむことができます。"

12:52 とても他の皆様のように野花の名前を覚えることは無理なので、せめてアジサイの種類くらいなら覚えられるかな・・・・程度に考えていたのだが30種類と聞いただけで全くお手上げだと諦めた次第だ。
12:53 次々に来園者が到着されるのでそろそろ退却する事にして、細い階段を伝ってエントランスに向かうが途切れることなく擦れ違う鑑賞者のお邪魔にならないよう大回りをして案内所を目指す。
12:54 それにしても先程までの静寂ぶりが嘘だったのでは・・・・信じられない程の混雑ぶりだが、次々に集まってこられる人の波にエントランス広場は大混雑だ。
12:58 それでは・・・・エントランスを通らずにアジサイ園から抜け出す奥の手を使うことにして、アジサイカスケードを通って園内最上部の“桐ノ広場”へ着いてみると予想通りまだ人混みはないので、せっかくだから“幻の花”と呼ばれている七段花(シチダンカ)を間近から切り取らせて貰う。
13:00 そろそろこちらも賑やかになって来そうなのでガクアジサイ“清少納言?”を最後に、
13:12 アジサイ新道から往路の縦走歩道を戻る事にするが、道は相変わらずヒッソリとしているので山頂経由で来園されている人が多いのだろう。
13:30 往路での四つ辻(アジサイ園取り付き)からは摂河泉展望コースを西に緩やかな稜線を7〜8分下ると、額田谷分岐に出る。 往路で登ってきた額田谷コースを右に見て2分も下ると左手の展望が開け送電鉄塔の見送りを受ける。
鉄塔の南には“なるかわ休憩所”直近に建つ電波塔が小さく目に入るが、お馴染み大原山へのランドマークタワーでもある。
13:37 平坦な道を3分程で尾根上のピーク“タタラ山(Ca.330m)”をやり過ごしてしまうが、眺望もないピークなので仕方がないだろう。 そして3分程で道中央に居座る大石と、
13:38 木陰に設えられた木製のベンチが見送ってくれると少し勾配が急な下り坂に変わる。
13:43 カメラ休憩の間に後方から急ぎ足で近づいて来られた2人の男性が追い越していかれる。
13:46 なだらかな道を2〜3分で分岐が現れる。 【双子塚】の分岐に着いたが右は5月の初歩きで利用していたので今回は左への道を採るが、どちらを下っても額田展望台へはさほど変わりがない。
13:49 さらに2〜3分で右手に【額田展望台】への分岐に着くところで、最後の休憩を挟むため一旦右に進んで展望台に立ち寄る。 5月の初歩きに続いて今年2度目の展望台だ。
13:51 - 13:55 少し薄雲に覆われているが六甲〜明石海峡方面の眺望が大きく拡がって、足元に散らばる大阪市街地が何とも小さく見える。
13:58 休憩後は先程の分岐まで戻り、枚岡公園への道を伝い下ると、
14:05 枚岡駅〜額田駅に跨る広い空間を利用して造成された枚岡公園に飛び出す。 山麓の標高200m付近に拡がり住宅地も近く、昼間はともかく夜間ともなれば静寂に包まれるのだろう。
14:11 園内周遊路をノンビリ下って行くと標高100m前後の傾斜地に設けられた“森のおもちゃ箱”を回り込むように付けられた舗装路に出て公園を抜ける。
14:19 後は5分少々の舗装路歩きで喧騒の世界に戻り、近鉄奈良線の額田駅南の線路沿いにつく。
14:21 駅には丁度電車が止まっているがこれには乗ることが出来ないので、駅で最後の水分補給をして電車を待つが500cc1本で無事に歩き通すことが出来た事が驚きだ。
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