上ノ池<破線の道> 〜 二上山(517m) 〜 上ノ池
コース概念図 コース断面図
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2018年 6月 2日 (土曜日)快晴 メンバー:単独
歩行距離 6.9q/歩行時間 2時間50分 (休憩時間 1時間42分) 所要時間 4時間32分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:59 最近になって特に感じることは早朝の山歩きが億劫になってきた事で、今回も何とかスタート体制が整ったのが10時前。取りあえずコンビニ弁当をザックに押し込んで近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅を10時24分に発車する橿原神宮前行きの準急に乗り込むことが出来て一安心。※翌々日になってシーちゃんも僅か30分前にスタートされた事をネットで知るが、この時間ではハイカーの影も勿論視界には入る事はない。
11:00 踏切を渡ると【二上山登山口(1q)⇒/どんづる峰(2.5q)⇒】と書かれた道標が右手に進むよう案内してくれるが、ここは歩き慣れた道なので左に採って閑静な民家の間をソッと通らせて戴く。
11:03 両側に建ち並ぶ立派な構えの民家に気を取られていて、いつもの春日神社への道を右折するのを忘れて明願寺まで直進してしまった事に気づく・・・f(^_^;)
11:07 何となく違和感を感じて南西方向に右折したが、今回は破線の道が目的なのでコースとしては間違いでなかった事がこの後が判る。
11:14 程なく排気音が耳に入ってくるとR165(大和高田バイパス)に着き当たるので、車両の切れ目を確認して国道を横切り上ノ池南端の細い階段上に登り着く。
11:16 “破線の道”らしさが残る細い踏跡が目につくが、池畔の止水栓まで来ると早くも2方向に岐れて迷わされることになる。
手元の地形図によるとどちらを採っても4等三角点の打たれている266mピークに通じているようなので左の踏跡に進んでみる。
11:18 2分程で建造物の跡地らしい小広場に出るがハッキリとした道に変わることはないので、相変わらず続く薄い踏跡を辿る。
11:24 徐々に高度を上げて行くとやがて小高い尾根上の平坦なピークらしいところに着くが、不明瞭な踏跡が複雑に入り交じって自身の進路を見極めることが困難になった事で、右手の木の間越に見える井出池を地形図で確認したあと先程の分岐まで早々の退却を決め込む。
11:34 ゆっくり踏跡を踏み下って行くが何かしら登りで通ったルートと違う風景が気になる頃、小さな流れが現れるので跨いで渡ると前方に上ノ池が姿を現すので元の位置とは少し外れた場所に戻ったことが判り、頭の中の地形図を書き換えながら西方向に伸びる踏跡に足を進めてみる。
11:35 こちらの踏跡は少しU字状に掘られた古道だろうと思われるが
11:37 安堵したのも束の間、再び次のY字分岐に迎えられるがGPSや地形図で確認しても方向を定めることが出来ないので「まずは疑わしい」と思われる右への踏跡を伝ってみる。
11:42 5分も進むと案の定次のT字分岐が現れるが地形図に従えばココは左だろうと考えるが、直進の踏跡が予想外によく踏まれているようなので一旦直進してみる。
11:51 2〜3分も進むと谷筋になり、下草が踏跡を覆い隠し足下が覚束なくなってくると山抜け状態の場所に着く。 前方は崖状に抉れて足場の確保も出来そうになく、周囲を見回しても破線の道らしき踏跡を見つけることも出来ないのでココも退却を余儀なくされるが、少し戻ったところで右手にピンクのリボンが捲かれた標識が打たれた先程の分岐に着くので右(=南)への踏跡を採ってみる。
11:53 途中で道端に茂るシダに覆われて何度か踏跡も不明瞭になるが、右往左往せず着実に南東に延びている尾根筋目指して急斜面の山肌を登り、地形図に描かれた破線の道に期待しながら足を運び上げると・・・
12:09 - 12:12 白旗を掲げだした軟弱な足の提案を認めようと思いかけた時、左右に横たわる“破線の道”に合流した事を知ってとにかくの休憩を挟む事にする。ここまで二上山駅を出て1時間10分のヤブ道歩きを振り返るが既に軟弱な足はヘロヘロ状態なので、山頂まで辿ることが出来るか少し心配・・・・・
12:13 改めて合流点をみると左方向から続く道が遙かにハッキリと踏まれていて、一目で“破線の道”だと判るので再度帰路にも歩いて確認することとする。
12:15 実際に足を進めてみると地形図に描かれた破線ではなく、50センチ幅の一般登山道より荒れが少なくて歩き易い感触を受ける。
12:17 やがて“通行不可”を思わすように枯れ枝を渡した箇所に着くが、分岐でもないので自然のイタズラでたまたま枯れ枝が積み重なったんだろうと何気に右手をみると雑木に付けられた赤い紐に気がつく。
12:23 しばらく辿ってみるが依然として一般登山道より歩き易く勾配も緩やかで、何故?このような道が利用されていないのだろうと疑問に感じながら足元に打たれた測量杭?を見やる間もなく門番のように中央に突っ立ってる雑木をすり抜けると
12:26 前方に二上山登山口からの道が姿を現すが、この時間ではやはり出会う人もなくマイペースで静かな登山道を伝うことになる。
右への道を辿れば四等三角点(点名:滝坪 標高:266.4m)の打たれた266mピークとの鞍部を経て上ノ池〜二上山駅へと続く人気のコースで
12:26 - 12:29 合流点から振り返ってみれば利用度が一目瞭然で、進行方向(=南)は一気に見晴らしが開けて今日初めての景観にお目にかかれるはずだが、あいにく靄がかかって遠景は全く望めないのが残念!
足からもクレームが出てきそうなので立ち休憩を挟んでいると、この日初めてとなる2人連れの女性ハイカーが登ってこられて靄った景観を一瞥して先に進んで行かれるのを見送る。
12:32 給水を兼ねた休足タイムで疲れが曳いたのを確かめてユックリと足を進めると、ベンチが置かれた小ピーク(地形図上の独標289)に着くが、先程のお二人が休憩されているのを見やってここは先行させて戴く。
12:35 道は緩やかに高度を上げて行くが先程までのヤブ歩きでの疲れが残っているので徐々にピッチも落ちて来るのを感じる。
12:36 眩しい緑の雑木越しに木製のベンチが並んで見えてくると、左手に二上神社口からのコースが近づいて来て合流する。
ここが“七合目の辻”で木製のベンチも設えられていて下山者用の公設道標【二上山駅⇔二上神社口駅】も建てられている。
12:41 七合目を過ぎると勾配もやや急になり苦手な階段がチラホラと姿を見せ始めるので、私にとっては歓迎出来ない登りとなる。
12:48 続いて今日最大の難所となる20段程の鉄製階段が待ちかまえているので、ヘバった足を引きずり上げるように何とかクリアすると後方から先程来の女性ハイカーの声が聞こえてくるが、姿はまだ見えないので道を譲る必要もなさそうだ。
13:13 結局道を譲ることもないまま無人状態の二上山雄岳(517m)ピークを踏むが、昼食は北尾根にあるお気に入りポイントの“ノノミヤ広場”を予定していたので山頂を通り過ぎて
13:27 お楽しみの広場に着くと、いつの間に建てられたのか四阿風の休憩小屋が目につく。生憎と団体の先客で大盛り上がり中なのだが、この場所にこのような小屋は不釣り合いだろうと自身に言い聞かせて休憩は諦める。
13:33 - 14:07 やむを得ず山頂に戻ると既に件の女性ハイカーが食事中なので、私も少し離れたスペースを確保してユッタリとした昼食タイムを楽しむ。
山頂の標識に付けられた温度計は23℃を示していて爽やかな一時だ。
14:13 今回は下山も往路と同じコースを辿る事にしているので、風景も往路と左右が逆になって見えるところが何かしら新鮮に感じていると右手に比較的明瞭な分岐が現れる。 地形図には載っていないルートなので改めて歩いてみたいものだが、ひょっとして祐泉寺への最短ルートかも?・・・と思いながら分岐を左に採って往路を戻る。
14:37 少し荒れた山道を下り、急な鉄製の階段を過ぎるとベンチの並ぶ七合目の辻を過ぎる。
14:43 やがて往路で女性が休憩して居られた独標289のベンチを見って1〜2分
14:45 - 14:47 往路で破線の道から飛び出してきたポイントに着くので、足のご機嫌を損なわないよう水分補給を兼ねてプチ休憩を挟む。
14:52 破線の道を5〜6分伝うと、やがて往路でヤブ道から飛び出してきたポイントに着く。 ここには枯れ枝が積まれて通行不可の標示がしてあるが、左は明らかにヤブ道なので退却覚悟で標示を無視して直進する。
14:55 先程の標示がイタズラでは?と思う程快適な道はハッキリと刻まれているので、全く不安を感じることなくズンズン下って行くと往路で見覚えのあるフェンスが視界に入る。
15:03 フェンスの反対側には静かに水をたたえた上ノ池が無事の帰還を迎えてくれる。
15:06 フェンス沿いに池畔を進み、最後の注意ポイントとなるR165(大和高田バイパス)を充分確認した上で横断すれば、残りは苦手な舗装道路を15〜6分伝うのみでなので、少し大回りしてみるが興味を惹かれそうなものは目にとまらない。
15:22 スタート地点の二上山駅に到着して電車を待つ事およそ10分。
今回の二上山は僅か7qに満たない短いコースだったが、1時間かけて辿った急斜面のヤブ漕ぎでの疲れが達成感の主因かもしれないと想い返す。やがて到着した15時31分発の阿部野橋行き・準急の窓から見上げる二上山は「また来てよ」と言っているように見える。
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