神津嶽コース 〜 大原山〜横峰山(522m) 〜 鳴川谷コース
コース概念図 コース断面図
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2018年 5月16日 (水曜日)薄曇り メンバー:単独
歩行距離 7.6q/歩行時間 3時間36分 (休憩時間 0時間42分) 所要時間 4時間18分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
11:19 久しぶりとなる山歩きを11日前に復活する事が出来たが、当然のように強烈な筋肉痛に見舞われながらも余り感動の余韻がなかったので、改めて生駒第二弾として神津嶽(かみつだけ)コースから大原山を踏み、縦走路を鳴川峠まで伝っあとは鳴川(なるかわ)コースを辿る事にした。
天気予報では薄曇りで気温28℃という事だが手元の温度計では25℃を示している。

近鉄奈良線・枚岡駅から線路を潜って東側に見える枚岡神社への階段をノンビリと超遅いスタートである。

11:20 府道170号(枚岡停車場線)を横切るとすぐ【枚岡神社】の鳥居に迎えられるので一礼して境内に足を進めるが、その前に左手横にあるトイレを拝借して準備を済ませる。
11:23 野鳥の声に癒されて静かな境内を進むと鳥居から50m程のところで右手(=南側)に3m幅の舗装路が現れるのでここを右に採る。
11:25 道なりに傾斜の上がる方向へ足を進めると、右手方向に整備の行き届いた枚岡梅林(Ca.80m)が拡がっているのだが今はウメ輪紋ウイルスへの感染が確認された事で園内の梅は全て伐採されて、芝生の広場になっているのでなるべく早い復活を祈りながら急な斜面を伝い上がる。
11:26 苦手な舗装路が少し続くが、これでも他のコースと比較すれば最も短いアプローチなので贅沢は言えない。 右手に梅林への入り口が現れるが、まるでゴルフ場かと思う程芝生が拡がっていて、どう見ても“梅林”の面影は残っていない。
11:28 ここに再び梅林が戻ってくるまで何年かかるのだろう。 たぶんその時には私自身が元気で訪れる事が出来なくなっているだろうと、柄にもなくネガティブな気分になるが背後に大きく拡がる市街地の風景が瞬時に払拭してくれる。
11:30 右手の広場が途切れると左に見え隠れしていた枚岡神社の社殿に迫るように樹林がせり出して来て、神津嶽コース登山口(Ca.100m)に着くので左へ辿る細い地道に取り付く。
11:30 この道は山麓に散在する山岳寺院の一つ徳成寺への参道を兼ねているので、1〜2分辿ると右手に鉄柱が現れるところで左手に階段の付けられた2m幅の道が岐れる。
11:34 ここで小沢を渡って左の尾根に向かって登る道が、今回の往路である。
11:46 登りはじめは少し急な階段道をジグザグに登る事になるが、数回折り返すと10分少々で椋ヶ根橋(くらがねばし)からの道と合流する【七曲(ななまがり)】に着くが、ここは尾根尻になっていてどうやら椋ヶ根橋(R308)側は通行禁止になっているようでトラ模様の標識が置かれている。
11:47 勿論ここは右を採って最初の休憩ポイントを目指す。
11:49 尾根尻からは束の間の平坦な水平道を歩く事になるので野鳥の声に後押しされて少しペースを上げてみるが
11:51 左手から手招きしているベンチ?の誘惑を振り切って20mも進むと、再び急坂の迎えでペースはガクンと落ちる。
11:56 - 11:58 ペースの上がらないまま坂を登るとY字状の分岐に着く。 左は先程の分岐と同じく椋ヶ根橋へ続いているのだが、こちらは通行止めにはなっていないようなので不便はなさそうだ。
そんな事を考えているうち、無意識に立ち休憩を挟んでいる自身に改めて脚力の衰えを痛感させられるが、出かける間隔をもう少し短縮出来ればと言い訳も忘れない・・・f(-_-;)
12:01 右に進んで左へ折り返すと休憩を予定していた展望台が視界に飛び込む。
12:03 - 12:07 軟弱な足は速くも休憩モードに入っているので、以前のように素通りするわけには行かず【枚岡展望台(Ca.270m)】に立ち寄って貸し切りのベンチに腰を下ろす。

晴れた冬空とは異なり、西方向に見えるはずの六甲の連なりや明石海峡大橋は勿論大阪の市街地すら遠望する事は不可能な状態だ。

12:08 足の機嫌も直ってきたのでボチボチ展望台を背にするとしっかりとした道が尾根を横切っているが、左へ下れば豊浦橋からR308に繋がり右には今登ってきた枚岡駅からの神津嶽コースなのでここは正面に見える階段道を伝い上がる事になる。
12:13 階段が途切れて右手に回り込むと、正面左手にこんもりとした尾根上のピークが目につくが
12:14 樹間の登り口に打たれた石柱からは、今麓に社殿を構えている枚岡神社の第一歩ははこの【神津嶽(315m)】上に創建された事が判る。 薄暗い山道を伝い上がれば開けた山頂では石造りの鳥居と祠が迎えてくれるが、現在は枚岡神社奥の院となっている。
12:16 今回も奥の院をスキップする事にして平坦な中腹道を捲き、車両止めのゲートをすり抜けると
12:17 右手後方に神津嶽からの小径が合流して、“らくらく登山道”に設けられた【神津嶽ふれあい広場休憩所(304m)】に到着。
12:18 広場には大きな屋根と木製のテーブルやベンチがあって、トイレや自販機も設置されているのでいつ来てもどなたかが寛いでおられるが、私は先程展望台で休憩を済ませているので横目に見やって通過する。
12:20 舗装路はまだ山頂まで続くが、“らくらく登山道”はここが終点になっているので舗装路の色も変わる。 丁度色の変わるところの右手に見える石段が登山道なので右手の石段に足を進める。
12:21 道は一瞬の水平道が終わると丸木で組まれた階段が断続して現れ、
12:35 このコース中で最も急坂の区間が始まり苦手な階段が続くが、運良く?階段横にもしっかりとした道が造られているので側道を上る事にする。
12:36 - 12:38 急坂区間は200m程の長さだが【胸突き八丁(Ca.420m)】と名付けられていて、中間点付近にはベンチも置かれているので足の要望に応えて給水休憩を兼ねる。
12:45 最大の難関を過ぎると一気に勾配も緩やかになるので自然にピッチも上がる。
左前方雑木越に電波塔が頭を覗かせる頃、賑やかな声が近づいてくると麓の保育園児が10人程「コンニチワ」と元気な挨拶をしてくれる。 保育師の方によると年長組さんで全員ぐずる事もなく元気に登ってくれたと嬉しそうに話して下さる。
「急坂なので充分お気を付けて!」と念のためにお願いしておく。
12:46 子供達の声が遠のいて行くとすぐトイレもある【なるかわ休憩所(Ca.445m)】に着くが、山頂まで残り10分程なので休まずにノンビリ足を進める事にして舗装された管理道を横切って最後の石段に取り付く。
12:47 何気なく前を見ると先程の園児達と同じ帽子を被った子供が、2人の保育師さんに伴われて階段を下りてくる様子なので「しんどかったか?」と声をかけてみると「しんどくなかった」と返ってくる。 保育師さん曰く「下りが少し怖いと言うのでユックリ降りてます」との事で納得
12:50 階段に続くやや急な斜面を過ぎるといよいよ山頂部の緩やかな起伏に変わる。
12:55 頭上が広く開けてくると休憩所を兼ねた四阿が待ちかねたように迎えてくれるが、既に山頂部まで頑張った足にはお決まりのベンチまで歩いて貰う事で了解を得たのであと一息の踏ん張りだ。
12:56 足元に等間隔の石がまるでレールのように敷かれているのは、整備された当時には山野草が植えられて中央分離帯の役割を果たしていたのだが、右側の道が歩き難いためいつの間にか通路になってしまったようだ。
12:57 道の両側がササ原になるとコース最後の階段を伝い上がる事になるが
12:58 歩幅を考慮したように等間隔に付けられた階段を登りきると左手に四阿の建つ【万葉植物展示園(Ca.500m)】が目の前に拡がる。
12:59 道なりに右へ辿ると草原風の景観が眼前に現れ
13:01 山頂の風景を妨げないようにポツンと建物が目にはいるのは
13:02 整備の行き届いたトイレで、ハイカーにはよく利用されているようだ。
13:04 前方に大きく拡がる広場が【ぼくらの広場(Ca.522m)】で、中央には存在感を誇示するように送電鉄塔が建てられている。
13:05 - 13:34 ぼくらの広場からは360度の眺望が得られるが、今日の状況では遠望を期待する事は全く無理なのでお気に入りのベンチを陣取って遅い昼食を摂る。
13:35 食事タイムの後は【銀樟池(Ca.520m)】に架かるコンクリート橋から、池面を泳ぐコイやカメを見やって東へ辿り、
13:36 車両止めゲートをすり抜けると
13:36 暗峠と鳴川峠を結ぶ縦走路で、神感寺への運搬路が交わってノッペリとした大原山に着く。
13:37 ぼくらの広場と同様、山頂は【銀樟広場(Ca.526m)】として整備されているが樹林帯の空間を利用してベンチも設えられていて、眺望より森林浴とフィトンチッドを浴びる目的で楽しまれるハイカーが多いようだ。

ただ、“たき火厳禁”の立て札を無視してコンロを使っているハイカーが多いのも困った現実だ。

13:41 周囲をよく見ると日当たりの良い位置にテーブルとベンチが置かれているのが目につくが、この場所が【大原山(522m)山頂】なので銀樟広場の526mは間違いだと判る。 実際に国土地理院発行の10mメッシュ標高でも521.4mとなっていてぼくらの広場の522.3mより1m近く低い事も判る。 また、山頂の東北東方向の道傍に四等三角点(点名:西畑 標高:514.2m)が打たれている。
13:45 無事昼食も済んだので、後は足慣らしを兼ねての下りに備えて鳴川峠まで尾根伝いに伸びる“生駒縦走歩道”を久しぶりに辿ってみる事にして銀樟広場を横切る。
13:47 雨で表面の土だけを洗い流された道は抉れて、飛び出した露岩に留意して足を運ぶのでユックリ景色を楽しみながら歩く余裕は持てそうにない。
13:50 程なく平坦な道になると右手前方にブロック塀が現われるが、右の神感寺への急坂を横目に
13:51 ブロック塀伝いに南へ緩やかに下って行くと
13:52 左手下方に車道(信貴生駒スカイライン)へ下る細い急階段が岐れるのを見やる。
13:56 右手のブロック塀が途切れるとピークとは気づく事のない【横峰山(474m)】手前で右に岐れる【いしだたみの道】を見送る。
14:04 やがて抉れて段差の激しい階段が続くが、本来は階段ではなくて
14:05 土砂の流出を防ぐ目的で道を段状に仕切られたものなのだが、ここまで歩き難くなってくると道に渡された丸太が何とも恨めしく感じられる。
14:09 - 14:11 大原山を辞して凡そ25分、道端にベンチが置かれた【鳴川峠(Ca.400m)】に到着したところで休憩を挟むが
14:12 2013年まで架かっていた縦走歩道橋が崩落したままの風景にもすっかり馴染んでしまったが、いつの日にか修復された橋を見る事が出来るのか微妙な気持ちで十字路に降りる。
14:13 左へ車道の下を潜ると千光寺へ、直進は勿論縦走歩道なので高安山方面に続いているが、今は階段を下りて折り返すように右(=西)の切り開きを下る事になる。
14:15 下り初めの急階段は何ともないようだが
14:16 階段下の小さな沢には先日の大雨で崩落した箇所を注意して見ると道を塞いでいた倒木も整備されているのが心強い。
14:18 すぐ前方には舗装された管理道が視界に入るが
14:19 足元も荒れていないようで通行禁止にもなっていない管理道に、安心して
14:20 【なるかわ谷コース】を伝い下る事にする。
14:21 ジグザグの急斜面も被害がなかったようで鈍った足でも覚えている道の感触を確かめながら歩く。
14:27 次に気になっていたコース中唯一のクサリ場も、上から見る限り問題はないようなので
14:28 下側に回り込んで見るが全く問題は見つからないのでこの谷筋は大丈夫だと確信に変わる。
14:34 4〜5分で小さな谷との出合を振り返ると右俣も依然と変わらない様相なのも当然だろう。
14:36 - 14:39 平坦な道に変わると近年になってから復元された【水車小屋跡(Ca.265m】が迎えてくれる。 ここは二俣になっていて右手後方(=左俣)には“いしだたみの道”が神感寺まで続いている。 また、今ではすっかりヤブに埋もれてしまって廃道同然の“冒険の道”が左の尾根を捲いていたのだが夏場の今では踏跡も確認する事が出来ない。
14:40 最後の休憩を終えて振り返り、“いしだたみの道”が倒木に遮られているのを見ると「なるかわ谷コース」を下山路に選んだのが正解だったようだ。
14:41 やがて道は緩やかに下るが、至る所に露岩が頭を覗かせるので石に乗り上げて捻挫や転倒に留意して慎重な足運びを心掛ける。
14:44 程なく手摺りが現れては初めて鳴川谷を左岸に渡る。
14:51 堰堤を過ぎると5分程で細いパイプを伝う水場を左に見やって
14:54 2m程の滝?の見送りを受けると、渓谷沿いの道も終わりに近づく。
14:58 左手の“開山堂”を過ぎると前方に“らくらく登山道”がチラっと見えると
14:59 ここからは舗装された道をひたすら伝い下る事になる。
15:00 1m幅の舗装道なので、ここまでバイクを利用する年配のハイカーを時々見かけるのだが今回は静かな貸し切り道だ。
15:05 木の間越しに上四条の民家が見えてくると
15:06 左手に“らくらく登山道”の入り口となる“楽々センターハウス”への近道が姿を現し、弱った足に溜まった疲れが一気に表に出てきてピッチも鈍る。
15:10 緩やかな下り坂を辿ると、左への分岐路との角にポツンと建つ“旧春日神社本殿”が迎えてくれるので
15:11 無事な下山報告のために立ち寄って、謝意を目礼で済ませる。
15:13 さらに舗装路を西に下ると少し判りにくい変則的な四差路に着くが、右手に建つ道標に従って
15:14 北寄りを回り込むように急な車道を下る。
15:23 7〜8分もこの道を伝うと見落としやすい民家の角に道標が現れ、直進するように教えてくれるが交通量が多いので私はいつも道標を右折して北へ進む。
15:28 5分程で左角に赤い鳥居を連想させるような駐車場が見えるところを左折する。
15:29 一瞬突き当たりのように見えるが構わずに進み、
15:30 右手に見える小さな鳥居を潜ると
15:30 【瓢箪山稲荷神社】の境内に入るので
15:31 5〜6基の鳥居を潜り抜けて
15:33 社殿前から参道を西に辿り
15:37 (旧)R170に出て駅前商店街を抜けると今回のゴール、瓢箪山駅に着く。
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