摂河泉展望コース 〜 生駒山(641.99m) 〜 客坊谷コース
コース概念図 コース断面図
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2018年 5月 5日 (土曜日)快晴 メンバー:単独
歩行距離 9.8q/歩行時間 4時間01分 (休憩時間 0時間55分) 所要時間 4時間56分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:30 随分久しぶりとなる山歩きなので懐かしさと不安の入り交じったスタートとなるが、今回は初心に戻って自身の原点である摂河泉(せっかせん)コースから生駒山頂を巡り、縦走路を大原山まで伝ったあと客坊谷(きゃくぼうだに)コースを辿る事にした。
ゴールデンウィーク最後となる今日は予報通りの快晴と、気温26℃という絶好の行楽日和に恵まれた近鉄奈良線・額田駅で下車して線路沿いを戻るように南へノンビリと伝う事になる訳だが、山頂遊園の大混雑も充分覚悟しておかなければならない。
10:31 念のためにリサーチしておこうと駅前に立てられた観光案内図を見てみると、これから辿る予定のハイキングコースは殆ど記載されていない事が判り、全く役に立ちそうにない事を確認してウッスラと残る細切れの記憶を繋ぎ合わせて歩くことになる訳だが、何か忘れているような感じを引き摺ったままなのがどうにも気にかかる。
10:34 線路伝いに150mばかり南へ辿ると踏切に着くのでここを渡って東に伸びる舗装道路に足を進める。やがて明確なY字状の三叉路(Ca.70m)に着くので府営枚岡公園と書かれた左への道を採る。
勿論、この辺りの記憶は全く残っていないが、まあ許容範囲と自身で納得しておく。
10:42 道なりに傾斜の上がる方向へ足を進めると枚岡公園(Ca.100m)・額田B番出入口が迎えてくれるので園内に足を進めるとすぐ正面にちびっこ広場が姿を現わす。

※帰宅後、遅ればせながら大阪府HPから枚岡公園マップを入手出来たので一部を紹介しておこう。

10:44 徐々に勾配を上げて行くと額田の辻(Ca.125m)だが、地形図によるとこの辺りから傾斜の急な山肌を伝い上がる事になる。
10:55 - 10:57 依然として舗装された園内遊歩道が続く坂道を10分程で展望の開けた枚岡公園中展望(Ca.190m)に着くが、予想通り久しぶりの山歩きでハアハアと息が上がり疲れが表面に出てくる。
最初の休憩場所としても適当だろうと休憩ポイントをGPSに記録しようとして電源の入れ忘れに気づき、不安が的中したことにヤッパリと納得するが、実はまだ他にも忘れていたものがあるのに気づかないまま眼下に拡がる見事な風景に癒される。 絶景をカメラに切り取ってみるが、帰宅後の確認でデジカメでは肉眼にウッスラと霞んだ遠景を写すことが出来ない事を再認識させられる。
10:58 少し呼吸も整ったので軟弱な足を気遣いながら10分程高度を上げて行くと
11:06 額田展望台北分岐(Ca.250m)の三叉路に着くが、いったん右への平坦な道を辿って
11:08 次のポイントへ向かう。この後続く山道への準備を兼ねて足からのリクェストに応えて寄り道をすることに決めたためだ。
11:09 - 11:11 到着した額田展望台(Ca.245m)では数名の先行ハイカーが歓談中なので、お邪魔しないよう軽く会釈で挨拶を交わしてベンチに腰掛ける。
11:13 園内最後の休憩を切り上げて先ほどの北分岐まで戻り、右折すると道も細い山道に変わる。
11:17 暫くは整備されて歩き易い道が続き、目に優しい自然林の緑を眺めながらノンビリ足を進める。
11:18 小さなアップダウンも今のところ足に影響しないようで、こんもりとした独標283mを越えると国道308号からの登山道との合流地点双子塚(Ca.280m)と呼ばれている。
11:22 双子塚を過ぎるとハイカーの数も増えてくるが、既に山頂から下ってくる人も見受けられるようになり前方を歩く親子連れのハイカーとはこの後山頂まで前後して歩くことになる。
11:26 やがて緑のトンネルを彷彿とさせる自然林のアーチに迎えられて目映い木漏れ日の中の気持ちよい道が続く。
11:34 平坦な尾根に登り着くとひっそりとベンチの置かれた休憩スペース(Ca.360m)が迎えてくれるが、先程まですぐ前方を歩かれていた親子連れのハイカーが休憩されているので一足お先に歩かせて戴く。
11:47 - 11:49 余り凹凸のない尾根道を進むと、尾根筋を横切るように細い道が交差している額田谷分岐(Ca.420m)に着いたところで給水を兼ねて少し足を休める。
その間に先程の親子連れに再び先行して戴くが、北(=左)へ伝うと長尾ノ滝がある天龍院を経て額田駅へ、また南(=右)を採ると国道308号に出て暗峠(くらがりとうげ)だがここは山頂を目指すので当然直進する。
11:54 5分程で木立が途切れると前方に階段が目に入る。階段の下には舗装された道が左右に伸びているが左へ辿ると小鳥の森を通ってアジサイ園(Ca.500m)に、そして右はホトトギスの寺として知られる髪切山(こぎりさん)慈光寺かららくらく登山道に続くのでここは直進だが、小さな段差の階段でも久しぶりの山道登りに膝は悲鳴を上げかけているので親子連れの休憩に合わせて若干の立ち休憩を挟む。
12:12 ここからは山頂直下の急勾配が続くので足には最後の頑張りどころとなり、コンクリートのトンネル(Ca.590m)を潜る頃には山頂遊園の喧噪も耳に着きだしてガクっとペースも落ちる。
トンネルの上には信貴生駒スカイラインが通っているのだが通行車両は少ないようで耳には入ってこないのがせめてもの救いだ。
12:17 ここまで来れば本当の頑張りどころで、弱ってきた足を騙し騙しながら5分程で山頂を通る生駒山山頂部南端(独標631m)の北側鞍部に登り着く。10m程遅れて件の親子連れも到着されて満面の笑顔でハイタッチ。
12:18 約4q/2時間と案内されている自身2度目の摂河泉展望コースだが、長期間ブランクのあった足には思いの外長い過酷な道のりだった。
12:22 北方向の山頂広場からは子供の嬌声や園内放送の喧噪でウンザリだが、今回は自身の原点を辿る事が主目的なので取りあえず南ゲートから騒然とする園内へ疲労の溜まった足を進める。
12:28 - 12:32 凄い人混みに流されて目的のSL列車が走る敷地内で一等三角点(点名:生駒山 標高:641.99m)を踏む予定だが、人混みを掻き分けて敷地内に立ち入るタイミングも掴み難く衆目を集めるのも流石に戸惑われるので、人混みの途切れを待って(踏んだつもりで)山頂を辞する。
12:38 再び南ゲートを出て振り返ると、先ほどまでの喧噪がウソだったかのように消えて特訓中?のウグイスの鳴き声が樹幹を通して「ケッキョ」「ケキョ」と聞こえてくる程閑静だ。
12:38 いよいよこれから今回最大の試練が待ちかまえている。 山頂部南端にある独標631mを通過してやや急な自然林の縦走路を下る事になるからだ。
12:40 - 12:45 覆い被さる雑木帯を抜けると目の前が大きく開けて、スカイラインに飛び出す。 ここは通行する車両に注意して車道を横切る必要があるので、左右注意に手抜きは出来ない。
正面には二上山〜大和葛城山〜金剛山が一直線に整列して視界に入る南展望台(Ca.570m)が待っていてくれるので久しぶりの絶景を楽しむが、やはり霞んだ遠景は二上山がデジカメの限界だろうか。
13:04 縦走路は雑木帯に変わり小さな凹凸を越えて竹林にかかると、右手にホトトギスの寺で知られる髪切山慈光寺への薄い踏跡(Ca.470m)を見やりながら車道沿いに重い足を運ぶ事になる。
13:08 暫くはスカイラインと併走するが程なく石畳の打たれた国道308号が交差する。
13:09 古道・暗越(くらがりごえ)として残る暗峠(くらがりとうげ)(Ca.455m)に着く。
13:11 古道を横切って民家の間を抜けると右手前方に細い踏跡が目にはいるので、ここからこの踏跡を伝いあがる。
13:22 踏跡は、「僕らの広場(Ca.522m)」と大原山(522m)を結ぶ鞍部にある銀樟池傍に出るので、右手(=西)方向に進むと今ではすっかり定位置となっている「ぼくらの広場」に着く。 ここで遅い昼食休憩を挟み、悲鳴を上げている足をユックリ休ませる。
13:25 - 14:05 ぼくらの広場生駒山頂では望めない360°の見事な絶景を用意して出迎えてくれるので、暫く時間を止めて景観を楽しんでコンビニ弁当を広げる。
14:07 少し長目の休憩を終えていよいよ問題の下山に取りかかる。遙か前方彼方にウッスラと見える明石海峡大橋方向に足を進める事になるが、ガクガク状態の膝には余り力が入らない事をシッカリ頭にたたき込んで慎重な下りを意識する。
14:12 歩き易いハイキングコースも旗振山(Ca.480m)を結ぶ稜線までで、やがて左へと下る客坊谷コースに入ると急勾配の階段が続くので改めて肝に銘じて小刻みなピッチでの下山を心がける。
14:20 10分弱で髪切(こうぎり)管理道(408m)を横切るが、突然「ピピピ」「ピピピ」という小さな音に慎重な下降気分が打ち破られ、緊張が解れてしまう。
14:32 音の主は右手に持っているカメラからで「電池の残量なし」を教えてくれたのだが、今日に限って予備電池の準備が出来ていなかった事が判り以後の画像はオミットだ。
14:43 さらに10分少々で小さな尾根尻(Ca.335m)に設けられた石のベンチを通過する。そしてその10分後にらくらく登山道(225m)を横切る。(膝は既にガクガクだが)
14:57 無事客坊谷登山口(Ca.140m)に下り着く。後は苦手な舗装道路を下ることになるが、現状の膝にはダメージが小さいのかも・・・・
15:02 右手から山畑古墳群郷土博物館(Ca.105m)に見送られる。
15:19 傾斜が緩やかになると朱色の鳥居に迎えられて瓢箪山稲荷神社(Ca.15m)に着くので無事下山出来たことに謝意を告げる。
15:26 商店街に出るとすぐ今回のゴールである近鉄奈良線・瓢箪山駅にたどり着いてヤレヤレ。
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