北峰ルート 〜 銀峰〜二上山(517m) 〜 上ノ池横ルート
コース概念図 コース断面図
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2016年 5月 1日 (日曜日)晴れ メンバー:単独
歩行距離 6.4q/歩行時間 2時間42分 (休憩時間 0時間28分) 所要時間 3時間10分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:43 衰退している気力を何とか立ち直らせて、やっとの事で4月の終わりに歩いてみようと計画していたのだが、当28日の天候は“あいにくの雨”・・・・
5月スタートとなるこの日の朝、窓の外は気持ちの良い青空が広がっているので改めて二上山へ出かけてみようと即決。

近鉄南大阪線・二上山駅で降りる。 頭上には雲一つない青空が広がり気分は上々だが、気温26℃が少し気がかりなスタートとなった。

10:44 踏切りを南へ渡ると道路は左右に岐れ、正面にはこれから尋ねる二上山がユッタリとした姿で視界にはいる。いつもはここを左へ進んで民家の間を専称寺まで伝うのだが、今回は道標に従って右への舗装道路を伝う事にした。
10:53 畑の集落が途切れるところで春日神社への細い道が左に分かれるので、今回はこの道を伝う事にしてみた。
ここまで駅から前後して来られたご婦人の二人連れは少し首を傾げながら直進される。

やがて専称寺の背後を過ぎたところで以前に歩いた道と合流して、畑春日神社に着く。

10:54 折角だから神社に立ち寄って山行の無事をお願いしておこうと石段を登って掃除の行き届いた境内に進み、「ケガもなく、楽しく歩き通せるように!」と静かな社殿にソッとお願いする。

※今朝のニュースで見た“多くの登山者がアルプスや北海道で遭難”とのインパクトがズッシリと頭に残っている。

10:56 境内を通り抜けて国道165号線大和高田バイパスを跨ぐ横断陸橋に向かうと、先刻のご婦人が向かい側の側道を南東に歩いてゆかれるのが目につく。
どうやら1駅先の加守神社ルートを登られるようだが、どうして二上神社口駅で降りられなかったのだろう?
10:57 陸橋を渡って二上山上ノ池横登山口に着くと、なにやら人だかりがしているので近づいて見る。 「奈良県警・生活安全部ですが、荒れた箇所がありますので十分注意した上で楽しんで下さい。」と言ってティッシュを渡され、改めて気持ちを引き締めて登山口に足を進める。
10:59 2分程で左手に上ノ池(かみのいけ)が姿を見せると釣り糸を垂らしている人が見える。
たぶん、ブラックバスだろうと見やって通り過ぎると
11:01 次の新シ池(あたらしいけ)が長閑な水面を見せながら見送ってくれるが
11:02 すぐに最初の分岐である北尾根ルート分岐に着く。ここからは急傾斜の尾根筋を伝い上る事になるので水分補給を済ませる。

左は一般の登山道なので、出逢うハイカーが少ないであろう右の分岐に足を進める。

11:08 少し抉れて露出した岩の階段に注意して5〜6分も登ると、尾根の中腹を捲く細い杣道が左に岐れるが今は右の尾根道を忠実に辿る。
11:15 急な山肌に刻まれた露岩の足がかりを慎重に伝うとU字状に抉れた緑のアーチが迎えてくれる。
11:18 アーチを抜けると再び左手の中腹を伝う捲道が左(=南)方向に岐れるのを見やる。
11:21 "程なく尾根尻に登り着いたところで道が平坦に変わると、道標はないがハッキリとした踏跡が左の尾根への急斜面を駆け上がって行くので、この分岐を左に採って北尾根ルートへ取付くが、直進すれば二上山の北側中腹を捲いて(2013年3月に歩いた)烏岳に続く破線の道だ。"
11:26 傾斜が緩やかになると狭い尾根上の道に変わり、雑木帯の木漏れ陽と爽やかな風を受けながら高度を稼ぐ事になる。
11:27 - 11:29 やがて少し展望の開けてベンチの置かれた平坦地に着くので、水分補給を兼ねて束の間の休憩を挟む。
11:33 - 11:36 ベンチを出て4〜5分で尾根上の小ピーク(Ca.370m)に着くと、木立に「銀峰(396m)」の山名板がつけられている。
・・・・がGPSと地形図で確認する限り、山名の銀峰はともかく標高396mの独標は標高差にして30m弱、距離にして200m南に離れた地点なので、銀峰の標高を訂正して戴きたいものだと思いながら改めて足を休める。
11:53 少し急な丸太階段を伝い上るといつの間にか地形図の396m独標を通過してしまったようだが、
11:55 - 12:16 さらに続く急階段は疲れた足には辛いが、20分程で眺望の開けたノノミヤ広場に登り着くので、ここで5人2組のパーティーに混じって昼食休憩を採ってノンビリ寛ぐ事にする。
少し遅れてやってきた若い3人のパーティーが到着すると、静かだった広場が一瞬で賑やかな雰囲気に塗り替えられたのを切っ掛けに、先行の女性2人が席を外して北尾根ルートを下って行かれるのを見送り、
西方向に大きく広がる視界の中央にはお馴染みのオブジェであるPLの塔が存在感をアピールしているが、1970年に造られ地上180mを誇る“大平和祈念塔”と呼ぶのが正しいそうだ・・・
12:18 食後は歓声の聞こえてくる左上方の山頂方向に足を進めると、2分程で雄岳と馬の背を結ぶ階段道に飛び出す。
流石に二上山のメインルートなので、次々と行き交う人々の会話で先程までの静けさは吹っ飛んだようだ。
12:22 分岐では2人のご婦人が道標を見ながら首を傾げていらっしゃるが、確かに変則的な四差路になっているので不慣れな方には判り難そうだ。

木の間越しに多くの人が見える雌岳を確認して戴き、「こちらの階段を下ればトイレのある馬の背に出ますので、ノンビリ7〜8分で雌岳に着きますよ」との説明を混ぜて納得して戴く。

12:27 - 12:29 「折角だから混雑ぶりを見ておくか」と山頂へ立ち寄ってみると、予想通り雄岳(517m)山頂は歓談中の家族連れで賑わっている。
奥にある大津皇子陵墓方向からも歓声が伝わってくるので、雰囲気を壊さないよう早々に分岐まで戻る。
12:35 次々に山頂を目指して登ってこられるハイカーとすれ違いながら、ふるさと公園(道の駅)に続くルートとの分岐を左折する事になるが、2m程の岩壁をよじ登って見ると
12:37 ベンチの設えられた水平道におおせ坂と書かれた私製標識が目に付くが、この辺りを総称する地名なのかも・・・と思いながら関連サイトを調べてみると奈良のさとやまを歩く 二上山編を見つける事ができた。
最終的な疑問を消すには至らなかったが、登路での「396m独標」と「銀峰」は別だという案内図は大きな収穫だった。
12:39 おおせ坂ベンチのすぐ下を通るふるさと公園ルートに合流して振り返って見ると、平坦な道が付けられてよく利用されている様子がわかる。
12:41 ものの100mも進むと分岐が現れ、先程のサイトでは右に下るとふるさと公園ルートだと紹介されているが自身が15年5月に歩いたコースなので、今回は左のらくらく道(勿論、後で知ったルート名だが・・・・)を初めて伝ってみる。
12:44 道は呼称の通り雄岳のピークを反時計回りに捲いてほぼ水平で穏やかな道が続くが、5〜6分で背丈程の急斜面に行き着くのでこの斜面を登ると
12:46 加守・畑から雄岳への登山道でRP(レスキューポイント)Gが打たれた地点に合流するので右折する。
ここまで来ると山頂の喧噪がウソだったのではと思うくらい静かだが、ポツポツと登って来られるハイカーの姿は相変わらず途切れる事はない。
12:50 さらに東へ伸びる尾根道を4〜5分下るとRPFの打たれた小広い台地が現れるが、よく見ると左方向に下る薄い踏跡も付けられているようでまさに“里山は枝道だらけ”という事実を改めて認識させられる。

※公設公園内で濫りに道を造ったりする行為は、“自然公園法”に抵触するのではと思うのだが・・・・

12:58 苦手な階段道が数分続くと急斜面につけられた鉄の階段に出逢うが、階段は登られる方に“優先利用”して戴く事にして私は横の斜面を伝い下る。
13:04 5分程でRPDの打たれた七合目の辻に着くが、ここは二上神社口(加守)ルートとの分岐になっているので今は初めてとなる左への上ノ池南(256峰)ルートを採ってみようかと考えながら、すぐ左手後方に降る谷道を選んでしまうが相変わらず優柔不断は変わらないようだ。 f(-_-;)
13:07 想像通り谷道は薄暗い植林の中を降って行くが、六合目を通る尾根道のように急階段がなく足に優しいルートだと納得しながら
13:10 分岐から5分少々で谷道が緩やかになって、急階段を下ってくる尾根道ルートに合流する。
13:16 ここからは殆ど起伏のない平坦な地道が谷の右岸からコンクリートの橋を左岸へ渡る事になるが、左岸に付けられた細い踏跡がちょっと気になる。
13:17 左岸の細道はおそらくRPFの打たれていた地点へのヤブ道かな?と、地形図にも載っていない未来の枝道候補を推測して振り返ってみる。
13:21 道は相変わらず緩やかに下り、橋を2〜3回渡り返すと前方左手に396m独標に突き上げる谷が見えてくる。
この谷の左岸にハッキリとした道が付けられているが、地形図にも破線の道として記載されている事が判る。
13:21 分岐から振り返ってみると雑木の間からチラッと小さな社らしい建物が視認できたので、立ち寄ってみると小滝(=行場?)の横に造られた2m四方程の行者堂ようだが、帰宅後にネット検索してみると水神さんと呼ばれていて神事に使われているのだろう。
また、この道も銀峰へのルートである事が紹介されている。

分岐まで戻って5〜6分も快適な地道を辿ると往路で採った北尾根ルートへの分岐点なので、ここからは左右の景観が入れ替わって見える。

13:53 10分も歩けば山頂とは異なった喧噪の世界に引き戻されて、苦手な舗装道路の感触を想い出さされながら近鉄南大阪線・二上山駅に無事到着。
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