少年自然の家 〜 高城山(649m) 〜 犬鳴山参道 |
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2015年12月14日 (月曜日)薄曇り メンバー:単独 |
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歩行距離 8.15q/歩行時間 3時間30分 (休憩時間 0時間46分) 所要時間 4時間16分 |
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到着 - 出発 | 《ルートポイントのあらまし》 |
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10:09 |
今年も忘年会シーズンが到来したが、恒例に倣って“会場まで歩こう!”との幹事からの声かけで提案コースの下見を兼ねて出かけてみる事に・・・・ コースは最近のメンバー事情を考えてなるべく下り階段の少ないルートを設定したつもりだが、実際歩いて不安を払拭しようと南海本線・貝塚駅まで乗ったところで |
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10:11 - 10:33 |
水間鉄道に乗り継いで終点の水間観音駅で改札を抜けて趣のある駅舎を眺めながらノンビリ駅前に出る。 頭上には灰色の雲が広がっていて太陽は期待できないが、雨の予報でもなかったので駅前を33分に出るバス待ちを兼ねて、駅構内で点検作業を受けている電車を眺めながら平日用の水間駅前バス停まで移動する。 案内に寄れば土休日は改札を出たところのバス停が利用されるが、平日は線路沿いのバス道を20m程北寄りにあるバス停を利用しなければならないようだ。 |
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10:48 | 程なく到着した蕎原(そぶら)行き・ハーモニーバス(福祉型コミュニティーバス)に揺られて凡そ15分、スタート地点の少年自然の家バス停に着いたところで下車して | |
10:52 | バス道を横切って右手(=南)方向に見える府立少年自然の家に足を進めると、駐車場奥に園内案内板が目に入るので立ち寄ってみる。 | |
10:56 | せっかくだから少し回り道をして本館(管理棟)への階段を伝い登り、道なりに足を運んで見ると数台の自販機も設えられている。 その前には10人ばかりのハイカーが寛いでおられるので挨拶を交わして東に見える集いの広場(Ca.220m)横から | |
11:09 | 山裾に建てられた道標に従って東登山道に取り付く。 | |
11:10 | 手入れの行き届いた山道を緩やかに登って行くと、すぐ左に渓流の道が岐れる。 | |
11:12 | 続いて小広い台地になったやまびこ広場(Ca.240m)を通り過ぎると、すぐ右手に中登山道へ下る道を見やる事になるが展望台への公設ルートは3本あって、今辿っている尾根道の「東登山道」の他に谷道の「中登山道」と、それを挟んで尾根道の「西登山道」があるようだ。 | |
11:16 | さらに2〜3分で右手に中登山道への分岐が下るのを見やる間もなく | |
11:20 | 立て続けに右手への分岐が現れるが、平坦で快適な道はここまでのようで | |
11:23 | 凹凸が少し目立ち始めると進路を妨げるように並ぶ露岩(Ca.265m)が目に着くが、これは上部から滑落してきたものだろうからと頭上を注意しながら足早に通過する。 | |
11:28 | やがてコース中最大の急坂登りが始まり、山抜け跡に設えられたような不揃いで段差のある丸太階段(Ca.320m)をクリアする事になる。 | |
11:33 | 4〜5分で歩幅の合わない階段道から解放され、尾根尻と思われる平坦な稜線に出る。 | |
11:37 - 11:40 |
小広い台地にはベンチも設えられて芝生の広場(Ca.375m)と名付けられているが、赤茶けた地肌が広がる広場には芝生らしい草地は全く見あたらない。 この先にもまだ急坂が待っているので少し足を休める事にする。 |
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11:41 | ふと見ると、道端に倒れた道標がおかれているが、ひょっとして芝生を植えるために一旦取り外されたのかも・・・・ | |
11:45 | 広場の外れまで来ると再び階段がつけられた急な尾根道を辿る事になるが、階段が終わると勾配もやや緩やかになって右手に中登山道からのルートが合流してくる。 | |
11:47 | 分岐を過ぎると木の根が飛び出した岩尾根(Ca.400m)に変わるが | |
11:52 | 2〜3分でお馴染みの緩斜面の丸太階段になるので、段差も小さくなってきて | |
11:53 | 前方に四阿の建てられた広場に登り着く。 | |
11:53 - 12:16 | ここが少年自然の家の園地内で最高地点となる展望台(460m)なので、気温17℃・無風状態の眼下に広がる自然の家をおかずに昼食タイムとする。 | |
12:17 | 食後は右手に回り込む西登山道を見やって、園地から左(=南)に岐れ間伐された植林帯に足を進める。 | |
12:21 | 5分とはかからないうちに樹林の中の鞍部に着くと、左手(=蕎原)方面から登ってくる東手原林道を併せて地形図では点線表示されている太尾道を伝う事にする。 | |
12:23 | 太尾の名前が示すとおり大らかな丸みを見せる尾根だが、植林を縫ってV字に抉れた樹間の道からはとても尾根筋を伝っているとは想定できないが | |
12:29 | 小径から尾根の右手(=西)方向へ移って行くに従って2m幅の快適な道に変身する。 | |
12:37 | 10分近くで567m独標を捲き通ると左手の谷筋を辿る東手川林道が見下ろせる鞍部に着くが、地形図にも記載されている点線道と交わる峠になっているようで、明確な道が左から合流してくる。 | |
12:47 | 誰一人すれ違うハイカーもなく貸し切りの太尾道をご機嫌に辿っていると、ミヤマシキミだろうか?ふと道脇に真っ赤な実を付けた低木が目に着くが、背景に雪とウサギの足跡でもあれば冬の風物詩として最高かも知れないと思いながら足を進める。 | |
12:49 | せっかく、上々の気分で快適な道を伝っていたのだが左側面の崩落箇所まで来ると、いずれこの平坦な道も崩落の憂き目に逢うのかと少し気が重くなる。 | |
12:52 |
やがて丁字状になった三叉路に迎えられるが、左下を流れる東手川(=太尾谷)から太尾に駆け上がってくる林道を左手(=東)方向から迎えて右折する。 よく見ると太尾谷沿いの林道も大きく崩落して補修工事中のようだが、僅かな引っ掻き傷でも長い年月を耐えてきた山肌にとっては徐々に雨水で大きな傷になり、やがて山抜けとなってしまう事実を教えられる。 |
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13:06 | 曲がりくねった林道を15分程ノンビリ辿ると、前方を横切るように通る五本松と犬鳴山を結ぶハイキングコースと、2〜3m程右手に通る舗装された林道・犬鳴東手川線の交点(Ca.665m)に着くので右折して | |
13:07 | 12〜3mも進むと右手に道標の付けられた細い径が岐れるので、ここからはハイキングコースを伝う事にして道標の案内に従ってこの分岐に足を進める。 | |
13:09 | 左方向に先ほどのスカイラインを垣間見ながら、道標の整備されたハイキングコースを15分近く辿ると | |
13:20 | 少し近回りした形で再び林道・犬鳴東手川線に飛び出すが | |
13:20 | ここはKの文字をイメージさせる四叉路(Ca.620m)になっていて、すぐ右手への舗装道路を採ると | |
13:22 | すぐ左への細い山道が分岐しているので道標通りこの径に足を進めるが、5〜6分で舗装された林道に合流する事になる。 | |
13:23 | 本来ならば冬枯れでもっと見晴らしが良いはずだが、大きく育った植林に遮られて期待していた眺望は得られないようだ。 | |
13:25 | 分岐から2〜3分で高城山(649m)から南に伸びる尾根を横切ると、高城山をピストンする径が右(=北)方向に見えるが山頂からの眺望も期待出来ないので立ち寄らずに通過する。 | |
13:29 | 高城山を東→南→西と回り込むと先ほど岐れた林道に飛び出すので、左(=西)方向に5分程伝うと高鍋山分岐(Ca.555m)に着く。 | |
13:32 | この分岐を道標に従って左手(=南)方向への急坂を下って | |
13:43 |
山肌を10分程伝うと小さな潺(せせらぎ)が姿を現し遠慮気味な瀬音が耳に届き出す。 この谷は犬鳴山七瀑の一つである布引ノ滝が落ちているコッツキ(固津喜)谷なので、多くのハイカーにも利用されている明るく歩きやすい谷道だ。 |
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13:48 | 高鍋山分岐から15〜6分下ると右手の谷筋との出合(Ca.460m)で、弁天岳と高鍋山との鞍部に繋がる谷道が分岐するが今回は右手に見やってこのままコッツキ谷の右岸沿いを伝い下る。 | |
13:53 - 13:55 |
コースが徐々に谷から離れてゆくと、出合から5〜6分で左足下に流れる沢まで続く細い踏跡が分岐するが、この径の先には落差6m程の布引ノ滝が落ちているので寄り道をしてみる。 ※犬鳴山のサイトでは犬鳴山七瀑・第五の滝として紹介されている。 |
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14:02 | 右岸を高捲く径が再び沢近づいてくると前方に舗装道路が姿を見せる。 今日、3回目となる林道・犬鳴東手川線とのご対面なのでここは右折することになるが、大阪三大心霊スポットを覗いて見る事にして一旦左手方向に50m程足を向けると | |
14:07 - 14:11 | ポッカリと口を開けた犬鳴隧道(Ca.340m)が凡そ心霊スポットらしからぬ佇まいで迎えてくれるが、改修工事により内部照明が明るくなってしまい元心霊スポットという方が適しているように思うのだが、夜になればトンネル周辺には照明もなく鼻をつままれても判らない漆黒の闇になるのだろうと考えれば、むしろトンネル内より渓谷沿いに走る林道の方が怖そうだと自己判断して引き返す。 | |
14:12 |
先程の合流点から90m程林道を伝うと七宝瀧寺へ下る石段が現れるのでこの分岐を左に辿る事にする。 ※足へのダメージが心配な場合にはさらに舗装路を伝って七宝瀧寺の駐車場まで林道を利用する事も出来る。 |
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14:13 | 七宝瀧寺への急階段は予想外に長く、ノンビリ下ったとはいえ5分も掛かってしまったが | |
14:17 | バスの発車時刻には充分間に合うので慌てる必要もない事を確かめて、鐘楼脇の参道に下り着く。 | |
14:19 | ここからは人影の途絶えた参道を40分ほど掛けて景観を楽しみながら温泉街まで辿る事になる。 | |
14:24 - 14:29 | 5〜6分で、左手に塔ノ滝が姿を見せるので岩伝いに川面まで降りていつもと違ったアングルでシャッターを切ってみるが、波たつ水面の所為で逆さ塔ノ滝を写す事は出来ない事が判りガックリ。 折角だからタップリとマイナスイオンを浴びて参道に戻る。 | |
14:31 | 塔ノ滝から100m少々でハイキングコースは犬鳴川に架かる神明橋を左岸に渡る事になるのだが、今は橋を渡らずにそのまま右岸沿いの寂れた道を伝うと朽ちかけた白雲橋が迎えてくれる。 橋には手摺りも付けられていないので慎重に体重を移動してみると、充分な強度がある事が判ったので安心して渡ると | |
14:32 | 対岸に犬鳴山不動明王(護摩場)が見える。 すぐ右手に5〜6mの細い斜瀑が目につくが、おそらく晴れの日が続くと姿を消してしまう無名の滝なのだろうと思うのだが、犬鳴48滝の一つには数えられているのかも知れない。 | |
14:37 | 「時間もある事だしチョット寄ってみるか?」と思いついて白雲閣(修験道資料館)への階段を伝ってみるが、やはりというか予想通りというか資料館への入口は堅く閉ざされているので参道に戻って渓谷沿いを進み、朱色に塗られた瑞龍門(=山門)をくぐり抜ける。 | |
14:44 |
やがて渓谷沿いに荒々しく立ち並ぶ岩塊に階段状に刻まれた参道を下ると両界ノ滝の見送りを受ける。 ※両界とは空海によってもたらされ、金剛界(唯一絶対の実在界)と胎蔵界(大日如来の慈悲で悟りの世界へ導く様子)という金胎両部を示した密教の教義だと説明されているが、私の知能レベルではとても理解出来そうにない f(-_-;) |
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14:55 - 15:04 | 七宝瀧寺の境内を辞して、川沿いの舗装路を10分程で天狗岳を背景にバスの到着を待つ犬鳴山バス停に着き、今回の下見トレックは終了した。 |