地獄谷 〜 大池地獄谷(760m) 〜 唐櫃道
コース概念図 コース断面図
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2015年11月19日 (木曜日)曇り メンバー:3名
歩行距離 13.3q/歩行時間 6時間16分 (休憩時間 0時間30分) 所要時間 6時間46分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
09:38 - 09:40 今回は「リハビリトレック 第2弾」として、レッドツリー企画に同行させて貰う事になり集合時刻20分前に薄曇りの神鉄有馬線・花山駅に降り立ち、線路を潜って待ち合わせ場所である幸陽町交差点に向かった。
10:00 交差点前にあるコンビニで昼食を調達していると同行のヒ〜さんとオーナーのレッドツリーさんも揃い、予定通り県道15号・神戸三田線(有馬街道)を東に向かってスタートする。

※この時点では、せっかく調達した弁当を食べる余裕もなく下山する事になるとは予想もしていなかったのだが・・・・

10:04 志染川沿いの県道を5分程伝い、出合橋の信号を過ぎるとすぐ右手に細い舗装道路が岐れるのでこの道に進む。
10:22 10分程で大池中学校の北西角に着いたところで、事前に国地院の地形図で知った微かな踏跡道を南東方向に伝って
10:24 - 10:27 神港高校グラウンドの北西隅までは計画通り無事に辿り着いたのだが、地形図にはここから先の進路が不明だったので最短距離を歩いて見ようと他のメンバーと分かれて、単独で適当に南東方向に進んで地獄谷入口に向かう事にした。
10:28 左手に掘られた細い溝沿いを東に伝いかけるが、すぐに繁った下草に遮られてウロウロと道を探った挙げ句、最短ルートを断念する事にした。

帰宅後にいろんなサイトを拝見してみると、神港高校グラウンドの西南隅を回り込めば地獄谷入口まで辿る事が出来るというレポが紹介されていたので、次の機会では改めて最短コースに挑戦してみたい。

10:29 仕方なく大池小学校を南東から回り込んで、メンバーに大きく出遅れた形で大池からのコースに合流したところで携帯に着信があって、「地獄谷入口に着いたけれど、今どこにいるのかな?」の心配コール! f(^_^;)
10:40 取りあえず10分程遠回りして神港高校グラウンド横まで来た事を伝えて、→地獄谷・地獄谷西尾根の道標を右折する。
10:42 - 10:46 5〜60mで右手にグラウンド方向に下る細い石段が現れたが、7年前の曖昧な記憶とはイメージが異なっていたためウッカリ見落として10mほど行き過ぎてしまい、頭上に見える阪神高速7号・北神戸線のアーチ橋が記憶とは違う事に気がつき、石段まで戻ったところで改めて左手(=南西)方向に下ってメンバーと合流。
なんとも先の思いやられるアプローチになってしまったようで・・・・A(-_-;)
10:52 高速下を抜けて、雨の後にだけ水が流れるような小さなせせらぎを渡ると
10:53 小さな起伏を横切るように進んで左手に岐れる東尾根取付(Ca.370m)を見やる。
10:55 一旦下った後、水嵩の増した地獄谷の流れを渡り
10:56 整備された大池地獄谷道に取付く。

※因みに、自分の知る限り六甲には芦屋・大月・大池・花山・鍋蓋と5つの地獄谷が存在しているようだ。

10:58 - 11:02 木の葉の散らばる2m幅の道を緩やかに伝い登ると地獄谷西尾根コースとの分岐(Ca.380m)に着くので、この後辿るルートについて相談した結果、谷道の状況をもう少し確かめてから再度考えようという事になった。
11:17 - 11:20 さらに15分程で次の分岐(Ca.430m)が迎えてくれる。ここも地獄谷西尾根コースへの取付となっているので、改めてどちらへ進むか考えてみるが「取りあえず、もう少し谷道を伝ってみてダメなら引き返そう」と決まった。

※この谷は六甲の谷にしては堰堤が少ないが、“雨の後は途中の堰堤越えで道が水没しているので要注意!!”との案内板も建てられている。

11:26 谷道だとは思えない冬枯れの雑木帯を縫って続く快適な道だが
11:31 高速下から40分程で増水した沢の左岸に着いて、やっと谷道である事を納得する事になる。 いきなり滝では?と思える程の急斜面を勢いよく流れ落ちる様子から、今日の徒渉は難易度が高くなっている事が判るが「行けるところまで行ってみようか」と言う事で左岸から右岸へ最初の徒渉箇所をクリアする。
11:35 すぐ上流に4〜5mの滝と背景に堂々とした堰堤を視界に入れて、滝を捲き上がると
11:40 - 11:43 2〜3分で水晶山第4堰堤(Ca.470m)の上に出るので少し足を休める事にするが、
11:44 堰堤の先には背丈を完全に超える程の水が溜まってコースは水没しているので、泳いで通過する覚悟がなければ先には進めない。
11:47 仕方がないので引き返そうかと相談していると、右岸の急斜面をよじ登るように高捲いている細い踏跡が目に付いたので「行ってみようか?」と言う事になり、手と足を総動員して目の前の岩場をよじ登る。
11:52 やっと登り着いたところで、今度は幹や根っこに助けられながら再び谷を目指して下らなければならないが、水没箇所はやり過ごせたのでノンビリと谷歩きを楽しめそうだ。
12:01 一旦沢沿いから外れ、再び土砂と岩ガレの埋まった広い谷道を伝う事になるが、もちろん踏跡は不明確なので左右前方を注意しながら足を進めると、要所要所で地獄谷道の道標が現れてコースは外れていない事を教えてくれる。
12:06 次に沢が傍に近づいてくると落差2m程の小さな滝が右手から見送ってくれるが、水流は徐々に少なくなって来たようで瀬音も心持ち小さく聞こえる気がする。
12:13 それでも左岸への徒渉地点では、飛び石のほとんどが水に隠れて僅かに頭を見せている岩を選んで慎重に渡らなければならず、自然にメンバーの口数も減り声が途絶えがちになる。
12:19 5〜6分で左手前方の木間越しに落差7〜8mの斜瀑が姿を見せる。 対岸(=右岸)を見ると滝横の岩壁に地獄大滝(Ca.520m)と書かれた銘板が付けられているのでこの谷最大の滝であることは容易に理解できるが、コースを外れてわざわざ沢まで降りて観賞する程ではないだろうと通り過ぎる。
12:22 滝の落ち口を左後方に見やると、すぐ右岸への徒渉ポイントが迎えてくれるので濡れた岩でバランスを崩さないよう沢を横切ると
12:28 5〜6分でロープを渡された岩場をヘツる。
12:35 - 12:37 程なく岩壁に進路を遮られるので適当な飛び石を伝って左岸に渡ると、5〜60m程前方で谷が左右から流れ込んでいる二俣(Ca.540m)にたどり着くので、道標に従って左俣へ足を進める。

ここで右俣を少し辿れば堰堤と水場があるとの事だが、飲料は十分残っているのでわざわざ寄り道する必要もない。

12:39 左俣に足を向けると、谷へ入るハイカーを見守るように深い淵を持った6mばかりの段瀑が爽やかな瀬音で迎えてくれる。
12:48 左岸を捲いてさらに沢沿いを進むと5分程で次の斜瀑を見やって落ち口の上で右岸へ渡り、20mも伝わないうちに慌ただしく左岸に判り返す。
12:57 10分もしないうちに右岸に、そしてまたまた左岸へとトゥエンティークロスもお呼びでない程の目まぐるしい徒渉で、緊張が緩まる暇はないが
13:01 二俣から20分少しでやっと沢を離れて、久しぶりに小さな尾根の突端を乗り越すので緊張から解放される。
13:14 ほんの少しだが目先の風景が変わった事で、沢に戻った時にはまず右岸から左岸への徒渉から新たな気分で再スタート。
13:18 左岸に造られた50p幅の道を80m程辿ると岩棚状のナメに着くので、付着したコケに乗らないよう滑落に注意して沢の端を遡る。
13:20 続いて右岸に渡るとプチゴルジュが待っていてくれるが、今回は直登せずに左手(=右岸)の一般ルートを捲き通って
13:24 ゴルジュの上流で改めて左岸へ渡る。
正面上部にノースロードの通る稜線が目に入り、残り20分程で見上げる稜線に着くかな?と思っているととんでもないアクシデントに見舞われる事に・・・・

ここまで順調な足運びをしていたメンバーの一人が足を滑らせて転倒した。 その場は、応急措置で急場を凌ぐ事が出来たので大事には至らずにホッとしたが、“ベテランといえど絶対はない”と言う現実を目の前で目撃した事で、改めて“一瞬の不注意が大ケガのもと!”だと自身に言い聞かせる。

13:51 暫くすると谷道は再び谷から離れてササの中に自然石で丁寧に付けられた中腹道を辿る事になり、小さな枝尾根を乗り越すと二分した谷の右手に出て、折り返すように谷道をあと250m程で稜線に着く事を手元の地形図は教えてくれるのだが・・・・
13:56 - 14:00 枝尾根から谷に降りてみる(Ca.680m)と、なんと左へ折り返すように登って行く筈のコースが水没して僅か5m程の区間を渡る事が出来ない。 右手は衝立のように切り立つ急斜面なので右手から捲き伝うことも困難だ。 かといってここから戻るのは何としても遠慮したいところだ。
14:03 まさか2カ所でコースが水没しているとは想定外だったが、仕方なく少し戻ると左手(=西)側の急斜面を伝い登る薄い踏跡が目に着いたので、ひとまずをこれをエスケープルートに利用させて戴く事にする。
踏跡は水没地点をやり過ごす様子はなく、ほぼダイヤモンドポイント方向へ直線的に登って行くのみで20分程で尾根上の小ピーク(Ca.720m)に着いてしまったが、予定ではもうすぐノースロードに飛び出しても良いハズなのだが・・・・
14:14 - 14:17 相変わらず腰まで隠れる程のササ原が四方八方に広がっているので、コンパスの助けがなければサッパリ方角もわからずウロウロ歩き回る事になりそうだ。

とりあえず、尾根を南へ伝えばいいので緩やかに登って行くと尾根の最高地点(Ca.740m)を踏む事になる。

14:24 地形図ではここから南に50mも辿ればノースロードに飛び出す筈だが、一面に繁るササ原を見回しても目前に道が通っている様子すら感じられないままケモノ道同然の踏跡を南に掻き分けて進むと
14:25 突然2m幅のノースロードに飛び出したので、遠回りしたアルバイト分を取り戻すために左(=南東)方向に伝う。 5〜6分で舗装路に変わると程なく右手に某総合商社の保養所がある丁字ヶ辻分岐に着くので、道角に打たれた道標に従って左に岐れるノースロードを伝う。
14:40 明治時代から歩かれて戦後も多くの人々に歩かれたというこの道は、今も整備が行き届いているお陰で快適に歩く事が出来るのだが、最近になって多発した風水害の被害に逢ったようで途中で左側が崩落したところを通る事になる。 このままではいずれ崩落が進んで、道が付け替えられてしまうのかと思うと少し複雑な心境だ。
14:44 やがて5分程で14時10分頃に登り着く予定だった地獄谷分岐(Ca.730m)を左に見やると
14:50 4〜5分で舗装路に飛び出すので東方向に80m伝ってシュラインロード(唐櫃道)に合流し、ノースロードと岐れる。
14:59 ここからは舗装されて別荘が建つシュラインロードを北に伝う事になるが、5分程で左手に東尾根コースを見やる。
15:06 - 15:08 別荘地を過ぎると道もしっとりとした地道に変わり、数分でシュラインロードの由縁となった行者堂(Ca.730m)に着くのでなんとか無事に歩けた事を感謝してソッと手を合わせる。
予定ではここで昼食を採る事にしていたのだが、明るい内に街路まで歩こうと言う事で20分の遅れをカバーする事に・・・・

※案内書に依れば、1804年(文化元年)に唐櫃村の庄屋が道中の安全を願って建立されたと記されている。

15:32 緩やかな下り坂も尾根尻を過ぎるとやや急になり、20分少々で裏六甲ドライブウェイが交差するので横切って鳥居を潜り抜ける。
15:36 車道から100mも北西に辿ると三叉路(Ca.540m)に出るが、辻には「←神鉄六甲 3.2q」と左(=西)方向のみ案内されていて右方向の案内が書かれていない。
今回は車道歩きの多い左を採らずに右への唐櫃道を伝う事にする。
15:43 4〜5分で左手に古寺山への取付を見やって、2m幅の道をノンビリ東へ伝うと一際鮮やかな紅(黄)葉が疲れを忘れさせてくれる。
15:50 5分少々で右手から長尾谷道を併せて、長尾谷に架かる猪ノ鼻橋を渡る。
16:24 その後仏谷出合から茶園谷と合流して逢山峡の静かな雰囲気を満喫しながら、10数分で東山橋の分岐を左折する。

※東山橋を渡らずに直進すると神鉄・有馬口駅に至る。

16:27 ここからは5m幅の舗装路を伝う事になるが車両に出逢う事がないので貸し切り気分でノンビリ北へ辿ると、阪神高速7号・北神戸線の「からと東IC」が視界に入る。
16:56 ここからは苦手な舗装された街路歩きになるが地元のオーナーにお任せで、北西方向への道を適当に辿ってゴールの唐櫃台駅に着いた。 不幸中の幸いだったが想定外のアクシデントもありケガ人も出たので、“汗を流した後に反省会”という恒例行事を取りやめてそれぞれ自宅に向かう事にした。

※後日談だが翌日に病院で診察を受けたところ、特に異常は認められないとの事で一安心!

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