夫婦岩園地 〜 中山〜大峰山(552.3m) 〜 遠見の道
コース概念図 コース断面図
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2015年11月 1日 (日曜日)晴れ メンバー:単独
歩行距離 11.7q/歩行時間 4時間15分 (休憩時間 0時間35分) 所要時間 4時間50分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
09:49 苦手な夏の暑さから解放されて初めて、ホームグランドの生駒を離れるのは10月に出かけた金剛童子山以来2座目だが、エスケープが容易なコースという事で中山〜武田尾ルートに決めた。

阪急宝塚線・中山観音駅で降り、無風に近い青空の下を少しペースダウンを意識して北方向への中山寺参道に足を進めた。

09:51 11月最初の日曜日なので七五三参りの家族連れで賑わうだろうと覚悟を決めていたのだが、意に反して平日と変わらない人出に肩すかしを覚えるがホッとしている自身にも気がつく。
09:52 ものの2分と掛からずに日本最初の観音霊場で西国三十三所観音霊場の第24番札所である紫雲山・中山寺の山門前に到着。
この寺は豊臣秀吉が祈願に参拝して秀頼を授かったという史実や徳川家光の寄進により現在の姿に再建されたものだそうで、まずは山門脇の境内案内写真図で改めて全景をイメージする。
09:53 山門をくぐって境内に入るが、やはり境内は七五三参りの親子連れがチラホラ散見される程度なのでノンビリ左右の風景を眺めながら辿ると
09:55 2分足らずで本堂前の石段下に着く。
本来ならちょっと立ち寄って山歩きの無事をお願いするところかも知れないが、今回は参拝客の邪魔にならないようそのまま左への石段を伝いあがって
09:55 右手に建つ大黒堂を見やって奥の院への道を進むと、左足下の墓所後方に広がる宝塚の市街地が視界に入るが空気が淀んでいる所為で遠望は利かない。
10:00 境内を抜けて小さな橋を渡ると右手方向に東尾根コースを見やり、すぐ数人の人たちが談笑されているシンボル広場に出る。
10:03 静かな足洗川沿いを北へ伝うと真新しい案内板と道標の付けられた分岐が現れるので、川沿いの道を辿る事になるがチラホラとハイカーの姿が目に付き出すと、静かな山歩きは期待できなくなって徐々に下山中のハイカーともすれ違う機会が増え「こんにちは〜」と交わす挨拶の頻度も次第に増える。
10:12 10分近くで緩やかな上り坂に差し掛かると露岩が目立ち始め、程なく左への分岐が視界に入る。
挨拶の回数も両手の指では足りなくなってきて、半ばウンザリしてきた事もあって先行ハイカーが直進するのを見送ってこの分岐を左折、夫婦岩園地を経由するルートに予定を変更してみる。
10:17 久しぶりに訪れる夫婦岩の記憶は少し薄らいでいるが、背丈が2m程の岩が並んでいた事が思い浮かぶ。

道は雨水で土砂が洗い流された跡が溝状に抉れて、歩きにくい山道になるので足下から目を逸らす事ができない。

10:21 勾配が増してくると分岐から10分程で左に奥の院参道への道を見送る。
10:24 2〜3分で次の分岐が右手に現れるが、これは足洗川沿いを伝う天空塚ルートとを結ぶ道なので、今は左の道に足を進める。
10:28 - 10:31 数分で露岩の向こうに四阿が建てられた小さな広場が姿を現すが、四阿では数名のハイカーがお寛ぎ中なので邪魔にならようカメラ休憩だけで夫婦岩園地をやり過ごす。
10:32 足を進めるとすぐ夫婦岩に着くが眺望は今一つのようで、2004年に立ち寄った時にはもっと展望が開けていた記憶があるのだが、10年も経てば周囲の雑木も育ったので仕方のない現実だろう。
10:42 3m幅の道を奥の院方向に辿ると10分程で縦走路へのショートカットが右へ分岐している。 久しぶりの奥の院にも立ち寄ってみたいのだが、苦手な人混みはなるべく避けたいので参道を外して右への分岐を採る。
10:49 平坦な道から露岩の飛び出した岩道に変わり、流石に整備の行き届いた参道との違いをハッキリと知らされると、やがて道脇を覆い隠すように繁るシダ類を掻き分けるように足を運び上げる事になる。
11:00 再び雑木帯に入ると正面右に案内図の立てられた分岐に着く。 この分岐も左は奥の院への道なので右手の道を選んで中央展望所を目指す。
11:02 緩やかに上る尾根道を50mも進むと小広く開けた台地に目新しい四阿が建つ中央展望所に着くが、やはりほとんど眺望が得られないので展望所と言うより休憩所といった方が納得できそうだ。
11:02 さらに20m程で道標のない丁字状の辻に着くがここは右に採る。 ここでも左に辿れば奥の院に続いているので、左への道は全て奥の院に続いているといえる。
11:04 やがて少しダケた坂道を登り着いた尾根筋で次の分岐が現れるが、ここには「奥の院まで 0.7q」の公設道標が打たれているので公式ルートの一つなのだろう。 道標に従ってここを右への最高峰方面に向かう。
11:07 暫くは自然林を縫って続く静かな山道歩きを楽しめるが、
11:09 先程の分岐から5分で地図に記載されている本来の縦走路が左方向から合流してくる。 この道もやはり奥の院に通じる幾通りかの道の一つで「←奥の院まで 1.0q」の公設道標が付けられているので、当然直線的に伸びる右への道に足を進める。
11:15 落ち着く間もなく5分程で右手に天空塚からの道が合流してくると
11:16 すぐ次の分岐が左手に岐れる。 この先には山頂展望所が設けられているので久しぶりに立ち寄ってみるが
11:18 想像していた通り、ここも展望所とは名ばかりで周囲は大きく育った雑木により全く展望を得る事はできない。
11:26 西側が削げ落ちた細い道をフェンスに辿って北へ伝うと縦走路に合流したところで、右手に巡らされたフェンスが最高峰に近づいた事を教えてくれる。
11:27 前方が開けると最高峰への分岐が現れるので左にある山頂へ向かうが、ここには道標が設置されていないのでひょっとして通過してしまうハイカーがいるかも・・・・
11:27 - 11:31 最高峰に着いてみると予想外にハイカーが少なく、4〜5人が二等三角点(点名:中山 標高:477.9m)の打たれた山頂広場でノンビリと北側の眺望を眺めながら寛がれているようので、なるべく視界を遮らないよう私も仲間に入れて戴いて北摂の山並みをデジカメで切り取ってみたり
展望所からの眺めは北西方向が開け、特徴のある大船山や羽束山、大岩ヶ岳を取り囲む北摂の峰々が一堂に姿を見せてくれる。
14:11 分岐まで戻って右(=西)方向に続く尾根道を4〜5分伝うと
14:15 眺望の利かない小広場に着くと赤松展望所と案内表示が付けられているが、大きく伸びた樹木に遮られて展望は全くないので、名称を休憩所と変えるべきでは・・・・と勝手に納得する。
14:21 西への尾根道(遠見の道)は5分も辿ると地形図の351m独標を過ぎ、ここから北西方向への急坂下りが始まると左手一帯にシダ類が姿を現すが
14:38 足下に気をとられているうちに再び雑木が視界を占有するので、木立の合間に垣間見える武庫川に大凡の高度を教えて貰いながら15分近く下ると、一旦平坦な痩せ尾根(Ca.150m)に着くので少しペースを落として疲れた足を休める。
14:42 再びジグザグに刻まれた急な坂になるとエントランス広場付近で寛いでおられる元気な声が聞こえてきて、桜の園入口が直下に見え出す。
14:43 程なく桜の園を周回する遊歩道(もみじの道)に合流して今回の山歩きは終わりだが、最後まで体調に違和感が出なかった事が最大の収穫だった。 お陰で、事前に設定しておいたチェックポイント毎のエスケープルートがすべて不要になってしまったが・・・・
14:44 - 14:48 エントランス広場に降り着く頃には先程までの話し声も聞こえなくなり、周囲には人影も見あたらないので移動して行かれたのだろう。

桜の園入口に立てられた案内板で安倉山との合流点を確かめてみるが、この案内板には記載されていないのも観光案内図だからだろう。

14:51 今回のフィナーレであるJR武田尾駅方向に廃線跡を進み、全長147mの長尾第二トンネルを潜り抜けると前を歩く家族連れの明るい話し声が聞越えてくる。 なるほど、10分程前に桜の園入口で寛いでおられたご家族のようだと思い当たる。
14:55 長閑な武庫川左岸を伝うと今日最後となる長尾第三トンネル(91m)を抜ける事になるが、距離は短いのに隧道が左へカーブしているために真っ暗で足下がほとんど見えないので、急場凌ぎにポーチから簡易なLED照明を取り出して無事にトンネルを抜ける。
15:14 舗装道路が見えてくると右手から流れ込むトチゴ谷との合流地点なのだが、道路の拡張工事で以前とはすっかり様変わりしているのに驚きながら武田尾駅のホームに上がると、待ってましたと言わんばかりに15時16分発の電車が滑り込んできて帰途に着く。
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