坊領尾根 〜 坊領山(645m) 〜 岩井谷
コース概念図 コース断面図
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2015年 8月16日 (日曜日)晴れ メンバー:4名
歩行距離 10.1q/歩行時間 5時間00分 (休憩時間 0時間35分) 所要時間 5時間35分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
08:57 今日8月16日は“京都・五山の送り火”で混雑する事だろうと思いながら、近鉄長野線・富田林駅前から8時35分に発車する金剛バス白木線・東水分行きに乗り継いで、終点一つ手前の水分バス停で降りる。
手元の温度計は既に28℃を指しているので、日陰の多いコース歩きとはいえ暑さが苦手で体調が芳しくない自身にとって苦行となる事は避けようがないと覚悟して、
08:58 バス停前の音滝橋を渡って、バス停から目の前を通る国道309号・富田林街道を西(=右)方向に足を進める。
09:00 すぐ前方に水分神社口バス停が姿を現すと、左手から高さ3m程の石灯籠が迎えてくれて重要文化財の説明板が建てられた建水分(たけみくまり)神社の参道に着く。
09:01 事前に入手した構内図に従って社務所の前を右手の石段伝いで広場に出ると、正面に大楠公(楠木正成公)が祀られた摂社・南木(なぎ)神社の拝殿が目に入る。 一説には、「南木」とは「楠」の字を二つに分けて付けられた名前なのだそうだ。
09:03 左に石造の大鳥居と大阪府内で最大級と案内される狛犬に挟まれた石段が本殿まで続いているので、この石段に取り付く
09:04 - 09:07 石段を登り切って重要文化財に指定されている本殿に着くと、中殿と左右両殿の三殿を渡廊で連結するという他に例を見ない全国唯一の様式と案内されているので記憶に刻んでおくことにする。
09:08 この後何事もなく無事に歩けることをお願いした後、右手の脇参道を下る途中で左手に見える樹林の細い踏み跡へ足を進めることになるが、ここで横道に逸れたことで切実な?お願いが聞き届けられない結果になるとは・・・・
09:11 薄暗い樹林を抜けると左手に広がる疎らな竹林を横切るように辿り、前方を通過する車の排気音が近くに聞こえるようになって
09:13 すぐ目の下を走る広域農道(南河内グリーンロード)に飛び出すので、この舗装路を南東(=右)方向へ向かう。
09:20 グリーンロードを5分少々伝うと前方に二河原辺(にがらべ)橋が姿を現すが、橋の手前で左に岐れる金剛山へのルートの一つである水分道を見やってこの橋を渡りきる。
09:22 さらに2〜3分で次の桐山大橋が見えるところで、右手から学校給食センターの見送りを受けてカラー舗装された南(=左)方向への緩い上り坂に足を進める。 ※分岐では「←上赤阪城趾」への道標が迎えてくれる。
09:26 整備の行き届いた舗装路を200mも伝うと正面右手に小高くなった赤阪山が目に着く。
09:26 ここで舗装路(林道:足谷支線)から岐かれて右への踏み跡程度の山道に入る事になる。
09:28 薄暗くなった樹林に進むと左手に案内板が現れて、ここが一ノ木戸跡だと教えてくれる。
09:33 緩やかな坂道を5分程辿ると二ノ木戸跡の案内標識を左にみる。
09:38 - 09:41 さらに4〜5分で三ノ木戸跡に着いたところで、給水を兼ねて少しの立ち休憩を挟むが調子が出ない自身には危惧していた不安が大きく広がってくる。
09:46 5〜6分で二重の堀が巡らされていたという算盤(そろばん)橋と四ノ木戸跡を過ぎる。
09:48 すぐ「←二ノ丸跡」と書かれた道標の打たれた丁字分岐に着くが、二ノ丸跡も展望の効かない単なる小広場なので見上げるだけで通り過ぎる。
09:50 1〜2分で陣屋跡の炊事場などがあったとされる茶碗原に着くが、100mも進むと分岐になっている本丸下に着く。
ここにも分岐があって左へ辿れば「坊領尾根」経由で山頂へ続くのだが、一旦右への道を伝って展望の開けた赤阪山(上赤阪城趾)へ立ち寄ろうという事になった。

疲れが目立つ私はここで待つ事にして、3名でピストンして貰う事にする。

09:51 - 09:58 私が足を休めているうちに3人は赤阪山(Ca.350m)からの眺望を貸し切りで楽しむ事になったのだが、毎年8月始めに25,000発以上の花火が打ち上げられるPLの花火大会(公式には「教祖祭PL花火芸術」という宗教行事だそうだ)を鑑賞するには最高のビューポイントだろう。
10:07 改めて南へと伸びる起伏のない平坦な尾根筋を15分も伝うと、明るい植林の中に「砦跡」と書かれた小さな標識杭が打たれた地点に着く。
遺構らしいものは全く見あたらないが、小さな台地になっているので砦をイメージすることは出来そうだ。
10:11 やがてCa.350mの尾根に乗ったところで、先鋒を歩くケンさんから「休憩!」の声が掛かり大助かり。 早速給水を兼ねて弾んだ呼吸を整える事にする。
10:20 今までの平坦な尾根道から植林帯の緩やかな登りに変わる。
10:24 先ほどの休憩地点から15分程で尾根上の小さなピークに登り着くので、道なりにほぼ直角に北(=左)方向に足を進めることになる。
10:29 北方向への尾根道を5分程伝い進むと尾根城の小さなピークになっている上猫路城趾(Ca.400m)に着くが、せっかく稼いだ高度も再び南東(=右)方向への鞍部まで20mほどの緩やかに下る事になり、
10:44 改めて坊領山に向かって緩やかに登り返す事になるが、ここで今日初めて2人パーティーの男性ハイカーとすれ違う。
11:07 少し勾配が急になってきて、何とかここまで運び上げてきた重い足に加えて空腹である事に気づく。
すぐ前に見える小広い台地に上がったところで三度目の休憩とするが、全くピッチが上がらない自身がなんとも歯がゆい。
11:09 - 11:35 この小広場で岩坂方面への細い踏み跡が岐れているので、地形図上の送電鉄塔(阪奈線#8・Ca.520m)が建つポイントだと判断して予定より少し早いがこの小広場で昼食を提案して了承を得る。
11:36 食後も小さな起伏を繰り返す尾根道を登る事になるが、歩き出してすぐに息が上がるのでメンバーについてゆくことが辛くなってくる。
11:46 10分程で右側が山抜け状態になった場所をクリアしたところで、先行のメンバーが心配そうに待ってくれる間隔も短くなってくるので、そろそろエスケープを考える必要がありそうだ。
11:59 何とかダマシダマシでやっと坊領山(645m)から南に伸びる尾根の鞍部に登り着くことが出来たので一安心。 ここまでくればもう一登りでエスケープポイントのある松尾分岐が到達範囲に入る。
12:13 - 12:16 昼食を挟んだため、予定より30分遅れで鉄塔の本来の昼食予定ポイントであった松尾分岐(Ca.650m)に着いたが、この先に坊領千軒から清井山との分岐への最大の急斜面が待ちかまえているので、国見城趾広場を目指すメンバーを見送ったところで了解を戴いてエスケープルートを下ることにする。
12:40 ここには林道アシ谷線へ下る北(=左)方向への道が通っているのだが、メンバーとの合流点である金剛登山口バス停は南(=右)方向になるため、関電保守道で岩井谷まで伝った後谷伝いに下るルートを歩く事に決める。

薄い踏み跡を15分程辿ると地形図通り岩井谷を横切る地点に着くので、ここから沢沿いを右へ下る事になる

13:18 - 13:21 地形図に点線を描かれた谷筋だが、懸念していたとおり一面の草木に覆われて廃道然となった僅かな踏み跡を頼りに完全なヤブ漕ぎで右岸沿いに下ることになるが、強烈な草木のスクラムに遮られて踏み跡も見えなくなって掻き分ける手は引っ掻き傷だらけだ。

やがて途中にある崩落箇所などで完全に踏み跡が消えてしまうが、地形図を信用する限り50分も沢沿いを伝えば林道に出るはずなので焦らず小刻みに歩を進める。
我慢の沢伝いから35分程で2mの小さな滝が出迎えてくれると再び僅かな踏み跡が右岸に確認できる。 ここで擦り傷だらけの手を洗って、絞ったタオルでほてった体を拭うとホッと一息入れる。

13:35 さらに15分も沢を下るとやっとの事で林道岩井谷線の終点が目に飛び込み、久しぶりのヤブ漕ぎから解放されて林道を辿ることになる。
13:36 すぐ前方に上水道施設の案内板が迎えてくれるので、間違いなく人里に近づいた事を教えてくれる。
13:38 続いて林道の標識と岩井谷浄水場の施設が現れて道は簡易舗装に変わり、今下ってきたルートが間違っていなかった事がハッキリと証明されると、
13:41 2〜3分で立派な石橋が現れ岩井谷を伝い下って初めて左岸に渡る事になる。
13:48 道も3m幅の舗装路になると5分程で府道705号・富田林五条線に合流したところで、岩井谷バス停に到着するが山頂に向かったメンバーの事が気になって、合流地点を確認するため電話を掛けてみるが残念なことに繋がらないようなので苦手なバス道をユックリと辿って金剛登山口方向に歩く事にする。
13:56 ケンさんから「今(13時54分)国見城趾広場に着きました」との一報が入り、待ち合わせ場所を金剛登山口バス停にする事で了解を得る。

この時間では、下山出来るのは15時頃だろうと推測して引き続きバス道を伝う事になるが、

13:58 その間、山頂に登り着いたメンバーは既に800回越えの“私もケンちゃん”が登頂証明を貰う現場の立会人を兼ね、
14:01 社務所前広場で【金剛山登山・800回以上】の氏名欄に名前が掲載されている事を確かめた後、下山ルートを千早本道に変更したとの連絡を受けるが疲労度合いから考えても、バス停へは先ほどの予測通り15時過ぎになるだろうと再認識しながら重い足を運ぶと
14:18 - 14:28 岩井谷バス停から30分程苦手な舗装路を標高差にして凡そ70m伝い登って千早大橋バス停に着き、最後の休憩を挟んでいると体調の所為か無性に冷たくて甘いものが欲しくなってきたのだが、生憎ここには自販機が設置されていないので金剛登山口まで移動しなければならない。

運良く到着した南海バスに乗ることが出来たので1駅のみ乗車して

14:33 - 15:39 待ち合わせ場所の金剛登山口バス停に着くが、山頂組メンバーは当然下山途中という事なので自販機で入手した飲み物で喉を潤しながら下山するのを待つ事凡そ50分。

15時24分発の河内長野駅前行きバスが走り去る後ろ姿を眺めていると松尾分岐で見送ったメンバーの元気な顔が目に入り、15分後に到着したバスに揺られて反省会場の河内長野に無事到着した。

16:22 反省会場では嬉しいハプニングが待っていてくれたようで、ガンさんとクボキンさんの2人がわざわざ会場まで駆けつけてくれて反省会は大盛り上がり。

今回の退却も含め、暑さが大の苦手だという事は蒜山、開聞岳の結果で既に露呈しているのだが今回の結果でもそれが証明されてしまった。 (T_T)

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