くさかコース 〜 生駒山(642m)〜神津嶽 〜 神津嶽コース
コース概念図 コース断面図
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2015年 5月17日 (日曜日)晴れ メンバー:3名
歩行距離 11.2q/歩行時間 4時間50分 (休憩時間 1時間17分) 所要時間 6時間07分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:05 予定では昨16日に山城山域の鷲峰山に出かける事になっていたのだが、生憎の雨模様で岩場歩きは無理と判断して中止になった。
26日からの遠征の前にどうしても歩いておきたいと思い、急遽近場の生駒山歩きを提案したところヒゲさんとケンさんから参加の返事があった。
なかでもケンさんは生駒山系は初めて歩くという事なので、まずは近鉄奈良線石切駅北西口をスタートして青空の拡がる駅前を線路沿いに北東方向へ向かう。 気温は23℃で無風状態
10:11 やがてY字の分岐で直進と書かれた案内書を無視して右への舗装路に足を進める。
フェンス沿いの細い道のすぐ右側に往時の表情を見せている孔舎衙坂駅跡・旧生駒トンネルを横目に霊岩寺前の急坂を伝い登る。
10:16 駅前を出発して凡そ10分、急坂がやや緩やかになるところでくさかコース取付が左に現れるのでここを左に入る。

道は地道に変わるが土砂が洗い流されて露岩の飛び出した歩きにくい1m幅の坂道を登る事になる。

10:27 地道に取り付いて10分も伝い上がると尾根道に合流する。
先頭を歩くケンさんが合流地点に着いたところで後続のヒゲさんと私を振り返ってカメラを向ける。
10:27 続いて二番手を歩くヒゲさんも合流点を右に曲がると山道の勾配は少し緩やかになる。
10:29 やや緩やかな山腹道は露岩もあまり目立たなくなって、穏やかな山道に変わる。
10:36 取付から凡そ20分、ロープの垂らされたコンクリートの丸太階段がある急坂に着く。
10:37 - 10:39 階段を上りきると左手にアベマキに囲まれた小さな展望休憩所が迎えてくれるので、給水を兼ねて最初の休憩を挟む。
10:52 なだらかな登り坂を15分程伝うと道標の建てられた分岐に着く。
ここで右を採れば河内七面山からまつかさの道に続くのだが、今は右への分岐を見やって左のくさかコースを暫く進むと下草の切れ目から右下方向に河内七面山の石鳥居がチョコッと姿を現す。
10:58 ほぼ平坦になった歩き易い道を5〜6分も伝うと、左手から大阪城の石垣用に切り出されたという石切場跡がポッカリと樹林帯に開けた異空間の雰囲気で見送ってくれる。
11:01 やがて2〜3分でイノラムキ古墳への分岐が右に岐れるので、初めてとなる両人に見て貰おうとピストンする事を提案して同意を取り付ける。
11:06 古墳へのほぼ中間に位置する途中の鉄塔を潜って尾根筋を緩やかに下ると
11:11 - 11:14 凡そ10分で山の斜面に造られたイノラムキ古墳に到着する。
早速好奇心の旺盛なケンさんは古墳の中に潜り込んでシッカリと設えられた玄室内の様子をカメラに納めている。
11:26 古墳からは先程の分岐まで戻って、再びほぼ水平に近いくさかコースを東に伝う事になる。
11:27 緩やかに左へカーブすると樹木の緑色が途切れて目の前に古びた四阿が現れる。
この辺りがコブシの谷と呼ばれる地点のようで、標識は打たれているが手元の案内書には残念ながら記載されていない。
また右手一帯の広い台地がアカシア広場と命名されているようだが、同じく案内書に記述がないのは何故かなと疑問を感じながら緩やかな傾斜を伝い登ると
11:34 - 11:38 舗装された3m幅の府民の森管理道に合流する。
一帯は広く整備されてベンチやトイレが備えられるくさか園地の中心なのかも知れないが、勿論根拠はないので断定する事は出来ないまま南に足を進める。
11:38 突然ランニングスタイルを纏った十数人と擦れ違うが、どうやらトレイルランニングを楽しむ方々のようで瞬く間に視界から遠ざかって行く。
11:52 管理道を伝い歩くとすぐ右手から宮川谷コースが合流してくるが、さらに10分程で興法寺への道が右手に岐れる。

そして5分で辻子谷コースが交差するのでこの分岐を左へ採って山頂へのショートカットコースに足を進める。

11:56 管理道も大きくくねりながら3回ショートカットコースと交差しているが、やはり苦手な舗装路を遠回りするより石畳の敷かれた風情のある道が足には馴染み易い。
12:06 目に優しい若緑の樹林を縫って付けられた道を辿ると、前方に信貴生駒スカイラインのガードレールが目に付き出し
12:09 程なくぬかた園地への入口となる木製ゲートが迎えてくれる。
12:11 続いて現れる階段を上りきると信貴生駒スカイラインに飛び出すので、
12:12 横断歩道のない車道を生駒山上有料駐車場側に渡って
12:13 山頂への最後となるリフト沿いの石段を登る事になるが、段差の小さい階段なので余計な疲れは感じない。

途中で振り向くと、足元に大きく拡がる大阪市街地とウッスラと望める六甲の山並みがユッタリとした気分にさせてくれる。

12:15 - 12:17 山上遊園地への北ゲートを抜けると流石に晴れの日曜日だけあって、多くの家族連れで賑わっているがこんなに賑わう山頂を見たのは自身にとっても初めての経験だ。、
12:28 - 13:09 折角なのでSLの敷地内に打たれた一等三角点(点名:生駒山 標高:641.99m)をソッと踏んだ後、混雑を避けてレストラン奥のテーブル席を借りての昼食タイムでよく冷えたビールを喉に流し込む。
13:24 ノンビリと寛いだ食後は南ゲートを抜けて奈良との府県境尾根を暗峠まで伝う予定だったのだが、昨日の雨で泥濘んでいる事が予想されるので摂河泉展望コースへの道を途中まで辿る事にする。
13:26 摂河泉展望コースは公式コースの中では一番距離が長く時間も掛かるが、勾配が緩やかなのでお年寄りや子供連れのハイカーには好まれているようだ。
13:42 スカイラインの下を潜り、15分程辿ると管理道を兼ねた縦走路を跨ぐところで左折して管理道を南に伝う。
13:46 2〜3分で道が折り返すように右へカーブするところで正面に見える慈光寺墓所へのフェンスを左から回り込んで慈光寺の境内を通らせて戴く事にする。
13:52 山頂の騒がしさが嘘だったのでは・・・・と思える程静寂そのものの髪切(こうぎり)山慈光寺には寄らずに、暗(くらがり)峠への近道を伝う。

※髪切山慈光寺は『河内名所図会』にも紹介されているように、古くからホトトギスの名所として有名な寺だと案内されている。

13:53 一旦東に走る縦走路へ直接飛び出す細道を進んで、途中から右(=南)へ伝う中腹道に岐れ
13:58 緩やかに続く坂を登り切ると周囲は竹林に変わり、慈光寺から10分程で正面が開けて大原山を視界に入れて急なコンクリート道を下ると
14:02 国道308号(暗越奈良街道)に飛び出すので左(=東)に採る。
14:07 国道308号は僅か3m幅で石畳が敷かれた珍しい道路だが、結構車輌の通行もあって時たま擦れ違いで苦労している光景を目にする事がある。

足を進めると前方で7〜8人のハイカーがなにやらワイワイ談笑しているところが、日本一急坂の国道で“日本の道100選・峠100選”にも選ばれている暗峠だそうで、

14:08 - 14:10 かの松尾芭蕉が大坂(おおざか)へ向かう途中「菊の香に くらがり登る 節句哉」という句を詠んだと紹介されていて、この国道には他にも芭蕉の句碑が多く残されている。

一通りカメラ休憩を終えて民家の間を南に伝うと

14:23 - 14:27 10分少々で八代龍王神感寺への車道分岐に着くので、右に見やって大原山(522m)山頂に着くがノッペリとした山頂部なので独標の位置が判らないまま山頂西側にある銀樟池を通って
14:33 - 14:38 大きく眺望の拡がるぼくらの広場からの絶景を楽しんだ後、右(=北)へ下る神津嶽コースを下山路に決めて
14:39 右手前方に人混みと騒音が入り交じっていた生駒山を眺めながらぼくらの広場を後にするが
14:52 ケンさんにとって初めての生駒山系という事なので、シッカリ記憶に残して貰える事を期待して下山の途につく。
15:16 下り始めて5分程で府民の森管理道に着き、人気のない鳴川園地案内所の見送りを右手から受けてさらに20分程下ると、らくらく登山道を横切るところで神津嶽ふれあい広場に着く。
数人が寛いでおられる様子を右に見ると道標のない分岐に着くので、今回は左の神津嶽への階段を伝い上がる。
15:18 - 15:21 1〜2分で神津嶽(315m)の平らなピークに着くが、神津嶽には“枚岡神社創祀の地・元宮”があるのだが本来はもっと質素だったと思われるだけに、あまりにも手の加えられすぎた現在の施設はどうにも好きにはなれない。
15:22 神津嶽からは北東に付けられた道を下り、先程別れた神津嶽コースに合流する。
15:27 - 15:34 合流点から100mも下れば今回最後となるビューポイント、平坦な尾根尻に造られた枚岡山展望台に着くのでユックリと眺望を楽しむ事にする。
相変わらず靄った視界にウッスラとアベノハルカスが見えるが、この季節では当たり前の事かも知れないと変に納得してしまう。
15:38 3〜4分で右方向に豊浦橋への分岐を過ぎると少し露岩の混ざった悪場を下る事になるが
15:43 悪場を抜けるとグンと道は広く緩やかになり
15:44 5分程で次の分岐である椋ヶ根橋への道を右に分けて、尾根尻から急斜面をジグザグに下る階段道を10分も伝い下ると
15:52 枚岡駅と中腹にある山岳宗教の徳成寺とを結ぶ私道に合流する。
15:56 後は100m程で枚岡梅林を周回する舗装道路に出るので、
15:58 園内遊歩道から最後の立ち寄りポイントである枚岡神社の境内に足を進める。
16:00 ヒッソリとした枚岡神社の裏参道は木立に挟まれた静かな道で、お気に入りの場所なのだが残念なのは距離がない事だ。
16:01 - 16:05 正面に廻ると予想外に立派な佇まいなのに驚くケンさんだが、すぐいつものペースに戻ってデジカメをで気に入った景色を切り取っている。

丁度今、神様から開放されて戸締まりを済ませた巫女さんが普通の人に変身する直前の表情を切り取ったようだ。

16:06 その後は人影もまばらになった表参道の鳥居を潜って、府道170号(枚岡停車場線)を横断すると
16:12 今回のゴールとなる近鉄奈良線枚岡駅に到着。

さぁ、鶴橋で反省会だ〜!

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