目無し地蔵 〜 兜岳〜鎧岳(920m) 〜 新宅本店前
コース概念図 コース断面図
↑「地図」上の○印をクリックするとその位置の画像を表示します。
2014年11月 3日 (月曜日)薄曇り メンバー:3名
歩行距離 6.9q/歩行時間 3時間48分 (休憩時間 0時間48分) 所要時間 4時間36分
《レポート画像》
↓クリックで画像が拡大します。
到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:49 - 10:51 今回は奇岩絶壁の多い室生火山群の中でも、一際特異な山容を見せる兜岳と鎧岳を歩いて見ようと計画したところヒゲさんとケンさんが同行してくれる事となり、集合場所の鶴橋駅から近鉄大阪線・名張行き急行に揺られて65分で終点の名張駅に着き、三重交通・山粕西行のバスに乗り継いで凡そ40分で曽爾横輪バス停で下車する。
10:51 気温17℃でウッスラと青空の拡がる県道784号【赤目掛線】を一路北へ足を進める事になるが、ここから望める鎧兜は頭だけ覗かせていて新嶽見橋付近から見る圧倒的な山容とは程遠く、丸いドーム状の兜岳と岩壁を纏った尖峰の鎧岳を右手前方に見ながら足を進める。
11:03 バス停から10分少々県道を辿ると右手から灘の酒造会社・沢の鶴が管理&運営しているという奥香落山荘が迎えてくれるが、この日は休業となっているようで人気もなくひっそりと静まりかえっている。
11:05 さらに2〜3分県道を伝うと左手に【←済浄坊の滝】の道標が現れて、東海自然歩道もここで左への細い舗装路に岐れるので
11:06 我々もこの分岐を左折して苦手な舗装道路から逃れる事にするが、道はやがて植林帯を辿る事になるので暫く薄暗い樹間を辿る事になりやや急な坂道尾を登る。
11:10 程なく植林から解放されると明るい斜面を横切るように伝う事になって、
11:12 僅かな登りでサンビレッジ曽爾の奥香落オートキャンプ場に着くと、この日も何組かのキャンパーが3連休最後の日を楽しんでおられる様子を見やる。
11:13 キャンプ場を過ぎるとまた舗装路に飛び出して、【東海自然歩道 済浄坊の滝→】の道標に従って右手方向に緩やかに登る坂道を伝う事になるが、ここで先程岐れた県道と合流する
11:23 再び県道を伝う事になるが、5〜6分で落差はさほどないが長さが100m程の滑滝状に流れ落ちる長走りの滝を右下に見やる。

※この滝には地元の井上木曽と大蛇に纏わる伝説が残っているそうだ。

11:30 7〜8分で左に【←済浄坊の滝】へ続く東海自然歩道が岐れるのを見やって舗装路を直進すると
11:36 - 11:39 5〜6分で目無し地蔵(延命地蔵)の祀られた兜岳への登山口に到着する。
11:39 まずはこの祠に立ち寄って今日の山行の無事を見守って戴くようにお願いする。
11:40 祠の横を抜けると道はいきなり涸れた沢沿いを伝う細い地道が緩やかに北方向へ登る事になるが
11:40 すぐにゴーロ状に涸れた沢を直接伝う事になる。
11:44 登山口から4〜5分で朽ちた丸木橋を渡って沢から進路を東に変え、兜岳から西に伸びる尾根に取り付く事になる。
11:51 道はすぐ植林の拡がるササ尾根を通過する事になるが
11:55 平坦な尾根上に打たれた道標が【←兜岳山頂 0.5km】を教えてくれるが、その下にはこれより先 急斜面 注意と書かれた標識が付けられている。
12:00 その標識通り、捨て縄の張られた巨岩を乗り越えると
12:04 いよいよ露岩伝いの急坂登りが始まるので、気持ちを引き締めて急斜面に取り付くと
12:05 樹木も植林から自然林に変わり目先の風景も入れ替わる。
12:11 夏に歩いた開聞岳でのリタイヤが頭に浮かぶが、暑さから開放された事もあり心臓も足も計画時間に余裕を持って移動できているので一安心である。 先頭を歩くケンさんも時々振り返って心配してくれているようだが、それほど疲れを感じないので「大丈夫、大丈夫」と答える。
12:14 登山口から25分で凡そ標高800m地点まで登り着くとさらに勾配も増してくる。
12:15 後古光山の激登りを彷彿としながらグングン高度を稼ぐようになると、ロープや木の根、さらに岩角の助けを借りての三点確保で登る事になる。
12:16 ここから暫くは最後尾をヒゲさんにお願いして私は二番手に付く。
前後を歩くメンバーの表情を確かめながらの激登りとなるが
12:31 15分近くすると勾配もグッと緩やかになり、山頂に近づいた事を教えてくれるので、再び定位置の最後尾に戻ると前方が開けて疎林が目に付く。
12:33 - 13:00 やがて登り着いた兜岳(920m)山頂は360°の展望とは行かないが、貸し切りで疎林越しに目に入るパノラマを楽しむ。
そろそろ昼食時間も終わりに近づいてきたので、ザックを肩に山頂から北に続く稜線伝いに足を進めると、右手(=東)方向から秋の日射しを浴びた曽爾高原後古光山、その後方からは岩湧山のように山頂付近がカヤトに覆われた学能堂山も顔を覗かせて見送ってくれる。
13:02 素晴らしい景色を充分満喫して兜岳を後に、鎧岳との鞍部目指して下る事になるが
13:06 こちらにも捨て縄が付けられている急斜面だが、事前に調べた案内書に「見かけはコンモリとした兜岳だが、かなりの急斜面なので慎重に!」と書かれていたので「なるほど」と納得する。
13:06 かなりの急斜面が続くが、登り初めからここまで誰とも顔を合わす事が無かったのだが今日初めての4人パーティーと擦れ違う事になり、「今日は〜」とこれも今日初めての挨拶を交わす。
13:11 やがて地形図で崖っぷちを通過するように記されている細尾根に着くが、足元を覆うように茂ったササに隠れて足元が見えないので高度感はない。 ウッカリとササ原に足を踏み入れないよう注意して進むと視界が開け右手前方に鎧岳が「早く来い!」とばかりに姿を見せる。
13:19 - 13:21 尾根尻近くまで来ると一旦小さなコブを登り返す事になり、
13:24 改めて高度差90m程を伝い下る。
ここでも相当な急勾配の尾根道を伝って
13:27 ロープ沿いに植林の助けを借りながら慎重に下るが、それでも小枝や落ち葉に隠れた小石に乗って尻餅をつくシーンも・・・・
13:32 下りきった鞍部で一休み・・・とザックを降ろし掛けるが、よく見ると道はさらに東へと下っているのに気づいて本当の鞍部まで下るが
13:35 - 13:38 鞍部には峰坂峠(むねさかとうげ)の地名板も付けられているので、正真正銘の鞍部だと納得して頭の中の地図を訂正する事になる。
13:48 いよいよ峻険な尖峰を見せていた鎧岳への登りに取り付くのだが、案内書には「見かけとは逆で、峻険に見える鎧岳へは少し急な斜面を伝う事になるが兜岳ほどの傾斜はない」と書かれていたので、本当かなとまずは木の根が張り巡らされた植林帯に取り付く。
14:04 案内書にあった通り特に三点確保が必要な激登りもないまま、峠から30分も足を運ぶと鎧岳の肩部直下に着くので最後の登りを愉しむ。
14:08 - 14:12 やがて2〜3分で鎧岳への肩部に登り着くが、少しの休憩を挟んでここから山頂まで右(=南)方向にピストンする。
14:14 緩やかに樹間の道を伝うと2〜3分で
14:16 - 14:25 狭い台地状の鎧岳山頂(894m)を踏む。 ここには三等三角点(点名:鎧岳 標高:893.61m)が打たれているが、展望は僅かに東側が開けているだけなので、景色を諦めてノンビリ最後の休憩を挟む。
14:38 下山は先程の分岐からさらに北へ伸びる稜線を伝って、凡そ20分で清水山との鞍部にある清水山分岐に着き
14:59 右に下る植林帯の急斜面をジグザグに伝い下る事になる。
15:03 20分程で葛(かづら)バス停方面への分岐を右に分けると、勾配は緩やかな下りに変わる。さらに10分程でY字状の分岐が現れるが右は通行不可と書かれた道標が付けられているのでここは左へ進む。
15:14 大きくS字を描くように尾根を回り込んで谷間に着くと、林道の終点に着くのでここからは林道を歩く事になる。
15:19 2m幅の林道は5分も辿ると右手に舗装された林道清水線に合流するので、ここを折り返すように右折して緩やかに下ると
15:24 路線バスが通る県道81号【名張曽爾線】に飛び出す
15:27 - 15:38 催行前は到着時刻を16時と予測していた下山時刻が35分も早くなった事により、予定していた17時7分のバスより1台早い15時38分のバスに悠々と間に合う事が判り新宅本店前バス停への到着を待つ程もなく、到着したバスに揺られてと近鉄名張駅へ移動する。
16:31 そのお陰で1時間30分も早く名張の湯で汗を流す事が出来、反省会場への足運びも心なしか軽やかだった。
ページの先頭へ