千苅ダム展望ルート 〜 大岩ヶ岳(384.1m) 〜 丸山湿原・砂山ルート
コース概念図 コース断面図
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2014年04月09日 (水曜日)晴れ メンバー:4名
歩行距離 11.9q/歩行時間 4時間41分 (休憩時間 0時間51分) 所要時間 5時間32分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:13 暫く歩いていなかった北摂の山へ出かけてみたくなりメンバーに声を掛けたところ、ヒゲさん・イナさん・ケンさんから参加の連絡があり集合場所のJR福知山線・道場駅で顔が揃ったところで、青空の拡がる気持ちよい駅前をスタートするが気温は手元の温度計で既に23℃と暑い1日になる予感。他には10人程度のハイカーを見かけるがどうやら百丈岩を目指されるようなので静かな山歩きになりそうだ。
10:29 駅前から武庫川左岸に伸びる舗装路を北東方向に伝うと左手に垂直な不動岩が迫り出すように姿を現し、必ずと言っていい程クライマーの姿が目に入ったものだがこの時にはクライマーも影を潜めているようで静かな岩肌だけが聳えて見える。
すぐ右手に続く千刈浄水場のフェンスに沿って2〜3分も辿ると
10:32 東山橋への分岐となる三叉路に着く。右の東山橋を渡れば砂山尾根から大岩ヶ岳南東尾根への取付きでもあるが、今は左の舗装路に足を進める事にする。

ただ、まさか復路でこの橋を渡る事になろうとはこの時点では予想すらしていなかったのだが・・・・

10:37 右手を流れる羽束川右岸に沿って足を進めると丁度見頃なのだろうか、大きく枝を広げたサクラが造るアーチに迎えられて千苅貯水場に近づけば“桜まつり”が催されて、普段は入れない貯水場の門が開けられているのだがメンバーの誰からも「チョット立ち寄ってみよう」の意見も出てこないので
10:40 立ち寄る事を止め、普段通りフェンス沿いに迂回する事にして
10:47 川沿いを北に伝うが北側の門も開放されているのに気が付き「せっかく通り抜け出来るんやったら、施設見学がてら中を通ってきても良かったなァ」と少し後悔しているうちに千苅ダム直下に到着する。
10:48 - 10:51 初めてのメンバーもいる事なので千苅橋で少しカメラ休憩を挟んで、羽束川を左岸に渡り川沿いを150mばかり南東に伝うと
10:53 フェンスの切れ目で左手に細い踏み跡が目に入る。
10:56 ここが大岩ヶ岳への西ルート取付で岩場の狭い急坂を登る事になる。
11:06 - 11:07 気持ちの良い自然林に囲まれた山道を12〜3分辿ると、展望の開けた尾根筋に登り着く。左眼下にはエメラルド色の水を湛えた千苅ダムが拡がっているので一段高い岩尾根に登り、まず最初のビューポイントからの眺望をカメラに納める。

※このダムは、1919年(大正8年)に第一次竣工の後、1926年(大正15年)に20尺の堰堤嵩上げ工事に着工し、1931年(昭和6年)の第二次工事完了で高さ42.42m/幅106.67mの神戸市最大の水道専用貯水池が完成したが、この結果地区の大半を占める波豆集落の住宅22戸と面積23町の土地が水没した。と説明されている。

11:08 岩尾根を辞するとすぐ大岩ヶ岳南ルートへの分岐が待ち構えているが、今回は右への分岐を採らずに直進的に登って行く尾根道を選んで大岩ヶ岳西ルートを伝う事にする。
11:40 - 11:42 快適な尾根道は標高差50m程のアップダウンを2回繰り返して35分程で大岩ヶ岳西ルートへの登り口となる分岐に着く。
左へ進むと千苅ダムを周回する周遊歩道だが、今は右手の小枝に付けられた手造りの小さな道標に案内されて右への分岐に取り着く。
11:55 右への道は地形図からは窺う事の出来ない急勾配の尾根道に変わり、忽ち息が上がってしまいそうで適当に立ち休憩を挟みながらの露岩帯登りが続く。
12:04 過去にも何度か訪れたコースだが、今回は特に辛い登りに感じるのは自身の体力低下なのか?今までの印象とは全く違った激登りの感触に戸惑いながら
12:12 - 12:14 周回路との分岐から30分掛かってやっとピークに登り着くが、残念ながらここは大岩ヶ岳ではなく一つ西側のピークで言わば“ニセピーク”という事になる。すぐ東にはこの後立ち寄る大岩ヶ岳が静かな表情で待っていてくれるが山頂で眺望を楽しむ先客の姿とその左手に東の岩峰馬ノ背の姿が目を曳く。
12:24 ニセピークから一旦鞍部まで下って、改めて巨岩の露出した岩尾根を登り返すと
12:27 - 13:01 凡そ10分で大岩ヶ岳(384.1m)に登り着くのでひとまず静かな山頂での一時はカメラ休憩から始まり
思い思いのカメラタイムが終わると続いてお待ちかねの昼食タイムに変わる。

食後は山頂に打たれた二等三角点(点名:千苅 標高:384.1m)をソッと踏んだ後は低山とは思えない見事な絶景を楽しむ。

13:04 ノンビリとした食後の一時を寛いだ後は東ルートを選んで北東尾根の岩場を下り、
13:07 鞍部に着いたところで千苅ダムへの分岐を右に見やって境野方向へ直進して
13:10 2〜3分で出迎えてくれる道標には左への案内はないが、左(=北)方向に続く薄い踏み跡に足を進める。
13:16 - 13:25 やや足元の悪い急斜面を登る事になるが、10分程で東の岩峰に登り着く。
このピークからも見事な眺望が拡がっているので三田の市街地を背景に自然林に覆われた北摂の景観を堪能する。

このピークは一部の無責任な人に「東大岩ヶ岳」と呼ばれているが、国地院も地元の皆さんも困惑されているようです。所謂“ヨソモノ”が便宜的に名付けたものなので、このページでは“(大岩ヶ岳の)東の岩峰”と呼ぶ事にしています。

13:26 予定ではこの後、北に続く馬ノ背尾根への立ち寄りを止めて南東に見える形の良い丸山に向かって岩尾根を辿る事にする。
13:48 灌木に覆われた岩尾根を尾根尻まで伝うと見晴らしの良い砂地の尾根に変わり
13:58 やがて一面のササ原に変わると境野に続く林道に下り着くので、丸山を左手に見ながら戻るように西方向への遊歩道に足を進める。
14:03 5分も整備された遊歩道を伝うと道は2方向に岐れるが、左に行けば丸山湿原・右は大岩ヶ岳(東ルート)なのでこの丸山南分岐を左折する。

※道標では右が【大岩ヶ岳(西コース)】と案内されているが、このような意味不明で軽率な道標はいくらお役所仕事でも控えて戴きたい。

14:04 さらに7〜80m進むと左への分岐が現れるが、【砂山〜千苅ダム】の直進コースを見やってこの分岐を左左折して丸山湿原に伝う事にする。
14:12 湿原コースでは東コースを辿る事にするが、久しぶりに訪れた丸山湿原は相変わらず芽吹きも目にする事が出来ないまま通過して
14:19 5〜6分で第一湿原西分岐に着く。今回の予定では左へ進んで川下川沿いに歩く事になっていたが、予想外の水分消費で残量が乏しいので武田尾駅へのルートから道場駅へのエスケープを決めて分岐を直進する事に変更。
14:23 程なく流れの見えない小さな沢を渡ると標高231mに打たれた丸山三角点を通るが、うっかり看過してしまい標石を確かめる事が出来ないまま
14:39 眺望の開けた砂山の尾根に出るので景観を楽しみながら尾根筋を辿る事にする。
14:41 やがて尾根尻のピークで最後の展望を目に焼き付けた後は
14:57 一帯を見渡しても植林帯が見あたらない気持ちの良い灌木帯を進む事になるが
14:59 道は徐々に谷筋へと高度を下げて行き、尾根尻から20分程で水のない小さな沢を渡ると
15:20 5〜6分で明るい谷筋に降り立ち、平坦な涸れた沢身を辿ると道幅も広くなって人里に近づいた事を教えてくれる。
15:24 道が大きく右にカーブすると突然視界が開けて東山橋東詰に飛び出すので
15:25 この橋を渡ると後は往路で歩いた舗装路に合流してゴールのJR道場駅を目指すばかりだ。
15:45 この日2度目となるJR道場駅で15時55分発の列車待ちを利用して、この後の入浴&反省会場を決めて今回のトレックは終了した。

17:09
《エピローグ》
適度の汗と疲れをナチュールスパ宝塚で洗い流した後はお待ちかねの反省会で一日を締めくくった。
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