楊梅ノ滝 〜 ヤケ山〜釈迦岳(1060.3m) 〜 雄松山荘道
コース概念図 コース断面図
↑「地図」上の○印をクリックするとその位置の画像を表示します。
2013年11月02日 (土曜日)晴れ メンバー:2名
歩行距離 11.0q/歩行時間 6時間09分 (休憩時間 0時間51分) 所要時間 7時間00分
《レポート画像》
↓クリックで画像が拡大します。
到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
08:58 青空に薄い筋雲が浮かんでいるが風もなく穏やかな季候なので、温度計の指す20℃より2〜3℃暖かく感じて北小松駅に降りる
絶好の行楽シーズンというのに誰からも山行案内が来ないので久しぶりに私が企画して見たが、ふたを開けてみると参加してくれたのはノムさんたった一人といういささか拍子抜けのスタートとなる
08:59 駅前から里道を伝って比良元気村を通る舗装路に足を進めるが、多くのハイカーで賑わうであろう武奈ヶ岳とは違って他には女性3人のパーティーだけという、お誂え向きの静かな山歩きが出来そうだ
09:13 のんびり駅前をスタートして15分で比良元気村に着くが、時間が早いためかひっそりとして人影も見る事が出来ない
09:24 5分程で比良山岳センターを通り過ぎるが、ここまで来ると傾斜もグッと増して睡眠不足の身体は完全に目覚めたようで、さらに5分程で楊梅ノ滝と尾根道の分岐点となる慕え橋が姿を現す

生憎滝への径には崩落による通行止めとかかれたロープが渡されているが、例によって“自己責任”で滝道を辿るjことにするがここまでご一緒の女性パーティーは諦めて尾根道を採られるようだ

09:31 - 09:33 渓谷沿いの急な石段を伝い上がると雌滝が迎えてくれるが、少し石積みが壊れて歩きにくい箇所はあったが特に危険を感じる程でもない

岩場を流れ落ちる落差15mと言われる雌滝も今までで最も水量が多いようでカメラに霧状の水滴が付着するので、手早くシャッターをきって飛び石を徒渉して右岸に渡る

09:35 右岸には左右への分岐があるが、ここは右への急斜面を伝って楊梅ノ滝(雄滝)に向かうと
09:36 15m程先に設えられたハシゴを登る事になるが、取付点の右横に懸かっている落差21mと言われる薬研ノ滝には立ち寄らずにそのまま鉄梯子を伝い登る
09:40 長いハシゴを登り切ると滝見台/雄滝の分岐が現れるが、今は雄滝に立ち寄るので一旦直進して緩やかに滝道を捲き下ると
09:41 落差3段/76mと言われる滋賀県下最大の滝楊梅ノ滝(雄滝・40m)の直下に着くので、初めてこの滝を見る事になるノムさんは早速岩壁を回り込んで細かい飛沫が舞い上がる淵横に急ぐ
09:42 - 09:48 やはり今日は水量が多いようでいつもより迫力がある
モタモタしていると水煙でレンズが曇りガラス状態になるので、ブレを承知で手早くシャッターを押す事になる
10:06 - 10:08 タップリとマイナスイオンを浴びた後は先程の分岐まで戻り、滝見台方向に進んで尾根道に合流したところで右に伝うと5分少々で小さな台地状の畑のコバに着くので給水休憩を挟む

※ココに地唄の書かれた古びた標板が掛けられていたのだが新しく掛け替えられている
畑の小場から かさ松よ/待ちやこがれる 慕え橋

10:23 畑ノコバを過ぎると道の斜度は少し緩やかになるが足元には相変わらず露岩が飛び出しているが、15分程足を進めると左が開けてタンヤマ谷側が崩落して切れ落ちた平坦地に着く
10:25 ここは地図には書かれていないが一帯は古くから地元で花一と呼ばれているところで、ここでも

涼みむき上げ 花一下る/大滝小滝は 唄でこす
と新しく書き換えられた地唄が出迎えてくれると

10:26 ここからはさらに傾斜も緩やかになるがV字に抉れて歩きにくい地道が続く
10:29 - 10:32 と思う間に道も広くなって平坦になり、左手後方に静かに横たわる琵琶湖が顔を覗かせる涼峠に到着する
ここにも

「小松柴出し唄」 涼みむき上げ 花一こえて/ドンドと下れば 畑の小場
「芝刈り唄」 山へ行くなら わし誘とくれ/山はよいとこ 気が晴て

と地唄が書かれた標板に癒される

10:33 少し汗が曳くのを待って、一昨年の苦いプチ遭難が想い出される右の道を見やりながら左のヤケ山への道に足を進める
10:42 暫くはウッスラと色づき掛けた樹林が続く緩やかな尾根道を伝う事になるが、右手に拡がっているオトシを縫って流れる心地よい瀬音に癒されながら少しずつ高度を上げて行くと
10:58 所々に露岩が地表に現れて大きな段差を造っているので乗り越えるのに一苦労させられるが
11:05 鮮やかに黄葉した木々の葉っぱが目立ち始めると一瞬だがその苦労を労ってくれる
11:09 - 11:13 程なく急勾配の花崗岩のガレ尾根を木の根や岩角に助けられてよじ登るようになると曳いていた汗が再び浸み出してくるが、涼み峠との高度差は200m足らずなので最初の難所は40分程でクリアしてヤケ山(Ca.700m)のピークを踏む事になる
山頂は穏やかな日射しを受けて風もないので温度計が教えてくれる16℃がとても信じられないのだが・・・・

ノンビリ足の疲れを取って汗も充分曳いたので、これから伝い登るヤケオに目を向けると青空が拡がっているのに何故か山頂付近は靄に覆われて望む事が出来ない

11:14 道は一旦ヤケオの北側へ回り込むように稜線伝いに西へ進み昼食休憩を予定していた大石のコブ(705m独標)に着くが、苦手な暑さから解放された事もあって予定を50分程上回るペースなので取りあえず先へ足を進める事にする
11:27 そして比良縦走コース中最大斜度と言われるヤケオ北尾根に取り付く
11:32 大きく抉れた旧登山道を左に見ながら急斜面の山肌をひたすら登り続けると
11:50 - 12:25 尾根への取付から25分程で左手が大きく開けたタンヤマの頭に登り着くので少し靄の掛かったリトル比良の山並みをオカズに昼食タイムとする
12:29 視界を遮る樹木はほとんど姿を消すが相変わらず遠望が利かないので景色に気を取られる心配がないまま、溝状に抉れて歩きづらい山道に足元を確認しながら一歩ずつ足を運び上げる
急登続きなので息も上がって何度かの立ち休憩を挟みながら高度を上げる事になる
12:31 やがて高度による植生の影響か足元に拡がるコケ類の種類が変わる
残念ながら名前は判らないまま足を進めるが、まるで緑色をしたサンゴを連想してしまう f(^_^;)
12:35 山頂部が近くになってくると木々の葉っぱも緑と黄から黄と赤がメインになってくるが、全体的にくすんだ色づきなので期待していた鮮やかな紅黄葉には出逢えないのかも・・・
12:35 ひょっとしてPM2.5の所為かな?と訝りながら、相変わらず上空は靄っているが風がないので日射しがなくても寒さを感じる事はないが相変わらず16℃を指す温度計を再確認する
12:48 ヤケオへの登りもあと少し、最後に現れるダケた山道を登り切ると視界を遮りそうな樹木も見あたらない山頂が現れ
12:49 すぐ目の前に2個の巨岩が姿を現すとヤケオ山頂に着いた事を教えてくれる
12:52 - 12:56 小広い台地になっているヤケオ(Ca.970m)山頂には先客の女性パーティーが食後の一時をノンビリ寛いでおられるので、邪魔にならない場所を確保して360°の眺望を楽しむ事にするが相変わらずの靄に取り囲まれているので武奈ヶ岳さえボンヤリとしか見る事が出来ない

山頂から東には、昭和30年代に地元の中井氏によって拓かれた中井(新)道の細い踏み跡が伸びているのだが今では地図からも抹消されたようだ

12:59 いよいよここから絶景を楽しみながら稜線歩きが楽しめるスカイラインを伝う事になる
13:00 ヤケオを後にして稜線伝いに西へ足を進めるといきなり午後の日射しを浴びて鮮やかに浮き上がる黄一色の世界に足を踏み入れる事になる
13:10 続いて左(=南)側が切れ落ちた断崖が続くフジハゲ(Ca.1000m)のピークまで来ると
13:11 前方には徐々に色付いてきた大谷上部の山肌が最高の“お・も・て・な・し”準備で迎えてくれる
13:12 絶景をユックリと堪能しながら釈迦岳との鞍部まで続く緩やかな起伏を伝う事にする
13:15 振り返ると今日初めてとなる“紅葉”が遠慮気味に姿を見せている事に気がつき、改めてカメラを向けてみるが構図力のなさをつくづく思い知らされる事になる
13:16 そろそろ鞍部に近づく頃には再び“紅葉”は姿を隠し、陽光を浴びた黄色だけがが鮮やかさに頭上にアーチを造ってくれる
13:20 ノンビリ楽しみながら歩いたつもりだが、ヤケオから20分しか掛からなかった事を考えればもっとユックリ景観を楽しめばよかったのに・・・とプチ反省を兼ねてヤケオを背景に小さな起伏を見せる稜線を脳裏に焼き付ける
13:23 左側が削げ落ちた断崖は鞍部まで続き細い道に沿ってロープが付けられているが、冬場の雪庇が目立つ頃には有効なガイド役を果たす事になるのだろう

左手に拡がる琵琶湖の大きさを再認識しながら今日最後となる釈迦岳への登りに取り掛かるが

13:38 予想外に緩やかな傾斜地を12〜3分も伝うと今回の最高峰となる釈迦岳(1060m)山頂に打たれた道標の出迎えを受ける

山頂に打たれた三等三角点(点名:北比良 標高:1060.30m)をソッと踏んで山頂を辞すがここで久しぶりとなる2組のパーティーに出逢う

ここからはひたすら下る事になるが、今回は一旦左(=南)への尾根道を伝って大津ワンゲル道を途中まで伝い下る事にする

13:53 下りはじめは広くてよく踏まれた快適な山道が色付き掛けた樹林を縫って行くので、足元への注意もそこそこにルンルン気分で足を運び降ろす
14:02 山頂分岐から20分近く下ると快適な道も道標に“難路注意”と書かれていたとおり、細い岩尾根や木の根が入り組んだ急峻な激下りに変わるので景色を楽しみながら歩く余裕は無くなる
14:04 慎重に激下っていると単独の男性が登って来られるのに出くわすので、簡単な挨拶を交わして“上り優先”の原則に則って狭い尾根道を譲る
14:08 山頂から30分程で最初の激下りは終わって平坦な尾根歩きに変わるが
14:22 それも束の間ですぐ次の激下りが待ち受けている

おまけにヤセ尾根を伝う事になるので張り巡らされた根っ子の下が、山抜けで空洞状態になった箇所もあって踏み抜かないようより慎重に足を運ぶ

14:29 やがて2カ所目の悪場が終わり尾根道の斜度も幾分緩やかになるが、標高750m地点を過ぎる頃から露岩も姿を見せなくなって代わりにザレた地道が拡がるので足元を掬われないように少し歩幅を小さくして下ると
14:37 5〜6分で道標の打たれた展望台に着くが今ではまったく展望も利かず名前だけの展望台だ

道標も左への案内が書かれていないが馬ヶ背を通る旧道で雄松山荘のご主人が拓かれた雄松山荘道への分岐なのでここを左へ進む事とする

14:39 あまり歩かれてはいないようだが昔からよく踏まれた道のようで快適な尾根道が南東方向に下って行く
14:42 少し荒れて急な下りが現れると踏み跡も紛らわしくなるが、やがて快適な道に戻ると突然左側の雑木が途切れて山抜け状態に道の半分が切れ落ちているところで、少し気持ちを引き締めてみるが通り過ぎれば再び快適さが戻ってくる
14:51 分岐から15〜6分も下るとY字状の分岐に出逢うが勿論地図には載っていない
小枝で通行止めされている左への道を見やって直進する以外に道はないのだが、古い地図にはここから右(=南)方向に辿り400m独標を通る「点線の道」が書かれているので目を凝らしてみるが見つける事は出来なかった
15:19 この先も道はシッカリと着いているのだが無数の倒木に辟易としながら跨いだり潜ったりして30分程伝い下ると突然目の前に人家が現れて驚かされる
15:23 やがて回りを取り囲んでいた樹木が途切れると社宅風の建物横に飛び出して
15:22 石段を下りコンクリート路に降り着いて無事に山歩きは終わり、後は苦手な街路歩きを残すのみだが・・・・
15:22 こちらから比良トピアへ向かうのは初めてなので果たしてどの程度早く正確に到達出来るのか、初めての街路歩きでの道迷いを少し楽しみながら伝うことになるが
15:52 順調に湖西道路を横切った後は案の定ウロウロと右往左往を繰り返したのは想定内の遠回りだが、それでも計画時間より約1時間早く比良トピアにゴール出来たのでユックリと送迎バスに乗せて戴く事が出来た
15:58 ユックリと汗を流した後は送迎バスで比良駅まで送って戴き、最後は予定より1時間多めの反省会で締めくくった
ページの先頭へ