道畦谷中央コース 〜 荒地山(549.0m)・なかみ山 〜 高座谷
コース概念図 コース断面図
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2013年09月26日 (木曜日)晴れ メンバー:単独
歩行距離 8.8q/歩行時間 4時間04分 (休憩時間 0時間32分) 所要時間 4時間36分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:27 一週間前に水分の準備を忘れたために右岸道歩きで終わってしまったので、改めて道畦谷中央コースから荒地山となかみ山を伝って“六甲で一番の迷路”と言われる高座谷を下る事にした

相変わらずハイカーで混雑する阪急神戸線・芦屋川駅から人混みが途絶えるのを待って、気温27℃ 晴れ・微風 を体感しながら北へ足を進めると

10:34 程なく高座川に架かる大僧橋を渡る
正面に城山の尖峰が青空を背景に姿を現すとすぐ右岸道への分岐となる赤いポストが見えてくる
10:35 やがて高座ノ滝道との分岐に着くが、この時はまさか後で戻ってくる事になろうとは予想もしていなかったので分岐に張られた紙の標識には

通り抜けできません(車輌・歩行者)

と書かれていたのに気がつかず右への舗装路に足を進めるが

10:38 - 10:43 2〜3分で舗装路は終わり頑丈なフェンスで仕切られた私有地の小広場に出る
一週間前に見つけた山際の踏み跡を通ろうとしていると私有地の持ち主という方が来られて「貴方たちのお仲間が花火遊びや河原でのBBQでゴミを廃棄したまま帰る等、際限がないので市と警察の許可を取って5月から通行禁止にした」との退去命令を突きつけられ、やむなく高座ノ滝道との分岐まで戻る事に・・・

※花火遊びやBBQ遊びの若者と同類にされ、何か割り切れないものが引っかかるのだが (?_?)

11:01 とりあえず一旦高座滝道まで戻って城山分岐を右に折れると15分程で城山登山口に着くので、右岸道への踏み跡に注意しながら平坦な道を50mも伝うと城山への道は左方向にジグザグの急登りとなるが、そこに右へのハッキリとした踏み跡が岐れるので「ひょっとしたら・・・」との期待を持って右へ続く平坦な道に足を進めて見ると
11:03 左右に岐れる薄い踏み跡を無視して道なりに辿ってみると、期待していたとおり芦屋川の城山砂防堰堤上流に近づいて右岸道に飛び出すが、先程の分岐からここまで山腹の水平道を僅か2〜3分伝う事で迂回出来る事に驚かされる
11:08 ここからは歩き慣れた気持ちの良い50p幅の右岸道を進むと、すぐ左手から手造りのベンチに迎えられ
11:23 右下に芦屋川の瀬音を聴きながら右岸道を5分も辿ると、送電鉄塔#38を通過してなおも平坦な道を10分程伝うと右足下に水車谷砂防堰堤が木の間越しに姿を見せる
11:29 途中で台風の爪痕と思われる小さな崩落地を慎重に通り過ぎると5分程でトタン屋根の休憩小屋に着く
すぐ横にチョロチョロと水を落としている陽明水が目に付くが、まだ汗が噴き出す程でもないし喉の渇きも感じないので左に見やって通過する
11:37 - 11:41 そして小さな起伏を楽しんでいると7〜8分で正面の傾斜地に緑色のバケツが見えてくる
道畦谷南尾根の支尾根から伝い落ちる宝泉水だが先日降った雨の影響か?水の量がいつもより多いように感じる
11:44 宝泉水で少し足を休めた後、水場の横に付けられた急な踏み跡伝いに小尾根を越えて道畦谷砂防堰堤の右岸沿いから水流のない二俣に降り、西に延びる中尾根を進むと
11:48 道標などはないがウッスラと赤ペンキの跡が残るT字になった分岐が現れる

ここで右へ進めば道畦谷右俣コースで、左へ進むと道畦谷左俣コースへの取付となるがここでは一旦左俣へ足を進める

11:51 すぐ右手にガレた溝状の岩場が姿を現すので踏み跡を真っ直ぐ辿ると道畦谷左俣への入口だが、右手のガレた岩場をよじ登れば道畦谷中央コースへの取付となるので三点確保でこの岩場を登る
11:53 岩場は段差が大きいがフリクションがよく効いているので滑る心配はなく、岩梯子を登る要領で足場をシッカリ確保して身体を持ち上げると案外簡単に最初の難所はクリアできる
11:55 大きく尾根筋を伸ばす道畦谷北尾根と南尾根に比べて中尾根と呼ぶには少々貧弱だがそれでも岩場はシッカリ自己主張しているので、手の助けを借りながら一歩ずつ足元を確認して岩場登りを楽しんでいると、岩場の上部が徐々に途切れて尾根越しに空が顔を覗かせる
11:57 やがて小尾根の左右に無粋な砂防堰堤(道畦谷第二・第三砂防堰堤)が見下ろせるようになると再び岩尾根歩きとなり左右後方に展望が開けるが
11:59 中央コース取付から5〜6分で岩場の急斜面を慎重に登り切ると展望の利かない樹林帯の激登りに変わる
12:20 樹林が途切れるとシダ類が拡がる露岩帯の急登に変わって一旦途切れていた展望も一気に拡がるが
12:23 - 12:27 やがてこのコースで最大の難所となる背丈程もある切り立った岩に行く手を遮られるので、右手前の木立に助けられてこの岩を乗り越えると平坦な岩のテラスが迎えてくれる
上に登って眼下に展開する見事なパノラマを楽しみながら足を休める
12:39 この後も角が丸く削られた露岩が続くがそれほど苦労する事なく乗り越えると、程なく岩梯子からのコースに合流するので右手の山頂方向に伝う
12:47 10分程で荒地山と芦屋ゲートを結ぶ分岐に着くので左折して山頂へ向かう
12:50 2〜3分も足を進めると荒地山山頂を踏む事になるが今日の山頂は静かで、カップルのハイカーが昼食されているだけだがお邪魔にならないように「こんにちは〜」と挨拶を交わすだけで山頂を辞して
12:59 ササ原に覆われて緩やかに起伏するなかみ山から魚屋道と高座谷を分ける分岐で左に進み、展望岩に立ち寄って高座谷を下る事にする
13:02 - 13:20 この時の展望岩は貸し切りのようなのでユックリと眺望を楽しみながら少し遅い昼食休憩を挟む事にする
13:24 岩の上から見える大阪湾は少し靄ってはいるが南方向に凡そ50q隔てた紀泉アルプスがウッスラと姿を見せている
13:34 食後はチムニー状の岩をすり抜けて六甲で最も複雑怪奇な迷路のように山道が入り組んでいると言われる高座谷を下る予定なので、なかみ山から風吹岩への最短ルートの一つである宝寿水まで取りあえず下ってみるとパイプから冷たい水が流れ出ている三差路の小広場に出る
丁度先客が忙しそうに何か手作業をされているので簡単に挨拶を交わして左(=南)方向に続く道を伝う事にすると
13:39 5分程で丸い岩が鎮座する広場に飛び出すが、ここでも道は3方向に分岐していて勿論道標らしいものは見あたらないので高座谷の源流と思われる一番谷筋が開けた東への道を進んでみる
13:43 案の定高座川の源流と思しき小さな流れが足元に姿を現し、快適な道は流れと交差するように雑木帯を伸びて行き広場から4〜5分でT字状になった分岐に飛び出す

勿論地図には載っていない分岐だが立派な公設道標が打たれていて、今出てきた道には・・・ナ・ナント!「進入禁止」と書かれているのだが、反対側にはそんな書き込みも見あたらなかったので何故?と訝ってしまう
この分岐を左へ辿れば黒岩を経て荒地山へ続くのだが今は高座川に沿って右への道を下る事とする

13:58 道は奥高座滝を下るルートと左の山腹を捲くルートに岐れるので、迷うことなく捲き道に足を進めると岩の斜面に溝状のルートが開かれている
この道を伝って滝を高捲くと前方から人の話し声が聞こえてくるので周囲を注意しながら進んで行くと
14:03 - 14:06 黄色いザイルが2本垂らされて目の前に聳え立つ見事な岩壁に到着する

この岩が常にクライマーで賑わうキャッスルウォールで今まさに男性が下られるところのようだ
岩の下に着くと女性クライマーが登る準備をされているので、邪魔にならないよう簡単な挨拶を交わして溝状に抉れた急な岩場を伝って高座川左岸に下り着く

14:08 そこにも公設道標が打たれていて、今下ってきた急坂が公式なキャッスルウォールへのルートで右の沢を遡行すれば奥高座ノ滝だと判ってほぼ事前に予定していた通りのコースを辿ってきた事に満足感を憶えるが、有頂天になってはいられないので集中力を絶やさないよう改めて気合いを入れて高座川を伝い下ると大きく立ちはだかる荒地山第二砂防堰堤のお迎えを受ける事になる
14:11 ここから右岸を捲き上がったところにも公設道標の出迎えがあって、右は風吹岩方面・左が高座ノ滝方面なので堰堤の右岸を越えると再び川岸への道を下る
14:25 堰堤下に着くと両岸に道が付けられているが、今回は左岸を辿って高座ノ滝から3番目の堰堤で飛び石伝いに右岸へ渡りあとは右岸を伝う事になる
14:27 - 14:29 やがて高座ノ滝から2番目の堰堤に着くと母子連れのイノシシと遭遇する事になる
「子連れのイノシシは要注意!」と聞かされていた事を想い出し少し距離を置いて向かい合う事になるが、咄嗟の思いつきでラジオの音量を上げて見たところ親子は警戒しながら後ずさりしてくれたので足早に通過する事が出来た

※そういえば他のサイトでもこの堰堤は親子のイノシシがよく出没すると書かれていたので、この堰堤はこの親子のお気に入りの場所なのかも知れない

14:31 あとは右岸沿いをそのまま伝えば高座ノ滝から1番目の堰堤でロックガーデン中央稜に合流するので
14:36 人通りのない貸し切りの中央稜をノンビリと伝い降りて
14:37 人通りのない静かな高座ノ滝を満喫して高座ノ滝道と呼ばれている舗装道路をノンビリ辿り、阪急神戸線・芦屋川駅に無事ゴール

運良くすぐに電車が到着したので予定していた16時までにユックリ間に合い、待ちかねていた愛犬の散歩でこの日のスケジュールは全て完了したのだが、唯一残念なのは一人反省会を忘れていた事だろう

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