下蒜山登山口 〜 蒜山二座(1122m) 〜 塩釜冷泉
コース概念図 コース断面図
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2013年07月22日 (月曜日)晴れ後曇り メンバー:5名
歩行距離 8.8q/歩行時間 5時間46分 (休憩時間 2時間05分) 所要時間 7時間51分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
08:34 8月の圏外遠征も確定して第一回合同自主トレの直後だが、予てよりノムやんから提案のあった蒜山三座を縦走する事となった

前日に休暇村まで移動して今日は宿舎の送迎バスで下蒜山登山口(犬挟峠)まで送って戴くが頭上には青空が拡がり手元の温度計は既に29℃を示している
日陰のないササ尾根を歩く事になるが風もないようなので無事に縦走できるか不安を感じながらのスタートとなる

08:53 - 08:55 20分程で夜露にシッカリと濡れて肩まで覆い被さっていたササ原が途切れて疎らな木立の広場に着くと三合目と打たれた標識が迎えてくれるので少し足を休めるが、暑さと高湿の所為で予想以上の汗と身体の怠さで足取りも重く少しずつメンバーから遅れ気味になるのが気になる
09:12 地形図の674m独標を過ぎると再びササ原の急尾根を辿る事になるが勾配が少し緩やかに感じ始めると五合目の標識が現れるところで休憩中の先行メンバーにやっと追いつく事になる
呼吸が整うまで足を休めていると他のメンバーがボツボツ歩き始めるのを見送って少し遅れて足を進める
09:19 相変わらずササ原は肩まで隠す事はあっても頭上に煌めく直射日光を防いでくれる事はなく、微風もない状況と頻繁な水分補給でペットボトルはどんどん軽くなって行く
09:23 - 09:26 やがてササ原も膝くらいまで低く見晴らしが開けてくると平坦な雲居平に着くので、休憩中の先行メンバーに追いついて眼前に迫った下蒜山の大らかな山頂風景を少し楽しみながら鉛のように重い足を休める
09:41 さらに緩やかな傾斜を伝い上がるとササ原の中から七合目の標識が迎えてくれ、もたつきながらも山頂に近づいている事を体感してテンションは徐々に上がってきたようだ
10:09 - 10:13 足を引きずるように何とか九合目の標識まで辿り着く
ここからは一気に急斜面が待ち構えているのでジックリ水分補給と疲れの溜まってきた足を休めて最後の一登りに備えた後
10:29 - 10:51 樹木とササで塗り分けられた急坂を伝い登ると、三等三角点(点名:蒜山 標高:1100.27m)の打たれた下蒜山(1,100m)山頂に登り着いた先行メンバーの明るい姿を眺めながら、1500t用意していた飲料も残り800tとなって三座縦走にイエローカードがちらつき始めた事を冷静に考えている自身に気づく
11:06 山頂では雲居平から前後してご一緒だった年配の男性(先輩)との会話が弾んでいたが、ここから下蒜山登山口へ戻ると仰る先輩を見送って、我々は中蒜山の姿を見ながら気持ちの良い稜線を伝い下る事になるが・・・・
11:47 大展望に見とれているうちに最低鞍部のフングリ乢(たわ)まで下り着いたが、考えてみると下蒜山から300mも下った事になり改めてもう一度300mを登り返す事の大変さに楽しさよりも辛さが頭を過ぎってしまう
12:24 - 12:52 なんとか「中蒜山山頂まで登り切って昼食を!」と考えていたが、私の足がなかなか進まないので山頂まで500m程残してお誂え向きの木陰でアジサイに見守られて昼食休憩を挟む
13:10 少しは疲れが軽くなったが食後もペースは上がらずメンバーが山頂まであと100m程を進んでいる頃、私はさらに100m程離れた塩釜分岐を左に見やる事になるのだがこの時点で疲れと水分を考えて今回はこの分岐を下ろうと決心する
13:16 声の調子ではメンバーは既に避難小屋近くに着いたようで、残り250mの距離をもどかしく感じながら山頂に近づくと
13:18 2分程で上蒜山への分岐に建つ避難小屋に辿り着いてホッと一安心
13:22 - 13:40 目の前には山頂を現す山名標柱と上蒜山が目を曳くが、ザックを避難小屋に置いて標柱の建つ中蒜山(1,122m)山頂をまず踏んで四等三角点(点名:中蒜山 標高:1123.32m)にソッと足を乗せて、眺望を楽しんでいるメンバーに各自の水分を確かめるが例外なく500tあるかないかといった状況を確認して縦走を断念する事を提案する
広い山頂だが陽光が強く木陰はないので、360度の眺望を楽しんで一足先に避難小屋に逃げ込んでメンバーを待つが、このとき既に飲料は400tしか残っていない

やがてメンバー全員から縦走断念の同意を貰い先程の塩釜分岐まで戻る

13:46 分岐を右に折れて中蒜山登山口(塩釜冷泉)へ続く尾根道を伝い下るが、眼下には素晴らしい景観が広がっているので今までの疲れは吹っ飛んでしまう
14:00 やがて尾根道は樹林に覆われて眺望は無くなり、20分程で八合目の標識を見やると斜度が増して急斜面を下る事になり
14:18 剥き出しになった木の根に助けられて急坂を下ると15分少々で六合目を過ぎるがコースは相変わらず木の根道の急坂が続く
14:27 10分で少し緩やかになると小さな祠が目に付くが、案内書には日留(ひるが)神社と書かれているが謂われは判らない

すぐ近くに打たれた標識でここが五合目である事を教えられる

14:42 やがて植林帯が姿を現すと山裾が近づいた事が実感できて三合目の標識を通過するが、先鋒を歩くノムやんの足取りがさらに速くなるので「ひょっとすると、水分がなくなったのかも?」と気になり出すが
14:59 - 15:02 15分も伝い下ると爽やかな沢音が聞こえだし、程なく冷たい水が流れる二合目に着くので全員が思い思いにタオルを浸したり顔を洗ったりと思いがけない大自然からのプレゼントに大喜び

※計画通り縦走していたらとてもこのプレゼントを享受することが出来なかっただろう、と自画自賛しておこう

15:13 少し足場の荒れた沢沿いを伝うが、やがて湿原?を思わせる湿地帯に着くと一合目の標識が現れて無事塩釜登山口に下り着いた事を教えてくれる

すぐ現れた分岐を右に進むと塩釜冷泉に続いているようだが、事前知識も持ち合わせていなかったのでそのまま最終ゴールの中蒜山登山口に気持ちは向いているので自然に早足になり、ひたすら気持ちの良い樹林帯を伝うと

15:27 15分程で塩釜ロッジのある中蒜山登山口に飛び出すが、ここに塩釜冷泉から取水された設備があるので早速手を浸けてみるが5秒も浸ける事が出来ない程冷たいのだが、気分としては頭から思いっきりこの水を被ってみたい衝動に駆られる

※「塩釜冷泉」は蒜山三座の真中、中蒜山の裾の谷間から湧き出る天然水で、東西12m、南北5m、最深部は1.9m、面積約60m2のひょうたん池を形成し、湧水量は毎秒300リットル、水温は年中11度前後と冷たいことからも冷泉という名の意味がよくわかる。昭和60年には日本名水百選(環境省)に認定。と紹介されている。

15:29 我々も入れ替わり立ち替わり冷たい谷水と戯れて生き返るが、その間にも次々に大きなポリタンクを積んだ自動車がやってきては水を詰め込んで去って行く
15:40 - 16:25 予定地点とは違うのだが、休暇村からの迎車待ち時間を利用してロッジで冷たいビールで慌ただしくプチ反省会を済ませて宿舎に移動して
18:00 お待ちかねの夕食には、個別に勝山などを周遊して馳せ参じてくれたオノさんを交えての大反省会で締めくくった

10:18
《エピローグ》
三座縦走を果たせなかった悔しさは残るが、考えてみれば最近の遠征は後山、大山、そして今回の蒜山と敗退する事がトレンドになっているようだ

帰路に付く前にもう一度三山の姿を目に焼き付けておこう

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