中の橋参道 〜 高野三山(1008.6m) 〜 中の橋霊園
コース概念図 コース断面図
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2013年06月29日 (土曜日)晴れ メンバー:6名
歩行距離 6.0q/歩行時間 3時間29分 (休憩時間 0時間38分) 所要時間 4時間07分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:22 - 10:36 久しぶりに我がチームの参謀であるヒゲさんが企画提案してくれた高野三山ササユリ巡りだが、重なる雨天延期に災いされて29日は留守番担当を申しつけられてしまい参加を断念しなければ・・・と覚悟を決めていたが、前日に娘からの電話で留守番を変わって貰える事になり朝8時前に自宅へ駆けつけてくれたところで即バトンタッチ、メンバーに凡そ1時間遅れて奥の院前バス停に降り立つ
世界遺産に登録されて初めての高野山なので周辺の景観を一巡りしたあと、案内所横の地図で取付きを確かめる  ここでの気温は26℃
10:40 多くの参詣者で賑わう駐車場前の広場を後にして奥の院中の橋参道を北に向かって足を進めると、人影もグンと疎らになって広く静かな石畳の参詣道を伝う事になる
10:41 やがて歴史上に名を残す多くの著名人が眠る墓石や歌碑が道脇に累々と続く石畳の道に変わると、右手に朱色の欄干に導かれた英霊殿を見やる
10:45 程なく左手に迫り出すように聳える杉の巨木に着くと、興味深そうに幹の周りに触れながら樹上を見上げたりしている女性が「何かヒンヤリとして気持ちが落ち着くよネ」と話しかけているが、これが精霊の宿る森のフィトンチッド効果なのかも・・・・
10:46 すぐ巨木が途切れて明るい木立に変わると、ピラミッド形に積み上げられた石塔が右手に現れるが無縁塚と呼ばれ

奥の院周辺の土中に無数に埋まっていた小型の石塔や無縁仏が供養されているが、人々の祈りが込められたものがこれほどの数、これほどの長い年月にわたり集積されてきた場所は世界でも例がないであろう

と案内されている

10:50 参詣道は徐々に細くなってくるが、やがて前方に分岐が見えてくるので
10:49 近づいてみると右への道にチェーンの張られた分岐に着く
案内図の通りここが摩尼山への取付きなのでバラス敷の3m道路に取り付き
10:54 5分も広い地道を辿ると左手からも広い地道が合流してくる
後日判った事だがヒゲさん達の先行メンバーが奥の院(実際は御廟橋までとか)を遠巻きに拝観した後辿ってきた道のようだ
10:56 1〜2分で国道371号に繋がる明確な道が右に別れるが、分岐に打たれた道標には摩尼山登山口(右方向は×)と案内されているのでここは左に伸びる1m幅の地道を進むが
10:59 まもなく道は如何にもといった溝状に抉れた歩きにくい細い山道に変身してやや急角度で山肌を伝い登って行くと
11:06 少し呼吸が乱れ始める頃稜線の鞍部にある摩尼峠に登り着く
11:06 少しの立ち休憩を挟んで峠から左に登る稜線を伝うと
11:12 小さな祠が右手から迎えてくれるのでカメラを向けていると先行するヒゲさんから

“今、摩尼山に着いた”
とのメールが届いたので、
“丁度、摩尼峠に到着”
と返信して再び足を進めるが

11:15 すぐに待ち構える急な階段道に息が切れてくるので少しペースを落とすと、どこかから見えているのかと思える絶妙のタイミングで再びヒゲさんからメールが届く

“楊柳山で昼食する”
との内容なので
“了解”
と返して急坂を辿ると汗が噴き出してくる

11:22 峠から凡そ20分掛けて丸木の打たれた急階段を登りきると前方に祠が姿を見せる

ノッペリとした高野三山最初のピーク、摩尼山(1004m)に登り着いたようだが残念ながら茂った広葉樹で視界は全く期待できない

11:30 - 11:32 ひっそりと迎えてくれた祠の前方に回り込んでみると手入れも行き届いているようでゴミや落ち葉も見あたらないが、やはり展望は全く利かないのが少し辛いところかな・・・  手元の温度計は24℃を指していてバス停より2℃低い事を教えてくれるが湿度が高いためかあまり涼しさは感じない
11:45 摩尼山を後にして先行メンバーの足跡を追いかけて行くと前方を歩くグループの楽しそうな声が聞こえてきて、程なく追い着くが男女4人の中年パーティーが道を譲って下さるので一足前を歩かせて戴く事にする

山頂を出て15分程で分岐らしいところに着くが途中で折られて補修された石標が左 楊柳山を教えてくれるので、不安を感じることなくハッキリとした左の道を伝い進み

11:50 凡そ5分尾根筋を下ると祠のある分岐に着く
分岐横に打たれた道標に黒河峠(くろことうげ)である事を教えられて楊柳山に続く右への道に足を進める
11:57 楊柳山の山頂が近くなるにつれて勾配は急になり、一旦曳いていた汗がまた噴き出してくるので2度、3度と立ち休憩を挟むが太陽が雲間に隠れているので暑さは幾分ましだ
道脇にササ原が目に付きだすと遠慮がちに初めてササユリのお出迎えを受けて、本日のテーマである“ササユリ巡り”が何とかメンツを保つ事になる
12:17 - 12:35 さらに急な尾根道を20分も伝うと前方から聞き慣れた話し声が聞こえて来て、一登りで今回のコース中で最高峰となる楊柳山(1008.6m)のピークに飛び出したところで先行のメンバーと合流する事になる
ここまではヒゲさんと二人だけの秘密になっていたらしく他のメンバーにとっては突然のサプライズで思わず驚きの表情で迎えられる

山頂にある祠の奥に打たれた三等三角点(点名:楊柳山 標高:1008.62m)をソッと踏んで昼食休憩の仲間入りをする

12:46 昼食後は緩やかに起伏する稜線歩きからスタートする事になるが
12:55 歩き始めて20分でCa.980mのコブに着くので軽く立ち休憩で足を休め
13:03 やや急勾配の山肌を下ると右足元から今度は淡いピンクのササユリが見送ってくれるので、思わず足を止めてカメラで切り取る

そして10mも足を進めると地蔵の祀られた子継峠に着くので道標に案内されて丁字路を左折する
この分岐を右に採れば雪池山と案内されているがコース案内板には×と表示されている

13:16 子継峠から10分少々で左に薄い踏み跡を分ける分岐に着くが、ヒゲさんの説明に依ると左手に流れる玉川に沿って金剛峯寺に通じる道という事だが今は左に見やって転軸山に向かうと
13:20 暫くは緑の広葉樹に囲まれた平坦な谷間の道が続き
13:24 山裾に拡がる里の道を彷彿とさせるが、地形図を見る限りでは金剛峯寺の境内の一角を通行している事が判る
13:25 やがて前方に現れる3m幅の舗装された道に合流するところに道標が打たれて一本杉に着いたのだと教えられるので、手元の地図に従って一旦舗装された境内周回路を右(=西)方向に50m進み
13:27 すぐ現れる分岐を左(=南)方向に伝うと
13:41 - 13:45 緩やかな登りを15分で最後のピーク転軸山(915m)に着くが、
ここでも整備の行き届いた小さな祠が出迎えてくれる程で、改めて“高野山”という名前の大きさを痛感させられる
13:58 無事に三山の縦走も終えたのでいざ!核心部の奥の院へと気を引き締めるがオーナーのヒゲさんは山頂から東方向に下る道ではなく予定外の西方向への道を下り始める・・・・アレ!?

どうやら東へ下る道は玉川に架かる橋が崩落して通行止めになっているからとの事だが・・・・?

14:03 西へ下る道は5分程で転軸山森林公園に降り着いて先程の周回路に合流する
14:15 そこから10分足らずで中の橋霊園を通り過ぎ、歴史を彩った物故者の墓石を左右に見ながら一の橋参道を奥の院方向に伝って芭蕉句碑の前で往路に辿った中の橋参道に・・・

これで完全に奥の院への立ち寄りを断念して帰路に就く事になるが

14:23 バス停に向かう途中で来年ミャンマーに墓参を計画しているメンバーがビルマ方面戦没英霊納骨塔パゴダに立ち寄ってソッと手を合わせ、今回の高野三山トレックは格調高く終える事が出来た

14:29
《エピローグ》
後は奥の院前を14時35分に出るバスで予定していた温泉に向かう事になっていたのだが、せっかくメンバーが7人も揃うので充実した反省会?にしたいという意見が出て入浴を取りやめるという動議が採用されたので、バスの中では既に話題の中心は反省会のリハーサル?で盛り上がり
15:03 高野山駅ではケーブルカー待ちの時間を利用して奥の院境内見取り図を指で辿りながら周囲を窺うが、往路程の賑わいはなくユックリ座って帰れる事が判った時点で一安心

橋本駅を16時11分に発車する急行に揺られて向かった河内長野駅前の反省会場では久しぶりとなる2人のメンバーを加えてリハーサル以上の盛り上がりを見せた事を追記しておく

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