大峠登山口 〜 古光山〜後古光山(960.0m) 〜 長尾峠
コース概念図 コース断面図
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2013年05月09日 (木曜日)晴れ メンバー:3名
歩行距離 9.9q/歩行時間 4時間40分 (休憩時間 2時間45分) 所要時間 7時間25分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
07:35 大阪鶴橋から近鉄大阪線の急行電車に揺られて50分、榛原駅で奈良交通バス・曽爾村役場前行きに乗り換えて掛西口で一旦下車するが、2004年には終点の曽爾村役場前まで乗車して4.8qの村道を1時間10分掛けて登山口の大峠まで辿った事を想い出しながら、乗り継ぐ事になる御杖ふれあいバスの到着を待つ
09:21 - 09:40 ここからは国道369号を伝って隣村の御杖村役場前まで20分程移動する事になるが、到着したバスには既に10人程の元気な年配女性が乗っておられて明るい会話に仲間入りさせて戴きながら御杖村役場前で下車する
なんとこのコミュニティバスは誰でも、何処まで乗っても無料ということで驚かされるがありがたくお礼を述べてバスを見送った後、同行者の飲料調達に少し時間を割かれるが準備が整ったところで御杖村役場前から100m程バス道を戻って右(=北)方向へ分岐する舗装道路に足を進める
この舗装道路は手元の地図にも国地院の地形図にも記載されていないが立派な道が北に伸びていて、
09:43 役場前から5分程で曾爾口川を渡ると村道・御杖曾爾線に合流するので、この村道を左に伝う
10:06 暫くは植林に囲まれた薄暗い道を辿る事になるが合流箇所から20分程で一気に明るく開けると、正面にこれから訪れる古光山が意外にこぢんまりとした姿を現す
10:17 やがて前方には広々とした御杖高原牧場が拡がり、長閑な牛の姿と鳴き声が聞こえだして左手方面に台高の峰々がおおらかな山容を見せてくれる
10:25 - 10:27 快適な村道はさらに高度を上げると見覚えのあるふきあげ斎場が姿を現して、村境となる大峠の古光山登山口に着く
御杖村役場前から凡そ2.6q/45分の快適な村道歩きで、曽爾村役場前からの2004年の行程と比較すると概ね半分の距離だと判る
10:28 峠で少し足を休めた後はウッスラと記憶に残る木製階段から古光山トレックが始まり、斎場横の薄い踏み跡を辿るが平坦な道は一瞬で終わり
10:30 植林帯に入ると徐々に勾配が増して来て
10:32 1〜2分で植林を抜けると途端にロープの張られた急坂を伝い登る事になる
10:36 すぐ斜度は30°程に増すのでグングン高度を稼ぐ事になり、峠から5分少々で標高800m地点に着くと背後に台高の峰々が大きく拡がりだし立ち止まって振り返る回数が自然に増える
10:40 さらに斜度も増して40°を越えるようになると登山道も直登からジグザグに刻むようになってくる
10:53 そして峠を出て25分もすると斜度も45°を超える程になり、ロープの付けられた岩場が姿を現すので三点確保で落石に注意して岩肌をよじ登る事になるが
10:59 5分少々で南峰直下の肩(標高900m付近)に登り着くと斜度もぐっと緩やかになる
ここから南峰までは凡そ250m/10分程の距離なので慌てる事はないがスタートの20分遅れを取り戻す事はまだ無理のようだ
11:06 肩から5分程で先鋒のケンさんが「ピークに着いたヨ!」と振り返ったが、実は本当のピークはもうチョイ先なので20m程進むと懐かしい岩峰が目に着く
11:08 - 11:11 早速南峰(X峰)(標高960m)に立ったケンさんは大喜びでカメラを構えてお気に入りの風景を切り出している

ほとんど風が流れないピークは気温23℃を示しているが、強い日差しは25〜6℃を体感させるので早めに切り上げ

11:12 一旦日陰のある鞍部まで下りる事にするが、前方にはこの後辿る後古光山と特徴のある山容を見せる倶留尊山や形の良い尼ヶ岳が顔を覗かせている
11:16 - 11:19 鞍部に着くと目の前に五峰の中で最も低い小さな岩塊状のW峰(Ca.940m)が迎えてくれるのでよじ登るが、国地院の地形図を見てもこのW峰は記載されていない
W峰から振り向くと今下ってきたばかりの南峰(X峰)が見事な円錐形の尖峰を突き上げて自己主張しているのを目にする事が出来る
W峰からは狭くなった岩尾根を鞍部まで下る事になるので脇見厳禁でこのヤセ尾根を伝う事になるが、前方には左に見える倶留尊山から右手方向の三峰山までの素晴らしい景観が拡がっている
11:21 やがて鞍部まで下るがここでもロープが固定されて根っこが剥き出しになった急坂を登り返す事になるが、多くの人達がお世話になって通り過ぎる斜面は土砂が削り落ちて無惨な状態で樹木にとっては大いに迷惑な事だろう、と根っこに同情しながらよじ登る自身に苦笑い・・・・
11:24 - 11:26 樹木に遮られて見晴らしのないV峰(Ca.950m)は5m四方程の狭い山頂だが、まるで古光山(T峰)と見まがう程やけに目立つ道標が付けられていて暫くは起伏の小さい細尾根を辿ると
11:35 - 11:38 賑やかなV峰から5分程で目立たないU峰(Ca.950m)を通り過ぎて平坦な尾根続きの古光山・T峰(952m)に到達する
ここには三等三角点(点名:古光山 標高:952.36m)が打たれているが樹木に囲まれて展望はほとんどない
ここで昼食休憩を採ろうかと相談するが、この後に続く後古光山への激下りと激登りが待ち構えているので出来れば後古光山に着いてからゆっくり昼食タイムを採ってはとの意見が採用されたので、広い山頂を一巡りして三角点標石をソッと踏んで山頂を辞し
11:50 上から見下ろすと垂直に近く見える強烈な超激斜面をロープに助けられながら慎重に伝い下る
11:54 勿論落石厳禁を充分意識して一歩ずつ足を運び下ろすと山頂から25分程で
12:01 - 12:07 激下りから解放されて後古光山との鞍部になるフカタワに着くが、ここでの気温は27℃と完全に初夏の様相なので5分程火照った体を冷やす

フカタワは御杖村と曽爾村を結ぶ峠道が交差しているのでエスケープルートとしても使えるが、今は予定通り後古光山への縦走路を伝う事にする

12:09 ここからの登りがこのコースで最高の難所で、高低差は100mそこそこだが斜度60°超の激登りが待ち構えているので張り巡らされた数本のロープを頼りに三点確保で伝い上がる事になる
12:13 前回2004年に辿った時の記憶と重ね合わせながら逞しく根を張って頑張る樹木の間を伝い上がると10分程で
12:18 少し平坦になった緩やかな傾斜地帯を歩く事になるが
12:28 さらに10分程で再び大きく削り取られたような岩場をロープに伝って登る事になる
12:31 - 13:12 フカタワからの激登りを含めて25分程で今日最後のピーク、後古光山(892m)に登り着くが振り返ってみると先程辿ってきた古光山(X峰〜T峰)が意外とやさしい山容で見送ってくれている
昼食場所を探すが山頂は日差しが強過ぎるので20m程前方北側にある鞍部状の日陰を借り切って昼食タイムを挟む事にする
13:16 ユッタリ過ごした昼食の後は階段や遊歩道が整備された高原状を歩く事になるので、浮き立つような淡い緑に癒されながら緩やかな坂道を伝い下ると
13:29 前方に曾爾高原のシンボル、倶留尊山や亀山が背後に大洞山を従えるように姿を現す
13:39 「これ何の木園」への分岐を右に見て足を進め、やがて植林に変わると長い木製の階段下りになり
13:42 5分程で長尾峠に下り着く

ここは舗装路伝いでも良いのだが折角なので遊歩道を伝って

13:44 秋になればススキの名所で知られるお亀池への道に足を進めると
14:00 9年ぶりとなる懐かしい曾爾高原の草原風景を楽しむ事になる
14:10 ノンビリと寛ぎたいところだが相変わらず日差しも強いので草原を早めに切り上げ、曾爾青少年自然の家への遊歩道を辿って
14:36 2004年12月にオープンされた温泉と地ビールが飲めるという曾爾高原ファームガーデンへ足を進めるが
14:45 - 16:30 前回訪れた時には工事中で、利用する事が出来なかった曾爾高原温泉・お亀の湯は源泉掛け流しと循環式を併用した温泉という事だが設備が真新しくて展望も雰囲気も上々なので、ついいつもより長目の入浴時間になってしまう
ゆっくり汗を洗い流した後はお決まりのパターンで反省会場へ一直線・・・となるよころだがその前に地ビールで少し喉を潤そうという事になり、そのまま館内のレストランで少し濁った琥珀色を喉に流し込むが味はやや苦みが強く感じられる
日差しで火照った体に冷たいビールを2杯飲み終わると丁度バス待ちの時間も調整出来たようなので、お亀の湯を後にしてバス停に向かう
17:05 温泉から東海自然歩道を約15分で太良路バス停への道が別れるので、さらに5分程舗装路を伝って今回のゴール太良路バス停に着くと待ち時間5分程で名張行き三重交通バス(17:06)に乗る事ができ、名張駅から近鉄大阪線・上本町行き快速急行(18:06発)で無事に鶴橋駅前の反省会場に到着して今回の古光山歩きは終了した
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