新免登山口 〜 堂山〜太神山(599.7m) 〜 アルプス登山口
コース概念図 コース断面図
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2013年02月20日 (水曜日)曇り一時雪後晴れ メンバー:3名
歩行距離 14.2q/歩行時間 6時間22分 (休憩時間 0時間38分) 所要時間 7時間00分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
09:58 JR大阪駅を8時37分に出る新快速に乗って45分、石山駅で8時30分発の田上車庫行き帝産湖南交通バスに乗り継いで新免バス停で下車、狭い舗装路を東方向へ足を進めると
10:03 5分程で左手に白壁に囲まれた西性寺に着くのでこの辻に建てられた道標通りに右折する ここでの気温は5℃
10:06 やがて正面に新宮神社が姿を現わすので鳥居を潜ってすぐの分岐を右手に伝うと登山口があるが、今回は神社前を素通りして質素な造りの日本フィンランド学校横を通り過ぎる
見慣れた日本の学校のように牢獄さながらの厳重なフェンスも無ければ始業のチャイムもない、全く自然体の校舎に何かホッとしたものを感じるのだがこれが本来の学校の姿だろう
10:10 学校横に造られた新免児童公園を横切った奥の新免登山口に取付くが、2009年3月に訪れた時にはなかった鹿除けのフェンスを潜って登山道に足を進める
10:12 - 10:14 4〜5mの枝尾根に登り新宮神社からの尾根道に合流したところで同行メンバーの一人が軽く空腹を覚えたようなので行動食を摂るために束の間の休憩を挟み
10:30 すぐ現れる分岐を右に採り露岩の大きく飛び出した岩尾根に取り付き
10:31 尾根に乗ると一旦ザレ場に変わるので足元を掬われないよう足場を確保しながら伝い登る事になる
10:32 次第にゴツゴツとした岩稜に変わりアルプスらしさが顔を覗かせ
10:36 そして尾根尻に登り着くと大きく視界が開け
10:38 馬の背状にザレた尾根も加わってアルプスの雰囲気も加速してくる
10:47 やがて稜線の背後に昨日降った雪をウッスラと被った堂山が姿を現すと広い稜線に登り着く
11:03 10分も稜線を辿ると若女谷コースとの合流点にある堂山前峰のゲートロックが目に付く
11:08 5分程で門番のように両側に立ち並ぶそのゲートロックの間を伝い登り
11:12 堂山前峰の山頂直下に屹立する巨岩に登って北東方向に大きく拡がる絶景を楽しんだ後は若女谷コースに合流して堂山最高峰を往復する事になるが
11:18 まずは前峰を越えて捨て縄の垂らされた中峰への岩場登りを楽しむ
結構ハードな岩場なので苦手な人は右手から捲けば比較的容易に登る事が出来そうだ
11:23 続いて現れる急斜面は一旦左へ伝って捲き上がれば堂山中峰に着くが、主峰の堂山最高峰へはゴルジュ状になった鞍部に降りる必要があるので
11:33 ザックが引っかからないよう注意して中峰の岩溝を伝い下り
11:36 鞍部から最後の岩場に取り付くが、段差が大きすぎるので木の枝を踏み台に借りて岩棚までよじ登る
11:42 - 11:44 狭い岩の隙間を伝い上がると約30分遅れで三等三角点(点名:森村 標高:384.0m)の打たれた堂山(最高峰)を踏む事になる
山頂からは静かな佇まいを見せる琵琶湖と雪の残る比良の山並みが大きく拡がっている
11:46 束の間の絶景を楽しんだ後は往路で登った岩場を忠実に鞍部まで下り
11:53 中峰への岩溝を登り返し
12:00 前峰を見やりながら中峰の岩尾根を伝い下りて
12:02 中峰直下の岩壁を捲き伝い前峰まで辿り、往路での新免コースとの合流点を通過して若女谷コースを五味谷まで下る
12:14 改めて浅見尾根へのザレた急坂を伝い上がる途中で振り返ると先程辿った堂山の三峰が静かな表情で見送ってくれる
浅見尾根との分岐を左に伝い阿弥陀河原に向かうと
12:22 枝に乗った雪が時々首筋に落ちてきて思わず身震いさせられ
12:35 浅見尾根分岐から凡そ20分で広々とした阿弥陀河原に下り着くが
12:36 - 13:00 風もないようなので広い河岸の岩場を確保して少し遅めの昼食タイムを挟む
ここでも約30分遅れの状況は変わらないが、せっかくの企画資料に昼食休憩の時間が設定されていなかった事に気づくが今更どうする事も出来ないので15時時点で改めてコース変更で対処しようと決める
13:10 広い砂の敷き詰められた鎧堰堤を抜けて若女谷の渓流沿いに飛び石伝いで足元の不安定な山道を下ると
13:32 25分程で天神川直近に設えられている迎不動堰堤に着く

※この堰堤は明治22年オランダ人技師ヨハネス・デ・レイケの指導を受けて造られた、重力式コンクリートダムの表面に石積みを施されている「鎧堰堤」を真似て平成12年に完成した自然に優しいダムと案内されている

13:36 やがて天神川出合に着くので飛び石伝いで左岸に渡って迎不動の見送りを受けて東海自然歩道を東に伝う
13:48 S字カーブを過ぎたところで舗装路を離れて不動寺の参道に足を進め
13:51 不動橋を渡ると心持ちか厳かな雰囲気を感じながら急な七曲がりの難所を伝い登ると
14:10 - 14:16 橋から20分程で休憩所を兼ねた地蔵堂に着くので少し足を休める
14:35 - 14:37 地蔵堂を過ぎると気温も下がり手元の温度計では2℃を指し、足元には2〜3pの雪が拡がっているがバーン状ではないので滑る心配はない
凡そ20分で丁度中間地点となる泣不動に迎えられるので少しの間カメラ休憩を挟むが、計画の不備もあって1時間20分の遅れなので復路での笹間ヶ岳を取りやめる事になりそうだ
14:48 徐々に積雪量が増えて来て10分程で二尊門に着く頃には5〜6pになるが新雪なので滑る心配もなく快適な雪道歩きを楽しむ事になる
14:50 やがて質素な二尊門を潜ると両側から愛嬌のある石仏に迎えられて境内に足を進めると、さらに雪の量は10〜15p程に増えて気温も0℃を指す程になり足を進めるとキュッキュッと小気味の良い音を聞かせてくれる

高野山霊宝館のHPによると、左が不動明王の従者で八大童子の7番目となる矜羯羅童子(こんがらどうじ)で右が8番目の制多迦童子とか、制多迦童子は「肉身が紅蓮華(ぐれんげ)のような赤色で、頭髪を五つに束ねる五髻(けい)とし、左手に縛日羅(ばざら)を右手に金剛棒を持つ」 また矜羯羅童子は「15歳の童子(どうじ)のようであり、頭には蓮華の冠を戴き体は白く合掌した手には独鈷杵を持ち、天衣と袈裟で厳飾する」という事が「聖無動尊一字出生八大童子秘要法品」に書かれているそうだ

14:59 10分近く雪音を楽しんでいると左手に六体の地蔵が安置された分岐に着き、左手方向に下る東海自然歩道を見送って程なく天台寺門跡の長等山園城寺(三井寺)を総本山とする太神山不動寺に着く
15:06 踏み跡の残っていない境内を通り抜けて石段を登ると
15:07 階段途中で見事な舞台造りの上に立てられた本堂が巨岩に寄り添うようにして迎えてくれるので
15:08 - 15:11 急な石段を登り切ると右手に土足の儘おまい里下さいと書かれているのを確認して、本堂に上がらせて戴く
15:18 - 15:20 本堂から階段伝いに太神山(600m)山頂へ登ると奥の院が迎えてくれるので、すぐ近くに打たれている三等三角点(点名:不動山 標高:599.7m)と併せて一巡りした後山頂を辞す事にする
15:23 下山は予定より1時間20分遅れなので笹間ヶ岳を取りやめる事を説明して急な石段を慎重に下って
15:38 二尊門を後にするが門内での滞在時間は50分ということでほぼ予定通りの行動だが、食事時間以外に何が原因で遅くなったのか帰宅後に検証する必要がありそうだ
15:44 5分程で矢筈ヶ岳への分岐を通るが、予定では1時間20分程前に分岐を左に通過している筈だった事を思い浮かべながらこの分岐を直進して往路を伝う事になる
16:30 不動橋から舗装された林道に出て県道109号・不動寺本堂線に接続する若女谷出合で往路と岐れて県道を伝い、不動寺への途中で最初に迎えてくれる迎不動に立ち寄り山行の無事に黙礼で謝意を述べる
16:58 緩やかに舗装路を下ると30分程でアルプス登山口バス停に着くが、何ともベストタイミングだったようで足を休める間もなく17時02分発のバスに乗る事が出来、早速入浴を予定していた石山駅前の銭湯に出向くが昨今の時勢で閉店されたようなので入浴をショートカットして反省会で仕上げ、9時35分発の新快速で帰宅の途に・・・・
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