表参道 〜 綿向山(1110m) 〜 表参道
コース概念図 コース断面図
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2013年01月12日 (土曜日)晴れ メンバー:4名
歩行距離 14.9q/歩行時間 5時間34分 (休憩時間 1時間14分) 所要時間 6時間48分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
09:23 - 09:27 久しぶりに摩耶山さん歩さんから「綿向山に樹氷を見に行きませんか」とのお誘いで同行させて戴く事になり大阪をメンバーより1台早い6時39分発の米原行き快速電車で近江八幡駅に着き、全員が揃ったところで8時20分発の北畑口行き・近江鉄道バスに揺られるが、途中から我々4人の貸し切りのまま1時間少々で終点の北畑口に到着する
ここからコミュニティバスに乗り継ぎたいところだが、次のバスまで1時間待ちなので登山口まで45分程の道程を歩く事にする
現在気温は11℃で無風状態、山頂の樹氷は微妙だ
09:28 音羽交差点から東に伸びる県道182号・西明寺水口線を伝うが、
09:50 歩き出して20分程で地蔵橋を過ぎると左手に地蔵の安置された祠に見送られて程なく前方に横たわる綿向山が全容を現すが、穏やかに晴れ渡った山頂部には殆ど雪が見えないのでやはり樹氷を期待する事は無理のようだ
10:09 - 10:17 凡そ40分程県道を伝うと西明寺口バス停に着くので分岐を右に採って表参道登山口のあるヒミズ谷出合に向かう事になるが、トイレ前の小広場にはポツンと登山ツアーで来られたハイカーに取り残されたバスに迎えられ、最初の休憩を兼ねて準備を整える
10:20 登山公園から竜王山へ続く道から右に外れて綿向山駐車場方向に足を進めて西明寺川に架かる御幸橋を渡ると、
10:22 左手から夫婦杉と名付けられた仲睦まじく寄り添う2本の杉の古木の見送りを受ける
10:28 数分で前方から六甲でさんざん見慣れた堰堤の出迎えを受けるが、これが手元のイラストマップに水木砂防堰堤と書かれた堰堤なのだろう
10:35 整備の行き届いた左岸道をさらに10分近く辿って右手に接触変質地帯(天然記念物)の説明板を見やって

※解説文には 古生層ノ石灰岩及其ノ上盤ラナセル粘板岩ガ花崗岩ノ接觸変貭作用ヲ蒙リテ石灰岩中ニ接觸鑛物トシテ多量ノ珪灰石及少量ノ輝石、ベスブ石及拓榴石ヲ生ジ粘板岩ハホルンフェルスニ化セルモノナリ カク接觸変貭ノ現象極メテ顯著ナルノミナラズ花崗岩トノ接觸部モ現地ニ於テ視察スルコトヲ得學術上有益ナル天然資料タリ と書かれている

10:40 5分程で北畑林道終点に着き舗装路が終わる
10:41 表参道登山口となるヒミズ谷出合小屋に到着すると気温は6℃まで下がる
ここからはヒミズ谷の左岸を50m程伝ったところで
10:42 “一度に三人まで”と注意書きされた橋を右岸に渡るといよいよ急な植林帯をジグザグに伝い登る表参道コースに足を踏み入れる事になる
10:57 チラホラと見え出す残雪に足を取られないよう注意して整備の行き届いたジグザグの急坂を15分程辿ると一合目(545m)の標識が現れる
雪は徐々にバーン状に変わって2〜3p程積もった雪道を小さくスリップしながら杉の落ち葉伝いにジグザグに高度を上げて行くと、木の間越しに山裾が拡がり100m程登ってきた事が実感できる
11:14 相変わらず続く植林のジグザグ道を15分も伝うと二合目(640m)の標識に迎えられるが、足元に不安を感じてきたのでオーナーの提案でアイゼンを装着することにする
下ってこられた地元の方に「3合目までアイゼンを我慢できれば、7合目までアイゼンなしで歩けますよ」との情報を戴いたのだが、“転ばぬ先の杖”という事で装着する事に・・・・自身は歩き難いのでどちらかというと苦手なのだが10本爪を装着した途端ピッチも上がるが、苦手意識があるためか足への負荷が大きく増えたようで呼吸も上がりだした
11:40 - 11:41 前方が開けてくると凡そ25分で水木谷林道に飛び出すので少し足を休める

※この林道をカラ谷林道としているサイトもあるが、ここでは日野町発行の綿向山ガイドマップに記載された水木谷林道の呼称を採用する

林道を少し右手に伝う事になるが、この林道が丁度三合目(700m)に当たるようで道端に打たれた標識に教えられる
11:43 林道伝いで50mほど右手に伝ったところで再び左方向に捲く参道に足を進めると
11:45 100mも進まぬうちに左手に小綺麗なアザミ小舎が姿を見せるがここでは見やって通り過ぎる
11:54 道は地元の方の言葉通り緩やかな歩きやすいコースに変わり10分程で四合目(760m)標識の打たれた地点に着くが、何処までも続く展望の開けない植林のジグザグ道にウンザリ仕掛ける頃
12:08 - 12:10 私自身の心を見抜いたように琵琶湖と遠景の比良連峰までの展望が開け、五合目避難小屋(830m)に到着するが突然「カラ〜ン、カラ〜ン」と鐘の音に驚かされる
後で判った事だが先鋒の摩耶山さん歩さんが鳴らされたようで、ここで束の間の休憩と眺望を楽しむ
12:10 足を休めた後は標識に見送られて残り290mの雪道を伝う事になるが、雪の量は徐々に増えてバーン状からパウダー状になって歩きにくさは完全に影を潜めたようだ
12:19 何故か10分も辿らない内に次の六合目(890m)の標識に見送られる事になるが標高差にして僅か60mしか登っていない事になる
一合目毎の間隔基準に疑問を残しながら・・・・
12:28 - 12:32 やがて10分足らずで七合目行者コバ(930m)に登り着くが相変わらず木々には残雪も見あたらないので、現在の気温は1℃だが雪も風もなく穏やかで山頂での樹氷は期待しない方が良さそうだ
13:08 いよいよ山頂直下の急な冬道をよじ登る事になるが、4本爪の軽アイゼンでアタック中のメンバーが登りあぐねているのを尻目に
12:54 10本爪の威力で前に回り込んで今日初めて急坂と格闘中のメンバーを前から見る事になるが
13:00 そのまま目の前の小広い台地まで伝い登ったところで居心地の良い最後尾の指定位置に戻って、最後の急坂を登り着くと
13:07 イハイガ岳分岐のある平坦な山頂部に飛び出して、北畑口バス停をスタートして3時間30分で山頂を踏む事になる
13:12 - 13:44 ユックリ景色を楽しみながら綿向山(1110m)山頂でお寛ぎ中の多くのハイカーに混じり、まずは“青年の塔”横にスペースを確保しての昼食タイムとなる
予想していた事だが山頂でもほとんど樹氷を見る事は出来ないのがちょっと残念 無風状態の山頂は気温0℃
それでも目の前に雄大な拡がりを見せる鈴鹿の山並みを楽しみながらの昼食は、何とも贅沢な一時を過ごす事になる
しかも一度は訪れた事のある雨乞岳と鎌ヶ岳が肩を並べるように顔を見せてくれるとは、何とも憎い自然の演出に感動させられる
よ〜く周囲を見回してみると東向きの斜面に僅かな樹氷の名残が見られるのがせめてもの慰めかも・・・・
13:46 ボンヤリ絶景を楽しんでいると「予定より15分遅れですのでそろそろ・・・」と、オーナーの一声で現実に引き戻され往路を戻る事になる
冬道とイハイガ岳への分岐を一旦右に下って明るい尾根道を北へ向かうと
13:49 - 13:51 ほんの5〜6分でドクター鈴鹿の“山休ワールド”で何度となくお目に掛かった幸福のブナに辿り着いたので思い思いにカメラタイムを楽しむ
13:54 三度イハイガ岳分岐に着くと後はひたすら往路を下る事になり
14:01 急峻な冬道に足を取られながら下るメンバーをここでも先回りして
14:11 私としては珍しい前方からのワンカットをカメラに納めて定位置の最後尾に落ち着くが、途中でシリセードを楽しむ子供連れのパーティーに先を譲って戴き分岐から15分で七合目を通過する
快適な雪道に変わってさらに5分程で右手から六合目(14:17)の標識に見送られる
14:24 - 14:26 やがて雪山と青空によく映える赤い屋根が見え出すと五合目に着くので往路と同様にしばしの休憩を楽しんだ後は、四季の移ろいが感じられない植林帯を5分程で四合目標識(14:32)を右手にやり過ごす
14:36 - 14:43 代わり映えのしないジグザグの雪道を下ると5分足らずで往路では素通りしたアザミ小舎に着くので立ち寄って、名残を惜しむように少し長目の休憩を挟んだ後水木谷林道に合流して三合目(14:46)標識と5分程で通り過ぎる二合目(14:52)を見やると、往路で足の運び先に悩まされたアイスバーン地帯を通る事になるが復路では融けかけた雪が泥濘に変わって、また違った悩みをもたらせてくれる
14:59 - 15:01 滑る心配もなくなった事で少し注意力が散漫になっていたのか、もうすぐ一合目というところまで来たところで右足が何かに躓いて大きく2〜3m程下に転倒

学生時代に少し囓った柔道が役に立ったのか少し泥汚れはしたものの全くケガもしなかったのだが、オーナーを始め同行メンバーには余計な心配をかけてしまった f(-_-;)
という事もあって一合目直近(15:03 - 15:07)で全員アイゼンを脱着して身軽になる

15:17 10分程でヒミズ谷に着くので橋を渡って左岸沿いに建つヒミズ谷出合小屋を過ぎて10分少しで駐車場のある御幸橋(15:30)、さらに5分で登山口(15:35 - 15:46)に無事?到着
トイレ休憩を兼ねて装備の後始末をすることになるがオーナーから「次のバスは17時23分までないので、ユックリ時間はあります」の一言が気になって「その前は何時でしたか?」とお聞きすると「16時23分なので、無理でしょう」との事

急げば間に合うと判断して「急ごうか?」と提案するとヒゲさんが苦手な舗装路を大急ぎで歩き出したので全員が後を追う事に・・・
途中で十分間に合う事が確信出来て少しスピードを抑えるが、オーナーには急がせて申し訳なかったかなと思いながらも予定通りゴールの北畑口バス停に到着(16:15)した時にはホット一息
運転手も貸し切り状態も往路と同じで近江八幡駅には1時間程で到着、運良く新快速電車に乗る事が出来たお陰で18時43分には大阪駅でオーナーを見送る事が出来た

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