七種神社 〜 七種山〜七種槍(683m) 〜 野外活動センター
コース概念図 コース断面図
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2012年10月03日 (水曜日)晴れ メンバー:2名
歩行距離 7.1q/歩行時間 5時間41分 (休憩時間 1時間04分) 所要時間 6時間45分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》

09:46
《プロローグ》
JR播但線・福崎駅で列車を降りると運良くタクシーが待っているので早速乗り込むが、相棒のヒゲさんは駅前で飲料を買い忘れた事に気付かないままスタート地点の旧金剛城寺仁王門前の駐車スペースに到着してしまう
野外活動センターの自販機までタクシーでの往復も提案したが、「いつものペースであれば、予備用に350tを持参しているので、大丈夫」と言うヒゲさんの一言で無理ならエスケープする条件を付け加えてスタート準備に取り掛かる

10:02
《山行レポ》
旧仁王門を左に見あげて舗装された参道に足を進めるが、頭上には青空が拡がって強い陽差しだが気温は27℃と既に秋の空は気持ちよく澄み渡っている
10:04 道の両側に植林された杉・檜の間を北西に伸びる七種神社への参道を伝うと木陰は涼しさで満ち溢れていて、快適な山歩きが約束された筈だが右膝の違和感が少し気になる
10:06 - 10:15 やがて石畳の道に変わり、七種川右岸に変わるところに建てられた案内板横に細い山道が見える

ひょっとすると神社まで続く山道かも? と好都合に解釈してこの細い道に足を進めるが、2〜3分で堰堤に着くと道は踏み跡もなくなるので案内板まで戻って改めて石畳の道に足を進めると

10:16 右手に雌滝を示す道標が現れるが、滝を直接覗き見る事は出来なくて道も付けられていないようなのでそのままやり過ごし、すぐ夫婦滝弁慶ののこぎり岩の見送りを受ける
10:26 舗装が終わると道も勾配が増して露岩の飛び出した山道に変わり、道が右へカーブすると目の前に七種神社の石鳥居が目に飛び込んでくる
10:27 鳥居を潜ると道は太鼓橋を渡って再び七種川左岸に戻るが、すぐ前方に落差8m程の虹ヶ滝が姿を現し
10:28 - 10:37 いよいよ渓流沿いに続く滝巡りコースに踏み込む事になると、虹ヶ滝から岩場の階段を伝い上がって落差15〜6mの八龍滝の前に出る
10:41 さらに岩壁に付けられた階段を伝い上がると頭上に七種神社の屋根が見え出して、左上からド迫力の七種滝・雄滝が姿を現すが全体的に水量の少ないのがやや不満と言うところかな
10:43 雄滝を下部からゆっくり眺めた後は少し階段を登って七種神社に着くと、神社前の台地から滝上部と滝下部を望む事が出来るが中央部は育った樹木の枝に遮られて全体を見る事が出来ないので、チラッと眺めるだけで神社を後にする
10:47 静かな神社の横を抜けて柵と道標の付けられた急峻な滝の左岸壁を伝い滝の落ち口まで登る事になる
10:49 いきなり垂直に近い岩溝をよじ登る事になるが、さすが岩場に慣れたヒゲさんは固定されたロープに頼ることなく三点確保の鉄則を守って
10:52 落差72mの七種滝左岸を余裕のクリアで
10:56 滝の落ち口に登り着く

柵を越えて落ち口から滝を見下ろすが大きくハングしているので残念ながら全貌を目にする事は出来ないので諦めて急な尾根道に足を進めるが

11:16 徐々に高度を上げてゆくと南方向の眺望が開けて七種三山の一つ七種薬師がスッキリとした山容を見せてくれる
11:32 - 11:35 そこから15分も急登を続けると展望台の標識が付けられた眺望の良い岩場に着くと左に七種槍と右に七種薬師を一望することが出来る

少し足を休めて山頂へ向かうと山頂まであと110mの道標が目に着くが、地形図で見る限りどう見直しても60m程の道程なのだが・・・・

11:36 程なく山頂直下の肩に着いて、少し緩やかに下るが少し登り返すと縦走路と山頂を分ける分岐に到着する
11:42 ここは一旦右に伝って山頂へ向かうが、展望台から10分程で七種山(683m)山頂を踏む事になるのでやはり110mの道標はもっと下に付けられていたのが後になって上部に移設されたのでは、と疑問を抱きながら広い山頂を横切って
11:54 - 12:33 凡そ10m下にあるつなぎ岩へ通じる岩肌を降りて見る

前回とほとんど様子が変わっていないつなぎ岩を確かめて山頂に戻ると、すぐ後から登ってこられたご夫婦のパーティーが昼食の準備をされているので我々もここで少し早めの昼食休憩を挟む

緊張から解放された食後の優雅な一時、ノンビリ絶景を楽しみたいところだが山頂からは生憎展望が優れないので、少し視界の開けた北西方向に屹立する岩峰の雪彦山から北東にかけて拡がる播州の峰々が目に入るが、知識が乏しくて同定する事が出来ないのが残念だ
12:35 後半のスタートは山頂手前の縦走路分岐から北へ伸びる尾根筋に足を進める事になるが、台風の影響がこんなにあったのかと驚かされる程コースは荒れて至る所に横たわる倒木が進路を遮って容易に稜線を辿らせてくれない
12:52 倒木を左右から回り込んで何とか足を進めて行くと前方から逆コースを辿ってこられた3人連れのパーティーとすれ違う
そして分岐から約500m、20分程で丁字状の分岐に着くが左は七種薬師への縦走路で右が七種槍への縦走路なのでここは右、町界尾根を伝って552m独標へ向かう事になる
13:09 分岐を過ぎると倒木も目立たなくなり快適な尾根道が続く
15分も歩くと552m独標に打たれた道標が市川町と七種槍の分岐である事を教えてくれるので、町界尾根と分かれて右へ下る七種槍への道を摂る
13:16 七種槍へのコースは今までの快適さから一転してロープの固定された激下りになるので、小石や枯れ枝を踏まないよう注意して鞍部へ足を運び降ろす事になるが、前触れもなく突然右膝に激痛が走って暫く蹲ってしまう
一瞬、40年前の山歩きを止める引き金となった嫌な記憶が蘇ってくるが痛みは数秒程で消えたので少し様子を見ながら、さらに続く激下りを慎重に伝うと
13:35 分岐から25分程で小滝林道への分岐がある最低鞍部に下り着く
ここからはコースの左側にシカ除けネットが張られた緩やかな尾根筋を登り返す事になる
13:57 ルートが430m独標を越えると岩尾根に変わり少し足元にも露岩が目立ってくる
やがて背丈程もある丸い大岩に出迎えられるので雑木の助けを借りて乗り越える
14:18 さらに20分程で壁のような大岩に進路を遮られるがこの岩壁を右手から回り込むと
14:20 道は七種槍直下の激登りに変わるので、三点確保でこの核心部を伝い登り
14:30 - 14:42 最低鞍部から55分で最後の目的地七種槍(577.3m)それほど広くない山頂に登り立ち、山頂に打たれている四等三角点(点名:小滝 標高:577.3m)をソッと踏む

※山頂から東に伸びる尾根道のルートは奥集落から尾市川に下るが、野外活動センタ−への縦走路と間違って下る登山者が多いのだろう、わざわざ警告道標が打たれている
※「七種槍」には「コウジャガ峰」の別名があるようだ

14:44 正しい縦走路は一旦山頂手前の分岐まで戻って、公設道標の案内通り南に伸びる急峻な岩尾根を下っているので忠実にこの尾根を伝う事になる
14:48 コースが程なく明るいヤセ尾根に飛び出すと目の前には見事な絶景が拡がる
しかしせっかくの眺望も不安定な足元が気になって景観に集中する事ができないので、時々足を止めてカメラ休憩を挟んで対応する

ここまで十分慎重に歩いてきたつもりだが再び激痛が右膝に走り、一瞬絶句してしゃがみ込んでしまう
この痛みも10秒ほどで治まり、どうやら右膝の爆弾が暴発したのではなかったようでよかった

15:05 やがて七種槍から25分程で板状の岩を立てかけたような岩場に着くが、7年前の2005年8月に歩いた時の岩場とは大きく様相が変わっている事に驚かされる

そしてナイフリッジ状の岩陵を登り切ると天下台穏やかな陽差しで素晴らしいパノラマが迎えてくれる

15:43 その後も小さな起伏を幾つかやり過ごすと道中央に打たれた四等三角点(点名:奥山 標高:393.4m)が目に付くのでソッと踏んで通り過ぎる
15:47 暫くなだらかな山道を伝うとまた露岩の飛び出した尾根に変わり、尾根上の小さなコブ金取岩(357m)を過ぎる
15:54 小気味の良い展望尾根はまだまだ続くが、右下前方にゴールの野外活動センターと田口奥池(通称:七種池)が見えてくると
15:55 何のために付けられたのか判らないクサリ場が現れるので、クサリを跨いで小さな鞍部に着く
鞍部を過ぎた岩の上から振り返ると今下ってきた金取岩からクサリ場の急峻な岩場の様子がよくわかる

※前回は暑さのために準備していた水がなくなり、この鞍部から右への藪コギをして野外活動センターにエスケープした苦い記憶を鮮明に思い出す

16:08 最後のピークへ登り返すにはまず送電鉄塔を潜り抜ける事になるが、右膝の違和感に神経を使いすぎたのかヤケに疲れを感じるので何度か立ち休憩を挟みながらピークを目指す事になり
16:15 やっとの思いで最後の分岐となる野外活動センター分岐まで7分もかかってしまったようだが、ここまで来れば慌てる事もないので右膝を庇いながらゆっくり岩尾根を下る事にする
16:19 足元前方に野外活動センターを望みながら急な岩尾根を下るのだが、小石が散乱して足元が不安定な急斜面を滑らないよう慎重に疲れた足で刻む事になる
途中で右手になぐさの森周回コースが分かれるので、後から考えるとこの道を伝った方が良かったかなと少し反省する事になるが、遠回りでも緩やかな道は膝にも優しい事を完全に忘れていたのだ

結局、山麓に下り着くまでに2度の激痛に見舞われるアクシデントに遭うが何とか分岐から25分掛かってなぐさの森に降りる事が出来た

16:39 後は田口奥池をノンビリ巡ってゴールの野外活動センターを目指すだけだが、右膝のダメージが予想外に大きかったようで少し顔をシカメながらのゴールになってしまった
懸念していたヒゲさんの飲料もギリギリ持たせる事が出来た事は何より大きな幸運だった
16:47 手配したタクシーが野外活動センターに到着するまでの間暫く休憩を兼ねてセンター周辺を散策していると、10分程でタクシーがやってきたのでひとまず福崎駅まで移動して17時32分発の列車で姫路に出る
疲れた足をゆっくり労おうと予定していた銭湯に向かうがなんと定休日ということで、汗を流すのを諦めて駅前での反省会で締めくくる
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