蛇淵Cコース 〜 那岐山(1255m) 〜 蛇淵Bコース
コース概念図 コース断面図
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2012年03月22日 (木曜日)薄曇り後小雨 メンバー:6名
歩行距離 7.4q/歩行時間 6時間55分 (休憩時間 1時間19分) 所要時間 8時間14分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
同行メンバーが運転する車に便乗させて貰い中国自動車道・美作インターで一旦一般道に降り、今回の山行を企画してくれたオーナー宅まで向かう事に・・・

高台に建つオーナー宅からは薄く雪を被って横たわる那岐山の姿が一望できるので、暫く遠望してアイゼンが必要だと判断する

この日はオーナー宅に泊めて戴くので、上郡に転居したアカちゃんを交えての夕食の席で明日歩く那岐山の情報を持ち寄って作戦会議を兼ねた後、着替えなど山行に不要な荷物をザックから取り出して軽くして日が替わったところで床に就き翌日に備える
09:25 - 09:32 山行当日は青空こそ望む事が出来ないが予報通り雨はなさそうなので一安心、大阪からの我々4人と現地組の2人がオーナーとアカちゃんの車に分乗してスタート地点の「蛇淵コース(第3駐車場)」に向かう

9時23分 準備が整ったところで駐車場脇にある蛇淵ノ滝入口から3段/30mと言われている蛇淵ノ滝をピストンして

09:35 広い林道を伝うと登山口の手前で岡山県側の登山道案内図が出迎えてくれるので今回のルートを再確認する
09:38 程なく林道と分かれて右手方向に蛇淵コース登山道が緩やかに登って行くので、この道に足を進める
09:41 少し小石が飛び出しているが整備の行き届いたなだらかな登山道を2〜3分辿るとB・Cコース分岐に着くので予定通り左のCコースを伝う
09:53 足元に散乱する石ころが目立ち出すと少しずつ傾斜が増してきて植林帯に代わり、
10:06 - 10:22 分岐から40分程で左から林道が交差してくるとベンチの設えられたみどりの広場に着くので最初の休憩を挟む事にする
10:30 ここからは山肌に刻まれた急な坂道をジグザグに伝い上がる事になるが、懸念していた雪解け道ではなく乾いた地道なので足元はあまり気にすることなく
10:40 少しずつ開けてくる景観を背中に感じながら足を運び上げると
10:45 標高800mを越えた頃木陰に残雪が姿を見せ始めるが、ザラメ状の雪質なので殆ど滑ることなく足を運ぶ事が出来る
11:15 徐々に雪が多くなってくるが、しっかりステップが刻まれているので少し注意しながらアイゼンなしで踏み跡を辿ると
11:28 前方が開けて尾根尻の平坦地が視界に入ってくる
11:29 - 12:09 平坦地には大神岩(1000m)があって東〜南方面のパノラマが広がり、後山や日名倉山の姿もウッスラと姿を見せてくれる
ここで昼食休憩を摂ってアイゼンとスパッツを付ける事にするが、私にとっては随分久しぶりとなる10本爪なので少し違和感を覚える
12:09 空腹を満たした後はいつもの事ながら強烈な怠さを足に感じながらザクザクと心地よい音が周囲から聞こえるのを楽しむ
12:11 急斜面の途中から迎えてくれる道標が少しずつ背丈が低くなり、残雪量が多くなって来た事を教えられる
12:17 少し斜度が増してくると4本爪では引っかかりが劣るので、後への蹴り出しが滑ってやや歩きにくそうだが
12:22 - 12:25 大神岩を後にして10分で平坦になった1071m独標に登り着き少し足を休める
12:46 最後の登りとなる旧那岐山頂から南に伸びる尾根筋を真っ直ぐ伝うと
12:50 左手から8合目標識の見送りを受け「残り150mほど!」と思わずメンバーに声を掛けて見るが、数年来山歩きから遠ざかっているオーナーは相当疲れが溜まってきたようで効果がないようだ
12:58 やがて前方に“須佐之男命(すさのおのみこと)”と彫られた大岩が現れ、その下を回り込むとふいに「この山が“いざなぎ”、“いざなみ”に縁のある山だった」と事前に調べていた情報を想い出す
12:59 このコースで初めて遭遇した岩場を越えると、いよいよ山頂部のなだらかな傾斜地を辿る事になるが、前方から上半身裸で下って来られた男性を見るとオーナーが歩みを速め、「テレビでお見かけした事があるんですが・・・」と話しかけている

※帰宅して初めて判ったのだが、この方が那岐山の鉄人と呼ばれ、天気のいい日は必ず上半身裸に短パンスタイルという出で立ちで那岐山を闊歩されるそうで、60才から初めて2010年3月10日に1500回の記念登山をクリアされた相生の笹尾さん(既に70才超)と紹介されている

13:19 - 13:27 大神岩から凡そ1時間掛かって旧那岐山頂(1240m)を踏む事になるが、風もない穏やかな旧山頂には雪も姿を消してしまう
すぐ左手に、2011年の台風直撃でひどいダメージを受けた「那岐の家」の悲惨な姿を見て「←滝山2.9km/那岐山0.4km→」と書かれた道標通り東へ伝うと
13:24 旧山頂に打たれた三等三角点(点名:名義山 標高:1240.3m)の向こうに新山頂がクッキリと姿を現すが、ここまでくれば急ぐ必要もないので南東〜南方向の山並み西北西に連なる山並みを堪能する

西北西に岩壁が見えるので「大山だ!」と勘違いするが、高度を考えると大山ではあり得ない事に気づき、帰宅後調べてみるがやはり遙か手前の山である事がわかり少しガックリ・・・
因みに、この日の大山・蒜山は共に靄の中で目にする事は出来なかった事も判った

13:37 平坦な尾根を伝って山頂へ向かう途中で、気になっていたアイゼンの縛り紐を自身で踏んでしまいドハデな回転?レシーブを披露する事になったが、雪の絨毯が軽く受け止めてくれたので勿論ケガはなし
13:41 一旦鞍部に降りると右手にシッカリとした造りの那岐山避難小屋がひっそりと佇んでいるので、部屋の中をちょっと拝見してみると意外な程綺麗に整頓されているのに驚かされる
13:47 - 13:52 鞍部から登り返すと一登りで那岐山(1255m)山頂に着くが、コチラの山頂にはまだ多くの雪が残っていて旧山頂との対比が面白い

※山頂の石標には「国土地理院の間違いで旧山頂を那岐山(1240m)として登録されていたが、平成14年に本来の最高地点(1255m)を改めて那岐山と変更された」旨の文言が書かれている

14:09 山頂を予定より40分程遅れて下る事になるが、この後ツボ足や踏み抜きを考慮すると予定より早く下山できる事は皆無と判断して降路を伝う事になるので、登りのダメージを引きずったまま小刻みに下るオーナーが気がかりだ
14:10 やがて「山頂まで500m」の標柱が膝下に見えるが、この標柱の本来の高さ(約120p)を考えると足下には4〜50p程の雪が残っている事になり、もし踏み抜いたら最悪太ももまで埋まることになるのだ
14:12 幸いA・Bコース分岐まではツボ足を踏んでも膝付近で済んでいた事をラッキーというべきだろう

「A・Bコース分岐」から右へBコースを下る事になるが、直進のAコースには踏み跡も付いていないところを見ると今日歩いた人はいないようだ

14:13 暫くは緩やかで広い雪原状の踏み跡を辿るが
14:23 程なく谷筋を伝う事になり、雪解けの空洞に落ち込まないよう注意を払いながら下る事になるが、それでも幾度となく足を突っ込んでは転倒を繰り返し
14:27 空洞の上に出来た雪棚も踏み抜かないようソッと通る事が出来たところで、私だけは歩きにくいガレ道を通る前にアイゼンを外して下るが泥濘に足を滑らせる事にも注意が必要だ
15:52 尾根道から中腹道を伝うところで右手に黒滝への踏み跡が分かれる黒滝分岐が現れるが、時間的に余裕がないので立ち寄らずに左へ下るとAコースへの分岐がある5合目に着く
ここからは谷筋の左岸を伝い下る事になるが、既に膝が笑っているオーナーには瓦礫の散らばる沢沿いは堪えるだろうなぁ・・・と思いながらオーナーのペースに併せてゆっくりと下る事にする
16:36 暫く水平な捲き道を辿るが右下を流れる沢との高度差は50m程もあるのでどこかでこの差を縮めるために急坂下りが待っているのが気に掛かる
17:12 やがて最後の急下りが姿を見せるのでメンバーに融通して貰ったステッキで、オーナーにダブルストックを使って貰う事に・・・
少し様子を見ているとペースも上がったようで、少し足運びもスムーズに感じられる
17:22 何度も休憩を挟みながら少しずつ高度を下げて沢に下り着くと、シッカリとした木製の橋が見える
地形図で確かめると、この橋を右岸に渡れば水平道で僅か50m程伝うと往路で通ったB・Cコース分岐に着く事が判る

「オーナー、残り50mで朝通った分岐やからな」と伝えると「O・K!」と即答

17:29 ここからは地形図通りの快適な水平道を辿って無事登山道入口に凡そ2時間遅れで到着し、疲れ切ったオーナーが休んでいる間にメンバーが駐車場から車を迎えに回して今回の遠征トレッキングは終了

一旦オーナー宅に立ち寄って各自着替えに持ち替え、湯郷温泉で汗を流した後はオーナー宅に戻ってお楽しみの反省会で締め括った

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