行者尾根 〜 摩耶山(702.0m) 〜 上野道
コース概念図 コース断面図
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2012年03月10日 (土曜日)曇り一時雪 メンバー:5名
歩行距離 10.4q/歩行時間 4時間38分 (休憩時間 1時間23分) 所要時間 6時間01分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
09:31 通勤客が一段落した阪急梅田駅か特急と各停に乗り継いで阪急神戸線・王子公園駅に予定より早めに降りるが、オーナーの摩耶山さん歩さんの笑顔が見える
暫く近況などを話していると全員の顔が揃い、曇り空を見上げて午後からの晴れを期待しながら気温7℃の駅前をスタートする
09:56 王子スタジアムから市街地を通り抜けて摩耶橋で青谷川左岸へ渡ったところが、標識のある青谷道登山口
ここに廿二丁石標も打たれていて、すぐ先には摩耶山ハイキングコース案内図まで設置された古くからの参詣道であることが判る
10:01 登山道とは名ばかりの苦手な舗装された道を緩やかに高度を上げて行くと、右手に細い踏み跡が刻まれた摩耶第一尾根への取付を見やると
10:05 4〜5分で青谷川を右岸に渡る事になる
10:15 更に10分程右岸沿いの道を伝うと旧摩耶道取付となる石段が左に分かれると
10:22 5分程で大竜院岩屋講の一際紅い幟が目を曳くが
10:27 なおも舗装路に足を進めると左手に時計と温度計の付けられた水場を通り過ぎる
10:29 - 10:37 谷幅が徐々に狭まって来る頃、突然広く整地された行者堂手前の広場に着くので最初の休憩を挟む

ここからは青谷道を離れて行者堂の左手から裏側に廻り込むと

10:40 初めて岩の飛び出した地道に迎えられ、色彩感覚を疑いたくなる無粋な私製道標に案内されると本当の登山道が始まる
10:44 ジグザグに付けられた急斜面の踏み跡を伝い上がると小さな鞍部に着く、ここで直進すると老婆(ばば)谷を遡るルートだとオーナーの説明を聞いて左の尾根を伝う急坂に取り付く事になり
10:52 7〜8分尾根道を伝うといよいよ岩尾根の始まりとなるミニ岩場が出迎えてくれる
10:55 すぐ根っ子や岩角、立木の助けを借りながらよじ登る激登りで一歩足を運ぶ毎に高度を上げて行くので、振り返ると結構な高度感を味わう事が出来るがフリクションの利いた岩場で足運びさえ気をつければ危険はない
11:02 行者堂裏に取り付いて20分程で尾根上の小さな岩峰を踏んだ後、2〜3m下って再び岩稜を伝い上がるが
11:13 地形図を見ても高度が500mを越えると標高密度が濃くなって勾配が増す事を、疲れの溜まってきた足からの悲鳴でも感じ取れる
11:17 そんな病み上がりの足に「もう一踏ん張りやから!」と檄を飛ばして稜線間近の急峻な尾根を登り切ると
11:24 - 11:25 行者堂から凡そ45分で天狗道の小ピーク(Ca.625m)を踏む事になり、頑張った足を束の間の休息で労い
11:29 - 11:34 一旦鞍部まで30m程下ると右手に並ぶ露岩が目に入る
岩の間を縫うと眺望の開ける(仮称かな?オーナー曰く)岩展望台に出るので、靄った遠望は諦めて足元に広がる神戸の街並みを眺めてユックリ足を休める事にする
11:38 次の小さなコブを越えると鞍部を横切って左にアドベンチャーコース/右に老婆谷コースが交差する
11:41 そこから天狗道最後の急な岩場が待ち構える中を登り詰めると
11:47 山頂直下の広い階段が現れるが標識の打たれた分岐を右へ辿ってみようという事になり、緩やかな地道を伝う事になるが雑木とササ原に囲まれた気持ちの良い道も程なく先程の階段道に合流する事になる

※後で判った事だが、ここまで先頭を歩いていたテラさんが分岐直後の階段途中で我々を待っていたようで、合流点では我々の方が前を歩く事になってしまうというプチトラブルを起こしてしまった (_ _;)/ハンセイ

11:50 緩やかな階段道を登り切るとNHK送信所が目に付くが、先鋒を歩いていた筈のテラさんの姿が見えないので「ひょっとすると、先に掬星台で食事場所でも確保してるのかな?」程度に思いながら
11:52 - 11:54 黒岩尾根道コースとの合流点付近で足を休めていると、なんと!先を歩いているはずのテラさんが階段方向からヒョッコリ姿を現したので実情を理解する事になり、リトル比良でのアクシデントが頭の中でダブって教訓にしていなかった事を猛省するハメに・・・
11:56 - 11:58 ともあれ、メンバーが揃ったところで気分を一新して摩耶山山頂(702m)を踏む事になり三等三角点(点名:摩耶山 標高:698.6m)と朱色の鳥居の建つ天狗岩大神を巡って
12:03 - 12:34 昼食予定の掬星台に着くが、生憎霙(みぞれ)混じりの冷たい北風に歓迎されて唯一風防と屋根付きの休憩所は多くのハイカーで賑わっているので、少し順番を待っての昼食タイムとなる

食後は少し掬星台からの眺望を楽しんだ後、別山(717m)に移設された天上寺に参詣しようという事になり

12:56 - 13:00 食後の腹ごなしを兼ねて山上遊歩道を辿ってとう利天上寺に着くが、神社を思わす屋根で寺とは思えないまま本堂にお参りしているメンバーの出てくるのを待つ間に広い境内を散策する

※「とう利天」とは、摩耶夫人が昇天した“天上界”の事で、宗派は高野山真言宗に属する。また「摩耶山」の山名も正しくは「仏母摩耶山」であると紹介されている(天上寺縁起より)

13:20 そろそろ下山時刻が近づいたので掬星台まで戻り、趣のある古道・青谷道と上野道への分岐を左に薄暗い谷筋の階段下りが始まる
13:23 広く整備の行き届いた古い石組の階段道を下る事になるが、苦手な階段とは異なりなだらかな地道の傾斜を最大限に利用して造られた足腰に優しい階段だ
13:33 - 13:38 10分もすると1976年に消失した旧天上寺跡(史跡公園)に着くので少し展望休憩を挟み
13:39 ∠45°はあろうかという急な石段を下ると
13:41 - 13:44 右手(=西方向)に建てられた摩耶の大杉を案内する道標に従って2分程で幹廻り8mと言われる大杉が迎えてくれるが、周囲の樹木が生育し過ぎて大杉の全体像をハッキリと見る事は出来ない
13:51 大杉を辞して元の石段を下りきると奇跡的に焼け残った仁王門(山門)を潜る
14:15 - 14:19 山門を抜けてすぐのところに青谷道分岐があるので、青谷道を右手に見やって整備過剰気味のササ原跡?を過ぎ摩耶ケーブル虹の駅に立ち寄る
駅舎裏の展望デッキからは市街地の見事な展望が広がるのでカメラ休憩を兼ねて足を休める
14:34 整備が行き届き良く踏まれた広い道脇に、ほとんど倒壊状態のキャンプ場管理棟とはなんともミスマッチだが情緒溢れる古道は心地よく足を進める事が出来る
14:47 - 15:05 程なく十三丁石に迎えられると丸太橋が現れてB展望台に到着するので、ここでも時間調整を兼ねてノンビリと眼下に広がる情景に癒されて
15:07 ここからは途中にあるA展望台へ立ち寄らずに階段を伝い下りる事をオーナーから伝えられる
15:12 やがて工事中のフェンスとコンクリート舗装された道が見えると上野道登山口に下り着き、最後の苦手な舗装道路を下って
15:32 オーナーに紹介された摩耶温泉で冷えた手足をユックリと温めながら、疲れた足を労った後は王子公園駅近くで開店前の居酒屋に無理をお願いして席を着くって戴き、相変わらずとりとめのない話題が中心の反省会で盛り上がる

※今回の楽しいトレック企画全般を提供して戴いた“摩耶山さん歩さん”に、この場を利用してお礼申し上げます。ありがとうございました。

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