丸滝谷 〜 大日岳(1094.0m) 〜 カトラ谷
コース概念図 コース断面図
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2011年09月24日 (土曜日)快晴 メンバー:6名
歩行距離 7.8q/歩行時間 4時間44分 (休憩時間 1時間13分) 所要時間 5時間57分
10:20 予定通り、大阪阿部野橋駅を9時20分に発車する近鉄長野線準急で集合場所へ向かいますが同乗のメンバーは見あたりませんので、既に先の電車に乗っているのでしょう
気持ちの良い青空に覆われた富田林駅で降りると案の定発車間際のバスから元気な笑顔が覗いていますので私も乗り込みます
間もなく10人程の乗客を乗せた9時50分発水越峠行きの金剛バスが国道309号(富田林街道)を走り出しますが、葛城登山口バス停で我々6人が下車すると乗客なしのバスを見送る事になって進行方向に国道を進みます 10:27 5分少々で下之橋を渡ると水越峠への旧道が右へ分かれますので、この旧道に足を進めて 10:28 50mも伝うと左手に金剛山への登山者のものと思われる多くのマイカーと、右手に整備の行き届いたトイレが迎えてくれますので先ずはトイレに立ち寄って身支度を整えます 10:34 一通り準備が済んだところで改めて水越川沿いに伸びる舗装路を進むと、右手に架かる石筆橋を渡り太尾の西を流れる石ブテ谷右岸の林道を辿る事になり 10:50 すぐ太尾への道を左に見やって急な林道を上って行くと左右を遮っていた薄暗い植林が開けて、右下に巨大な貯水池状の楠公大堰堤が姿を現すと林道も終点に近づき、石ブテ谷が左右に大きく分かれます

※画像はケンさん提供 10:53 林道終点に着くと左俣の石ブテ東谷に敷かれた鉄板橋を左岸に渡り 10:57 谷沿いに付けられた杣道を5〜6分伝うと少し気温も低くなり石ブテ東谷の沢に出ますので 11:01 台風一過で増水した瀬を右岸に徒渉して、 11:03 いよいよ丸滝谷遡行へのアプローチとなる石ブテ東谷に第一歩を踏みだし、手元の温度計で17℃を指している事を確かめた後は小気味の良い瀬音に癒されながら10m程のナメを過ぎます 11:13 先達役のケンさんがルートファインディングの練習を兼ねて右岸〜左岸を徒渉しながら進路を誘導してくれますが、まだ不慣れなようで立ち止まって首を傾げるシーンが目立ちますがすぐ要領をマスターしてくれる事でしょう 11:15 鉄板の橋から20分程沢沿いを遡った頃丸滝谷出合に着きます
4m程の小滝が懸かった左の谷が石ブテ東谷で通称「勘助屋敷コース」ですが、今は右の丸滝谷コースへ足を進めます
また、谷間の急な尾根が「中尾の背コース」ですが、いずれのコースも上部で「石ブテ尾根道」に合流しています 11:20 丸滝谷に足を踏み入れると少し斜度が増して流れも速く瀬音も高くなる中、5分程で3mの斜瀑に迎えられて右手左岸を伝い 11:22 暫くは自然林に囲まれた穏やかな渓流歩きを楽しみますが 11:25 - 11:30 程なく少し広く平坦になったところで最初の休憩を挟み、メンバーが思い思いの感想を話していると忽ち休憩時間も過ぎてしまいます 11:32 絶好の休憩場所に後ろ髪を曳かれながら隊列?を組み直し 11:34 すぐ上流に見える3段6mの段瀑を左岸から捲き登ると 11:37 岩屑の散乱した歩きにくい右岸を10分程伝います 11:44 今度は3m程の滝が迎えてくれますが滝芯が狭く捨て縄の付けられた右岸を捲き上る事になり 11:45 滑りやすい岩肌に確実なステップを確保しながらこの小滝を乗り越えます 11:46 続いて扇形に斜面を流れ落ちる7mの斜瀑が現れますので、流れを見やって右岸を伝い上がると 11:48 最初の難所となる捨て縄の付けられた滑りやすい急な岩場を流れ落ちる8mの斜瀑は左岸を滑落に注意して伝い上がります 11:56 さらに5分程で2段3mの直瀑が待ち受けていますので捨て縄伝いで左岸を伝い登ると 11:58 息継ぐ間もなくすぐシャワー状に細かい飛沫を上げて岩肌を落ちる10mの渓流瀑が迎えてくれますので地肌の残る右岸を伝い上がります 12:05 そして5分もしない間に3段12mの段瀑と、次々に飽きさせることなくマイナスイオンのオンパレードに疲れを感じている暇がなさそうですが 12:08 - 12:34 そろそろ谷名の由来となっている丸滝が近づいてくると斜度も緩くなり、頃合いの小広場が目立って来たところで昼食場所を決める事とします 12:35 至福の一時も過ぎてさらに丸滝谷上流に伝いますが、土石流などで予想外に崩落や倒木が多く足下に気を摂られているうちにすぐ上流で目に付いたはずの丸滝をメンバーに紹介する事が出来ないまま 12:40 大きく様相の変わった谷筋に足を進めると 12:42 すっかり水流の少なくなった3mの斜瀑と出逢いますので左岸を伝い登ると谷詰めが近くなった事を実感します 12:49 - 13:01 やがて5〜6分も詰めると谷は突き当たり一瞬とまどいますが、見上げる左手の岩肌から滑り落ちる渓流瀑が丸滝谷の核心部となる上の丸滝で、凡そ12mの岩壁右手に固定されたロープの助けを借りてよじ登ると 13:01 さらに上部に8m程の段瀑が姿を見せますので直登気味に乗り越えます 13:08 歩きにくいV字状に抉れた谷筋を10分近く緩やかに登ると丸滝谷源頭部に着き、ここからは涸れた谷筋を 13:10 伝い上がって徐々に標高を稼ぐ事になりますが 13:14 谷詰めに着くと尾根への急な登りが始まりますが、捨て縄が付けられて段差の大きい斜面では粘土状にヌルついた足場に悩まされ思うように足を運び上げる事が出来ませんが、ここまで来ると尾根まであと5分ですので焦ることはありません 13:26 - 13:29 木漏れ陽の向こうに青空がチラチラ見えてくると尾根に出て中尾ノ背ルートと合流し、ワイルドな丸滝谷ルートは終わります
余韻を楽しみながら短い休憩を挟んで右手の植林を縫って石ブテ尾根へ登り着き 13:43 - 13:45 緩やかに植林の間を登ると太尾ルートとの合流点である六道ノ辻に着きますのでザックを降ろして少し足を休めます 14:02 - 14:08 一旦緩やかに下って今回の最高地点大日岳(1094m)へ登り返し、足下に広がる富田林の町並みを暫く眺めて疲れを解した後 14:20 - 14:35 社務所裏から大勢のハイカーで賑わう国見城址広場に飛び出して、今では週3回金剛山に出かけて早くも350回を越えたというテラさんのスタンプ押捺時間に便乗して最後の休憩で寛ぎます 14:20 ユッタリとした一時は足の疲れも忘れさせてくれますが、あまりノンビリもしていられませんので下山準備にかかり 14:38 行者堂跡広場から予定通りタカハタ谷ルートへの道に足を進めますが 14:39 お馴染みの六地蔵を過ぎたところで大失態をやらかす事に・・・ 14:43 口では「タカハタ谷を下る」と言いながら、睡眠障害と認知症が災いしたのか頭の中では何故か「カトラ谷」のサブルートを意識してしまい、直進しているメンバーを呼び止めて右への難路へ案内しているのです(それも、全く違和感を持たずに・・・) 14:59 じゅるじゅるのザレた急坂を下り始めて約20分、サブルートの悪場からやっと解放されてカトラ谷の水場近くで合流してホッとしたところで私の大いなる勘違いに気がつき、メンバーの顰蹙を覚悟して事情を説明しますが特にブーイングは出ませんでした 15:00 ここからはカトラ谷(本ルート)を伝い下る事になりますが、土砂崩れや倒木で全く違うルートを歩いているような錯覚を覚えながら下ってゆくと 15:12 砂防ダムのように土砂が積もった所に着きますが、ここからカトラ谷一番の悪場を辿る事になり 15:14 - 15:18 右手にこの谷で最大の斜瀑を見やって最初の難所、整備された梯子を下ると 15:15 続いて右側が削げ落ちた狭い岩場をロープ伝いに通過します 15:18 さらに2〜3分で完全に山抜け状態で足場のない岩肌を、トラロープに案内されて慎重に横切ると悪場も終わり 15:32 植林に覆われた山肌を15分程緩やかに下り続けると最後の岩場が現れますので、濡れて滑りやすくなっている岩肌をロープの助けを借りて伝い下ると 15:32 左後ろから3m程の直瀑が見送ってくれます 15:39 いよいよカトラ谷の入口まで下り着きましたが、前回(2010年5月)に歩いた時の状況が一変して予想もしなかった砂防堰堤が林道との間に立ち塞がっていて、とても記憶に残るカトラ谷の入口をイメージする事ができないまま 15:41 谷の左岸に回り込んで見覚えのある林道長谷線へ降り立ちます 15:54 あとは林道を伝ってバス停まで30分程の行程ですが、舗装された林道を忠実に伝うだけでは面白くないので私だけが黒栂谷の右岸を迂回する林道から外れ、ずっと左岸に伸びる地道をショートカットして先回りし 15:58 大師ノ辻がある黒栂橋左岸で回り込んでくるメンバーを待ちます 16:17 バス停までは残り20分、高城茶屋の前で靴やステッキの泥を洗い流して金剛登山口バス停でバスを待ちますが、心は既に反省会場に飛んでいるようで僅か12分の待ち時間が30分以上にも感じながらやっと富田林駅前でバスを降り、うぐいすの湯で汗を流してお待ちかねの反省会・・・・話題の中心は勿論下山ルートを勘違いした私でした ページの先頭へ