ボボフダ峠 〜 蛇谷ヶ峰(901.7m) 〜 カツラの谷 −
コース概念図 コース断面図
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2011年09月13日 (火曜日)晴れ メンバー:3名
歩行距離 10.2q/歩行時間 6時間24分 (休憩時間 1時間06分) 所要時間 6時間24分
09:28 - 09:33 今年後半に入って初めての例会ということで、JR湖西線に揺られて上空に雲一つ無く気温29℃の近江高島駅に降り立ちすっかり顔なじみとなったガリバーに迎えられます
駅前からは貸し切り状態のコミュニティバスに乗り継いで終点の畑バス停まで運んで戴いたところで、長閑な風景に癒されながらスタート準備を整えます 09:34 いよいよ今年後半の第一歩ですがバス停横の分岐でウッカリとヨコタニ峠への道に踏み出してしまいますが、間違いに気づく事無く北北西へ伸びるやや急な舗装道路を伝うと、道路脇に滋賀県で唯一“日本の棚田百選”に選ばれたという案内板が目に着き 09:39 左手には、その棚田が広がりますが減反政策で今では往時の面影もないようで、植林化される前にはもっと棚田が山頂近くまで広がっていたそうです 09:40 やがて地図で見覚えのある八幡神社の前に着くと少しずつ道が西方向へ曲がって行く?・・・ので、ここで初めてルートミスに気が着いて東へ向かう道を探しながら軌道修正して本来予定していた須川沿いのルートを伝う事になり 09:52 程なく左手に農道を見送りますが、この農道を後ほど辿る事になるとは思いもしないまま畑の集落を振り返ると背景にヤケオ山〜釈迦岳の連なりが顔を覗かせて見送ってくれます 09:58 なんとか本来予定していた須川の左岸道を進む事になりますが、少しずつ足下が不明瞭な踏み跡に変わり農道との分岐を過ぎて3分程で背丈程に生い茂った下草のバリケードに前方を遮られてやむを得ず撤退する事になり、先程通り過ぎた農道との分岐まで戻って石の橋を渡り轍(わだち)の残る農道を伝って見る事とします 10:07 右手に棚田を眺めながら上流方向に足を進めますが、棚田が途切れると農道も薄い踏み跡に変わりやがて沢横を伝う事になり徐々に足の踏み場が不明瞭になり、遂には右岸にへばりつくように着けられていた踏み跡も崩落して右岸の通行を断念して右手(左岸)への取付きを探して樹林を縫って進みます
広がる植林は棚田の跡でしょうか?階段状に整地された跡地を沢伝いに足を進めますが・・・ 10:21 - 10:25 それも束の間で強烈な下草のスクラムに前進を阻まれ、再び撤退を考えかけた時に微かに木間越しに金網らしきものが目に着いたので地図に描かれた広域林道であろうと判断して10m程をヤブ漕ぎすると案の定立派な鹿除けフェンスと広域林道が迎えてくれます 10:26 フェンスの20m程右手(=東)に見えるゲートを抜けて林道に飛び出すと林道の向いに今回初めての道標が姿を現し、間違いなくボボフダ峠への取付きである事を教えてくれますが、なんと!ここに着くまでに既に1時間ものアルバイトをしてしまった事になり2ヶ月振りの例会も散々なスタートで足へのダメージを考えると先行きが少々不安になります (;@_@)ノ 10:29 やっと山道らしい道を伝う事になり、須川の左岸に付けられた左下がりの傾斜地を辿ると 10:33 最近ではすっかり見慣れてお馴染みとなった倒木や 10:46 崩落して山抜け状態の傾斜地を通って、予定通り畑集落と朽木を結ぶ朽木越古道の一つを伝います

※朽木越古道には「地蔵峠」、「ヨコタニ峠」、「アラ谷峠」、「ボボフダ峠」を越える道があったそうですが、現在では地蔵峠道とアラ谷峠道は廃道然になっているようです 10:47 林道から20分程で登山道は須川の右岸沿いに変わり 10:50 昔から良く歩かれた風情のある古道も風雨や融雪で土砂が洗い流されて細く痩せた沢沿いの踏み跡を伝いますが 10:54 少しずつ踏み跡も不明瞭になりルートに不安を覚える頃、倒木の枝にでも付けられていたと思われる道標に正しいコースである事を教えられ一安心です 10:56 林道の取付から須川沿いに辿る事25分程で須川最上流の二俣に着いたようで谷筋が左右に分かれますので、左俣沿いに付けられた踏み跡を樹木に捲かれたテープに案内されて 11:06 - 11:09 沢を離れると二俣の中ノ背に取り付き、急峻な山肌をジグザグに伝うと古道を偲ばせる明確な山道に変わります
温度計は26℃を指していますが1ヶ月以上休んだ上にいきなりのアルバイトでヤブ漕ぎをこなした足には、些(いささ)か荷が重く悲鳴を上げますので吹き出す汗を鎮める事にして途中で立ち休憩を挟みます 11:34 - 11:38 さらに続くジグザグの登りが一段落したらやっとの思いでボボフダ峠(須川峠)に登り着きますが、余裕を持って計画した筈の通過時刻より40分遅れていますので10分休憩の予定を早々に切り上げて疲れを訴える足にムチを入れながら 11:45 広く緩やかな起伏を見せる縦走路を北東に伝います
稜線の縦走路では気持ち良いそよ風がずっと付き添ってくれますので疲れた足も少しは機嫌を直して、奥琵琶湖と黄金色に色づき始めた田園風景を木の間越しに楽しみながら足を進めます 11:50 雑木に囲まれた快適な稜線をボボフダ峠から15分程緩やかに登ると、微かな文字が読み取れる朽ちた道標が残る滝谷ノ頭を凡そ20分遅れで通過する事になりますが、木の間越しの展望に誘惑されながらの尾根歩きですので自然にペースも鈍り勝ちで、悲鳴を上げていた足にとっては願ってもないご褒美かも・・・ 11:57 - 12:33 ノンビリと緩やかな起伏を30分程辿ると心地よい風と展望のある木陰に迎えられて、道標の付けられた気温25℃の平坦な鞍部に着きますのですばらしい風景をオカズに待望の昼食タイムで足をユックリと休める事とします 12:34 ダメージを受けた足も30分程の休憩で予想外に回復したようで、同行メンバーの出発準備を待ちかねて蛇谷ヶ峰まで残り凡そ1500mの地点から快適な稜線を伝いますが、 13:16 徐々に高度を上げて752m独標を過ぎると南陵途中からS字形に東へ伸びる尾根に乗って急斜面を西へ伝い上がり、南陵の尾根尻に登り着きます
ここまで来ると山頂まで残り350m程、背丈の低い灌木が作ってくれる気持ちの良いアーチ状の緩やかな尾根道からは見事な湖北の景観に目を楽しませて貰いながら 13:23 昼食後のスタートから50分程で緩やかな南陵の斜面を上り詰めて 13:24 - 13:27 今回の最高地点である大きく展望の開けた蛇谷ヶ峰(902m)の山頂を踏みます
周囲には視界を遮るものもなく360度の大展望が目の前に広がり、今までの疲れは一瞬で吹き飛んでしまったように感じますが途中までの遅れが気になって確かめるとここでの遅れは15分にまで短縮出来たようで一安心

※山頂には二等三角点(点名:蛇谷ヶ峰 標高:901.7m)が打たれています 南東方向には5月にプチ遭難を体験したリトル比良が横たわり、今となっては懐かしい想い出のオーム岩に見送られて 13:31 蛇谷ヶ峰を辞す事になり、江若国境の山々を眺めながら北東方向への急坂を下ると 13:33 2〜3分で分岐に着きますので、サワラビ草原道を右手に分けて左方向への「ふれあいの里」を目指します 13:40 - 13:42 さらに5〜6分でベンチの置かれた展望台分岐に着きますので、帰りのバス時刻を考慮してどちらのコースを降路に採るか相談しますが、計画通りカツラの谷ルートを下る事に決定したところで左の道に足を進め 13:48 北西に伸びる尾根道を緩やかに下りますが 14:10 - 14:21 尾根尻から折り返すように山肌を左に捲いて祠の安置された灰処谷(通称:カツラの谷)へ降り立ち、冷たい谷水で喉を潤したり汗を拭いて少し長目の休憩を挟みます 14:12 流石に清冽な水に冷やされたためか、気温は24℃と涼しさを感じますがそよ風が通り過ぎるため体感温度は22℃くらいでしょうか?
周囲には趣のあるコケに覆われた岩などが一面に広がりますが 14:33 ユッタリとした気分に浸りながらの沢道も至る所で崩落して、急斜面に付けられた心細い踏み跡を滑落しないよう気を配りながら足場を探して一歩ずつ岩伝いを下り 14:46 - 14:49 30分程掛けて何とか“カツラの谷”の核心部まで伝い下ると見覚えのある案内板が迎えてくれ、ホッと一息ついたところで県下で3番目とされる桂の巨木が目に入りちょっとカメラ休憩を・・・ 14:57 やがて見覚えのある沢沿いの右岸道が目に付き出すと、ほぼ平坦な捲き道となってカツラの谷から山襞に沿って少しずつ離れて行き快適な地道を伝う事になります 14:59 先程までの累々と積み重なった落石だらけの谷筋下りを想い出すと嘘のようで、緊張感から解放されて周囲の景観をノンビリと眺めながら 15:03 ゴールとなる朽木温泉へ向かう事になります 15:18 案内板から30分程捲き道を辿ると初めての分岐に着きますので、「いきものふれあいの里→」と指された右方向への道へ足を進めると 15:21 与市谷の支流である小さな谷川に出ますが、架けられていた木橋が流出したようで直接徒渉する事になります 15:30 さらに10分程で水流のある与市谷上流を渡る事になりますが、ここでも木橋が流出していますので同じく徒渉すると 15:36 5分程で「グリーンパーク」の散策路に飛び出します 15:37 ここからは知善寺谷を跨ぐ「オグラス山吊橋」への最短ルートを伝うと 15:46 10分程で特徴のある吊橋が視界に入りますので 15:46 オグラス山吊橋を右岸に渡り坂道を回り込むと目の前に想い出の森の駐車場が見えてきます 15:57 今回のゴール、くつき温泉「てんくう」に予定より15分早く到着しましたので取りあえずソフトクリームで喉の渇きを抑えた後、温泉でユックリ汗を流します

入浴後はバスの発車待ちを利用して生ビールで喉を潤し慌ただしく至福の一時を過ごして、17時15分発の送迎バスで帰宅の途につき、途中山科駅前の反省会で1日の疲れを労って帰宅しました ページの先頭へ