麻生津(おおつ)橋 〜 紀伊飯盛山(745.7m) 〜 眼力神社
コース概念図 コース断面図
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2011年05月24日 (火曜日)曇り後晴れ メンバー:5名
歩行距離 19.3q/歩行時間 6時間10分 (休憩時間 1時間38分) 所要時間 7時間48分
09:25 南海高野線・天下茶屋駅でヒゲさん・イナちゃん・ケンちゃんと合流して7時53分発の急行に乗り込み、少しずつ空模様も明るくなって来た様子を確かめて橋本駅に着くと残りのクボキンさんも合流します
昨日から早朝まで降り続いた雨も上がって薄陽が差す中をJR和歌山線に乗り継いで予定通り名手駅に9時22分到着、まだ小雨が降る自宅を出て凡そ2時間の小旅行ですが今回の目的は2004年6月にたどり着く事が出来なかった紀伊飯盛山の雄桂と雌桂に出逢うためのリベンジ催行です 09:26 気温24℃の駅前で一通り準備を済ませたところで 09:28 一旦駅前から東に200m程辿ると丁字状の突き当たりを右(=南)に折れてJRの踏切とすぐ先の「役場北」交差点で国道24号も突っ切って 09:36 さらに南へ伝うと正面に端正な山容の紀伊飯盛山が姿を現しますが 09:39 紀ノ川に架かる麻生津橋(おおつばし)まで来ると、飯盛山の東に続く稜線上に某富豪によって建てられた城郭とホテルを見やって橋の側道を渡ります 09:46 なおも直進すると県道13号・和歌山橋本線にを右折して南西へ700m程辿ると 09:54 JA自動車前で新旧の県道が岐れる西脇交差点に着くので真っ直ぐ伸びる旧道に足を進めます 09:56 旧道を120m緩やかに登りかかるとピンク壁の建物が左に見えるところで左へ戻るように細い3m幅の道を登ると 09:57 すぐ右手に登る階段が現れますのですぐ上を通る車道目指してこの階段を伝い上がり、車道に合流して右へ続く4m幅の 10:02 やや急なコンクリート舗装の坂道を伝いますが、ここまでは前回と全く同じルートを採った事になります
前回はニアミスだったとはいえ桂の東側を登った事を意識して、今回は少し西側を登る事にしますが道標類が一切見あたらないため果樹園で終わる細い枝道に迷い込みなかなか登り口を探し当てる事が出来ずウロウロしていると、果樹園から下って来た車の男性が「この辺は全部ミカン畑への径やから山へは行けへんよ。もうちょっと西側に案内板の建った道があるし、そっから取り付いて右の道を歩いた方がええんとちゃうか」と教えられて 10:38 結局前回(2004年6月)と同じ某ビジネス機器製造販売会社の東横を南に伝う事になります 10:41 7年振りの道ですが相変わらず進行方向も所要時間も前回(2004年6月)から訂正されないままの間違った案内板ですが、わざわざ誰かがマジックインクで矢印を書き加えて修正しているのが何となく微笑ましく愛着も湧いて来るようで 10:42 今回は先程で教えて貰った男性の言葉に従って、前回に直進した道を見やって右への道をノンビリ辿る事にします 10:47 30分程のタイムロスが少し気になりますが急坂のアルバイトで疲れた足に配慮して、ほぼ平坦に舗装された道を少しペースダウンして伝うと 10:53 右手方向に開けた小高い果樹園が広がり、やがて折り返すように右(=北)方向への農道を辿ると広々と広がる紀の川市の街並みがここまでの疲れを吹き飛ばしてくれます 10:59 - 11:37 再び入り組んだ細い果樹園への枝道に悩まされていると道端で農作業の準備に勤しんで居られる女性が目に入り、お尋ねすると「車が通れる程の舗装された道があるんで、それを右へ入ったらええよ」と教えられ、広い農道を辿りますがそれらしい道を見分ける事が出来ず枝道を右往左往・・・・ やがて広い農道の右手から小さな祠に迎えられると通称桂の谷の手前で道は行き止まりになり、仕方なく今辿って来た農道をトボトボ戻る事になりますが、 11:38 途中で車から降りて来られたご夫婦に改めてお尋ねしてみると「この道真っ直ぐ行ったら右に車が通れる程の地道があるさかい、そこを進んだら林道に出て左へ左へどんどん歩いて行ったら右手に標識のある細い道に着くわ」との説明でもう一度今の農道を戻り返すとありました!
確かに轍の付けられた右へ戻るような地道が緩やかに北西に延びて行きますので“今度こそは!”の願いを込めて轍の跡を辿ると 11:41 茶臼山(199m)方向から南に伸びる農道に合流しますので、ご夫妻に教えて戴いた通りこの分岐を左へ足を進めます 11:44 少しずつ高度が増すに従って木間越しの景色も広がり、ここまでの苦労も一瞬忘れて轍の続く農道を南に伝いますが 11:46 振り返ると中央部を東西に大きく横たわる紀ノ川のゆったりとした流れと紀の川市の街並みが大きく広がり、道標のない枝道に右往左往されながらもなんとか桂の巨木に近づいている事を実感していると次の分岐が現れます
「左へ左へ」と教えて戴いたのを忠実に守ってここでも左への道を採りますが、この分岐を右に採ると帰路で辿る粉河方面へ続きます 12:00 さらに200m程農道を伝うと次の分岐が現れますので、ここでも「左へ左へ」を守りますが手元の地図では“桂の道分岐”と書かれたポイントなので「今度こそ桂と出会えるかも・・・・」の期待が高まってくる頃、農道がここから下って行く地点で右手の石垣上を伝う30p幅の細い踏み跡が目に付くと「←雄桂・雌桂」と書かれた今日初めての道標に従って石垣の上へ伝い上がります 12:01 左手に竹藪を見てコンクリートの斜面を登りヤブを縫って細い踏み跡を辿ると 12:04 下草に覆われて足下が見にくい傾斜地を横切るように踏み跡を伝う事になりますが 12:05 5分程で右手方向から回り込んでくる整備中の林道に飛び出して、所々に地割れが目立つ2m幅の地道を暫く辿る事になります 12:11 広い地道も数分で途切れて50p幅の細い樹間に付けられた本来の山道に代わりますが、再び整備途中の4m幅の林道に飛び出して 振り返って見るといずれここにも林道整備という名の自然破壊に侵されるのも時間の問題である事が窺え、何とも嫌な気持ちに満たされているうちに林道の反対側に垂らされている虎ロープを見落としてしまい、桂への道を外して林道を伝う事になります 12:18 以後は分岐も見あたらず代わり映えのない林道を300mも進むと右手に水場が迎えてくれますが、地形図を確かめるとこの谷が「桂の谷」と呼ばれる谷筋のようで上流に「雄桂」が記載されています
しかし急なヤブ漕ぎで50m程遡行する程の脚力は前半のアルバイトで消耗した足を考えると酷ですのでこのまま林道を辿ると 12:35 下草に覆われた林道は山襞に沿って大きく蛇行しながら緩やかに高度を上げて行きますが、やはり前半のアルバイトが堪えたのか空腹が堪えたのか歩くペースは次第に鈍ってきます 12:43 やがて前回辿った薄い踏み跡のコースと交差すると、九十九折れの道端に止められた1台のパワーショベルを右に見やったところで「→桂の樹」と書かれた道標と薄い踏み跡が右手に現れます
この時点では踏み跡を数十メートル戻るように右へ伝えば雌桂に行けるとは判らず、今回も天然記念物に指定された桂との出逢いを諦めて 13:00 - 13:26 周囲より少し高台の平坦地を探して1時間遅れの昼食タイムです 13:34 食後はほぼ平坦な稜線に伸びる林道を伝う事になりますが、前回辿った快適な細い山道とはかけ離れ過ぎて面影も感じないまま「←桂峠」への道標を見やると左手には紀の川市街と紀泉高原が長閑な姿を見せてくれると 13:40 程なく鉄塔の建つ飯盛山西北尾根のコブに着きますので改めて大きく広がる紀の川市街と背景に横たわる紀泉高原に束の間の充足感を味わいます 13:45 何の変哲もない曲がりくねった林道から解放されて、やっと山頂への分岐に着きますので左へ曲がる林道の見送りを受けて1m幅の山道に足を進める事としますが 13:49 昼食タイムで冷やしすぎたのか、急な階段登りの所為か鉛を括り付けたような重い足取りで細かいピッチがさらに細かくなりますが 14:08 林道から岐れて20分、何とか飯盛山への長い急階段を登り詰めたところで城址直下の曲輪に着き、山頂まで残り僅か10m程のところまで着きますが先行の元気な3名は既に山頂での会話が弾んでいるようです 14:10 - 14:17 やっとの思いで飯盛城址のあった紀伊飯盛山(745m)に登り着きますが、前半の2回に及ぶアルバイトの所為もあって予定より1時間の遅れとなってしまいましたので、下山後の反省会場を予約してある都合もありそそくさと下山に係かります

※山頂には二等三角点(点名:飯盛山 標高;745.6m)が打たれていますので疲れた足でソッと踏みます 14:21 下りは疲れる階段より先程まで伝った林道が伸びているだろうという事で東尾根の急坂を下る事としますが、今朝まで降り続いた雨の影響で急坂に足を取られて転倒するハメになった上 14:33 伸びていると予想していた林道も視界に入らないため再び山頂まで引き返す事になり、まさに“泣きっ面に蜂!”といったところでしょうか・・・・ 14:38 ほんの少しとは言え3度もアルバイトを繰り返すとは・・・・
結局は登りで苦労した急階段を滑らないよう慎重に足を運び下ろして 14:49 往路で伝った林道まで降りて竜門山まで足を伸ばす予定でしたが、大幅に遅れている事で茶臼山手前の分岐まで往路を戻る事とします 15:43 林道から1m幅の山道に岐れ 15:49 竹藪の踏み跡も過ぎると 15:51 石垣の踏み跡からコンクリートの斜面を伝って農道へ飛び出します
ここまで来れば一安心で右往左往した茶臼山周辺の枝道も懐かしい風景の一部として見下ろす事ができます 16:28 農道に飛び出して25分程で往路で右に見やった粉河方面への分岐に着きますので、ここで初めて往路で通る事のなかった粉河方面への道を辿る事になりますが南西方向からは今回訪れる事が出来なかった竜門山が「また来いよ!」とばかりに見送ってくれる事になり 16:30 道も地道の農道から舗装された町道に代わると左手に見事な石垣の民家が現れます 16:49 山頂から2時間で今回のゴールとなる筈の竜門山温泉に着きますが、何故か駐車場に車も見あたらず入り口もロックされています
どう考えても定休日は第四木曜日(=5月26日)だし・・・等と考えあぐねていると「ひょっとして閉鎖したのでは」と思いつき、楽しみにしていた汗を流して足をマッサージする事を諦めて一気に疲れが吹き出した状態で反省会場まで歩く事とします
背中からは紀北の山並みが「お疲れ様」と声を掛けてくれているようで左足のダメージも少しはましに感じながら和歌山放送で紹介された 17:13 反省会場の福太郎で予約しておいたタラの芽の天ぷらと寿司コースに舌鼓をうち、2度目も出逢う事の出来なかった“桂”への想いと3度目の正直に期待しょうとの話題を交えて最終1本前の電車まで盛り上がりました ページの先頭へ