二ノ宿峠 〜 四国山〜高森山(284m) 〜 深山登山口
コース概念図 コース断面図
↑「地図」上の○印をクリックするとその位置の画像を表示します。
2010年12月28日 (火曜日)薄曇り メンバー:5名
歩行距離 12.2q/歩行時間 4時間23分 (休憩時間 0時間45分) 所要時間 5時間08分
《レポート画像》
↓クリックで画像が拡大します。
到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:15 すっかり恒例となっている“オニギリ会”の忘年会だが今年は目の前に友ヶ島を望む事が出来る瀬戸内海国立公園・休暇村 紀州加太が会場という事なので、今年もまた山歩きを兼ねて会場まで歩いて見ようという提案にメンバー4名が賛同を表明してくれた。

南海本線・紀ノ川駅で加太線に乗り換えて西ノ庄駅へ向かう。

10:16 駅に降りると頭上には薄雲の拡がる青空が我々を歓迎してくれるようなので、ご機嫌で線路沿いを一旦西に向かってスタートする。
10:20 300m程進めると四つ辻に着くのでここを右折して北方向へ伝い
10:27 6分程で東西に走る県道7号・粉川加太線に飛び出す。
10:35 信号機の付けられた広い交差点を直進して森林公園に続く3m幅の舗装道路を伝うと、正面の山腹に建つ和歌山西高校が姿を現す。
10:42 学校の入口に着くが判り難い「回り道」の案内標識に惑わされる。
よく見れば“通行止め 本日解除”となっているのに気づきそのまま緩やかにくねる坂道を伝い登ると
10:51 - 10:55 立派な校舎が見渡せる正門前に着くので少し給水休憩を兼ねて足を休める。
11:03 相変わらず苦手な舗装路が続くが、やがて坂道が平坦に変わると駅前から丁度100m高い標高ca.105m地点を走る稜線に登り着いた事になる。
11:07 ダラダラと続く舗装道路を辿ると程なく府県境界が通る二ノ宿峠に出るのでここからは府県境沿いの舗装道路を北西方向に辿る事になる。"
11:24 やがて左手(=西)方向が開けてくると初めて青空の下に大きく拡がる紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島が背景の淡路島と重なって姿を見せ出す。
11:43 道が緩やかに下り始めるところで右手に四国山への取付となる森林公園入口のモニュメントが目に着くので、ここでやっと舗装道路から岐れて右への地道に足を進める事が出来る。
11:47 地道といっても森林公園を取り囲む遊歩道なので山道とは程遠く、きれいに整備された3m幅の歩きやすい道なりに野鳥の会話に癒されながらノンビリと府県境界を辿る事になる。
11:59 - 12:02 5分程で地形図上の四国山(241m)を通過するが海風が強く展望も今一つなので、さらに5分程先に設えられた木製の展望デッキまで足を進める。

展望デッキからは遮るモノのない360°の超絶景が望め、友ヶ島、淡路島、そしてその名の通り四国までが視界に入る・・・・と事前に入手した情報では案内されていたのだが、この日は珍しく霞がかかった冬空のため期待していた絶景を楽しむ事が出来そうになく、さらに強烈な海風に帽子を押さえ続けなければならず目を開けている事さえ困難なので予定していたデッキでの昼食を断念する。

12:06 - 12:35 仕方なく展望台から少し離れた窪地で強風を避けての昼食タイムとするが、気分的にはノンビリと過ごせそうにないのでそそくさと胃袋に流し込んだ後展望広場へ足を向ける。
12:49 展望広場にも木製の展望デッキが建てられているがあまり眺望は代わり映えしないので立ち寄るだけにしておく。
13:03 広場から15分近くで初めて山道の雰囲気を味わえる唯一の岩場に到着するが、それも一瞬で再び歩きやすい快適な尾根道に戻る。
13:11 見晴らしはあまり効かないが展望広場からササと灌木に覆われた境界尾根を凡そ20分で、三差路になった秋の丘分岐に着くが体調も時間も問題が無い事を確認して一旦右に折れて高森山までピストンする事にする。
13:13 分岐を北へ緩やかな尾根道を登り始めるとササ原の中に左方向への分岐?道標が・・・しかし獣道らしい踏み跡が目に付くだけで、とても道とは思えないがここは見やってまっすぐ進むと
13:16 - 13:25 2〜3分で小広い台地になった高森山(284m)を踏む事になる。山頂には三等三角点(点名:三角山 標高:284.50m)が打たれているので記念にソッと踏んでカメラ休憩とする。

眺望の開けた山頂からは北西方向に静かな佇まいを見せる大川漁港を望む事が出来る。

13:48 先程の分岐まで戻って秋の丘への道を伝うと20分程で小さな広場になった大川分岐に着くので、束の間のお茶休憩を採ってこの分岐を左(=深山)方向へ緩やかに下る。
13:58 10分も山腹道を辿ると右手が大きく開けて、小高い丘に建つ今夜の宿が視界に入る。
13:59 やがて道が細い踏み跡の様相を見せてくる頃左下に通る林道が時々チラチラと姿を現し始めると
14:10 道も再びシッカリとした広さを取り戻してくる。

大川分岐から20分もすると山道を下りきって、深山登山口のある林道に飛び出す。

14:23 ほとんど自動車と出逢うことなく15分程舗装道路を伝うと県道65号・岬加太港線に合流するので左折して城ヶ崎のある深山湾方向に辿ると
14:27 5分程で深山バス停のある休暇村入口に着くが、まだ時間が早いので時間調整を兼ねて少し散策する事にする。
14:43 ということで瀬戸内海国立公園の最東端に位置する広大な国民休暇村・紀州加太の園地内にある砲台跡遊歩道を巡ってみる事に・・・・

※深山村(現和歌山市深山)に第4師団隷下の深山重砲兵連隊(後、重砲兵第5連隊(2代目)に改称、重砲兵第5連隊(初代)は野戦重砲兵第5連隊に改称)が置かれ、和歌山側の各砲台を運用《由良要塞 - Wikipedia より》と紹介されている。

14:48 砲台跡に着く前に展望台から目の前に横たわる友が島(地ノ島)と“加太の瀬戸”に癒されながら暫時のカメラ休憩を挟む。

※友が島は、沖ノ島、地ノ島、虎島、神島の四つの島を総称していて加太港〜友が島の間を結ぶ友ヶ島汽船が運行されている。

15:07 一通り景観を楽しんだ後はきれいに整備された砲台跡を訪れて見るが、最近はやりの心霊スポットに指定されているだけあって夜間に一人で散策するには些か勇気が必要なようで
15:10 殺風景な煉瓦でアーチ構造の弾薬庫やトンネルを潜ると一気に空気が冷たく感じられて、あまり居心地のよい場所ではなさそうなので早々に退散して暖かい湯槽で暖まることにする。
15:23 時間的にも丁度良し!
忘年会場の休暇村・紀州加太に直接参加するメンバーに先駆けて到着したところで、今回の忘年会便乗トレックは終わり。

早速風呂に肩まで浸かってユックリ至福の一時を貪る事にする。


16:41
《エピローグ》
風呂から上がって食事を待つ間に久しぶりとなる海に沈む夕陽をジックリ眺めて今回の山行を締めくくる。
300mにも満たない低山だが、やはり海が近いという好ロケーションに位置するだけあって眺望はまさに360°で申し分なかったが、海から吹き上げる強風にはさんざん苛められた感が強く印象として残った。
17:57 18時前には全員が揃い、今年も何とか乗り越えられた話題から始まり、当然のように年金や健康保険の話で盛り上がって今年も無事終了・・・・
翌日 9:40 復路は送迎バスで加太駅まで運んで戴けるという事だが、帰途には女性の病気回復や安産・子授けなどに霊験あらたかと謂われる淡島神社に立ち寄るのが通常コースとの事で、我々もこの機会に立ち寄ってみる事にする。

淡島神社の由来によると 医薬の祖神・少彦名命(すくなひこのみこと)を祭り、神功皇后が三韓出兵からお帰りの際瀬戸の海上で激しい嵐に出会った時、沈みそうになる船の中で神に祈りを捧げると「船の苫(とま---葦などを編んで作り、かまぼこ型に船を覆う小舟の帆)を海に投げてその流れのままに船を進めよ。」とのお告げを授けられたので、その通りに船を進めるとひとつの島に辿り着く事が出来た。その島が少彦名命と大己貴命が祭られている友ヶ島で、皇后さまは助けて戴いたお礼の気持ちを込めて持ち帰ってきた宝物をお供えになった。その後何年か経って、神功皇后の孫にあたられる仁徳天皇が友ヶ島に狩りに来られた時にいきさつをお聞きになり、島では何かとご不自由であろうとお社を対岸の加太に移され、社殿をお建てになったのが加太淡嶋神社の起こりとされている。 と説明されている。

その後は南海加太線・加太駅まで送迎車で送って戴いて2010年を締めくくった。

10:13
ページの先頭へ