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↑「地図」上の○印をクリックするとその位置の画像を表示します。
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2010年08月29〜30日
(日〜月曜日)晴れ
メンバー:4名
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歩行距離 15.4q/歩行時間 13時間07分
(休憩時間 2時間30分)
所要時間 15時間37分
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16:40
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《プロローグ》 既に冬山シーズンを目前にして、8月末に歩いた北岳レポを2ヶ月遅れでやっとアップする事が出来ました 当初は身延を経由して奈良田で前泊する計画だったのですが、7月16日の土砂崩れで林道が利用出来なくなったとの情報を確認して、次に予定していた伊那市を経由して仙流荘での前泊ルートに変更しました 結果として、全コースがバス利用になった事で時間は8時間超掛かりましたが交通費を大幅に軽減する事になり、無事前泊地の仙流荘に荷物を下ろします ※画像はイナちゃん提供
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17:16
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入浴前にノンビリと仙流荘の玄関に出てみると、明日麓を通る事になっている鋸岳の鋭いギザギザの岩峰が夕陽を浴びて、明日の出逢いが楽しみですが 「先日登られたご年配の方が滑落され、ヘリコプターが2日間飛び回った時は凄い音がここまで聞こえていましたが・・・・」 との話を聞いて、我々も集中力を絶やさずに歩かなければと自身に言い聞かせた後ノンビリと温泉に浸かって明日に備えます
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06:57
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《第1日目》 翌29日も晴れ! 5時30分の朝食を済ませて準備の整ったところで仙流荘を6時05分に発車する南アルプス林道バスの始発に揺られ、サービス精神旺盛な運転手さんの巧みな話を聞きながら北沢峠を目指しますが、座席の位置が悪く楽しみにしていた鋸岳の勇姿を仰ぎ見る事が出来ないまま終点の北沢峠(2,030m)でバスから吐き出されます今年の夏から引き続く厳しい残暑を証明するように手元の温度計は26℃を指している中を、ほとんどの乗客は甲斐駒ヶ岳〜千丈ヶ岳を歩かれる登山者のようで、
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07:11
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ひとまず準備を兼ねて荷物を預けるために長衛荘に向かわれましたので峠には我々を含め数人だけが取り残されます 30分程のバス待ち時間を利用して周辺を一巡りすると、地図からは伝わってこない北沢峠の雰囲気を味わいながらやがて北沢峠と広河原を結ぶ南アルプス市営バスが到着しますので乗り込みますが、ここで長野県と山梨県を結ぶ林道を伝う事になります
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07:52
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7時25分に北沢峠を出た市営バスは民営ではないためでしょう、運転手さんのサービスもありませんので案内テープから流れる南アルプスの説明を聞きながら25分程で今回の登山口となる広河原(1,520m)に着きます バス停の傍には「アルペンプラザ」と10基ほどの簡易トイレも備えられ、奈良田や芦安方面からのバス等で賑わい人気の度合いが窺えますここで今までのドライブ気分を追い出していよいよ“日本第二の高峰”への登山モードに気持ちを切り替えて、スタート前のチェックと準備を済ませ
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08:02
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バスで下ってきた林道を戻る事になりますが、まずは左前方にみえる緑色の吊り橋を目指す事になります
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08:04
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定期バスが通過した後は車両進入ゲートも締められますのでゲート脇を抜けると通行車両を心配する必要もなく歩行者専用(?)の林道を伝うと、これから辿る大樺沢と北岳が左手正面に姿を現します
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08:08
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バス停を後に300mほど林道を戻ると左への分岐点が目に着きますが、ここから野呂川に架かる吊り橋を渡り、大樺沢ルートへ向かう事になりますがその前に分岐点に建てられた「南アルプス北部案内図」でこれから辿るコース状況を確認して ※画像はヒゲちさん提供
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08:10
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野呂川に架かる吊り橋を右岸に渡りますが ※画像はケンちゃん提供
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08:09
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中央部付近から上流方向を眺めると北西に連なる甲斐駒ヶ岳と鳳凰三山を結ぶアサヨ峰とミヨシノ頭がなだらかな稜線を見せてくれます
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08:10
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吊り橋を渡りきった所には登山口となる広河原山荘が建てられていますので、登山届けを提出して飲料類の補完を済ませて山荘横手から登山道へ足を進めます ※画像はヒゲさん提供
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08:36
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ノンビリと自然林の中を辿ると25分程で、下りに予定している白根御池への分岐(1660m)を右手に見やって
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08:52
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爽やかな瀬音に癒されながら大樺沢左岸に付けられた露岩の目立つ少し足場の悪い登山道を伝うと
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08:53
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すぐ右手から流れ込む小さな枝沢に架かる丸木橋を渡る事になり
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09:01
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やがて岩ガレの散乱する箇所に鉄パイプで渡された橋が現れますので一旦右岸へ移る事になります
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09:26
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やや勾配が増してくる右岸道を30分近く辿ると左手から流れ込む枝沢に迎えられ、一枚板の橋で通過します
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09:49
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さらに20分程で前方にガレキに埋もれた崩落跡が目に着くと、再び鉄パイプの橋を左岸へ渡り返す事になり、程なくダケカンバなどの樹林が途切れて
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10:09
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広々とした草付きの傾斜地に変わります 背丈程のササ原の向こうには雲一つ無い青空が広がり、目の前に立ちはだかる大迫力のバットレスと今回訪れる北岳(3193m)が大きく迫ってきますが、山頂まではまだまだ長い道のりが待ちかまえています
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10:32
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広くなった谷道は左右に別れますが道は右の谷筋に付けられていますので道なりに足を進めると前方が少し騒がしくなってきて、
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10:33 - 10:46
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地図上の大樺沢二俣(2240m)に到着します ほぼ案内書通りに広河原を出て2時間半で着きましたので、ここで予定通りの休憩を挟み右手のこの後辿る小太郎尾根へのルートをユックリと目で確かめて、
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11:16
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改めて右俣左岸の急な草スベリへの広葉樹林帯を伝い、露岩帯を伝い上がり
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11:51
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展望も利かず、風通りもなく、凡そ標高2450m地点の8月末というのに汗が噴き出してきます やや樹木が疎らになって丸太組の階段を伝い上がると
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11:56
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明るく開けた小さなカールを思わせる平地に飛び出します 付近には大きな石が散在しまるで庭園を連想させてくれますが、案内書によると一部の登山者からはギリシャ庭園と呼ばれている地点で、目の前には少し時期遅れのお花畑も広がりますので適当な場所を確保して昼食を摂る事とします
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11:58 - 12:27
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二俣のような賑わいもありませんのでノンビリと小広いお花畑(2550m)を眺めながら、今回がアルプスデビューとなるケンちゃんの話題を中心に箸を進めます ※画像はイナちゃん提供
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13:07 - 13:10
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食後は急な山肌を捲くように右手斜め方向に伸びる草付きの道を40分程登り詰めると右手方向に白根御池からの草すべりルートが合流する地点(2760m)に着き、道はほぼ水平になり展望も開けますのでカメラ休憩を兼ねて束の間の立ち休憩を挟みます
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13:17
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再び急斜面をジグザグに刻まれた急坂を伝いますが2800m地点を過ぎると斜度も緩やかになり、すぐ前に小太郎尾根のなだらかな稜線が目に入ります
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13:30 - 13:39
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小太郎尾根(2830m)との合流点は道標の建てられた小広い展望台になっていますので、ここで初めて360度の大展望をユックリ楽しみます 北側には峻険な表情を隠してソッと顔を覗かせる甲斐駒ヶ岳(=東駒ヶ岳)をバックに寛ぐメンバーを・・・ ※画像はケンちゃん提供
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北西から北東方面に連なる南アルプス北部の峰々に背を向けて広く緩やかに起伏する尾根筋を南に向かいますが
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13:42
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右後方(=北西)方向からは大らかな山容を見せる千丈ヶ岳(3032m)が見送ってくれます
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13:52
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小太郎尾根に登り着いて10分少々で緩やかだった尾根道にも岩ガレが目立ち始めると、北岳の肩部(Ca.2900m)に辿り着きますので浮き石に注意してガレ場を伝い上がる事になりますが、途中ですれ違ったご年配の男性が“今回で72回目達成”と仰るのでお尋ねすると、毎回広河原にテントを設営して日帰り単独登山を楽しまれているとの由に「来年も再来年も、ずっと続けて下さい」と言葉を交わして見送り
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13:57
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足元に散乱する岩ガレを落とさないよう充分気を付けてクサリの付けられた急な岩場を登りきると
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14:11
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前方に北岳の山頂部が姿を現しますが、大樺沢側から湧き上がるガスに遮られて山頂を目にする事は無理ですので右手に広がる展望を横目に見ながら
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14:19 - 14:27
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小さなコブを乗り越えると行く手正面に青い屋根の肩ノ小屋(Ca.3000m)が初めて姿を現しますので、20人程の宿泊者(?)がノンビリと休んでおられる広場で我々も足を休める事としますが、先程までのガスも徐々に晴れて隠れていた台形状の山頂がクッキリと姿を見せてくれますので、最後の登りに取りかかります ※画像はイナちゃん提供
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14:28
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左横から肩ノ小屋の裏を捲くように急斜面を横切って振り返ると、青い屋根に覆われた肩の小屋と背景に横たわる甲斐駒ヶ岳に見送って貰いながら
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14:32
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ガレた急な北尾根を登り始め、10分程で山頂直下(Ca.3050m)の岩場を過ぎると山頂は再び薄いガスに取り囲まれて肩ノ小屋もほとんど見えなくなり、眺望を諦めてひたすら山頂への道を伝うと
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14:46
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5分程で道標の打たれた両俣小屋への分岐(Ca.3090m)を右手に見やります 振り返ると今まで覆っていたガスも少しずつ切れ出して山頂からの大展望も期待出来そうで心持ちピッチも上がります
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14:57
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岩場を縫って、我がメンバーとしては初めてとなる3000m超の山頂部に着きますが部分的に残るガスに視界を遮られて遠景を望む事は出来ませんが、 ※画像はケンちゃん提供
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15:06
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右手足下に今夜お世話になる北岳山荘を見下ろして岩稜を伝った後
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15:08
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一つ目となる小さなコブの西側を捲いて
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15:14
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コブの南側に回りこむと
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15:15 - 15:30
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目の前に念願だった日本第二の高峰北岳山頂が姿を見せてくれます せっかくの山頂からは予想に反して360度の眺望を堪能する事が出来そうにありません
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15:16
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山頂北側には三等三角点(点名:白根岳 標高:3192.18m)が打たれていますので例によってソッと踏み、山名板などをユックリ見ながら晴れるのを待ちますが晴れそうで晴れないガスに山頂からの眺望を諦める事にします
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15:31
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平坦な山頂を南に進み、本当の山頂となる独標(3193m)のある岩峰を踏んで縦走路となる岩尾根を下り始めると
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15:33
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ガスの切れ目から両俣小屋へ続く中白峰沢ノ頭(2841m)と北岳を結ぶ吊尾根状の稜線が見えだしますが、山頂のガスはまだ暫く居座っているようです
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15:45
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ここからは岩尾根の西側を伝い、ザレた急坂を下る事になりますので
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15:47
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浮き石に気を付けながら前方に見える岩尾根の鞍部を目指すと
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15:51
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山頂から20分程で広い鞍部に着きますが、ここには稜線から八本歯のコルへ続く吊尾根分岐が左下に岐れボーコン沢ノ頭を経由して池山吊尾根コースが伸びていますが、今は岩尾根の西側を伝い北岳山荘への縦走路を辿ります
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15:52
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東側を覆っていたガスが晴れると日本一の富士山が雲間から見事な姿を現しますので、画面一杯にズームアップして見ますが、やはり美しい山容は“登る山”より“見る山”であることを一段と印象づけてくれます
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16:03
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狭い岩肌に付けられたクサリ道を伝い
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16:05
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シッカリと整備された丸太組のハシゴを頼りに急峻な岩場を下り切ると
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16:27
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山頂から真下に見えていた北岳山荘の姿がやっと前方に見えてきます
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16:31
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山頂を振り返ってみると相変わらずガスに巻かれてまだ眺望を楽しむ事は出来ないようで
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16:43
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露岩の飛び出した小さなアップダウンを何度か繰り返すと、やっと今夜の宿泊地である北岳山荘(2900m)に靴を脱ぐ事になります ※夕食後に明朝は5時に出て間ノ岳(3189m)をピストンする事を提案しますが、猛暑日の続いた今年の夏はトレーニングにも手抜きしたためでしょうか?見事に却下されましたので明日は少しユックリと睡眠時間を取る事にして早めに蒲団に潜り込みます
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05:01
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《第2日目》 間ノ岳へのピストンを取りやめた事で、往復3時間分の猶予が出来ましたので小屋裏の小高い尾根からノンビリと日の出を待つ雲海と雲海に浮かぶ富士山を眺めていると
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05:04
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感動の一瞬が訪れ、画像の左に見える北岳と右に頭を突き上げる富士山との中間から御来光が顔を覗かせると、周囲でこの一瞬を待ちわびておられた登山者からは「ウォーー」、「バンザ〜イ!」の歓声が上がり、すぐ後におられるご夫婦は感極まって涙を流しながら素晴らしい自然の営みをご覧になっているようです
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05:06
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陽が昇りきると今まで静かだった雲海がざわめきだして小さく波打ち始めますので、まるで波打ち際に立って水面を眺めているような錯覚を覚えます
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06:30
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朝食を済ませた後は計画より2時間早く山荘を辞して、往路の尾根道に並行して東側の急斜面に付けられたトラバース道を辿りますので
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06:52
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往路から振り返った姿と少し違った山容を眺めながら緩やかな坂を伝いますが、背中からは昨晩お世話になった北岳山荘と訪れる事の出来なかった日本第四の高峰間ノ岳(3189m)が静かに見送ってくれます
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06:54
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トラバース道は往路で下った岩尾根の東側に広がる高山植物の保護指定地を縫って、北岳の東尾根途中に見える八本歯のコルへ伸びて行きます
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07:18
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東尾根との中間付近で縦走路との間隔が最も狭い所で左から縦走路からのガレ道が合流してきますが、ここはそのまま岩ガレの続くトラバース道を直進します
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07:21
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ここから先にも結構上り下りの激しい岩場道が続き、トレーニング不足気味のメンバーには相当な足の負担が掛かっているようで少しペースが落ちて来た事が気がかりですが
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07:23
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疲れの目立ち始めた足に追い打ちを掛けるように北岳南東面の岸壁を大きく上下降しながら横切る事になります
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07:30
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丸太組みで整備された急階段や木橋を伝って岸壁を上下しながら八本歯のコルに一歩ずつ近づきますが
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07:31
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手摺りの壊れた階段もあってバランスを乱さないよう足元に細心の注意を払いながら、岩壁にへばりつくように付けられた丸木階段を昇り
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木橋を伝って最後に丸木階段を下ると、無事に東壁の通過も終わります 振り返ってみると今通ってきた東壁の全容が大迫力で見送ってくれます
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07:38
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岩壁を通り過ぎると再び岩ガレの広がる右下がりの傾斜地を横切る事になりますが、
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07:39 - 07:42
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すぐ往路で通過した吊尾根分岐から八本歯のコルへ通じる道との合流点に到着しましたので、疲れの目立ちだしたメンバーの足を休める事とします
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北東方向には山の休日さんが歩かれた鳳凰三山がハッキリ目視出来ますので、地蔵岳周辺をズームアップしてみるとレポで拝見したオベリスクがケルンを連想させるような尖峰を確認する事が出来ますが、さらに右手(=南)にカメラを向けて薬師岳付近を遠望すると薬師岳小屋近く(?)の巨岩もハッキリと見る事ができます
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07:44
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一通り展望も楽しみ、足も少しは快復したようですので手摺りの折れかけた不安定な丸木階段を下りますが ※画像はイナちゃん提供
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07:46
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階段下には安定した岩場も現れて足への負担も少しは軽減できたかなと思いながら尾根筋を下ります ※画像はケンちゃん提供
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08:00
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左手後方に北岳バットレス上部を見やりながら八本歯のコル直近まで辿り着くと道はザレた急坂に変わりますので、滑らないよう慎重に足を運び下ろすと
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08:02
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八本歯のコル手前にある展望の開けた狭い台地に着きますので、暫しのカメラ休憩を採りますが雲海に浮かぶ富士山もこの時間では少し靄って見えます 足下に見える大樺沢二俣から北に目を移すとこの後立ち寄る白根御池が静かな佇まいで待ってくれていますので、メンバーにも大凡のルートを確認して貰った後
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08:03
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目の前に見える八本歯のコル(Ca.2880m)への稜線を辿ると
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08:07
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3〜4分程でコルへ下る新旧の丸木階段と木橋を通過しますが、
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08:10 - 08:17
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最低鞍部と思われる所まで進むと道標の建てられた左俣コースとの分岐となる八本歯のコル(2870m)に着きます ここからは北方向に甲斐駒ヶ岳と更に北後方の蓼科山や、その右手には八ヶ岳の峰々までもが顔を覗かせてくれます そして鞍部から直進方向に伸びる池山吊尾根コースにピラミッド形の姿を見せる八本歯ノ頭(2920m)を右に見て左へ急坂を下る大樺沢左俣コースに足を進めます
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08:23 - 08:28
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暫く手摺りの付けられた丸木階段を下る事になりますが、途中で朽ちかけた階段と手摺りを補修中の北岳山荘でお世話になった従業員の方々に出逢い 「お世話になってます」 と声を掛けて歩幅の合わない急階段を小刻みに下りますが、メンバーの足へのダメージを心配しながらも左手に広がるバットレスの迫力に圧倒されながら
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08:45
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一旦大岩の飛び出した平坦地を歩く事になりますが、さらに手摺りの壊れかけた丸木階段を伝い降ります
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08:48
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八本歯のコルから30分程で急階段との格闘も終わり、何とか大樺沢左俣の源流部に降り立ちますが気になっていたメンバーの膝が笑い出しましたので、右手の雪渓下部まで下って休憩を取る事に決めて
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09:20
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緩やかな傾斜に変わった左俣左岸を少しペースダウンしながら目前の大樺沢二俣へのルートを辿ります
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09:23
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緩やかになったとはいえ露岩の飛び出した草原の急下りはなかなか堪えるようですが膝を庇いながら
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09:40 - 09:53
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八本歯のコルをスタートして1時間20分、大きく予定時間をオーバーしましたがやっと雪渓の下部に到着しましたので冷たい雪解け水で喉を潤したり、タオルを浸して日焼けで痛む首筋を冷やしたりしながらユックリと足を休ませます
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10:30
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充分休息を摂った後はバットレス直下のガレキで歩きにくい左俣コースを35分掛けて、往路で通った大樺沢二俣に着きましたのでここからは手元の地図にほぼ平坦な中腹道と書かれている捲き道を伝って白根御池へ向かう事にします
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10:31
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地図に書かれている通り、小さな起伏はあるものの広葉樹が茂り
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10:47
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フィトンチッドに満ち溢れた静かな樹間の道を小鳥の会話に癒されながら足を進めると
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10:58
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大樺沢二俣から30分程で白根御池(2240m)に着き、池畔を少し巡った後
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11:01 - 11:47
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池の西側に建てられた白根御池小屋でソフトクリームと生ビールをお願いして、ノンビリと北岳で最後の食事時間を優雅(?)に過ごします
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11:58
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山荘から暫くは崩落地も通りますが全般的に平坦な捲き道を快適に進みますが
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12:07
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山荘を後にして20分程で支尾根に着くと道の様相が一変します
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12:21
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木の根や段差の大きい急坂を下る事になりますので膝にダメージを受けているメンバーの足運びが気に掛かりますが、樹木に掴まったりしながらマイペースで急な尾根道を伝い降りて行きます
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12:27
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急な尾根道だけにドンドン高度を下げてはくれますが、はるか下方に流れる沢の瀬音もまだまだ耳にする事が出来ずにウンザリする頃、
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12:29 - 12:31
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ベンチの設えられた小広い台地(Ca.2080m)に着きますので、ここで最後の休憩を挟む事とします
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13:14
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休憩後も急坂が続きますので膝への負担を極力抑えてユックリ下ると左手から小気味の良い瀬音が聞こえて来るようになり、道も徐々に緩やかな勾配に変わってきて左手下方に支谷を見下ろしながらの下降となります
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13:36
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やがて右下に往路で辿った大樺沢コースが目に付き出し、間もなく懐かしい(?)分岐地点(Ca.1670m)に降り立ちます
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14:03
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後は往路を忠実に辿りながら、いきなり日本第二の高峰がアルプスデビューとなったメンバーには、“膝が笑う”という貴重な初体験を含めてどのような印象が残ったのでしょうか 山小屋をスタートして8時間・・・・大感動と苦痛を味わって無事野呂川の吊り橋まで戻れた時には一気に緊張から解放された事だろうと邪推しながら吊り橋を渡ります
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14:07
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出発地点となったアルペンプラザ前まで戻り、改めて大樺沢の谷尻方向を見やると、正面の八本歯のコルと直下の雪渓が、そして右手には迫力満点の北岳バットレスが見送ってくれます
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14:15
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間ノ岳へのピストンを断念した事で計画より2時間早めに北岳山荘をスタートしたのですが、下山時刻は計画より30分遅くなってしまった事で結果として間ノ岳を断念した事が正解だったようです バスプールで待つ事10分程で広河原発最終となる14時25分のバスに揺られて25分で北沢峠に向かいますが、途中で見送ってくれるニホンカモシカを見つけた運転手さんの好意で窓越しのカメラチャンスを戴いた後北沢峠発最終となる15時00分のバスで50分、無事ゴールの仙流荘に帰り着いてユックリと温泉で疲れと汗をシッカリ洗い流した後はお待ちかねの反省会で仕上げて、ケンちゃんのアルプスデビューは終わりました
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