砂山尾根 〜 大岩ヶ岳(384.1m) 〜 武庫川左岸道
コース概念図 コース断面図
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2010年06月20日 (日曜日)曇り メンバー:5名
歩行距離 12.2q/歩行時間 5時間03分 (休憩時間 0時間56分) 所要時間 5時間59分
10:08 随分久しぶりとなる無人のJR福知山線・道場駅に降りますが駅前の広場にはほとんど変化がないようで、準備が整ったところで多くのハイカーが歓談されています
上空には薄雲が広がり気温が28℃の中をノンビリと東方向に足を進めます 10:26 線路を渡ってさらに武庫川沿いに辿ると左手頭上に不動岩を見やり、右手に神戸市千刈浄水場を見送ると波豆川に突き当たるところでY字分岐に着きます
左へ辿ると千刈貯水場があり大岩ヶ岳への一般的登山ルートですが、今は人通りのない右への道を進むと 10:25 波豆川畔に着きます 10:26 ここからは波豆川に架かる東山橋を左岸に渡り丁字分岐を左へ辿ります

※右への細い道を辿るルートもありますがヤブ漕ぎの覚悟が必要です 10:27 左岸沿いの道を北へ少し伝うと前方に民家が姿を現しますので、民家の手前で右への関電巡視路へ岐れると 10:28 最初は薄暗い雑木帯を緩やかに登る事になりますが 10:33 5分もすると露岩の飛び出した明るい尾根の斜面を伝い登るようになります 10:40 さらに5分少々で展望の開けた緩やかにザレた尾根尻に着くと、 10:42 北方向が大きく開けて特徴のある羽束山やこれから辿る大岩ヶ岳が姿を見せてくれますので、眺望を楽しみながら束の間の立ち休憩を楽しんだ後 10:42 再び雑木帯に入るとすぐ右手に送電鉄塔(#177)への分岐を見やりますが、この鉄塔からも眺望を楽しめます 10:47 雑木帯は5分程で途切れて後方に広がる風景を振り返りながらザレた斜面を伝って、送電鉄塔(#178)に向かいますが 10:51 程なく到着する送電鉄塔(#78)は樹木に囲まれて展望はありませんので左に見やって、見晴らしのない雑木の中を伝うと 10:52 すぐ樹木が疎らな少し歩き難いダケた坂道を登る事になり、 10:57 登りきった平坦な台地で少し立ち休憩を挟んだ後小さな起伏の続く砂山尾根をノンビリ辿ります 11:00 広い尾根筋ですが周囲には背丈を超す雑木が繁って視界を遮り、展望にはほとんど恵まれませんので尾根筋の窪地などに寄りながら砂山尾根を北東に辿りますが 11:18 快適な広尾根も10分少々で雑木帯に変わり、目の前を遮る小枝を潜ったり足元に張り出した幹を跨いだりして緩やかな斜面を登って行くと気づかないうちに砂山(314m)のピークを通り過ぎて 11:23 5分程で丁字路に突き当たります
今は丸山湿原を経て川下川ダムに続くこの分岐を右に見やって左折します 11:23 本来なら分岐地点に付けられているはずの大イワと書かれた私設道標が、何故か左折した後で大岩ヶ岳へのルートである事を教えています 11:33 雑木の中を伝う50p幅の道を10分程辿ると道標のない分岐が右に岐れます
直進すれば千刈ダムへ出てしまう事になりますので、今は小沢沿いの不明瞭な踏み跡への分岐を右折しますがは2〜3m直進して振り返っると左手の樹木に捲かれた赤いテープが見印になりそうです 11:37 小沢沿いの細い道を数分辿ると左手に大きな岩と薄い踏み跡が視界に入りますので、ここを左へ折れて大岩ヶ岳東南の岩尾根ルートに取り付きます

※沢沿いを真っ直ぐ進むと大岩ヶ岳の北東にある鞍部(=小峠)に出る事が出来ます 11:43 すぐに迎えてくれる岩盤に足場を確保して尾根道を上ると、少しずつ背景も広がり出し展望の大岩ヶ岳山頂まであと少し・・・ 11:44 岩を登りきると緩やかな傾斜に変わり、山頂で食事中のハイカーの談笑が聞こえて来ますので昼食はもう少し先延ばしする事でメンバーの同意を戴きます 11:45 - 12:02 平坦な山頂部に着くと樹木も疎らになり、前方の山頂広場には5〜6人のパーティーが食後の一時をノンビリ寛いでおられますので、 挨拶を交わした後は広場の一隅をお借りして、初めてのメンバー3人をモデルに記念写真に納めたり

※画像はケンちゃん提供 ウッスラと靄のかかった山頂からは北摂の山並みがそれぞれの山容を誇示するように特徴のある姿を見せてくれますが、中でも千刈ダムを挟んですぐ北に居座っている羽束三山の姿が目を引きます 12:09 暫く足を休めた後は、まだ先行パーティーの歓談も盛り上がっている様ですので昼食場所を変更する事に・・・
歓談中のパーティーに挨拶を済ませて北ルートの岩場を下り三差路になった小峠に降り立ちます

右への分岐が千刈ダムへ続く細い道ですので今はここを直進して 12:11 少し高くなって公設道標の打たれた鞍部に着くと、左手に細い踏み跡が山肌を登りますのでこの道に足を進めます 12:22 5分少々で頭上を圧する程の巨岩が見えますので右手から捲き上がると大岩ヶ岳東の岩峰に登り着きますので、先程までいた大岩ヶ岳をジックリ眺めていると先程のパーティーがまだ山頂で歓談されているようで、時々笑い声が洩れ聞こえてきます
狭い山頂から北側の薄い踏み跡を下ると 12:29 - 13:08 和泉山地の槙尾山蔵岩を一回り小さくした馬の背に着きますので、 足元に広がる千刈ダムや岩尾根からの眺望を一渡りユックリと楽しんだ後ここで待望の昼食タイムとします

※画像はケンちゃん提供 13:10 食後は長い休憩で重く感じる足を引き上げながら再び大岩ヶ岳東の岩峰へ戻り着き 13:24 往路で伝った岩場を右下に見やって東へ延びる尾根筋を伝いますが、岩と雑木に覆われた山頂付近からやがて疎らな松林を過ぎると眺望の広がるザレ場に出ます
正面にはこれから向かう丸山が端正な山容を見せてくれますが 13:41 下草混じりのササ原を掻き分けながらヤブ道を下って境野から砂山へ続く遊歩道に下り着く頃には丸山の姿は雑木の影に隠れてしまいます

※画像は降下地点から境野方向を振り返ったところですが、登り口には道標が装備されていませんので初めて歩く場合には降路として利用する方が良いようです 13:44 遊歩道を右に採って砂山方向へ伝うと道の両側には緑一色の雑木帯が続き、湿原に近づいてきた雰囲気を感じながら 13:47 ノンビリと気持ちの良い小径に足を進めると程なく分岐が現れます 13:51 ここで右を採ると往路で通った砂山尾根へと続くルートですが、今はこの分岐を左に採って丸山湿原から川下川ダム方向への自然林に覆われた小径に足を進めますので 13:53 今の都会では聞く事の出来ないミンミンゼミやツクツクボウシ、そしてアブラゼミなどの懐かしい蝉の合唱を楽しみながら樹林を歩いて行くと程なくY字状の分岐があらわれます 13:54 大岩ヶ岳(西コース)への道を右手に見やって丸山湿原への左分岐を進んで行くと道端から清楚に佇むササユリが見送ってくれます 14:00 整備された湿原の遊歩道を辿りますが、2004年に歩いた時にはあった左に見える丸山への踏み跡も柵で閉ざされて、こちらからは登る事が出来なくなったようです 14:02 Y字の分岐から5分程で第一湿原北分岐につきますのでここは「東回りコース」を歩く事にします 14:08 湿原を縫うように流れる小さな沢に沿ってシットリと落ち着いた樹林帯の小さな起伏歩きを楽しんでいると 14:09 先程の北分岐から5分少々で第一湿原南分岐に着きますので周遊道路を離れて細い関電巡視用道路を兼ねた山道を緩やかに下ります 14:10 巡視用に設えられた橋を渡り、支沢の左岸を伝うと「山と高原地図」にも岩尾根と記述されている眺望の開けた岩尾根尻に着き、 14:14 切り立った眼下に見える出合への急な岩道を下り 14:18 沢横への階段を下り終えれば丸山の東西をそれぞれ流れる支沢の出合に降り立ちます 14:21 出合からは一旦左岸へ徒渉しますが 14:23 20mも伝うと左岸の踏み跡は無くなり右岸へ渡り返します 14:26 暫く右岸沿いに伝った後、改めて左岸に続く岩場の悪路から支沢を見下ろしながら滑落に注意して東へ足を進めると 14:32 出合から10分程で舗装された県道327号(切畑道場線)へ飛び出し 14:46 ここからは川下川沿いに伸びる舗装路を右手(=南)方向に進むと、左手に水を湛えて広がる川下川ダムの畔を通り過ぎます

※画像はケンちゃん提供 15:03 ダム横を通過すると頭上を横切るように工事中の新名神高速道路が美しい山並みの景観を無粋に切り裂く日も間近なようで、少し複雑な気持ちで通過します 15:05 やがて武庫川に並行して敷かれた福知山線に突き当たる所で道は右(=西)方向へ進路を変えますが、我々はこのカーブで左のガードレールを乗り越えて左への川下川出合に到る細い踏み跡のショートカットルートを下ります
ここで右方向から回りこんで来られた先行のパーティーと合流する事になりますが 15:15 川下川の増水により、以前の飛び石がスッカリ水没していますので徒渉に戸惑いますが、お構いなしに水に浸かりながら渡る人や何とか渡れそうな所を探す人などに交じって、我々は手頃な石を見つけて流れに投げ入れて新たな飛び石を渡ります 15:18 全員無事に渡りきったところで、先行のパーティーに先立って武庫川の左岸を下流に伝いますが 15:20 崩落した岩場も現れますので少しヤブ漕ぎの雰囲気を味わった後は 15:21 サッカーボール程の大きさの岩礫が広がるゴーロ帯をやり過ごし、 15:22 岩肌の斜面を横切る不明瞭な踏み跡をヘツルように通過すると 15:26 目の前にこのコース中最大の難所とされる旧福知山線の敷かれていた岩棚が2〜3m程の高さで行く手を遮りますが 15:29 左側から捲いて針金や捨て縄の助けを借りながら岩棚の上に登り着きます 15:38 ここからは細いながらもほぼ平坦な廃線跡に踏み固められた地道を伝う事になり、木の間越に武庫川の流れを見下ろしながら快適な川沿い道を辿ると、ガードレールで仕切られた県道327号(切畑道場線)の終点に着きますのでここからは2m幅の地道を辿りながら、いつもお世話になっている武田尾温泉・元湯館に立ち寄り湯の予約可否を確かめると、「OKなので赤橋近くに着いたら電話下さい」と快諾を戴いたのでメンバーに周知した後はノンビリと県道を伝います 16:02 やがて30分程で新たに掛け替えられた武田尾大橋(=赤橋)が見えたところで改めて電話を掛けると、赤橋まで送迎車で迎えに来て戴くことになり 16:07 疲れた足をユックリ休めながら温泉を楽しみ、軽く反省会を済ませて再び武田尾駅まで送迎車で送って戴いた後は久しぶりの宝塚で反省会を済ませて解散しました ページの先頭へ