六万寺尾根 〜 キノキ山〜夫婦岩(370m) 〜 信貴山口
コース概念図 コース断面図
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2010年03月27日 (土曜日)晴れ メンバー:単独
歩行距離 10.8q/歩行時間 3時間43分 (休憩時間 0時間47分) 所要時間 4時間30分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
11:09 朝、目覚めるとテレビの天気予報が目に飛び込んで来て、明日は下り坂と報じているので今日のうちに歩いておこうと思い着いたところでひとまず生駒山に向かう。久しぶりにキノキ山を踏んでみようと近鉄大阪線・瓢箪山駅をスタート地点に選び、
11:12 駅前から瓢箪稲荷を経てお馴染みの“なるかわ谷コース”へと足を進める。
11:19 正面から大池会館の出迎えを受けるところで右折して
11:21 左手から空川地蔵の見送りを受けて右手に大峰登山55回記念と掘られた石碑が現れると、少し舗装路の傾斜が増してくる。
11:26 正面に伸びる道幅が一気に狭くなるところで六万寺コースが右手に分岐するので、ここで道標に従い右へのコースを採る。
11:31 道なりに足を進め、左に特養ホームなるかわ苑を見やると正面にらくらく登山道が目に付くので
11:32 一旦緩やかに下る右に伝うとすぐ左手に案内看板の取り付けられた六万寺コース取付が待ち構えているので、舗装路を左に辿る。
11:34 すぐ目の前に整備の行き届いた大丘池が姿を現すが、池の手前でコースは二手に岐れる。まっすぐ伝うと谷道コースだが、今は右手から池を回り込んで尾根道コースを採ってキノキ山へ足を進める事にする。
11:36 池を回り込むと往生院の礎石が打たれた細い山道に変わるので足元に注意してこの道を辿ると
11:39 程なく道は谷道から右手の尾根に向かって伝い上がる頼りない踏み跡に姿を変える。
11:41 やがてロープの張られた急坂の様相を呈してくると
12:03 徐々に露岩が目立ち始めてルートが不明瞭になってくる。
12:08 標高が320mあたりに達するとさらに露出した巨石が至る所に顔を覗かせ
12:09 岩を乗り越えるとさらに大きな岩が積み重なって3m近い岩場に垂らされた捨て縄が目に付くが、ロープに頼る程の事はないのでそのまま三点確保で岩の上に出ると
12:14 続いて5m近い次の岩場が迎えてくれる。この岩場にもトラロープが付けられているがそれ程の悪場でもないので無視してよじ登ると、東大阪市の街並が箱庭のような眺望を見せてくれる。
12:20 - 12:22 大岩から上部はなだらかで疎らな樹木に覆われた小さな突起が見えるが、そこにキノキ【鬼ノ城】山(Ca.380m)を現す防火標識点(L5-2 キノキ山)が山名板を兼ねるように打たれているのみで、他に山名を現すものは何も見あたらない。
12:22 この付近には東大阪市・野外活動センターが設けられているので、既に廃道然となっているようだが周辺散策遊歩道の面影が何とか残っている尾根筋を東に伝う。
12:26 ほとんど踏み跡も判りにくく藪漕ぎに近いササ原を足探りで慎重に辿ると
12:30 足下を園内管理道が横切って行くので、六万寺奥池横のトンネル上を進んでいる事が判るが
12:31 さらに奥池を左下に見て南東に続く尾根への薄い踏み跡を忠実に伝い
12:41 再びササを掻き分けながら踏み跡を辿ると前方にウッスラと目に付く縦走歩道に打たれた生駒縦走コース案内図目指す。
12:41 - 12:45 すぐにササ原の踏み跡から縦走歩道へ飛び出すので少し足を休める。
12:46 休憩の後は東側に走る信貴生駒スカイラインを横切って小高い丘の上にある夫婦岩へ向かい、整備の行き届いた階段を伝い上がると
12:47 - 13:25 古くからある自然崇拝の一種として巨樹や巨石が神の化身として崇拝されたと聞いているが、目の前に寄り添うように鎮座する夫婦岩も同類だろうか。やや遅くなったが風も無く穏やかな青空が拡がるこの巨石群を眺めながらここでお待ちかねの昼食タイムとする。
13:25 付近には十数個の巨石が無造作に散乱しているが、フト岩と石は何がどう違うのかなと素朴な疑問が湧いてきたので帰宅して調べてみると

明らかに一度動いたり手を加えたことがあれば“石”で、動いた形跡のないものや素材自体で用途のないものは“岩”。どんなに大きくても有用なら「庭石」で、転がれば「落石」とか「隕石」と呼ばれ、岩でも削れば「石像」や「石仏」になる。
また、有用と思えばそれは“石”で、そのままでは使いようがないものは“岩”。さらに綺麗なら「宝石」だし、投げれば「投石」、燃えれば「石油」や「石炭」になり、道具として使えば「石器」として人間の生活に密着している。

と説明されていて、自分なりに納得。

13:30 食後は再びスカイラインを渡り返して縦走歩道に合流し、小さな起伏を繰り返しながら南へ足を進めるとダケた場所や
13:32 スカイライン沿いに続く自然林の尾根道を15分近く伝うと異様に黒い固まりがぶら下がっている展望台が目にはいる。
13:39 小高い台地に建つ鐘の鳴る展望台だが、幸せになりたいカップルが思い思いに南京錠を取り付けたモノだがあまりにも数多く取り付けられたために遠くから見れば気持ちが悪い程の重量オーバー?とか、・・・でその結果が立ち入り禁止となったようだ。

この高台から辿ってきた北方向を振り返ってみると広々とした草原状に見える大原山の背後から頭を覗かせている生駒山(642m)が印象的だ。

13:49 縦走歩道はやがて“なるかわ園地”から“みずのみ園地”への架け橋となる横断陸橋を渡ってスカイラインの東側を伝うようになり、時折横を通る車の無粋な排気音が少し耳障りだが歩道と車道が隣接している現状では仕方がないのだろう。
13:55 鐘の鳴る展望台から15分程でコンモリと盛り上がった十三塚を通過すると一旦車道と岐れるが、富貴畑との分岐を過ぎてハス池をやり過ごしたところで再び車道と並行して伝う事になる。
14:10 十三塚から15分も横を走る車道にウンザリしながら足を進めると前方に円盤状の構造物が目に付くが
14:15 すぐ傍まで近づくと巨大な航空レーダー(正式には航空保安施設と言うらしい)が上空を通過する航空機を誘導したり情報を交換する施設だそうで、とにかく大きな円形のトランポリンを連想させる下を通り過ぎる。
14:20 程なく左手から登ってくる舗装道路が車道に合流してくるが、奈良県の平群と大阪府の服部川を結ぶ古道で立石越と呼ばれる峠道を左右に見やると2mを越す背丈の高いササ原を通り抜ける。
14:27 車道の反対(=西)側に立石越コースの下り口が目にはいると縦走歩道は車道の下を潜って車道の西側へ抜ける。

縦走歩道を近鉄西信貴ケーブル・高安山まで伝ったところで縦走歩道を外れる事にするが

14:47 - 14:50 その前に少し足を休めた後、右への薄い踏み跡を辿ってケーブル索道の南側沿いに突き上げる小尾根を下る事にするが、途中からはシッカリとした明瞭な山道に変わる。
14:53 快適な山道も徐々に怪しくなってくると丸木を渡されただけの小さな沢を越えて
14:52 ケーブル索道沿いに踏み跡を伝い下る事になる。
15:23 高安山駅から30分も索道沿いを下ると中間地点に着くので、随分久しぶりだがケーブルカーの擦れ違う所を見てみようと時間調整して歩いているとグッドタイミングで前方からの登り車輌と
15:24 後方から下ってきた車輌が目の前で擦れ違うと、意味もなく何故か感動している自身に少し戸惑いを感じる。
15:28 やがて視界が開けてくると再び快適な樹間の山道が戻ってきて、山麓に近づいた事を改めて納得しながらノンビリ足を運ぶと
15:37 服部川の集落が拡がり、程なく近鉄信貴線の線路を渡ったところで信貴山口駅が姿を現し、時間待ちをしている次の電車がホームから迎えてくれる。
15:39 ユックリと今日歩いた山並みを眺め返して近鉄信貴線・信貴山口駅にゴール。
20分程駅周辺を散策して15時58分発の電車に揺られて反省会場経由で帰宅した。
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