名水の森 〜 高取山(319.9m) 〜 飛龍寺霊園
コース概念図 コース断面図
↑「地図」上の○印をクリックするとその位置の画像を表示します。
2010年01月08日 (金曜日)晴れ メンバー:単独
歩行距離 12.5q/歩行時間 4時間22分 (休憩時間 0時間08分) 所要時間 4時間30分
12:11 せっかく山歩き解禁を戴いた日なのに朝の野暮用をなんとか済ませた時には既に午前10時過ぎ、明9日から1月期の仕事が始まるのでその前に“今年の歩き初め”を・・・という訳で遅がけのスタートは須磨海浜公園駅から歩く事になりました
風も穏やかで青空の広がる駅前での気温は12℃、東空には少し雲が広がっていますが西の空には雲も見えず絶好の散策日和です 12:23 すっかりとお馴染みになったいつもの道を北へ向かい、神戸電鉄の踏切手前で県道21号沿いの車道に合流して離宮植物園方向に足を進め、さらに水野町〜高尾台への車道脇を辿り 12:31 駅から20分程で名水の森入口に着きます
道標に従ってここを左折して天井川沿いの静かな雰囲気を独り占めして上流へ向かいます 12:39 5分程で右手から豆分地蔵尊に見送られてノンビリ足を進めますが、18時過ぎまでに帰宅する約束ですので小鳥の囀りに耳を傾けながらの山歩き気分に浸る事にはなれず、やがて水野第2堰堤(高さ12m 幅40m)を右岸から捲き上がって水のない天井川沿いを20m程進むと、馬の背鞍部への道が右に分岐しますので見やって左への谷筋を進みます 12:46 こぢんまりとした渓谷風景を楽しみながら足を進めると、程なく目の前の景観を遮るように無粋な水野第6堰堤が立ち塞がりますので左手(右岸)から捲き上がり手造りのベンチを見やって再び静かな谷筋を辿れば 12:50 離宮公園北口への分岐が現れますので栂尾山・横尾山と指された右手へのルートを採って次の堰堤へ捲き上がります
堰堤上には当時の須磨離宮で飲用に供されたという天皇池に着きますが、前回(2009年8月)訪れた時と比べると落ち葉が水面を覆い隠す程広がって魚影を確かめる事が出来そうにありません 12:55 両側から迫る岩壁に挟まれた谷筋を伝うとさらに次の堰堤が見えてきます
道は谷を伝うルートと右手(=左岸)を捲くルートに別れますが、前回辿った捲き道を右手に見て谷伝いに進むと堰堤にあけられた穴から細いパイプを伝って須磨の名水が流れ落ちていますが、残念ながらこの名水?を飲む雰囲気ではありませんのですぐ右上を通る捲き道へ出ます 12:57 名水の伝い落ちる堰堤の上からチョコっと見下ろして見ますが、どう見ても名水と思う事が出来ないままこの堰堤を後にします 13:02 やがて道は右側下りの深く切れ込んだ谷を見下ろしながら細い水平な右岸道を伝うと最後の堰堤に着きます
この堰堤の右側(=左岸)には前回探ってみたクサリの付けられた岩肌が目に付きますが今回は真っ直ぐシダ類の繁る谷沿いの中腹道を進むと 13:08 露岩の飛び出した山道になり少し勾配も増して目指す栂尾山と横尾山を結ぶ吊り尾根状の鞍部が近づいてきた事を教えてくれます 13:15 名水の森入口から45分で六甲全山縦走路が通る栂尾山と横尾山の鞍部に到着しますので、尾根道を右折して横尾山へ向かいます 13:16 尾根道を2〜30mも進むと全山縦走路から外れて右への薄い踏み跡が別れますのでこの踏み跡に足を進めます 13:18 稜線の南を伝う踏み跡は途中で虎ロープの張られた崩落地を横切る事になります
踏み跡には不明瞭な分岐が何箇所か目に付きますが、常に水平に近い踏み跡を選んで足を進めると灌木の切れ目から南側に栂尾山と神戸の市街地が突然広がって見事な景観で疲れを忘れさせてくれます 13:29 やがて薄い踏み跡は横尾山から馬の背へ下る途中の岩場で全山縦走路に合流するので 13:34 - 13:38 馬の背が一望できるお気に入りの岩場に出てノンビリと遅い昼食でも摂りたいところですが、約束の時刻を考えてオニギリを頬張りながらの立ち休憩で残り時間を節約する事とします
岩場を伝って狭い岩尾根の先まで出ると高取山を背景に須磨アルプスの核心部である馬の背の全景が目の前に広がります 13:45 簡単な昼食休憩が済んで鞍部まで降り始めると、馬の背北側にゴツゴツとした鎧のような岩壁と山裾に広がる横尾団地が待ちかねているようですので 13:47 鞍部から全山縦走路を離れて、以前から気になっていた左の岩肌に付けられたクサリ道を下る事としますが 13:50 クサリを伝って見ると予想に反してすぐに穏やかな谷道に変わります 13:53 よく踏まれた緩やかな谷道を下って行くと途中で道標のない少し判りにくい分岐が現れますが、少し広い右への道は全山縦走路に向かって登るようですので雑木の間に伸びる細い道を直進する事とします 13:54 右手後方を振り返ると馬の背北側を形成する岩尾根が目を引きますが何処にもルートらしい踏み跡はないようで、期待していた新しい楽しみを見つける事は出来なかったみたいです 13:58 緩やかな谷道を伝うと鞍部から10分程で砂防堰堤に着きますので、左側(=左岸)から越えて 13:59 さらに下流の堰堤上部に出たところで右手に見える小尾根に少し登ると 14:00 横尾団地南詰めの公園広場に飛び出します 14:01 なるべく全山縦走路と重ならないように歩きたいので広場を東に200m程足を進め、 14:03 団地を南北に縦貫する通路を通らせて戴いて団地の北詰へ抜けますが、ひょっとして西側から高取山への近道があるのではと考え周回路を東へ辿ってみますが・・・
近道が見つかりませんので仕方なく全山縦走路を西方向へ伝う事になり、この間のロスタイム15分がこの後にどのような影響を及ぼすのでしょうか 14:33 右手に横尾中学校の校舎を見送ると2m幅の曲がりくねった階段道が現れるので、ここでも全山縦走路から外れて校舎の西側に沿って続く階段道を5分程辿り妙法寺前で全山縦走路と合流して右手(=北東)方向に少し進むと 14:37 すぐ妙法寺小学校前交差点に出ますので、右折して全山縦走路と分かれ県道22号(三木街道)を南東へ進む事とします 14:40 2〜3分で那須神社前交差点から右前方(=南)にある那須与一の眠る墓を見やって、斜め左への舗装路に足を進めます

※那須与一については、治承・寿永の乱において、源義経に従軍して元暦2年(1185年)の屋島の戦いで平氏方の軍船に掲げられた扇の的を射落とすなど功績を挙げ、源頼朝より丹波・信濃など五カ国に荘園を賜ったと伝えられているそうですが、学問的には与一が実在した証拠は見つかってないそうです 14:46 正面から北向八幡宮の出迎えを受けて鳥居を潜り、神域に足を踏み入れると心なしか気分が引き締まるようで すぐ先の石段を上がると那須神社の境内に着きますので山行の無事をお願いして、手元の地図にある高取山への登山ルートを探ってみますが見つける事が出来ず明光寺(萩の寺)の墓地付近で取り付きを調べていると、幸運な事に郵便配達の人が郵便物を届けに見えたので取り付きをお尋ねすると
「那須神社からのルートは知らないが、禅昌寺尾根ルートならよく利用していますから判りますよ」
との言葉を戴き地図に載っていない想定外のルートを教えて戴く事になります 15:00 教えられた通り一旦先程の県道まで戻り阪神高速31号(神戸山手線)を潜って口の川バス停のある交差点から左前方に伸びる細い舗装道路を150m程進むと、左手にやや急なコンクリート舗装の道が分かれますのでこの道を左折しますが、先程の郵便配達の方が心配してわざわざバイクでこの分岐まで駆けつけて「大丈夫ですね」と声を掛けて下さいました

※2010年1月現在、道角に建つ「岡さん」宅が目印になります 15:02 坂を登ると人家は見あたりませんが街路灯があるという事はまだ人家があるようで 15:03 舗装が終わる頃に最後の民家が現れ、道も地道に変わります
前方に見える堰堤前まで進むと右手に階段が現れて尾根先に出る事が出来ます 15:04 尾根に出ると意外と道は広く整備の行き届いた緩やかな雑木帯を登る事になりますが樹林を抜けると 15:08 ゴツゴツとした岩尾根に変わって眺望が楽しめそうです
尾根に取り付いて5分程で岩尾根に聳え立つ送電鉄塔(板宿支線#6)が一際目を引きますが、結構な急勾配が続きますので足元にも充分な注意をしながら足を運び上げる事とします 15:11 全山縦走路では味わう事の出来ない岩場の醍醐味を堪能しながら一歩一歩と高度を上げて行きますが、振り返って見ると先程まで辿ってきた須磨アルプスと岩尾根の荒々しさも整然と広がる市街地が見事なコンビネーションを見せてくれます 15:30 剥き出しの岩尾根から見通しの悪い雑木帯に入ると右手から登ってくる尾根道と合流しますので左に進みますが、道標がありませんので下りでは判断に戸惑う分岐になりそうです
ただどちらを選んでも禅昌寺町に降りる事には変わりがないようですが・・・ 15:38 さらに10分近く快適な灌木帯を辿るとすぐ前方に全山縦走路の通る山頂部に到着しますので 15:40 一旦左(=西)方向に伝って三角点の打たれている荒熊神社へ立ち寄る事としますが、今登ってきた道を振り返って見ても雑木に遮られた南斜面からは街並みも海原も望む事が出来ません 15:41 石段を登りきると小広くなった荒熊神社の境内に着きますが“須磨・高取山頂上です”と書かれた私製の案内板に思わず首を傾げてしまいます
確か高取神社のあるピークが山頂だったと記憶しているのですが   行政区が須磨区と長田区に跨る山なので、とりあえず“須磨(側の)高取山頂上”と解釈する事で一応納得する事にして三角点の打たれているハズの山頂へ足を運んでみますが 15:48 - 15:52 展望の広がる山頂には期待していた三角点がなく、何らかの事情で一段低い荒熊神社境内に移されたと標識に記載されていますので 再び境内に降りて周辺を調べて見ると絶景を望める位置で三等三角点(点名:高取山 標高:312.80m)の出迎えを受けます
傍に建てられた三角点設置標識板には平成18年にこの地に移設された事が窺い知る事が出来ます 見晴らしの良い境内から眼下に広がる神戸の街並みと淡路島の雄大な景観を楽しんで、伏見稲荷の千本鳥居を思わせる鳥居のトンネルを潜って東に進み 石段を下って神社を辞し、全山縦走路を東へ辿るとやがて高取神社の神域に入ります 15:55 少し進むと、南西方向が大きく開けて全山縦走路のスタート地点となる鉢伏山やグレーに彩られた淡路島の山並みが幾重にも重なって見事なパノラマを見せてくれます 15:57 鳥居の建つ辻に着くと左手に本来の高取山(328.8m)への石段が現れますが、参拝する余裕のない私は奥の院(金高神社)からの眺望を諦めて本殿のある左への階段を伝い降りる事として 16:02 朱色の鳥居の並ぶ石段を下って本殿を左に見やり、月見茶屋(つきわ会館)横の体操広場?から何度目かの全山縦走路を外れる事になります
上空に広がる雪雲を気にしながら広場の左端(=北側)から 16:04 ほぼ水平に続く整備された中腹道を辿ると 16:05 100m程で飛龍寺霊園への舗装路へ飛び出しますので鉛色の重い雲を見上げて右への坂道を下り 16:08 飛龍寺前を通過する時には前方に淡い虹が目に付きますが雨が降っているようには見えません 16:20 曲がりくねった舗装道路を10分程下ると華の湯に着きますが、生憎今回はユックリと暖まる時間がありませんので後ろ髪を引かれる気持ちで直近のバス停へ向かいます 16:25 すぐ近くの藪中バス停でバスの到着を待ちますが、次のバスは16時39分発なのでここで15分も寒さを我慢して待つ気になれず長田方面へ歩きます
15分程歩いた所で林山町バス停に着きますのでバスの時刻を確認すると、後2〜3分でP系統・駒ケ林公園行きが到着しますので程なく到着した市営バスに乗り込んで、新長田駅発17時09分の電車に乗り継ぎますが約束の時刻に10分遅れての帰宅となってしまいました ページの先頭へ