如来堂登山口 〜 日本コバ(934.2m) 〜 政所川西登山口
コース概念図 コース断面図
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2009年11月19日 (木曜日)薄曇り メンバー:2人
歩行距離 10.5q/歩行時間 5時間35分 (休憩時間 0時間44分) 所要時間 6時間19分
(09:34) 12月期の仕事が始まる前に何処へ出かけようかと考えていると、なかりんさんから「明日、鈴鹿へ出かけませんか?」との思いがけない助け船に二つ返事で同行させて戴く事が決まり、当日は通学や通勤の乗客で混雑する中を京橋7時19分発の電車に乗って待ち合わせ場所である松井山手駅に向かい、7時47分に無事到着してまずは駅前で昼食を確保した後なかりんさんの到着を待ちます

駅前から1時間少々で通り過ぎる国道421号(八風街道)の永源寺ダム湖畔からは北方に平坦な台形状の山が目に付きますが、この山が今回足跡を残す事になる日本コバで (09:41) 政所町中畑で国道から愛知川沿いに走る県道34号(旧国道)に入り、藤川橋近くの空き地に駐車スペースを確保して身支度を調えます (09:45) 頭上には薄い雲が広がり手元の温度計が10℃と少し寒さを覚えながら、藤川橋から国道方面に少し戻るように歩きますが登山口を通り過ぎて一旦国道まで出て今ではなかなか目にすることが出来なくなった茅葺き屋根の日登美山荘前で少し時間を取り、気分を和ませた後如来堂登山口へ足を進めます (09:57) 改めて登山口へ向かう途中でちょこっとバス・如来堂停留所を見やると時刻表では1日僅か4便ということで、とても公共機関(タクシーは別にして)での日帰り登山は無理だろうと思い知らされます 10:02 一通り足慣らしも出来たところで左手前方の如来堂登山口へ足を進め 10:06 20段程の階段を登って植林と自然林の入り混じる平坦な藤川谷右岸沿いの道を辿りますが 10:09 左手に寺社の跡地を思わせる古い石詰みに見送られ、手摺りの付けられた鉄板の橋を過ぎて気持ち良く色づいた樹間の道を辿ります 10:13 登山口から10分近くで二つ目の鉄板橋を渡る頃には谷沿いの静かな里道の様相になり 10:15 程なく右手にこぢんまりとした藤川春日神社が姿を現しますので、チョコっと立ち寄って今日も楽しく無事な山行になることをお願いします 10:19 春日神社を過ぎると道も里道から山道に変わり、数分で藤川谷を左岸に渡ることになりますので自然石の階段を下って飛び石伝いで左岸へ徒渉し 10:21 谷から少し離れた中腹道をノンビリと名残黄葉を楽しみながら歩みを進めると 10:25 正面に意外な程端正な富士山形をした日本コバが姿を見せてくれます 10:31 右手から合流してくる支沢を徒渉して支尾根中腹の捲き道を伝うと 10:40 10分程で崩落で荒れた二つ目の支沢を越えて植林の中を緩やかに登ります 10:45 やがて2m程の岩場を越えますが相変わらず植林された中腹道を伝いますが 10:50 数分で目の前に明るく華やいだスポットライトを浴びたような場所に着きますので頭上を仰いでみると一瞬植林が途切れて黄葉の残る自然林が迎えてくれます 10:54 再び植林と自然林が入り交じった樹林に頭上を覆われて薄暗い山道を辿ることになりますが、左下から聞こえていた爽やかな瀬音が一際大きくなると清冽な藤川谷を流れ落ちる滝が次々と木の間越に姿を現して、徐々に勾配がきつくなってきたことを教えられて 11:02 7〜8分で小広い露岩の散乱する藤川谷の川原に出ると左手から古いカツラの木が出迎えてくれます 11:04 ここまで辿ってきた左岸は大きな岩壁に遮られますので、道標に従って飛び石伝いで右岸へ渡り返しますと 11:15 左手に苔に覆われた石灰岩?が露出して日本庭園を思わすような緩い傾斜地に見送られ 11:20 右岸に渡り返して15分程で植林帯の中に緩やかな傾斜地を利用して造られた窯跡と思われる小さな石詰みを見やります 11:29 小気味よい景観に見とれて足を進めて行くと、散り積もった落ち葉に隠れた山道をウッカリと見落としてしまいコースを外しそうになり、古びて文字が読み取りにくくなった道標に呼び戻されて慌ててコースに戻る事も何度か・・・f(^_^;) 11:44 やがて前方に山襞が迫ってくると左手に2基の窯跡を見やって苔むした露岩の散乱する二俣に着きます 11:51 少しコースが判りにくくなりますが左俣右岸を少し進むと、左手前方に小さな道標が石伝いに左岸へ渡るよう案内してくれますので飛び石伝いで左岸に渡って後方を見やると、すぐ後を歩くなかりんさんも続いて沢を渉り終えますが 12:04 今まで緩やかだった勾配も一気に急になり、落ち葉を踏むカサカサという乾いた音を楽しみながら急斜面を辿りますと 12:12 前方右上に大きな岩壁が姿を現します
手元の地図で確かめると上部に奇人の窟と言われる岩屋がある岩場のようですが、東側の岩棚に造られた不気味なスズメバチの巣が目に入り一瞬緊張が走ります
急坂のコースはさらに岩場の南側に回りこみますので、巣は視界から消えますが今度は目の前に立ち塞がるような岩壁の出迎えを受けることになります 12:16 岩壁の下部を右方向へ少し回りこんで 12:18 ロープの付けられた岩溝を伝い登ると一旦岩棚に着きますが 12:20 さらに上部に続く岩場は、“危険”と書かれた標識めがけて足を運び上げる事になります 12:24 一足先に岩場を登りきって後続のなかりんさんが岩場からの景色を楽しみながらノンビリと登り着るのを待ちます 12:25 - 12:34 平坦な岩場の上部で休憩を兼ねて東端から見える藤原岳・静ヶ岳・竜ヶ岳と広がるパノラマを堪能しますが、奇人の窟とされる岩屋を確かめる事に気が回らないまま・・・ 12:45 ここからは永源寺ダム横から見上げた台形状の山頂部を辿ることになりますので、小さな起伏はあるもののほぼ平坦な道を10分程足を進めると先程休憩を採った岩屋への案内道標を右手に見て通り過ぎます 12:46 道標からすぐの所に┫状の分岐がありますが、直進すると復路に歩く政所川西方面と湿地帯周回路や永源寺方面へのルートになりますので、今は左折して日本コバ山頂へ向かうことになります
左折して振り返ってみるとここから山頂へ向かう道が如何にも心細い道幅であることが窺えます 12:53 踏み跡は明瞭ですが疎らな樹林を進むことになりますので、もっと多くの落ち葉に覆われたらコースの見極めが難しいかも・・・などと邪推しながら湿地帯を水源とする小さな流れに沿って足を進めますが 12:55 程なく藤川谷への源流となる小さな流れを右岸に渡って湿地帯から離れる事になり 13:04 北に伸びる幾分急な坂道を登り切ると眺望のない冬枯れの二次林に包まれた緩やかな広尾根を、幹に捲かれたテープに案内されて伝います 13:28 代わり映えのしない雑木帯が続き、道標は姿を消してしまいますが山頂までの道案内はテープが受け持ってくれます
湿地帯を離れて25分、前方が大きく開けるとほとんど風のない山頂に到着します 13:29 - 13:52 広い山頂ですが展望は北東方面が少し開けているだけで、手元の案内書に書かれている東西方向はほとんど望むことは出来ませんので少しガックリ・・・
日本コバ(934m)山頂には三等三角点(点名:日本コバ 標高:934.11m)が打たれていますので今回もソッと踏んでお待ちかねの昼食タイムとします
山頂の気温8℃ですが時々吹き通る風で体感温度は5〜6℃と言ったところでしょうか?

少し開けた北東方面には霊仙山がドッシリとした山容を見せてくれますが、後方から頭を出しているはずの伊吹山の姿は確かめる事が出来ません 14:05 昼食が済むと眺望を楽しむのもそこそこに冷えた身体の暖機運転を兼ねて下山にかかり、往路で渡った小さな沢を越える付近で少し暖まって来たようで本来のピッチで足が歩幅を刻んでくれ 14:19 そして15分、往路で右手の岩屋方向からやってきた分岐に着きますのでここからは政所川西方向に左折します 14:23 薄暗い植林を通る見通しのない中腹道を5分程辿ると左に湿地帯周回路と永源寺方面へ向かう尾根上の分岐に着きますので、ここを右折します
※案内書やレポサイトに拠ってはここを左へ進み一際高いピークが衣掛山だと紹介されていますが、国地院の地形図には何の記述もありませんので今は衣掛山尾根としておきます 14:24 衣掛山尾根を右手に辿ると左手が植林で右手が二次林に別れた境界尾根を南へ伝うことになり 14:33 緩やかに起伏したピークに着くと幹に「P870」と書かれた標識が掛けられていて、ここが地形図の870m独標だと判りますがここを衣掛山と紹介している案内書やレポサイトもあって本当の衣掛山とは何処にあるのか、疑問を残したままほとんど展望のないピークを通り過ぎます 14:36 尾根道を緩やかに下り始めて3分で左に別れる分岐が目に付きますが、大山谷林道へ下るルートですのでここは直進し 14:50 828m独標の南側を捲きながら時折現れる名残り紅葉を右手に見やりますが 14:54 2〜3分でほとんど落葉した木の間越に往路で辿った岩屋の岩場が目に留まりますので、思わずカメラを向けてズームアップしてしまいます 14:59 程なく828m独標から南に伸びる尾根上の鞍部に着きますので、道標に従って左(=東方向)への急坂をジグザグに下る事になりますが 15:00 鞍部から振り返ると今日訪れた日本コバの台形状の広い山頂が見送ってくれます

※残念ながら画像では手前の枝にピントが合ってしまって・・・ \(_ _ ;)… 15:08 地形図では尾根を下る点線のルートになっていますが、実際の道はなるべく緩やかな中腹道を捲くように付けられ、やがて尾根に出ます。
余程北風が強いのでしょうか、目の前には右(=南)側にのみ枝が伸びた樹木が印象に残ります 15:26 快適な尾根道も尾根尻までくると 15:31 尾根下りから植林に覆われた北(=左)側の山腹道を下る事になり、左下を流れる谷川の瀬音をBGMに中腹道を緩やかに下りますが 15:36 485m独標との鞍部を尾根の南(=右)側に乗越えると 15:48 最後の急斜面をジグザグに下る事になります
今下ってきたジグザグの急坂を振り返ると予想外の急斜面であることが判ります 15:49 すぐ目の前には樹幹越しに川西集落の長閑な家並みが見えだしてホッとする一時ですが、ゴールまではまだ30分程時間が掛かりそうですので気を抜くことは出来ません 15:50 - 15:52 山道を下りきったところで「滋賀県自然記念物」に指定されている政所の茶樹が出迎えてくれますので休憩を兼ねて束の間の見学を済ませ 15:53 民家の横を抜けて林道・辺谷線に飛び出しますので、川西登山口から今降りてきた道を振り返ってみます 16:05 政所川西集落を後にして林道・辺谷線を南方向に御池川の清流に沿ってノンビリと、名残紅葉と長閑な山里の風景に癒されながら心地よい疲労をお伴に足を進め、県道34号に合流すると 16:21 左を流れる御池川も愛知川に流れ込み、すぐなかりんさんの愛車が待ってくれる駐車場所に無事到着です
この後はオーナーのご厚意で八日市まで移動し、延命湯でサッパリと汗を流した後待ち合わせ場所となった松井山手駅まで送って戴き余韻を楽しみながら ページの先頭へ