ツツジ尾根 〜 愛宕山〜地蔵山(948m) 〜 芦見峠
コース概念図 コース断面図
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2009年10月21日 (水曜日)快晴 メンバー:4名
歩行距離 13.8q/歩行時間 5時間49分 (休憩時間 1時間24分) 所要時間 7時間13分
09:50 これまでに9月、10月と予定していた山行計画でしたが、いずれも天候に水を差されてやむなく断念させられたのですがやっとの事三度目の正直で快晴に恵まれ、上機嫌で無人駅のJR山陰線・保津峡駅に降り立ちます。
気温23℃、爽やかな秋の青空が頭上に広がる中をスタートしますが、意気込みがカラ廻りしたようで・・・愛用のカメラを忘れて来たことに気づきますが後の祭りということで、今回はフル充電してきた携帯電話に代役を努めて貰うことにします。 09:55 まずは水尾川に架けられた日本では珍しいと言われる“ラーメン構造(rahmenはドイツ語で「額縁」という意味だと説明されています)”の保津峡橋を渡って、府道50号(京都日吉美山)線を右折して落合橋方向に100m程足を進めると 09:57 今回往路で辿る「ツツジ尾根」への取り付きが現れますので急な岩肌に付けられた山道を伝い上がります。 10:00 壁岩と呼ばれる岩盤を左から高捲きするように尾根尻に続く急坂を15分程辿る事になりますので、暑がりの私の額からは大粒の汗が噴き出してきますが 10:13 やがて緩やかな登りに変わり、長閑な野鳥の会話に耳を傾けながら階段だらけの表参道では味わうことのできない自然林に囲まれた静かな山歩きを満喫する事ができます。 10:31 小さな起伏を繰り返す道脇の樹木が途切れると、正面左手にこれから向かう愛宕山が大らかな山容を見せてくれます。 10:34 汗も退いた頃、再び雑木帯に伸びる急坂に迎えられることになりますが流石に気温18℃ともなれば汗も遠慮してなかなか出てこないようで 10:55 - 11:00 尾根伝いの道が平坦になり、そして緩い下りに変わると間もなく古くから生活道として水尾の里と清滝を結ぶコメカイ道として利用されていた古道と交差する庚申峠(長坂峠)に着きますので、スタートして1時間という区切りでもあってここで最初の休憩を挟むこととします。 11:01 峠からはコメカイ道を横切ってツツジ尾根の急坂を伝う事になりますが、息が上がる頃には一旦平坦な道に変わり呼吸が落ち着くとまた急坂になり、適度に緩急が入り交じる楽しい尾根道も 11:35 30分程で杉の巨木が目立ってくるようになると右手に表参道の階段が木の間越に垣間見えてきて 11:36 掘り割り状の表参道が右手後方に見下ろせるようになると 11:38 - 11:40 すぐに表参道に合流しますので、行き交う参詣者やハイカーの邪魔にならないよう道端で少し足を休めます。 11:42 人の切れ目を見計らってここからは我々も表参道を辿ることになりますが 11:46 苦手な階段道を5分程伝い上がると左手に休憩小屋の建つ“水尾岐れ”に着きますので右手に続く階段道に足を運び上げます。 11:50 すぐ右手に愛宕ケーブル駅舎跡と大杉谷への分岐を見やって、やや急な階段を5分近く辿ると9合目にある水尾の里から運び上げられた樒の小枝が近年まで売られていたという“花売り場(樒小屋)”を左手に見ることになり 11:59 さらに5分で左手眼下に水尾の里が見渡せる開けた場所に出ますので少し呼吸を整えた後、最後の難所となる“ガンバリ坂”に取り付きます。 12:11 苦手な階段も終わりに近づいてくると愛宕神社境内への入口となる黒門(総門)に登り着きますが、元は和気清麻呂により建立された白雲寺の山門であったと案内板には書かれています 12:17 黒門を過ぎると平坦な道になって山頂部に登り着いたことが判りますが、社務所のある広場が近づくと礎石の残る鳥居跡が目に付く10数段の階段が迎えてくれます。 12:22 - 13:00 愛宕神社社務所前広場に着くと既に数組のパーティーが昼食を楽しんでおられるので、我々も陽当たりの良いベンチを占有して昼食タイムとします

※ここでの気温は16℃を指していますので皆さん陽当たりの良い場所に陣取っておられます。 13:05 - 13:18 食後のスタートはまず233段の石段を登って本殿に立ち寄り、メンバーの1人が『火廼要慎』のお札を求めるついでに 13:20 “火難除け・火伏せ”お願いを兼ねて本殿を一巡りした後、社務所方面への階段途中から 13:21 左へ斜面を横切るように緩やかに下る道を辿って行くと 13:23 小さな鳥居の出迎えを受けて“白髭社”の祠を左手に見て山頂の東側を伝う裏参道へ出ます 13:29 裏参道は眼下に広がる京都の市街地や広沢池・蛇行する桂川、その背景に比叡山〜大文字山〜音羽山の連なりを眺めながら北へ辿りますが 13:39 10分程でサカサマ峠(首無し地蔵)との分岐に着きますので小さなお地蔵様に見送られてこの分岐を左へ進みます 13:42 道は鬱蒼とした杉の樹林を北西方向に伸びて行きますが、岩ヶ谷と芦見谷を分ける鞍部で右手に愛宕三角点への道が見えますので立ち寄ることとします 13:51 - 13:54 少し小高くなったところに三等三角点(点名:愛宕 標高:890.06m)が打たれていますが、この三角点は標石ではなく4つの保護石に守られた直径10pの金属標です 14:00 元の鞍部まで戻り、右手に足見谷への薄い踏み跡を見やって西方向に5分程足を進めると右手から竜ヶ岳への分岐の見送りを受け 14:02 100m程で愛宕スキー場跡への分岐が右に現れますので、本当ならばここで右への道を採るところですが全く無意識に直進してしまいますが 14:10 ここまでのペースでは予定より30分早い状況ですので慌てる必要はありません
そのまま林道を進んで行くとやがて右への分岐が現れますので、少し遠回りですがこの分岐を右に折れて先程のスキー場跡への道に合流して左へ 14:15 快適な草原のように広がる平坦な稜線をノンビリ辿ると 14:29 - 14:35 三角点ピークから35分程で、小さな起伏を楽しみながら電波反射板の建てられた917m独標に到着です。
振り返ると先程立ち寄った愛宕山と鉄塔の建つ三角点ピークがクッキリと視界に入ります 14:36 そして前方には今回の最高峰、この後ピークを踏むことになる地蔵山が穏やかな山容を目の前にして 14:45 - 14:56 緩やかな起伏を繰り返しますが、少し登りが長いかなと感じていると反射板から10分で京都府での一等三角点(点名:地蔵山 標高:947.55m)の最高峰、地蔵山の山頂を踏むことになります
30年前には展望の開けた広く平坦な山頂も、背丈の伸びた樹木に遮られて今では眺望を期待することはできませんが時間も充分ありますのでユックリ足を休めることとします 14:57 山頂からは暫く樹林の中を下りますが道標のない踏み跡をたまに現れるテープ頼りに辿ることになります 14:59 すぐに樹木が途切れて広場を横切るように進みますが、左手には何かの保護区域なのか区画された金網に沿って踏み跡は続きます 15:15 山頂から30分程で856m独標を過ぎると今まで続いていた緩やかな起伏が一転して、結構な急坂に変わりますので足元に気を配りながら落ち葉に埋もれた急斜面を下りますが 15:32 やがてハッキリとした尾根沿いを下るようになると踏み跡もハッキリとした山道に姿を代え 15:37 金網の広場から35分程で急坂を下りきると、三頭(みつづこ)山との分岐にある丁字状の芦見峠に予定より1時間早く降り立ちます。
時間もタップリありますので三頭山まで縦走する事も思い浮かびますが、前方を歩くメンバー2人も既に左へズンズン下って姿も見えなくなりましたので、今回は予定通りここから下山することにします。 15:41 植林された杉木立の中を捲き下る快適なユリ道を伝いますが、すぐ近くに越畑の集落が広がっているにも関わらず排気音一つ聞き取ることも出来ない静寂が山裾一帯を覆い尽くしているようで 15:49 峠から10分程静かな林道を辿っていると突然金網で遮断された地点にでます。
獣除けのゲートですが電流は通されていないので安心してゲートを開扉しますが、その音がヤケに大きく感じられます。 15:51 林道がすぐに舗装路に変わると最初の民家が目の前に姿を現わし、越畑の集落に入ったことを実感しながら 15:58 程なく府道50号(京都日吉美山線)に飛び出しますのでバス停のある左手方向へ足を進めると 16:08 - 16:32 前方にJA越畑が目に入りますので立ち寄ってバス待ちを兼ねたプレ反省会用のビールを手に入れて、100m程南にあるバス停横の空き地で長閑な越畑集落を見やってのプレ反省会が始まりますが、16時55分発のバスをここで待つより少し周辺を見ておこうと言うことで越畑口まで歩いてみることにします。 17:03 民家も何もない国道477号に合流してすぐ左側にあるバス停、越畑口までノンビリ移動して15分程待って17時18分の京阪京都交通バス・JR八木駅前行きに乗り、17時49分発JR山陰線・京都行きに揺られて無事反省会場へ・・・ ページの先頭へ