名水の森 〜
須磨アルプス(312.1m)
〜 鎮座の滝
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↑「地図」上の○印をクリックするとその位置の画像を表示します。
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2009年08月03日
(月曜日)快晴
メンバー:単独
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歩行距離 7.6q/歩行時間 4時間12分
(休憩時間 1時間27分)
所要時間 5時間39分
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10:55
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朝から久しぶりの青空が顔を覗かせましたので、出番待ちのザックを引っ張り出して通勤時間帯を避けて大阪駅へ 時計は10時を少し過ぎていますので早速“昼特”と弁当を手に入れて15分発の新快速に飛び乗り、神戸で各停に乗り換えて夏休みの子供連れで賑わうJR須磨海浜公園駅に降り立ちます
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10:57
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簡単な準備を済ませると、頭上からギラギラと照りつける梅雨明け初日の陽光に熱烈歓迎されて
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10:58
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気温33℃の駅前を山手の方向へ伸びる舗装道路に足を進めますが、暑さが大の苦手ですので早くも額には汗が滲んできて今日も汗塗れ(あせまみれ)を覚悟してのスタートです
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11:06
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幾筋かの道路を横切ってさらに真っ直ぐ進むとやがて丁字路に突き当たりますので右折して20m程で第2神明道路の高架下に出て
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11:07
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高架沿いを左へ辿ると山陽電鉄の天井川西踏切が迎えてくれます
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11:19
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程なく月見山出入口で高架道路と県道21号・神戸明石線が左右に別れますので、信号の付けられた横断歩道を横切って高架沿いに続く高尾台への道に10分程足を進めると
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11:21
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左手に「須磨名水の森」への入口が姿を現しますのでこの分岐を左に数歩踏み込んだ途端
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11:26
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ここまでジットリとまとわりつくように重く感じていた空気が、サラッとした快適な雰囲気に入れ替わり気温も32℃と僅かですが涼しくなります
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11:29 - 11:31
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2〜3分で右手に豆分地蔵尊が見えてきますので立ち寄って今日の山行の無事をお願いした後
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11:35
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道なりに足を進めるとやがて水野第2堰堤の見送りを受ける事になり
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11:36
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すぐ開けた天井川出合に着きますが、ここは3方向への分岐点でもあって@左への尾根道を伝えば離宮公園北口と栂尾山へ、A手前の谷筋(=左俣)を辿れば天皇池〜須磨名水から横尾山の鞍部へ、Bそして奥まった谷筋(=右俣)を進むと鎮座ノ滝から馬の背鞍部へそれぞれ伸びていますが今回は天皇池から横尾山鞍部へのルートを辿ることにします
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11:37
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降り続いた雨で道と川の区別が付き難い箇所もあり、快適な筈の道も足元に気をつけながらの通行となります
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11:38
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途中には2m程の小滝もあり、ミニ渓谷の雰囲気を味わいながら天井川の源流を目指します
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11:40
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天井川出合を過ぎて初めての道標が目に付きますが、根本が腐食したため道脇に横たえられた状態でなんとか月見山駅方向を教えてくれています
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11:42
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やがて目の前に高さ8m程の水野第6堰堤が立ち塞がりますので、右岸(=左側)を捲き上がる事になりますがここで離宮公園北口から歩いてこられたという方とすれ違い挨拶を交わします
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11:43
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堰堤の上に出ると木陰に設えられたベンチが迎えてくれますが、スタートが遅かった事もあり横目に見やってここは通り過ぎることとします。 ベンチを過ぎると周囲は雑木が拡がり心地よい木漏れ日を受けて潺(せせらぎ)沿いを伝いますので、先程まで32℃あった気温も28℃と幾分暑さを和らげてくれますがドンドン噴き出す汗で体感的にはまったく涼しさは感じられません
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11:48
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潺(せせらぎ)に沿って5分程で道標の打たれた分岐に着きますので、離宮公園北口・栂尾山への道を見やって右へ伝い始めると
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11:50
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すぐ石詰みの堰堤に着きますのでここも右岸(=左側)を伝うと、前回に立ち寄った天皇池に着きますが長引いた梅雨の影響でしょうか、先日より少し水質が劣化したようでやや濁って赤みがかって見えますがよく観ると水中を遊泳する20p程度の魚影が確認出来ます 前回はほんのちょっと立ち寄っただけですので、今回は改めて池畔に建てられた由緒書きから当時の疫病と水事情を少し理解出来そうです
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11:53
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池横には由緒書きに書かれた“降雨時に土砂水が迂回するために造られた遂道”も、その目的をハッキリと理解してから見ると構造も判るような気になって“なるほど!”と納得しながら
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11:55
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天皇池から左岸に付けられた静かな道を2〜30m伝うと3番目となる石積みの堰堤がソッと迎えてくれるようになり、谷相も趣のある表情を見せてくれますので左足下に伸びる谷を振り返って見ます
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12:00
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気持ちの良い左岸道を5分程辿ると左前方にコンクリートで造られた4番目の堰堤に到着しますが、どうやらこの堰堤の下部にパイプを通して流れ落ちる“須磨の名水”があるようですが直接捲き道に足を進めたため「名水」を目で確かめることが出来ないまま堰堤の上に着いてしまいます
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12:01
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ここから先は踏み跡も薄くなりますが、広い谷筋を50mも進むと左右に谷筋が分かれますので右俣右岸に付けられた細い踏み跡を辿ると左手から公設の道標に迎えられて少し心細い踏み跡を辿ることになります"
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12:06
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道は右岸の山肌をほぼ水平に伝いますが所々右側が崩落していますので滑落には要注意!です
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12:08
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道脇をシダ類が覆うようになると道幅は20p程でさらに細くなりますので、右側の路肩を踏み抜かないよう細心の注意を払いながら足を進めると
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12:14
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程なく5番目の堰堤に着きますがここには道標がなく、3つの谷の入り組んだ合流点で踏み跡はますます判りにくくなります とりあえずは堰堤の左岸を戻るように右の谷に付けられた踏み跡を伝って見ることにしますが、横尾山のピークへ突き上げるように伸びる谷も数十メートルほど先でブッシュに進路を遮られますのでやむを得ず先程の堰堤まで戻ります
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12:22
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左への谷筋は栂尾山に向かって急な露岩帯を登って行きますのでルートはなさそうで、中央の谷は少し荒れて見えますが岩に付けられた青い↑印が正しいコースなのかも知れません その前に右の谷との間にある支尾根に付けられたクサリとロープが気になりますのでこの尾根を探って見ることにして、早速クサリに取り付き
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12:26
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支尾根に上がってみると意外に明確な踏み跡が横尾山方向に伸びていますので辿ってみることにしますが
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12:29
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暫く右下がりの細い中腹道を横切るように足を進めると突然岩壁に遮られて踏み跡が無くなってしまいます 5m程前方に微かな踏み跡が目に付きますので立木の助けを借りて岩肌を伝い更に10分程谷筋を詰めると
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12:40
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大人では通る事の出来ない程の狭い岩溝に進路を塞がれますので3m程の岩堤を乗り越えて、なお奥に続く谷を詰めてみます
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12:44 - 12:48
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支尾根に取り付いて20分、遂に谷を詰め切ったようで三方が岩壁に囲まれた源頭に着きますが、ひょっとして「須磨名水の森」案内図にあった天井川断層の露頭かも・・・ そして岩壁を伝い落ちる水が噂に聞いた“須磨の秘水”だったりして・・・想像の世界に浸りたいところですがせっかくの踏み跡も全て行き止まりということで噴き出す汗とともに一気に疲れもピークに達しましたので少し足を休める事とします
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13:19
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仕方なく5番目の堰堤まで戻ることにしますが、先程の支尾根まで戻ると右下に(中央の)谷道が垣間見えて来ますので雑木に掴まって谷道に降り着きます 運良くすぐ目の前に青ペンキの付けられた岩が目に入りますので一安心です
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13:22
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やっと本来のコースを辿れる安心感で余裕が出たのか、昼食がまだだった事を想い出して思わず空腹を覚えますが、前方に先行のハイカーが目に入りますので忠実に山道を辿ることにします 岩の上で先行の方が休憩されるようですので軽く挨拶を交わして先行させて戴きますが、汗ぐっしょりの私と違って殆ど汗をかいておられない様相に驚かされます
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13:29
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稜線が近づいてきたのか、ハッキリとした迷いようのない道になって来ますので風景を楽しみながら重い足をゆっくり運び上げることとしますが
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13:41
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やがて前方の木の間越しに明るい鞍部が目に飛び込んで来て
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13:43 - 13:45
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なんと“名水の森”入口から2時間10分、“天井川出合”から2時間、そして“天皇池”からでさえ1時間40分もの時間を費やしてとんでもないアルバイトをしてしまったようで、バテバテの状態でやっと栂尾山と横尾山を結ぶ鞍部に登り着きます
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13:46
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少し足を休めて横尾山へ足を進めるとすぐ水野町への分岐が現れます 今回通行を断念したどちらかの踏み跡と通じているのかも知れませんが今後の課題として残しておくこととして、ひとまず横尾山ピークを踏んだ後昼食予定ポイントである岩尾根を目指しますが
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13:53
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山頂を辞して2〜3分で右手道脇からは傘径20p・背丈30pほどの見事なシロオニタケが見送ってくれますが、不思議なことにこのキノコが未だに毒キノコかどうか全く知られていないという事に驚かされます
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13:54
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再び右手後方に水野町への分岐を見送ると馬の背鞍部への下りとお気に入りの岩場への分岐に着きますので
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13:58 - 15:17
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馬の背を見下ろせる岩場の絶景ポイントに立ち寄って、眼下に拡がる荒々しい“馬の背”の岩尾根と長閑な街並みを眺めながら超遅い昼食タイムを楽しみますが、食後にとんでもないアクシデントが・・・ 立ち上がる時にウッカリと足元に置いていたデジカメを崖下に転げ落とすというポカのために、必死の思いで何とか拾い上げる事に成功しますがお蔭でまたまた余計な大汗をかいて
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15:29
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大幅なロスタイムで岩場を辞す事になり、やっと下り着いた馬の背鞍部では予定時刻の14時00分を大きくオーバーしてしまい高取山まで足を伸ばす事は断念しますが、鞍部から左(=北)側の谷筋に付けられたクサリに興味を引かれながら前回通った水野町への谷道を下ることとします
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15:35
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道は少し荒れていますが、前回辿った雑木の谷道を辿りますので今ではお気に入りのショートカットコースです
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15:37
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六甲山系ではすっかりお馴染みの砂防堰堤が現れるのも仕方のない事で、最初の堰堤を右側(=右岸)から越えて
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15:41
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2〜3分で2番目の堰堤が現れますのでこれも右側(=右岸)を下り
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15:43
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さらに2〜3分でこのコース唯一の難所(?)丸木橋の架けられた小さな支沢を越えると3つ目の堰堤(水野第5ダム)が現れるので左側から越えて10分程快適な谷道を下ると
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15:57
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前方右下にフェンスの巡らされた「鎮座の瀧」の階段が見えてきます
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16:01
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前方に1.5m程の穴が開いた古い石積み堰堤のトンネルを潜り抜けると間もなく広い砂地の拡がった天井川に合流します。 この出合を左に進めば今回の往路を辿ることになり、ゴールであるJR山陽本線・須磨海浜公園駅を目指します
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16:08
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水野第2堰堤を過ぎると程なく「須磨名水の森」案内図の建つ名水の森入り口に着き
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16:34
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離宮植物園横からゴールの須磨海浜公園駅まで足を伸ばし、個室トイレをお借りして着替えを済ませると昼特切符の利用が可能な時間内に冷房の効いた列車に乗り込んでバテバテの身体を休めます
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