黒滝登山口 〜 能登ヶ峰(759.7m) 〜 田村川林道周回
コース概念図 noto-h.gif
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2009年05月02日 (土曜日)晴れ メンバー:5名
歩行距離 8.8q/歩行時間 4時間13分 (休憩時間 0時間48分) 所要時間 5時間01分
10:17 “鈴鹿”といえば毎回のようにお世話になっている“なかりんさん”から今年もお声掛けを戴き、1年ぶりとなる南鈴鹿へ出かける機会を逃す手はありませんので予定通り待ち合わせ場所となるJR片町線・松井山手駅に降り立ちますが、駅前には既に到着している同行メンバー3人が元気な笑顔を見せてくれます。

食料類の調達が済むと混雑が予想される高速道路を止めてがら空きの一般道を2時間ほどかけて快適なドライブを楽しみ今回歩く能登ヶ峰への取り付きとなる「黒滝公民館」前の駐車スペースに到着します。 10:25 準備に取りかかっているとまるで我々の到着を待ちかねていたように、準備中の同行者の靴に取り付き早速歓迎の準備をしてくれているヒルが・・・
それに気づいたメンバーが丁重に歓迎を辞退して被害を免れるというハプニングがあったようですが、長閑で大らかな風景に見とれていた私がそのことを知ったのは一段落した後の事で 10:27 準備が整ったところで駐車スペースの北側にある小さな橋を渡り左手からササの拡がる植林された山肌に付けられた登山道をスタートします。

※殆ど無風状態の上空には青空が拡がって手元の温度計は24℃を指しています。 10:28 登山道は一旦右(=東)方向に少し伝うとすぐ切り開かれた町道の上に飛び出し 10:35 次いで折り返すように左(=西)へ捲きながら植林の中に付けられた杣道状の踏み跡を緩やかに登ると 10:37 先程の橋から10分程で主尾根から南へ派生する枝尾根途中の鞍部に着きます。
ここは小さな峠になっていますが右手の杉の幹に書かれた“能登ヶ峰→”の案内表示に導かれて 10:40 右手の枝尾根伝いに植林と雑木の境に付けられた急な道を10分程辿ると 10:47 尾根尻に辿り着いて一旦平坦な尾根道に変わります。
ほぼ水平な尾根尻を50mも進むとNHKの共同受信アンテナが建てられた地点を通過し 10:51 2〜3分で植林が途切れると3〜4m程の背丈に育った若い雑木帯になり 10:54 右手(=東)方向の展望が開けて田村川を挟んで対峙する「ベンケイ」など南鈴鹿の山並みを束の間楽しむ事が出来ます。 10:57 再び尾根道は急斜面を伝う事になり、再び植林の中を10分程度ノンビリ足を運び上げると 11:04 - 11:08 「能登ヶ峰→」と書かれた私製道標の付けられた主稜線上の591mピークの鞍部に登り着きますので最初の休憩を挟みます。 11:11 鞍部からは右へ続く植林帯と目映い若葉を纏った雑木に挟まれた広い尾根を伝いますが、ハッキリとした道はないので尾根を外さないよう意識しながら疎らな樹林の中を小さな起伏を繰り返し辿ります。 11:20 全身が若緑一色に染まるのではないかと思う程明るく快適な尾根筋も 11:22 10分程で深い緑暗色に包まれた植林帯に変わり、今まで陽気な会話を楽しんでいた野鳥の声も静かなささやきに変わってきます。 11:52 相変わらず不明瞭で入り組んだ踏み跡が伸びる尾根道ですが、右手前方にアセビが拡がって来ると大きく左(=北西)方向へ曲がりますので、幹や枝に捲かれたテープを拾いながら尾根沿いに左へ進路を変えると 11:55 - 12:01 能登ヶ峰(759.7m)の山頂を踏みます。
樹木に覆われていて展望には恵まれませんので少し広くなった台地に打たれた三等三角点(点名:野登ケ峰 標高:759.68m)石標をソッと踏んだ後 12:05 「鮎河」へ下るルートを正面に見やって、右(=北東)方向へ伸びる主尾根に足を進めるとやがて樹林が途切れて北側に横たわる雨乞岳〜御在所岳の大らかな山並みが前方に拡がります。 12:06 主尾根は北東方向に伸びて行きますがさらに展望を求めて無意識で北への踏み跡に足を進める事になりますので、コースとは外れて行きますが右手前方に次のポイント「鹿の楽園」が・・・
そしてその後方には独特のピークを突き上げる「鎌ヶ岳」の勇姿が目に入ります。 12:10 すぐ近くで犬を連れたお二人のパーティーに出逢いますが、「“鹿の楽園”への道が判らなくなった」との事で急遽ご一緒されることとなり、ひとまず下に見える北西方向に伸びる支尾根の広い鞍部まで急坂を下った後右(=東)方向に拡がる植林の中を伝う細い踏み跡を辿ると 12:15 次第に若緑色に覆われた二次林が拡がり、予定していたコースが通る明るい主尾根の鞍部に合流します。 12:17 ここからは尾根なりに左(=北東)方向への薄い踏み跡を辿りますが、程なく一帯に草木も見あたらない広々とした緩やかな斜面が拡がり足元には鹿のものと思われる無数の糞が一面に敷き詰められています。
どうやら2番目の目的地「鹿の楽園」に到着したようなので少し遅めの昼食に相応しい展望の良い木陰を探します。 12:23 - 12:56 案内書では“広々とした見晴らしの良いササ原(???)”となっていますが鹿に食べ尽くされたのかササを見つけることは出来ません。

ウッスラと靄の掛かった180度の眺望をオカズに至福の一時を楽しみますが、北方向に連なる鈴鹿の山並みに一際目立つ盟主・御在所岳鈴鹿の槍・鎌ヶ岳の姿もクッキリと視界に入ります。 13:03 食後はこの広々とした鹿の楽園で少しノンビリしますが、途中からご一緒した2人+1匹のパーティーはここから来た道を引き返えされますので、再び我々だけの貸し切りコースを先に進むことになります。 13:06 大展望を楽しみながらササのない笹原を鞍部まで一旦下りますが 13:08 田村川の流れる右側は大きくガレて絶壁になっていますので、少し右端をあけてササ原?を登り返すと 13:10 左手方向には「西山」の連なりが谷筋越しに大らかな山容を見せてくれます。 13:12 ササ原を登りきると楽園も終端に着いたようで、アセビ樹林の出迎えを受けると 13:21 静かな細尾根の急坂を下る事になり、 13:23 広い尾根筋の鞍部に下り着くと一面にアセビの若木がピンク色に拡がって迎えてくれます。 13:27 ほとんど平坦な広い尾根を辿ると緑が目映いブナやカエデの樹林に癒されますが、前方の小さなコブを緩やかに登ると 13:31 アセビの若木が目立つノッペリとした696mピークを踏みますが、この辺りから尾根を伝う踏み跡が怪しくなってきます。 13:43 広い尾根で下草もないため本来のコースがどこを通っているのか判らないまま適当に東北東へ足を進めると 13:49 アセビの若木と3m程の雑木の境に微かな踏み跡を見つけることが出来、樹林の境に沿って足を進めます。 13:52 696mピークから20分程で案内書に書かれた“朽ちたドラム缶”をなんとか見つける事が出来、ここが今回の下山口であることを確認します。 13:54 快適だった平坦な尾根道と岐れ、ここからは植林と雑木の境に作られた切り開きを下りますが 14:06 途中で急な荒れた山肌を登って来られる2人の若者とすれ違うと、やがて少し右方向にテープの付けられた支尾根が別れるのを見落としたようで薄い踏み跡の付けられた不明瞭な小尾根の激下りに足を踏み入れてしまいます。 14:21 踏み跡は完全に消滅して倒木や小石に足を掬われないよう、そして落石を起こさないよう細心の注意を払いながら樹間越しにチラチラと見え隠れする田村川林道を目指して樹木の助けを借りて激斜面を下りますが 14:24 - 14:29 下山口から30分で予定していた登山口からは200m程西側に外れた地点で田村川林道に無事降り立つ事が出来ました。
ここで最後尾のメンバーが降り立つのを待って最後の休憩で激務に耐え抜いた足を休めます。 14:34 あとは田村川沿いの林道を右手(=南西)方向へ流れに沿って下る事になりますが、3分程で岩肌を伝い落ちる小さな滝が道端で見送ってくれますので少し喉を潤します。
よく見ると滝の左側にトラロープが付けられているのが見えますので、ここが予定していた登山口だったのかも・・・と思いますが

さらに50m程林道を伝うと右手に明確な踏み跡が付けられた本来の登山口の見送りを受ける事になります。 14:47 本来苦手な筈の林道を50分も辿ることになりますが未舗装の林道ですのでさほど苦にならず、しかも周囲は鮮やかな新緑に囲まれていますのでフィトンチッドに満ち溢れた谷筋を伝い下るとご家族でキャンプを楽しまれている光景にも出逢います。 15:26 林道を歩き始めて45分、林道から山裾を伝う黒滝集落への分岐が現れますのでこの分岐を右に辿って10分も歩くと黒滝公民館前の駐車スペースに辿り着きます。 15:49 この後は南鈴鹿の山並みに見送られてなかりんオーナーのご好意で甲賀温泉・やっぽんぽんの湯に立ち寄り、ゆっくり汗を洗い流して解散場所となる近鉄京都線・新田辺駅まで送って戴き恒例の反省会と相成ります。

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