新免登山口 〜 湖南アルプス(432.9m) 〜 関津登山口
コース概念図 コース断面図
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2009年03月28日 (土曜日)晴れ メンバー:3名
歩行距離 10.5q/歩行時間 4時間53分 (休憩時間 0時間52分) 所要時間 5時間45分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:25 昨年3月に単独で歩いた時の感動をメンバーにも共有して戴こうということで、今回の例会を呼びかけたところ2名が参加してくれることになり、集合場所のJR石山駅で久々に元気な顔を確認した後「田上車庫前」行きの帝産湖南交通バスに乗り込み、近況など話し合ってる内にスタート地点の「新免(しんめ)」バス停に着きましたので下車します。
雲間から時折薄陽の射す中、右手には荒々しい稜線の堂山を背景に長閑な広がりを見せる田園地帯に伸びる静かな舗装路を東にノンビリとスタートします。
10:31 バス停から5分程足を進めると、左から白壁塗りの西性寺(さいしょうじ)が迎えてくれますのでソッと山歩きの無事をお願いして
10:31 道角に打たれた「堂山・鎧ダム⇒」の道標に案内されて、西性寺前の丁字分岐を右へ辿ります。
10:35 5分程で左手に新宮神社が現れますが、前回歩いた時にはこの神社の境内を通り抜けるルートを採ったので今回は立ち寄らずに前を通り過ぎてフィンランド学校横から
10:38 新免児童公園を通り抜けるルートを採る事にします。
10:39 公園の突き当たりで2m程上の土手に伝い上がると神社から続く尾根道と合流しますので
10:41 1年前の記憶をダブらせながら雑木に囲まれた静かな尾根筋を伝います。
10:44 雑木を縫う道は東から回り込むように緩やかに高度を上げながら南方向へ伸びて行きますが、明るい樹間の道が続きますので暫く展望を楽しむ事が出来ないまま鞍部に出ます。
ここで最初の分岐(拡大地図の“分岐1”)が現れますので「堂山・鎧ダム⇒」と書かれた道標に案内されて右へ登る尾根筋に足を進めるとV字に抉れたザレた急坂の出迎えを受けます。

※尾根を横切るように分岐を真っ直ぐ進むと吉祥寺川から天狗岩を経て太神山へ続く天狗岩コースに合流します。

10:48 再び展望の良い尾根筋に出ると右前方(=南)に大きく切れ込んだ堂山中峰と奥峰を隔てる小キレットや岩の飛び出した荒々しい山肌が“アルプスらしさ”を見せはじめ
10:56 いよいよ登山道も湖南アルプスの核心部である明るく滑り易いザレ場と大きく露出した急な岩尾根に変わり、目の前に広がるちょっぴりワイルドな岩陵と背後に広がる琵琶湖を楽しみながらノンビリと足を運び上げます。
11:11 ザレて滑りやすい急坂も一旦雑木とササに囲まれた尾根尻に着くと右手方向にこれから向かう山頂部の鋭い岩場が目に飛び込んで来ますが、ここで道脇右手に“新免⇒”とのみ書かれた手製の道標が付けられた2番目の分岐(拡大地図の“分岐2”)を見やって右への尾根筋を辿ります。
11:21 暫く雑木に視界を遮られ羊歯に覆われた鞍部を過ぎると再び露岩の飛び出したアルプスらしい展望が目の前に迫り、立ち並ぶオブジェを眺めながら岩場の急坂を伝うと
11:23 急坂の出口?に衛兵のように立つゲートロックに迎えられて若女谷(じゃくじょだに)コースに合流します。
11:24 - 11:26 ここで少し足を休めながら北方面に大きく拡がる三上山と金勝(こんぜ)アルプスの大パノラマを楽しんだ後
11:30 ほんの一登りで堂山・前峰の頂きを踏みますが目の前に堂山・中峰が立ち塞がって最高峰の奥峰を目にすることは出来ません。
11:35 左下に天神川を見下ろして一度小さく鞍部まで下り
11:38 - 11:40 岩場のザレた急斜面を登り返して円錐形の中峰ピークを踏みますとさらに展望は拡がり、遮るものがない北方向には静かに横たわる琵琶湖を挟んでまだ雪を被った比良連峰が雄大な山並みを見せてくれます。
11:43 そして行く手正面には巨岩を頭に乗せて荒々しい姿を見せるワイルドな堂山・奥峰を目指しますが、一旦左から岩伝いに10m程のキレット状の鞍部へ下った後、倒木を利用して造られた手製のハシゴに助けられて奥峰への岩場に取り付きます。
11:46 岩場の途中から振り返ると鞍部ですれ違った男性が丁度岩伝いに中峰に戻って行かれるのを見送ったところで
11:50 - 11:52 ほぼ予定通り、新免バス停をスタートして1時間25分で堂山最高点のある奥峰(384m)に登り着きましたので、絶景を眺めながらの昼食タイムを予定していたのですが狭い山頂には3人の先客が既に昼食を摂っておられますので、南に拡がる太神山〜笹間ヶ岳の展望を充分楽しんだ後は山頂を早々に辞することとします。
11:53 捨て縄の付けられた岩場を鞍部まで下り
11:55 岩伝いに中峰へ
11:59 そして前峰から登り着いたゲートロック手前の分岐を鎧ダム(若女谷コース)方向に採り
12:07 - 12:40 見晴らしの良い岩尾根で青空に映える堂山を見上げながら昼食休憩を挟みます。
12:46 食後は堂山に見送られて急なザレた尾根を下り
12:48 急坂を登り返すと丁字になった分岐に突き当たります。
田上観光協会により付けられた道標には今辿ってきた「堂山」方面と左への「鎧ダム」しか案内されていませんが、ここは右に伸びる少しワイルドな浅見尾根コースを下ることにします。
12:49 背丈の低い雑木に覆われた尾根筋からは予想していたとおり右手に堂山を眺めながらの尾根歩きですので、登路で通ったゲートロックが城壁を思わすように見事な景観を見せてくれますが、背景に横たわる比良連峰や三上山などの山並みも薄靄の中に素晴らしい広がりを見せてくれます。
13:08 やがて樹林を抜けると細い岩尾根に変わり眺望も更に拡がり、小さく繰り返すアップダウンを楽しみながら徐々に高度を下げてくると左下に流れる天神川沿いの樹林に、舗装された県道109号・不動寺本堂線がチラチラと見え出しますので浅見尾根から左へ派生する枝道に足を進めますが
13:33 最後は予想通り急な岩場を伝い下り20m程下草の茂る灌木帯を抜けて
13:37 天神川を飛び石伝いに徒渉する事になり
13:39 冬枯れの雑木を縫って県道に飛び出します。
13:42 不動寺方向に150mも進むと富川道が右手の岩井谷に別れますので丸木階段で始まるこの道に足を進めますが
13:55 階段が切れると露岩の飛び出した谷沿いの山道に変わり
14:00 岩壁と自然石の階段が目立ち始めると
14:05 分岐から20分程で足元に大きな岩が敷き詰められたように拡がり、御仏河原が近づくと右手に道標のない薄い踏み跡が別れますのでこの踏み跡(=笹間ヶ岳への稜線コース)に足を進める事とします。

※御仏河原〜大池〜大谷河原を通る一般コースはココを直進します。

14:07 踏み跡は笹間ヶ岳に続く尾根道伝いのコースで、急なザレ場をよじ登り見晴らしの良い尾根に出ると右手方向から堂山が明るい表情を見せてくれます。
14:12 時折姿を現す岩場や幾筋かの枝道と合流を経ていつしか東海自然歩道迂回路を辿る事になったようで、道端から簡易な道標の見送りを受けながら
14:38 小さく起伏を繰り返す快適な尾根道を辿ると、やがて大谷河原から登ってくる一般ルートが左から合流し道幅も広くなります。
14:42 - 14:45 急な登り坂を前に少し汗を抑える事にして昼食後最初の休憩をここで挟んだ後
14:47 一旦尾根上のピークに登り着きますが、息つく間もなく次は岩場の下りが待ち構えています。
14:54 足元に転がる石コロや枯れ枝を踏まないように気をつけて自然石の階段を慎重に伝い降りると
14:55 左足下を走る舗装された砂防林道に合流します。
15:01 林道を50mも伝うとすぐ右への山道が岐れますので林道から離れ樹林を緩やかに登ると、数分で下山ルートに予定している関津(せきのつ)町への分岐を左に見やりますが
15:03 - 15:10 10mも進むと八畳岩が鎮座する笹間ヶ岳(432.9m)山頂に辿り着きます。

※山頂は三等三角点(点名:権現山 標高:432.92m)が打たれた小広い台地になっていて、八畳岩の裏手には手造りのハシゴが付けられていますのでハシゴ伝いに八畳岩の上から西〜北に拡がる景観を楽しみますが、北東方向に横たわる金勝アルプスは山頂の樹木に視界を遮られて望むことが出来ません。

15:11 ノンビリと展望を楽しんだ後は岩の西側から白山権現社の見送りを受けて関津コースを下る事とします。
15:18 西に伸びる尾根を辿るとすぐ現れる鳥居を潜り、程なく捨て縄の付けられた急な坂道に変わって2〜3分で舗装された砂防林道に飛び出しますので右手方向に進んで再び左へ下る山道に足を進めると
15:38 周囲を囲む雑木に混じって羊歯類が目立ち始めます。
15:50 10分程でU字状に抉れた急坂に変わり、不安定な足場に気を配りながら山道を下ると
15:53 間もなく図越池横を通る林道に飛び出します。
16:03 - 16:06 林道を道なりに下ると10分程で右手に新茂智(しんもち)神社につきますのでバス待ちを兼ねて最後の休憩を挟み、頃合いを見計らって神社の石鳥居を潜り抜けるとすぐ上関バス停のある車道に出ます。
人通りのない停留所ですが16時13分のバス発車時刻が近づくと横の辻から10人程の女性ハイカーが出てこられて一瞬華やかな雰囲気に変わったところでバスが到着し、賑やかな会話が飛び交うバスに揺られてJR石山駅に向かい、石山湯で汗を流した後はお決まりの反省会で盛り上がります。
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