大船谷町石道 〜 大船山(653.1m) 〜 南陵縦走ルート
コース概念図 コース断面図
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2008年11月30日 (日曜日)晴れ メンバー:5名
歩行距離 7.3q/歩行時間 4時間42分 (休憩時間 0時間59分) 所要時間 5時間41分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:03 JR三田駅から波豆川行き神姫バスに揺られて25分、気温15℃で雲一つない快晴の大舟寺前バス停で下車する

正面にはこの後辿る大船山がクッキリとその姿を見せているが

10:06 まずはバス道を20m程戻り波豆川に架かる中河原橋を渡って川沿いの道を左手(=東)に向かうと
10:12 - 10:25 長閑な田園の一隅に佇む大舟寺に着くので、山歩きの前に久しぶりの境内をユックリと拝観する事にする
境内に入ると根回り8メートル/高さ20メートルもあり根元の少し上から幹が三つに分かれた立派なカヤの巨木が目に入る

昭和46年に県指定の天然記念物となったそうで“三宝のカヤと呼ばれている”と案内されている

さらに境内を奥に進むと大変珍しい茅葺きで二階建ての鐘楼が右手から迎えてくれるが、入口に
午前九時より午後三時まで履物をぬいでご自由におつき下さい
と書かれた案内板があるので中に入って内部を拝見すると確かに二階建てだが、階段が見あたらないのはたぶんどこかに梯子が用意されているのだろう
10:33 大舟寺を辞して西へ向かう
波豆川を横切り、西への里道をノンビリと波豆川バス停まで伝うと「大船山登山コース案内図」が目に付くので案内図通りにこの三叉路を左折してバス道を70m程戻るように南へ伝うと
10:38 右手に大船山登山道(旧大舟寺参道)が分かれるのでこの分岐に足を進める
10:58 大船山中腹にあった大舟寺が霧深く高湿度のため1677(延宝5)年に現在の山麓に移設されるまでは、参道として利用されていたというだけあって広く平坦な道から取付く事になるが
11:19 10分も辿ると露出した小石が散乱して歩きにくい道に変わるので、捻挫や転倒に注意するため廻りの景色に対する観察力も散漫になり、室町期に流行ったと伝えられる丁数が刻まれた波豆石製の五輪卒塔婆(基礎部に地蔵菩薩像)の丁石にも殆ど気づかずに通り過ぎる事になる
11:30 登山道入口から1時間ほどで前回(2005年1月)には気づかなかった滝への分岐が目に入る
少し気になるが殆ど水涸れの谷筋なので今回も立ち寄らずに左に足を進める
11:39 石ころがなく落ち葉の敷き詰められた場所に着くと少し周囲を見渡す余裕も出来たようで、風化で殆ど掘られた字を読み取ることが出来ない丁石にも目を配ったりしていると前方に石積が見えてくる
11:41 - 11:46 半分壊れた石積の辺りは平坦に整地されていて、ここが旧大舟寺跡である事は初めて歩いた同行メンバーにもすぐ判ったようで興味を示しながら右手方向へ回り込んで
案内板の建てられた石詰上の平坦地を思い思いに足で実感しているようだ
11:52 そこから5〜6分も山道を伝うと「十倉・大磯方面と大船山」への分岐になっていてベンチの置かれた小広い峠に着くので、当然ここは大船山へのルートを採って左への道に足を進める
11:59 峠からは一気に山頂への急斜面を伝う事になるので積もった落ち葉の下に隠れた小石等で滑らないよう注意しながら踏み跡を伝い上がると
12:15 - 12:52 20分程で急坂を登り切って大船山(653.1m)山頂に着くので
まずは足下に打たれている三等三角点(点名:大舟谷 標高:653.11m)をソッと踏んでから貸し切りの山頂で思い思いの場所に腰を下ろして待望の昼食タイムとする

山頂からは南に特徴のある羽束山や背景に横たわる六甲山系、東に紅葉の残る北摂山系をオカズにしていると短い昼食タイムも見る間に終わり、5才位の子供さんを含む5〜6人の家族連れが登頂されたのを機に山頂を辞す事にする

12:53 南に見える羽束山を正面に見ながら以外にハッキリと踏み跡の付けられた南陵を下り始めると
13:01 5〜6分で馬の背状の細尾根に変わり
13:03 すぐ目の前に電力会社の反射板に巡らされたフェンスに進路を遮られるので左(=東)側の狭いフェンス沿いを廻り込むように辿る事になる

上空は朝の青空が嘘だったように雲が拡がり、青空は雲の切れ目から遠慮がちに顔を覗かせている

13:09 反射板を過ぎると急斜面を下る事になり、散り積もった落ち葉に足下を掬われ尻餅をつきながら雑木の間を伝い下ると
13:14 20分程で狭い鞍部に着く

一息ついて振り返ると冬枯れの樹木越しに先程後にした大船山が端正な山容で見送ってくれる

13:16 少し登り返すと雑木が途切れ、見晴らしの良い通称アンテナ山と呼ばれる尾根上のコブに着く

正面に見える羽束山も先程より一回り大きくなり、背後に横たわる六甲の山並みもハッキリと遠望する事が出来る

13:26 さらに尾根を伝うと不明瞭な分岐に着くが勿論道標の類は見あたらない
手元の地形図では“点線の道”が描かれており、分岐を右(=西)に採ると鈴鹿集落に、そして左(=東)は波豆川と木器を結ぶ山道に合流するようだ

縦走するには踏み跡のハッキリしないこの分岐を左に採るのが正解だろうとの判断で左に伸びる尾根への薄い踏み跡に進むと

13:32 急な尾根筋下りとなり、雑木の助けを借りながら踏み跡を20分程伝うと鞍部に着いて一段落
13:59 - 14:03 緩やかに登り返すと私製道標の付けられた尾根上の分岐に着くが、地形図では真っ直ぐ谷筋を下る点線が書かれているだけである

ここは道標に従って右への下槻瀬(しもづき)方面へ縦走する事になるが、メンバーの1人が折れた枝で頭部を突くというアクシデントに見舞われ、応急処置の結果山行可能との自己申告で縦走を続ける事になる

14:13 ここから三角点のある小ピークへ緩やかな登りとなるが、途中で振り返ると樹木越しに円錐形の大船山と反射板が望める
14:18 登り着いたピークでは読み取る事の出来ない山名板(道標?)と角の欠け落ちた四等三角点(点名:空木谷 標高:496.77m)が出迎えてくれるので縁起担ぎを兼ねて標石をソッと踏んだ後、南西に伸びる尾根を7〜8分伝うと地形図上で“点線の道”に合流するが目視では周辺に合流する踏み跡などは判らないまま足を進める
14:47 さらに20分も尾根道を辿ると道標のない分岐に迎えられるが、右(=西)への踏み跡は地形図にはなく上槻瀬(かみづき)へ下る様なので、ここは地形図の“点線の道”が伸びる左(=南)への踏み跡を伝う事になる
14:57 小さく下って登り返すと数個の岩が散らばる360m独標の尾根尻に着く
ここからやや急な雑木帯の尾根を下ると
15:13 15分程で稲荷神社の境内に降り立つが、無人の神社のようでひっそりと静まりかえって人気は全く感じられない
15:15 “お稲荷さん”に相応しい朱塗りの鳥居群を潜って、歩幅の狭い急な階段を下りきると
15:20 軽自動車なら通れそうなコンクリート舗装路に落ち葉の敷かれた広い参道に変わる

参道をノンビリ下り

15:25 稲荷神社から15分程で天柏(あまかしわ)神社の西側に下り着く
15:27 ここからはひたすら正面に羽束山を見ながら舗装された農道を南に伝い
15:33 一旦コンクリート舗装の道を斜めに横切って羽束川の流れを右手に見ながら左岸沿いを忠実に辿り
15:44 県道323号・上佐曽利木器線に出て西に伝うとゴールの木器(こうづき)バス停に着くので、15時55分発の三田行き神姫バスに揺られて三田駅近くの銭湯・しんち湯で汗を流して反省会
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