有馬温泉 〜 六甲山(931.2m) 〜 記念碑台
コース概念図 48taki-h.jpg
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2008年9月28日 (日曜日)曇り後一時雨 メンバー:2名
歩行距離 11.1q/歩行時間 5時間32分 (休憩時間 0時間42分) 所要時間 6時間14分
10:03 久々に有馬48滝を辿って見る事になり、先着の同行メンバーと梅田発9時のバスで有馬温泉バスターミナルに降り立ちます。

準備を済ませて湯治客で混雑する駅前広場から人混みが退くのを待ってノンビリとスタートします。 10:06 金の湯前もこの時間帯は人通りが疎らなようで静かな佇まいで迎えてくれます。 10:14 ロープウェイ有馬駅前へ続く舗装路を左に別けて「鼓が滝 380m」と書かれた道標に案内されて右への道に足を進め 10:19 一旦鼓橋を渡ってマス池のある滝川左岸を進みますが、再び有明橋を右岸へ渡り返して鼓ヶ滝公園を直進します。 10:26 やがて行く手正面には心地よい瀑音を響かせる整備され(過ぎ?)た落差10mの鼓ヶ滝が姿を現します。
滝の右手には徳川時代に三田に移され九鬼水軍で知られる九鬼氏が飛地として所有していたという名残を示す石碑がひっそりと迎えてくれますので 10:28 綺麗に石積みされた鼓ヶ滝の右岸に隠れるように着けられた鉄ハシゴを登って落ち口に出ます。 10:31 落ち口からはS字にくねった左岸の岩壁をへつって右へ回り込むと 10:32 深い淵を持つ落差2mの夫婦滝に着きます。 10:37 ここは飛び石伝いで右岸に取り付いてエメラルド色の淵を見下ろしながらロープの張られた右岸をヘツッて上流に向かうと 10:39 すぐ上流から落差1.5mの一人滝の出迎えを受けます。
さらに上流へは両岸が切り立った岩壁に阻まれますので右岸を高捲く事になります。 10:45 高捲き道からすぐ右足下に落差2mの喜衛門ノ滝を見下ろした後は雑木の茂る右岸の踏み跡を暫く辿ることになります。 10:56 程なく左手の雑木を縫って紅葉谷道への踏み跡が見えますが、今はさらに沢の左岸に渡って崖道を上流へ向かう事に・・・ 11:02 10数mの砂防堰堤が進路を妨げますので右手(=左岸)から捲いて堰堤を越えると沢沿いの広い踏み跡に変わり、古くから歩かれていた道であることが判りますがおそらく堰堤が作られたことで歩かれなくなった道のようです。 11:05 クモの巣に歓迎されながら雑木を掻き分けて進んで行くと小さな広場に飛び出します。
すぐ右手には見覚えのある高塚ノ清水に再会します。

※まったく知らなかった“高塚の清水”は3年前に歩いた時に偶然見かけた公設の案内板で初めて教えられたものですが、“秀吉がお気に入りだった名水”を今も相変わらず流し続けています。 11:07 更に左岸を上流に伸びる踏み跡は大堰堤の工事で寸断されたようで、進行方向には竹が×印に組まれていますので左岸を辿るのはここまでとして 11:09 左の薄い踏み跡から大谷の流れを飛び石で右岸へ渡って 11:12 再び生い茂った下草に覆い隠された薄い踏み跡を手探りで進むと右手に登る階段が現れますので、この階段を登って紅葉谷道に合流します。 11:28 15分程紅葉谷道を進むと湯槽谷峠への道が右手に別れますが、整備中の道からは3年前に歩いた時のイメージを見いだすことが出来ませんので、全く違った道を辿っているような錯覚を憶えながらこの分岐を左へ進むと 11:32 見覚えのある石積みの階段が迎えてくれますが、右横には草木が無くなって土が剥き出しとなった無惨な山肌が広がり3年前の景観を想い出しながら複雑な気持ちで足を進めます。 11:37 階段を登りきると広い谷間をコンクリートで囲んだような白石谷堰堤が現れますので 11:38 左岸に付けられた道に足を進めるとやがて膨大な砂で埋め尽くされた水辺に着きます。

後で判った事ですがこの辺りから右岸に渡ると滑滝のある支谷に取り付けるようですが、この時点では気づかずに通り過ぎると 11:40 やがて広い砂地が広がる目新しい場所に着きますが、ここが紅葉谷出合であるという事を判断するまで少し時間がかかってしまい、困惑しながら左の白石谷へ足を進めます。 11:48 谷道が堰堤の右岸に差し掛かると見覚えのある白石谷の風景に変わり、数分で台地状の広場に辿り着くと左奥にヒッソリと流れ落ちる白石滝が目に付きますが 11:51 白石谷の滝群を巡る前に右手から流れ込む百間滝谷へ足を進めることとします。 11:53 幅2m足らずの岩の扉を思わすゴルジュが現れますが、ここに崩壊や土石流で埋まった落差2m程の屏風滝が門番のように出迎えてくれますが、水流が多い時にはゴルジュの手前から右岸を高捲く捲き道もあります。 11:55 ゴルジュを抜けるとすぐに殆ど水流のない4m程の無名滝を乗り越えて 12:00 覆い被さるように両岸に聳えていた岩壁が開け、頭上が明るくなって左岸の崩落で積み重なった瓦礫を越えると谷が二俣に別れますが、ここに兵庫登山会の手による道標が右:百間滝/直進:似位滝を案内してくれます。 12:04 まず厳冬期の氷瀑で知られる右俣に懸かる落差30mの百間滝に立ち寄りますが、水流は少なくて殆ど迫力を感じる事はありません。 12:08 続いて二俣まで戻って左俣を少し奥に進むと右手の岩陰に隠れるように落差30mの似位滝が姿を現しますが、やはりこちらも迫力には欠けるようですが百間滝よりは心持ち水量が多く感じます。 12:18 ここからは辿って来た沢を白石谷との出合まで戻ることになりますが、今度は4m程の無名滝を降下する事になりますので滑落に注意して足を運び下ろします。 12:21 そして往路で通ったゴルジュを復路では右岸の捲き道からゴルジュを伝い落ちる屏風滝を見下ろしながら出合まで戻ります。 12:26 白石谷との出合を右に進み、静かに伝い落ちる落差10mの白石滝の前に立ち、滝を直登することも考えますが 12:28 直登したところで背後の白石谷第四堰堤は左岸を捲く事になりますので、右手(=左岸)の岩壁を伝い上がるルートを辿ることにします。
岩場の途中からは下からでは見ることの出来ない滝の最上部が一望出来ます。 12:34 岩壁を上がり切るとササに覆われた緩やかな斜面に代わり、右から登ってくるもう一方の捲き道と合流すると折り返すように左へ進んで白石谷第四堰堤の上に出ますので 12:37 堰堤を乗越したところで再び谷筋へ降りる事になりますが 12:43 沢を渡り返しながら5分程遡ると落差2mの無名滝の出迎えを受けます。
この滝を右横(=左岸)から越えてさらに5分、 12:48 谷の両岸が高く迫っていよいよ白石谷の核心部が近づいてくると左岸の崩壊した岩尾根がワイルドな雰囲気で気分を盛り上げてくれます。 12:50 一旦水の流れは伏流水のように瓦礫の下に隠れ、威圧するように向かい合う岩壁の間から遠慮気味に顔を覗かせる青空を見上げながらガレた急な沢筋を辿ると 12:54 - 13:30 すぐ前方で谷が二つに岐れるところがこの白石谷の核心部で、左俣から3段に流れ落ちる落差15mの白竜滝が現れますので、たっぷりとマイナスイオンを浴びながらここで遅めの昼食を摂ることとします。 13:32 食後のスタートは直接左俣(=本谷)の白竜滝を大きく高捲いて一旦崩落の著しい右俣(=支谷)のガレ場へ足を進めますが、丁度このコースを下山中の男性とすれ違い簡単な挨拶を交わし 13:36 右俣から捲き道へ取り付くルートは崩落のため今までに何度も付け替えられていますので、最新の取り付きを見極めて脆い急斜面を慎重に辿ります。 13:37 捲き道まで登り着くと平坦なササ原を縫って左俣(=本谷)方向に回り込みますが 13:42 久しぶりに歩く本谷も崩落した土砂が堆積して、直接沢を辿る気持ちにもならず3段7mの大安相滝には寄らずに足下に見やって捲き道を忠実に上流に辿りますと 13:44 やがて谷は二手に岐れますが、どちらの谷にも巨大な堰堤が立ち塞がっています。
前回までは左の本谷を辿って巨大な堰堤を3箇所乗り越えて吉高神社を目指したものですが、今回は初めて右への支谷へ足を踏み入れることにして支谷左岸のササ尾根に付けられた急な斜面に取り付きます。 13:54 ササ尾根を捲き上がって堰堤を越えたところで谷道に降りると、賑やかに歓談しながら下って来られる元気な中年パーティーと軽く挨拶を交わしていよいよ最後の急登にかかり、数分でロープの張られたヤセ尾根に着きます。 13:55 前方右足下に水の涸れた滝のような岩溝が見えると、尾根道に小安相と掘られた石標が樹木に守られて我々を迎えてくれます。 13:56 今回のコース中最後の滝となる小安相滝から少し急坂を辿ると立派な公設道標に案内されて小さな沢を左方向へ横切って一瞬平坦な道を辿りますが 13:57 本谷との間に伸び上がる急なササ尾根に着くと、この支尾根の急勾配を直線的に登ることになります。 14:12 10分少々で急登りから解放され左へ尾根を捲くように緩やかなササ道に変わり、足探りでササ原を辿って行くと左手方向からは魚屋道を歩くハイカーの話し声が聞こえるようになり 14:15 目の前のササを掻き分けると一気に視界が広がって吉高神社裏の広場に飛び出します。 14:16 静かに迎えてくれる吉高神社は立派な石の鳥居と対照的に社殿のない小さな祠が祀られているだけで、何か由来がありそうですが今は知るすべもありませんので正面に回って今回も無事に登り着けた事に感謝してソッと手を合わせて広場を辞し 14:18 すぐ左手に伸びる参道を抜けて魚屋道に合流しますので、右へ足を進めて一軒茶屋へ向かいます。 14:23 - 14:29 多くのハイカーで賑わう一軒茶屋で少なくなった水分を補給した後、最高峰へのコンクリート舗装された道を辿り 14:34 途中で最高峰を右手に見やって西へ伸びる全山縦走路に足を進めますが 14:39 多くの人が歩かれているコースも今はすれ違う人もなく、ひっそりとした空間を占有して我々の靴音だけが聞こえますが 14:42 時折現れる車道を横切る事になりますので、車道と車への注意で山歩きの楽しさは半減してしまいます。 14:44 左手前方には西お多福山に建てられたアンテナが見え隠れする雑木の中をノンビリ辿っていると 14:46 苦手な舗装路と歩幅の合わない階段の段差が堪えたのでしょうか、同行者の足運びが少し重くなって来たように見えますので確かめてみるとやはり股関節に違和感があるとの事ですが平坦な道であれば暫くは大丈夫だろうと言うことで最寄りのバス乗り場へ向かうこととします。 14:47 西お多福山から住吉川本谷へ続く道を斜めに横切るように 14:48 すぐ縦走路に沿って右への階段分岐に足を進めると 15:10 20分程で極楽茶屋に着きます。 15:23 凌雲台が近づいてくると左手に相変わらず深いササに覆われた五助山への細い踏み跡を見やり、程なく凌雲台に到着しますのでバス停のある六甲山頂駅に向かいますがこれがとんでもない勘違いだとやがて思い知らされます。 15:31 15時28分発の阪急六甲行きバスがある筈なのに全くバスの気配もありませんので、改めて手持ちの時刻表を調べて見るとなんと六甲山上駅発15時28分と書かれているのです。

※ここへ着くまでは六甲山頂=六甲山上と思い込んでいたことに気が付き、唖然としますが・・・ 16:17 改めて地図を確かめますが六甲山上より記念碑台の方が近そうなので同行者の足に40分程最後の頑張りをお願いして今回のゴールとなる記念碑台まで足を伸ばし、最後の休憩を採った後45分発のバスに乗りますが丁字ヶ辻からは立ち客も出る程の超満員に・・・
無事阪急六甲に到着した後は以前に一度訪れた篠原温泉まで歩いてノンビリと汗を流します。 ページの先頭へ