からと西出入路 〜 裏地獄谷東尾根(771.0m) 〜 篠原台
コース概念図 higasione-h.jpg
↑「地図」上の○印をクリックするとその位置の画像を表示します。
2008年2月22日 (金曜日)晴れ メンバー:単独
歩行距離 12.8q/歩行時間 4時間50分 (休憩時間 0時間14分) 所要時間 5時間04分
10:42 “今日は愛犬と留守番”と覚悟していたのですが・・・
「山行くんなら、行ってきても良いよ♪」なんとも嬉しい一言に取り急ぎ準備を済ませて梅田へ直行します。
スタート地点の神鉄・大池駅に降りてネットからプリントした資料“大池駅からの道”を頼りに最も苦手な迷路?(=市街地)に足を踏み出します。 10:45 2〜3分で四ツ辻に着きますが資料に載っている店舗は見あたりませんが、道角に付けられた「地獄谷行⇒」の道標に従ってこの辻を右折します。 10:48 さらに2〜3分でプリントに書かれた杉林が正面に見える分岐に着きますのでここを左に進みます。 10:51 しばらく道なりに住宅街を辿りますが目印らしい建物も現れませんので
「今回もまた、間違ったのかな?」
少し不安が頭に浮かびますが取りあえず山の見える方向に行けば何とかなるのでは・・・とそのまま進みます。 10:52 程なく道は丁字状に突き当たりますので若干の不安をそのままに左方向へ足を進めると・・・ 10:55 3分程で正面の石垣から「地獄谷行⇒」と書かれた待望の道標が迎えてくれますので、一抹の不安を脱ぎ捨ててホッと一安心、改めて右への緩やかな坂を下ります。 10:57 坂を下りきった所で信号機のある交差点を左へ向かいます。 10:59 広い車道を緩やかに登り進むとY字状の分岐が現れますが、ここに建てられた兵庫登山会のコース案内図によると右へ採れば神港学園グラウンドの間を抜けて石楠花谷へ行けるようですが、今は広い車道をまっすぐ進むと、 11:02 続いて正面に阪神高速7号・北神戸線が目に着く頃右手に下る舗装路が別れます。
ここに「地獄谷・地獄谷西尾根⇒」を案内する道標が建てられていますのでこの舗装路を右へ下ることにします。 11:03 緩やかな下り坂を50m程進むと右下に神港学園のグラウンドを見て、道標が付けられたコンクリートの階段を下り、 11:06 フェンス沿いに阪神高速の下を潜り抜けます。 11:09 すぐの階段を登り20mも進むと道標の建てられた手前に1m幅の踏み跡が左に岐れますので、ここで左へ足を進めます。 11:11 すぐ踏み跡は2分しますがここは左の踏み跡を採ります。

※右への踏み跡は地獄谷(沢登りルート)への取付とプリントの資料には載っています。 11:13 暫く進むと踏み跡はまた2手に別れますが、資料には書かれていないようで左への道は尾根筋から離れ、右への道は急坂の尾根へ登って行きます。
よく見ると枯れた松の幹に付けられた道標があって、やはり右への登りがこれから辿る地獄谷東尾根ルートであることを確認します。 11:14 東尾根への取付から一気に急な登りが始まります。 11:16 木の根に助けを借りたりしながら、 11:20 5〜6分小刻みなピッチで足を運ぶ上げていると傾斜が緩くなってきます。
取りあえずの目的地、展望の開けた尾根尻に着いたようです。
右手方向には地獄谷越しに西尾根が横たわり、さらに背後には双子山や花山〜谷上の街並みが広がります。 11:35 ほんの一時、展望を楽しみながらの尾根歩きも再び急坂登りに迎えられます。メリハリのある起伏や細い踏み跡が交差する尾根筋は一旦右下に見える堰堤に向かって下りますが、堰堤の右岸直近まで下ると再び急な斜面を登り返す事になると、 11:37 目の前に突き上げるような539mのコブに向かって細い尾根道を辿ります。 11:40 ルートは展望の良い急な尾根筋から少し南よりの斜面を捲きながら高度を上げると、 11:44 見通しの効かない樹林に着きますが、この辺りが地図に載っている539mのコブで足元には背の低いササが初めて姿を現わします。
カサカサと乾いた音を楽しませてくれる落葉を踏みながら小気味の良い平坦な踏み跡を辿ります。 11:57 やがて目の前に立ち塞がるような615mの岩峰を右から捲きますが、樹木のない岩場から振り返ればいま辿ってきた東尾根と丹生山系の連なりが視界に入ります。 12:07 岩峰を過ぎると暫く平坦な尾根道が続きますが、周囲には雑木も広がり展望は遮られます。
溶け残った雪が目に付き出すと勾配も徐々に増し、頭上に見えるピークに向かっての厳しい登りに疲れの出てきた足から悲鳴が聞こえそうですがもう少し頑張って貰うことにします。 12:12 - 12:14 それから5分、何番目かのピークに登り着くと「693m高地」と書かれた山名板が目に入ります。
早速地図を確かめますが全く記載されていませんのでハッキリとした位置を確かめることは出来ませんがGPSでは水晶山のほぼ真北にいることが判ります。
周囲を取り囲む松に遮られて視界はあまり良くありませんが樹間を通して北方向に古寺山と逢ヶ山がハッキリと姿を見せてくれます。 12:15 693m高地からは細尾根を少し緩やかに下る事になりますが、足元を見れば大きな穴が空いています。
よく見ると足下は崩落で完全な空洞になっていて、張り巡らされた根の上に薄く土が乗っているだけの状態ですので左から回り込んで通過します。 12:18 やがて溶け残った雪が木漏れ陽を受けて白く輝く馬の背状の鞍部を滑らないよう慎重に通過します。 12:21 そして緩やかに登り返すと一帯は膝丈ほどのササに覆われてきます。 12:24 あまり歩かれていないようでササの背丈が腰の辺りまで高くなってくると踏み跡は姿を消してしまいますが、コンモリと高くなった尾根筋を忠実に足探りで2〜3分辿り続けると・・・ 12:27 やや広い鞍部に出てササ原も途切れ、再びハッキリとした踏み跡が進路を案内してくれます。 12:34 緩やかな登りに差し掛かかると途切れていたササの茂みがまた一帯を覆い始めます。 12:39 傾斜が少し急な感じになると岩陵を左手に見ながらのササ原歩きに変わり、 12:42 今までのユッタリとした高原の雰囲気からゴツゴツとした岩山歩きの雰囲気が漂ってきます。

※ひょっとするとこの辺りから左方向に伸びている支尾根が「六甲アルプス」と呼ばれていたエリアかな?と思いながら岩陵地帯を通り抜けます。 12:46 高度も700mを越えると樹林に降り積もった雪が殆ど溶けずにササ原を包み込んでいますので、踏み跡も完全に雪の下に埋もれてルートを視認する事が出来ませんが、ササ原に一際雪の線が濃く引かれている上を踏み外さないように注意して辿ります。 12:54 693m高地から40分、突然頭上を覆っていた樹林が途切れると開けた台地に飛び出します。
広場の片隅には手製のベンチも設えられ、左手前方の高台にはどこかの山荘でしょう・・・がひっそりと佇んでいますのでシュラインロードのすぐ近くまで来たようです。
まっすぐ広場を突っ切って正面に見える細い踏み跡に足を進め、 12:58 足首まで雪に埋もれながらササ原を辿ると、間もなくシュラインロードが目の高さに見えてきます。 13:00 雪を被った静かなシュラインロードに飛び出し振り返ると今出てきたササ原の横に付けられた小さな手造りの道標が見えますが、この道標がなければとても取り付き点があるとは判らない程の心細い踏み跡が伸びています。 13:01 轍の残る雪面はバーン状態ではないので滑る心配もなくサクサクと気持ちの良い音を楽しみながら南へ足を進めます。 13:07 合流して5分少々で右手にノースロードへの分岐に着くと、雪の絨毯が消えて舗装された道に変わります。
この辺りが表六甲と裏六甲の境界になるのでしょうか?
道標の打たれた分岐を右に辿ればダイヤモンドポイントや地獄谷へ続きますが、今は直進して前ヶ辻を目指すこととします。 13:13 静かな道に相応しく雪を被った祠の中から小さな石仏の見送りを受けて、 13:19 苦手な舗装路を5分ばかりノンビリ足を運ぶと車道と交わる前ヶ辻に着きます。
そろそろ空腹感も限界に近づいて来ましたが適当な休憩場所ありませんのでもう少し足を伸ばすこととして、次のポイント丁字ヶ辻目指してこの辻を右折します。 13:25 - 13:34 道脇に15p程積み上げられた雪で狭くなった車道を5分程辿ると丁字ヶ辻に着きますので、陽当たりの良いベンチでやっと遅い昼食タイムとします。 13:42 食後は雪の残る側道を西へ辿りますが穏やか過ぎる天候の所為でしょうか?足元に拡がる神戸の市街地や神戸港も薄いベール越しにしか見る事が出来ません。 13:48 三国池の分岐は左に折れて「市立自然の家」への地道を下りますが、この道にも溶け残った雪が目に眩しく感じられます。
5〜6分で左から合流するサウスロードを合わせ、緩やかな登り下りを経て15分程で自然の家を右に見やって、 14:08 5分程車道を辿りながら下山コースを考えます。
5時までに帰宅する必要がありますので杣谷を下るか、長峰山に立ち寄るか結論がでる前に立派なトイレが設えられた杣谷峠に着いてしまいますので、 14:14 取りあえずトイレ横からやや急な階段を尾根筋まで登ることとします。 14:27 尾根に登り着くと尾根通しに長峰山が“オイデオイデ”と手招きしているようなので改めてズームアップして雪がないことを確認して長峰山への立ち寄りを決心します。 14:29 一旦急な階段を下った後、 14:31 急な階段を登り返し、このきついアップダウンを2回繰り返しますので疲れた足には相当堪えますが、あまりノンビリする時間はありませんので足からのクレームが出ないよう少しペースを落としてこの起伏を乗り越えます。 14:37 いよいよ最後の急階段が聳えるように出迎えてくれます。 14:39 杣谷峠から25分でほぼ予定通り長峰山に登り着きます。 14:42 - 14:45 まずは見晴らしの良い長峰山(687.8m)のピークから今越えてきた3つのコブを振り返ると、「やはり立ち寄って良かった」と満足感が湧いてきます。

※長峰山には四等三角点(点名:天狗塚 標高:687.82m)が打たれています。 山頂からの眺望を少し楽しみながら西方向の摩耶山掬星台をズームアップして見ますが、疎らな人影が見えるだけで賑わいはないように見うけられます。
続いて シェール槍のズームアップでも人影を確認することが出来ません。
下山時刻が迫ってきましたので最後にもう一度 南〜西方向の景観を見渡して下山準備にかかります。 14:46 山頂から東に続く文字通り“長い峰”をノンビリと下り始めます。 14:53 途中には開けたササ原もあってほんの少しですが足の疲れを忘れさせてくれます。 15:10 山頂をスタートして25分も下ると、上空を通る資材運搬用のケーブルからの落下物からハイカーを保護するためのフェンスを潜ると、 15:12 50m程下った所で堰堤を右下に見やり、 15:13 さらに50m程下れば右手から水場の見送りを受けます。
そして程なく眼下に六甲の街並みを見渡せる広い台地に着きます。 15:20 この周辺では道標を見かけませんが分岐をどちらに採ってもいいようで、今回は篠原台住宅地の一角に飛び出しましたので、炭山橋への舗装路を下ることとします。

※前回(2003.10)歩いた時は叔母野山へ降りたのですが、いつの間にか篠原台への分岐が出来たようです。 15:28 急な舗装路を10分近く下ると炭山橋に着きますので橋を渡りバス道を右手に下り、 15:46 ひたすら苦手な舗装路を辿って無事ゴールの阪急電車・六甲駅に着きます。 ページの先頭へ