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2007年12月24日
(月曜日)晴れ一時時雨
メンバー:単独
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歩行距離 13.6q/歩行時間 4時間21分
(休憩時間 0時間41分)
所要時間 5時間02分
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10:43
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今回は毎年恒例となっている28日の忘年会に先駆けて催行する、“忘年山歩き”の下見を兼ねて東山36峰の南部を巡る「京都一周トレイル・東山コース」を辿ってみました。 コースを確かめるために京都一周トレイル委員会のサイトから入手した案内を参考に京阪電車・伏見稲荷駅前から第一歩を東へ歩き始めます。
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10:46
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50m程商店街を辿ると明治28年に日本最初の電気鉄道として開業され、以後京都市電として昭和53年9月30日に全廃されるまで親しまれた“稲荷停留所”跡地に造られた「稲荷児童公園」の出迎えを受けます。 道端に建てられた「京都一周トレイル東山コース案内板」で今回歩くコースイメージを確認しておきます。
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10:47
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琵琶湖疎水とJR奈良線の踏切を越えると正面に伏見稲荷大社の入口となる赤い鳥居が現れます。 ※ここ京都稲荷大社は商売繁盛の神様として知られる全国のお稲荷さんの総本山であることは知られていますが、本来農業の神で稲の害敵であるスズメ封じが始まりと言うことを知っている人は案外少ないようです。
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10:49
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神具や土産物を売る店が建ち並ぶ参道をノンビリと辿るとすぐ周囲を圧倒するように見下ろす立派な楼門の建つ広い境内に足を踏み入れます。 ※この楼門は天正17年(1589年)豊臣秀吉の造営と伝えられています。
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10:51
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沢山の参拝者で賑わう人混みを縫って本殿横から講務本庁前を通る御幸道へ足を進めて本殿裏へ回り込みます。
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10:54
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そして本殿裏から奥社奉拝所(奥の院)へと続く“奥社参道”に足を進め、林立する鳥居のトンネルを潜ります。
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10:55
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続いて小さな鳥居が2列に並ぶ伏見稲荷の名所と言われる「千本鳥居」を潜って奥社奉拝所への巡拝道に進みます。
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10:56 - 10:57
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千本鳥居を抜けたところで背後に“御利益のデパート”と呼ばれる稲荷山を拝する奥社奉拝所(奥の院)前の広場に飛び出します。 コースは広場の左手に打たれたトレイル標識bPに従って左に進む事になります。※広場の右手奥には「重軽石」と呼ばれる一対の石灯篭があって、この灯篭の前で願い事の成就を念じて石灯篭の空輪(頭)を持ち上げれば、その時に予想していたよりも軽ければが願いが叶い、重ければ叶い難いと伝えられているそうです。
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10:59
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左手に続く鳥居のトンネルを辿るとすぐ先で鳥居が途切れて左に“ひざ松さん”と呼ばれる腰痛や膝痛に御利益のあるという根上り松が現れますので立ち寄って根の間を潜って霊験を授けて戴くこととします。
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11:03
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再び鳥居を潜って熊鷹社へ向かう途中に綺麗なトイレを右手に見やってさらに続く鳥居の林を潜り抜けます。
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11:08 - 11:11
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鳥居の立ち並ぶ緩やかな登り坂を辿って熊鷹社(こだまヶ池)に着くと先程までの陽射しが弱まり、細かい雨が頬にあたり出します。 稲荷神社でキツネの嫁入りとは・・・・
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正面のこだまケ池には、池に向かって手を打つと、こだまが返ってきた方向に行方知れずになった人の居場所を探す手がかりがつかめると云う言い伝えがあるそうです。 右方向に並ぶ多くの鳥居に見送られて左の拝所前から鳥居の中を登り始めます。
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11:17
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左へ続く緩やかな鳥居の階段を登り初めて3分程で社務所からの道と合流する三ツ辻に出ます。 ※左手には安産守護に霊験あらたかと言われるお産場稲荷からの道が合流してきます。
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11:20
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三ツ辻を右に足を進めると四ツ辻まで400段と言われる急階段が始まりますが、途中には休憩所を兼ねた昔風の茶店が軒を連ねています。 お店が途切れるとさらに勾配は増し、“枕草子”で急坂のため清少納言も辿り着くことが出来なかったと言われる“三徳さん”の急階段が始まります。 やがて鳥居が途切れると右手にポンポン山方面の展望が開けてきます。
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11:25 - 11:32
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最後に待ち構える急階段を一登りで別名“見付けの峰”と呼ばれる四ツ辻に登り着きます。 ここにトレール標識bQが打たれています。 “本来のトレールはここを左折する”と案内されていますが、今はオプションコースの荒神ヶ峰をピストンした後さらに稲荷山三角点を経由することとします。
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先ずは左の階段を登り権太夫大神の祀られた荒神ヶ峰に向かいますが、階段を2〜3段登ればすぐ左にトレール標識bR−1が現れトレールを左へ分けます。
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“展望が良い”と言われる荒神ヶ峰は平坦な頂部になっていて、少し奥へ足を進めると左が切り開かれた展望地になっています。 四ツ辻直下からは見ることの出来なかった京都市内が望めますが残念ながら愛宕山は雲に包まれて特徴のある山頂を見ることが出来ません。
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11:33
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再び四ツ辻に戻り、反対側(=南)に登る「お山巡り」コースへの鳥居階段に足を進めます。
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11:37
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5分程で鳥居が途切れて平坦な頂部に出れば明治20年代半ば頃に変形神獣鏡が出土したと言われる白菊大神の祀られた三ノ峰・下の社が迎えてくれます。
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11:41
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程なく伊勢大神の祀られた間ノ峰を過ぎるとほんの少しで青木大神の祀られたニノ峰・中之社の見送りを受けます。
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11:44
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やや急な階段を登り切ったところで末広大神の祀られた一ノ峰・上之社の出迎えを受けます。 ここが稲荷山の最高峰で標高233mと案内されていますが鳥居などに遮られて眺望はありません。 先程から頬にあたっていた細かい雨も止み陽射しが戻って来ましたので、気分を一新して気温8℃の山頂を後にします。
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11:46
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“釼石”のある御劔社方面へのお山巡りコースを緩やかに下って行くと鳥居の切れ目に“七曲り”方向への分岐が現れます。 明確な道標はありませんが緩やかに左へ下り出す道の両側に打たれた四角い石柱も一つの目安になります。
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11:47
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賑やかに立ち並ぶ鳥居群から静かな“七曲り”方向へ30m程進むと石段への降り口手前に┤状の分岐が現れますが、ここにも道標などはありません。 急な石段手前に現れる分岐を左へ足を進めて植林の中の静かな尾根道を辿ります。
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11:52
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朱色の鳥居に変わって深い緑に覆われた樹林を緩やかに下って行くと、木の間越しに明るい樹林の切れ目が見え隠れしてきます。 そして70m程前方に鞍部らしい平坦地が目に着き出すと左手に“力お大明神”の石標が建てられた小さな祠の出迎えを受けます。
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11:53
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カサカサと小気味の良い足音を楽しみながら落葉の絨毯を踏んで緩やかに下って行くと、鞍部手前で初めてのハイカーに出逢います。
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11:55
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やがて着いた鞍部は十字路になっていて、右手からは伏見区深草へのルートが、また左手には等間隔で打たれた石杭に沿って1m幅の道が山科区西野山方面へ緩やかに下って行きますが、帰途に歩く予定のこのルートを見やって今は直進します。
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11:59
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暫く溝状の歩きにくい尾根道が続きますが、相変わらず足下ではカサカサと乾いた音が耳を楽しませてくれます。 そんな落葉の絨毯から顔を覗かせたタケノコのように“春霜大神”と掘られた小さな石碑の見送りを受けます。
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12:01
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さらに小気味よい道を辿ると今日2組目のパーティーとすれ違い、間もなくお地蔵様と3m程の鳥居が建てられた塚や“将軍菩薩”の祠が次々と出迎えてくれます。
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12:05
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やがて緩やかな尾根筋を辿ると自然林に囲まれた小広い稲荷山三角点峰に着きますが展望はありません。 山頂にポツンと打たれた三等三角点(点名:西野山 標高:239.06m)をソッと踏んで先程の鞍部まで戻ることにします。
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12:10
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そして鞍部からは右への道を石杭に沿って緩やかに下ります。 道の左側は植林になっていますが宮内庁の管轄となっている右側一帯は流石に伐採を免れた自然林が山肌を覆っています。 賑やかな野鳥の会話にも癒されながら木漏れ日の射す樹林をノンビリ下ります。
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12:20
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鳥の声が遠のき風の音がサワサワからザワザワに変わると周囲は一面の竹林になり丁字路に突き当たります。 道端に倒れた石標には“折上大明/花山大明⇒”と山科区西野山にある社寺を示していますのでここは左の東山区東福寺方面への快適な道に足を進めます。 道の左手には相変わらず稲荷山官有地を区切る石杭が続きます。
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12:24
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竹林の丁字分岐から5分程で抉れた谷を挟むように道は二分します。 左手の山肌を上る道は“御膳谷奉拝所”へでも続いているのでしょうか確かめる術もありませんが、ここは右手に伸びる金網に沿って谷筋をに足を進ませます。
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12:26
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細い道ですがよく踏まれていますので迷うことはありません。 相変わらず続く金網を右に見ながら緩やかに下って行きます。 既に昼食タイムですが適当な休憩場所がありませんので今熊野観音寺付近まで腹の虫に我慢して貰うこととします。
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12:29
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2〜3分で前方に3m幅の林道が見えてくると行場のある“清滝”に到着です。 正面に小さな簡易トイレが目立ちますがご家族連れと思われる子供達の元気な声以外、人の姿も確かめることは出来ませんが建物の影で休憩されているようで、ここからは三ノ橋川を左に見やって右方向へ進みます。
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12:36
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三ノ橋川沿いに辿って鉄板の橋を2〜3度渡り返すと5分少々で白瀧神社からの道と合流しますので、流れに沿って下流方向に足を進めます。
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12:38
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左岸沿いの広い道は程なく竹林の横を辿ることになりますが、
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12:41
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すぐに竹林は途切れて人家が見えてきます。 すると目の前に├字状の分岐が見えてきます。 反対側からは本来のトレイルが合流して、ここで左横に打たれたトレイル標識bUに従って橋を右手に渡る事になります。
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12:47
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五社ノ瀧を左に見やって家並みの中の舗装路を5分少々辿ると左に大きくカーブするところで右手に金網のフェンスが現れます。 石段の左横上に付けられた補助標識に従ってこの階段を登ります。
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12:49
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金網が途切れると親王の御陵が右手に広がり、こんもりとした森が迎えてくれます。 この森には代々皇室の帰依が厚い御寺泉涌寺が静かに佇んでいます。
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12:52
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トレールは御寺泉涌寺の大門前を南から北に横切りますが、参拝は時間的に無理でも大門から見える境内と中国の玄宗皇帝が楊貴妃を偲んで彫らせたと伝えられる美しい仏像が安置されている楊貴妃観音堂をさらっと眺めて先に進みます。 ※楊貴妃観音は縁結び・美人祈願・安産などの願いを聞き届けてくれる美仏として知られている・・・そうです。
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12:55
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大門前のすぐ西に通る緩やかな坂道を下り、左側に“悲田院”の石柱を見やると右手に道路を隔てて並ぶ石灯籠が目に入ります。 灯籠脇に打たれたトレイル標識bVに案内されて灯籠の間を右(=東)に進み今熊野観音寺への道へ入ります。
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12:57
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今熊野観音寺への朱色の鳥居橋が目に着きますが、トレールは手前の分岐脇に打たれたトレール標識bWに案内されて、朱い鳥居橋を右手から廻って潜り抜けます。
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13:02 - 13:20
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道は今熊野観音寺から御寺泉涌寺霊園の麓を通り抜けて静かな鳥戸野(とりべの)陵の裾野に着きますので、風もなく日当たりの良い鳥戸野陵の登り口付近に陣取って遅い昼食タイムとします。
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13:24
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長閑な午後の陽射しを浴びながら民家を縫って続く緩やかな下り坂を数分辿り、圓通寺橋を過ぎるとトレール標識bXが打たれた剣神社前の分岐を鋭角的に右折して東に向かいます。
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13:28
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鳥戸野の丘陵を右手(=南)に見上げながら複雑に入り交じる街路を石垣に付けられた補助標識に従って真っ直ぐ東に辿ります。
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13:30
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程なく石垣に突き刺さるように付けられた小さな手造り道標に案内されて左折(=北進)します。
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13:32
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2分も街路に足を進めると左へカーブしているところで石段が現れますので、すぐ左横に付けられた補助標識通りこの石段を登り舗装路に出たところで鋭角的に左折します。
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13:33
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さらにすぐ東西に走る府道118号・勧修寺今熊野線(通称:滑石街道)を横切り、トレイル標識bP0に従って数十m程直進すると右手に登る階段とトレイル標識bP1が姿を現しますのでこの階段へ足を進めます。
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13:37
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ここから道は整備の行き届いた少し急な山道をジグザグに六条山の西尾根まで登り詰めます。
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13:53
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15分程で├状の分岐となるトレイル標識bP2の打たれた鞍部に着きます。 この分岐を直進すると豊臣秀吉の墓所である豊国廟のある阿弥陀ヶ峰へと続きますが、今は標識に従って右へのトレイルに足を進めます。
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13:57
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樹林の中の静かな道を5分程辿ると渋谷(しぶたに)斎場への取付道路に飛び出しますが、ここはトレイル標識bP3に従って左へ進む事になります。
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13:59
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車道に沿って緩やかに下るとやがて道は2分します。 右を取れば“東山ドライブウェイ”を経て南禅寺方面に伸びていますが今は直進します。
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14:00
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すぐ国道1号線(旧渋谷街道)に合流しますので、トレイル標識bP4を横目に見て1号線沿いに左へ進みます。 合流点にはこの道が古くからよく利用されていた事を示す「すく 大佛・本願寺 道」と掘られた石柱が騒がしい国道脇からソッと見送ってくれます。
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14:02
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目の前に再び分岐が現れますがここで1号線を右に見やって一旦左の東山区馬町を結ぶ渋谷街道に進みます。 10m程進みトレイル標識bP6に迎えられたところで道路の向い側に見えるトレイル標識bP7を目標に渋谷街道を横切ると、右手に1号線の下を通るトンネルが見えますのでこのトンネルを潜り抜けます。
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14:05
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トンネルを抜けて右手に辿ると右手のコンクリートフェンスが途切れて先程国道に合流した地点が向い側に見えます。 左に見える公益社を回り込むとトレイル標識bP8補1の出迎えを受けます。
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14:06
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ルートは標識に従って公益社の東側に付けられた急な階段を登ることになります。 階段を登り切った正面に高倉天皇陵と歌の中山清閑寺がありますがここから直接望むことは出来ません。 ルートは舗装道路を20m程左に進むとカーブミラーと道標、そして石標の建てられた清水寺南門への道に足を進めますが、ここにはトレイル標識bP8補2も打たれていますので迷うことなく左へ向かいます。
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14:10
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2m幅の舗装された道を2〜3分辿れば右手からトレール標識bP8補3が迎えてくれますのでここから清水山へ取り付く事になります。 先程から少し前を歩かれていたご夫婦に道を譲って戴き急な階段道に取り付きます。
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14:17
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最初は樹林の中の急なつづら折れが続きいくつもの起伏を越えてきた足が少し弱音を吐き出す頃、尾根尻に登り着くと心持ち勾配も緩やかになってきます。
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14:22 - 14:26
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さらに5分程足を運び道がほぼ平坦になってくる頃、右手からトレイル標識bP8−2が出迎えてくれます。 ここに右への分岐があって、清水山三角点が近くに打たれていますのでピストンする事とします。
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雑木林の中に伸びる50p幅の踏み跡を30mも入り込むと幹に「東山36峰 (29)」と書かれた手製の吊り札が付けられた小さな広場に出ます。 周囲は樹林に視界を遮れれて展望はありませんが少し奥まった所に三等三角点(点名:清水山 標高:242.26m)が打たれていますのでソッと踏んで標識の待つトレイルに戻ります。
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14:31
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再び平坦な山道を進むと石積に囲まれた小さな石仏が迎えてくれますので軽く手を合わせて無事にゴール出来るようにお願いします。
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14:32
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道が軽い下りに変わると少し先を下って行かれるお二人の姿が見えてきますが、先程道を譲って下さったご夫婦で三角点に立ち寄っている間に追い抜いて行かれたようです。
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14:33
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少し荒れて露岩の飛び出した箇所も現れますがそれらを覆い隠すように降り積もった落葉を踏みしめてトレール標識bP9の打たれた分岐に着きます。 ルートはここを右折するように設定されていますので、先着されたお二人は少し休んでから右折されるようですが私は少し立ち寄りたいところがあるので一旦直進する事とします。
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14:34
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標識の少し前方左に下る細い踏み跡が目に着きますがこの道は清水寺(地主神社)へのルートで、10分程で行くことが出来るようですが今はやり過ごします。 尾根通しの道はコース外と言うことでしょうか、枝が渡されて通行注意標識がされています。 右手横の石標に刻まれた「右 将軍塚 大日如来/左 伊藤公旅所 木戸公旅所 高臺寺」の文字を確かめて前に伸びる尾根道に足を進めます。
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14:36
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道は少し狭いササ原を抜けてやや小高いコブを乗り越えると右手から小さな石仏の見送りを受けます。
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14:38
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やや急な尾根道を下ると突然目の前に大きな石碑が現れます。 手元の資料には“明治の元勲、桂小五郎(木戸孝允)の巨大な碑”と案内されていますが、桂小五郎が書いた文なのか桂小五郎の事が書かれた文なのか明記されていないので掘られた文字を解読しようと試みますが、すぐに無理であることを自覚してスゴスゴと退散することとします。※横の幹に「東山36峰 (27)」と書かれた吊り札が架けられていますが山名を知ることも出来ません。
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14:44
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先程のトレイル標識bP9まで戻って見ると先刻のお二人も既に休憩を終えて先に進まれたようで、私も左への緩やかな下りに進みます。 道は尾根から少しシットリとした窪地に出ますが50年程昔のこの辺りは鬱蒼とした樹木に囲まれた稚児ヶ池(ちごがいけ)がいつも水を湛えていた記憶だけが蘇りますが今ではその面影も探し出すことが出来ず、左後方から整備された小さな四阿がポツンと見送ってくれるのみです。
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14:46
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窪地の向い側に打たれているトレイル標識bQ0を挟むように山頂へ続く階段道と小さなコンクリートに囲まれた用水池が見えますが、ひょっとしてこの水溜まりのようなちっぽけな用水池があの稚児ヶ池では・・・? あまりにも風化してしまった記憶とすっかり様変わりした風景が合致することはありません。
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14:47
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少しショックに包まれたまま池横の階段道に足を運び上げます。 この坂道も微かに昔の記憶を呼び起こしてくれますが、当時は遊び場所としてヤブ漕ぎを楽しんでいたものでこれ程整備されてしまうと昔の記憶とリンクすることが到底無理だと納得してしまいます。
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14:51 - 14:54
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階段が終わるとやや急な尾根道に変わりますが2〜3分で平坦な広い山頂部に着いて、落葉の絨毯をボンヤリと辿っていると突然右足首に激痛が走ります。 落葉の下に隠れていた小石に乗ってしまったようで足首を挫いたのです。 暫く落葉の上に座り込んで足を休めます。※目の前には昔よく立ち寄った事のある記念碑が心配そうに見つめてくれています。
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14:57
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痛みが薄らぐのを待ってゆっくり山頂広場のある「東山山頂公園」に辿り着きますが、当然昔の山頂には公園などなくて広い砂地が広がっているだけの展望広場だった記憶とダブります。
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14:59 - 15:02
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トレイル標識bQ1を過ぎて「山頂展望台」で少し足を休めながら京都の街並みと西に連なる峰々の眺望を楽しみます。
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15:04
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展望台を後にして青蓮院門跡大日堂の方向に左折し大日堂手前に打たれたトレイル標識bQ2に従って知恩院・円山公園へ続く左の山道に入ります。
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15:05
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20mも進まないところで右手に打たれたトレイル標識bQ3に案内されて円山公園へのルートを左に見やって右の細い道へ進みます。
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15:08
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大日堂の展望台を大きく捲いて北に伸びる尾根を緩やかに下ると左への分岐が現れ、右脇に打たれたトレール標識bQ4に従って直進しますが左へのルートは円山公園へ下る道です。
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15:17
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快適な尾根道を下り出して約10分、トレイル標識bQ6で分岐が現れますが、ベンチで通行止めとなっている右を進むとウェスティン都ホテル京都の裏に飛び出します。 この分岐は青蓮院を示す左に下る道に進む事になります。
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15:24 - 15:26
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少し急な階段道を左右に蛇行しながら下ると分岐に出ます。 右手には閉ざされたフェンス越しに粟田(あわた)神社の境内が目に入りますが、ここは左の尊勝院へ足を進め門を潜るとトレイルコースで唯一お寺の境内を横断する事になります。 ここに明智光秀の墓があるとの事で少し注意しながら境内を通りますが残念ながら確認出来ないまま辞することになります。
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15:27
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尊勝院を後に緩やかな階段を下ると古くからある粟田山荘前で道なりに右折します。
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15:29
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正面に白川(旧粟田)小学校を見ながら丁字路に突き当たるとトレイル標識bQ8の出迎えを受けます。 トレールはここを右へ向かいますが今はトレールと別れて左へ足を進めます。
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15:31
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間もなく信号のある交差点に着きますので、右手方向に平安神宮の大鳥居を見やって神宮道を横切ります。
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15:34
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さらにヒューマンズウェル京都を左手に見てすぐ白川の流れを渡ります。
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15:36
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そして捻挫していなければここで汗を流す予定だった“菊水湯”に着きますが、今は前を通り抜けてすぐ古河町商店街を横切って真っ直ぐゴールに向かう事とします。
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15:45
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東山三条交差点で三条通(昔の東海道)に合流して程なく今回のゴールの京阪三条駅に到着です。
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