カツラの谷 〜 蛇谷ヶ峰(901.7m) 〜 想い出の森
コース概念図 jadani-h.jpg
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2007年11月24日 (土曜日)快晴 メンバー:3名
歩行距離 8.7q/歩行時間 3時間17分 (休憩時間 0時間42分) 所要時間 3時間59分
11:10 「朽木の山を歩いてイワナを釣って見ませんか」
メンバーからお声掛けがあって早速参加する事に・・・

集合場所の京都駅からメンバーの車に便乗して快晴の朽木温泉に移動します。
“山女魚の里センター”前に駐車場所を確保して準備が整ったところで7月に撤退した蛇谷ヶ峰へのリベンジスタートです。 11:14 ルートは前回と同じく“朽木いきものふれあいの里”からカツラの谷を経由して山頂へ向かうため、ふれあいの里への散策路に足を進めます。 11:15 まずは“バンガロー”に続く快適な広い道を南に向かいます。 11:16 右手に「つり橋 登山道」と書かれた道標が現れますので案内に従って階段を下り、“朽木いきものふれあいの里”を目指します。
すぐ下を通る散策路に出ますので左方向に辿ります。 11:17 散策路は広く整備された舗装路になっていますので足元を心配する事はありませんが、やはり地道とは感触が異なりあまり好きにはなれません。 11:22 炭窯を過ぎると折り返すように大きくカーブして西方向に坂道を下って行きます。 11:24 やがて知善寺谷を跨いで架けられた「オグラス山吊橋」を渡ります。 11:26 知善寺谷を渡るとガラリと風景が変わり黄葉した木々に迎えられて緩やかに坂を登ります。
足元にも赤や黄色の絨毯が少しずつ広がってきて靴の下からカサカサと乾いた音が聞こえてきます。 11:28 程なく散策路から広い園内車道に飛び出すと前方に「朽木いきものふれあいの里センター」が姿を現します。 11:30 さらに園内車道を真っ直ぐ辿ると舗装路が途切れるところで右手に池が望めますので池の左側に伸びる散策道に足を進めます。 11:32 100mも進めば道標が現れますので「カツラの谷(指月谷)から蛇谷ヶ峰へ⇒」と書かれた案内に従って整備された地道を進めば、四季を感じさせない植林に混じって秋を主張するように彩られた紅黄葉が一際目を引きます。 11:35 やがて右手に「カツラの谷(指月谷)」への入口が現れますが、前回(7月)に歩いた時と同様に相変わらず“通行禁止”のロープが渡されていますので、今回も自己責任でロープを跨いでカツラの谷へ・・・ 11:40 自然林の広がる中、木漏れ日の山襞を縫って快適な捲き道を辿ります。 11:41 瀬音が聞こえてくるとすぐに与市谷左俣(スンゴ谷)を横切る事になりますが、静かな山の中で聞く瀬音にすっかり癒されて快適な散策気分を満喫します。 11:45 小さな起伏は続きますがほぼ平坦な捲き道が暫くは続きます。 11:50 スタートして40分、上柏から伸びる林道の終点で再び渡されたロープを跨いで左折するといよいよ山道に取り付きます。 11:54 山肌の斜面を横切るように左下がりの緩斜面に付けられた快適な道を楽しみながら10分近く辿ると、“ふれあいの里”と“カツラの谷”とのほぼ中間点に建てられた道標が左手から見送ってくれます。 12:04 何処までも続くようななだらかな捲き道では殆ど葉を落とした雑木が目を引きますが、尾根筋を横切って谷筋に入ると少し黄葉しかけた木々が、最後の賑わいとばかりに周囲の風景を黄緑色に染めてくれます。 12:07 やがて指月谷左股に架かる趣のある木橋を渡るといよいよカツラの谷が近づいてきます。 12:16 右下がりの山肌を緩やかに下り始めると10分近くで一面が苔に覆われた潺(せせらぎ)に着きます。
快適な道はここで途切れますがここから指月谷右股で通称カツラの谷と呼ばれている領域に入ります。 12:18 暫くはこの潺にそって上流を目指しますが、さすがカツラの谷と言われるだけあって累々と大きな岩が堆積し美しい渓流に大きな葛(かつら)の木が数本静かな谷筋を圧倒するように天に向かう様はまさに幽玄の世界と言えるのでは・・・

※前回はこの付近で昼食タイムを採ったのですが今回はもっと先まで延ばす事とします。 12:26 苔むした岩の上を滑らないよう注意を払いながら遡行すると谷は2つに分かれます。
少し右股を伝いますが、やがて右股を横切って左の山肌に取り付く道が現れますので足を進めますと尾根先を回り込んで左俣の左岸を絡むように上る事になります。 12:30 やがて左下に3段に別れて落ちる12〜3mの滝が心地よい瀑音を聞かせてくれます。
手元の温度計は8℃を指しています。 12:37 周囲を取り囲む樹木が少なくなり開けた谷筋まで来るといよいよカツラの谷とも別れて急な尾根先を捲き上がる事になります。 12:38 谷から離れて左の尾根先を捲く所に小さな祠が安置されていますので今回は立ち寄って間近で拝観してみますが、祀られている御神体や祠の名前すらどこにも表記されていませんので謂われなども調べる術が無さそうです。

※帰宅してネットでも調べてみますが名前も由来も判らないまま今日に至ってしまいます。 12:40 道はカツラの谷に見送られながら急勾配で目の前に立ちはだかる尾根に向かって捲き上がって行きます。
周囲には若いブナが少し黄葉の進んだ葉を脱ぐタイミングを窺いながら我々を見送ってくれます。 12:43 尾根の正面に回り込むと右への尾根筋を真っ直ぐ登る急階段に変わります。 12:47 5分程でベンチの置かれた尾根尻に登り着きますが、“昼食はもう一登りして展望台で食べては・・”との提案がありここではほんの少し足を休めるだけとします。

※目の前に建てられた標高700mを現す道標で、残りは標高差で200m・距離で1.1qを確認します。 13:03 少し足を進めると遂に下から見えていた初冠雪の名残が目の前に広がる中を展望台目指して辿る事になります。 13:07 - 13:29 ベンチの置かれた尾根尻から薄化粧を施した山肌を15分登ると眺望の開けた展望台に着きますので、眼下に広がる湖北の街並みや奥琵琶湖の景観をオカズにベンチに腰掛けて遅い昼食タイムとします。 13:31 日当たりの良い展望台で気温18℃を確かめ、雪解けで道の中央に小さな流れが出来て歩きづらい尾根道をノンビリと山頂目指します。
下山して来られた単独行の男性に山頂付近の状況をお尋ねして「非常に滑りやすくなっている」との情報を戴きます。 13:37 歩きにくい泥濘道ですが5分少々で“さわらび草原・スキー場方面”への分岐道標を左に見やって右への急坂に取り付きます。 13:39 確かに先程下山された方から聞いたとおりジュルジュルに溶け出した雪の影響で足元は踏ん張りが効かず
2歩登っては1歩分滑り下ろされる状況ですが転倒には充分気をつけて小さなピッチで着実に身体を上へ運び上げます。 13:41 - 13:55 やがて展望台を出て10分、何とか転倒を免れて無事「蛇谷ヶ峰(901.7m)」の山頂を踏みます。
頭上には雲一つない青空が覆って申し分ない天候ですが風もなく遠景は靄のベールに視界を遮られます。
山名板の横には二等三角点(点名:蛇谷ケ峰 標高:901.68m)が顔を出していますのでソッと踏みます。 ※小春日和に恵まれすぎたのでしょうか、東には安曇川の街並みとリトル比良のパノラマが広がり微かに琵琶湖が目に入る程度で遠くはベールに隠れて望む事が出来ませんが・・・ ※目を南に転じれば比良の盟主・武奈ヶ岳からヤケ山まで続く北比良の堂々とした連なりが大らかな山容を見せてくれます。 ※そして北方向にはウッスラと雪化粧した三十三間山と三重嶽をベール越しに望む事が出来ます。 ※充分360度の眺望を満喫したのでそろそろ下山準備に入りますが、目の前には20日前に取り付けられたばかりの真新しい山名板が遠慮気味に見えます。 13:58 さあ問題の下りが始まります。
足を滑らすように小刻みに足を運びますが先頭を下るメンバーの転倒を見て、ますますへっぴり腰になるメンバーも何とか転ぶことなく鞍部まで下り着きます。 14:05 さわらび草原への分岐を過ぎると勾配も緩やかになり、ビチャビチャの雪解け道を無事展望台まで戻り着きます。 14:22 ここからは登ってきたカツラの谷ルートを左に見やって、すっかり雪の無くなった“想い出の森”へ続く急階段の尾根道をひたすら下る事になります。 14:25 蛇谷ヶ峰から北に伸びる急な尾根を下ると、展望台から20分で平坦な552mの尾根尻に着きます。
ここには分岐がありますが道標に従って前方の“ふれあいの里”方面への分岐を見やって右への急階段を下ります。 14:29 すぐ平坦な木橋に変わるので滑って転倒しないよう注意しながら木橋を辿ります。 14:30 再び丸木の階段を下れば緩い勾配の木橋を下る事になりますが、足がかりが無いため全員がそれぞれ転倒してしいます。
仲良く尻餅をついた後は無事木橋を渡り終えます。 14:35 - 14:41 木橋を越えたところで少し休憩を挟み、改めて足を進めると釜ノ谷に架かる小さな丸木橋が迎えてくれますので、滑らないよう慎重に対岸(=右岸)へ渡ります。 14:44 ここからは緩やかな起伏を楽しみますが、道の両側からブナなどの雑木に迎えられて気持ちの良い樹間を辿ります。 14:51 5分程でU字型に抉れた場所に着きますが、ここまで来れば朽木温泉まで残り10分というところです。 14:56 さらに5分で左下に散策路が見えてくると道の前方に小枝が渡された所に着きますのでここを左折して散策路に出ます。

※前回はここを直進して最後はチョットしたヤブ漕ぎをするハメに・・・ 14:57 少し急な箇所もありますが僅か10mとは離れていませんので気にする事はありません。
散策路には道標も設けられていますが、下山口側にも道標があればいいのになと思いながら・・・ 14:59 広い散策路を2〜3分でバンガローの立ち並ぶ“想い出の森”エリアに入ります。
道端からリベンジハイクの無事終了を祝ってくれるように紅葉の出迎えを受けます。 15:05 やがて5分程で往路に分岐した吊り橋への階段道に合流します。 15:09 後はノンビリと広い道を道なりに右へ曲がるとゴールの「山女魚の里センター」に到着しますので、ユックリと朽木温泉てんくうで汗を流す事とします。 ページの先頭へ