高天ノ滝 〜
金剛山(1125.0m)
〜 金剛山遊歩道
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↑「地図」上の○印をクリックするとその位置の画像を表示します。
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2007年11月20日
(火曜日)晴れ後曇り一時雨
メンバー:4名
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歩行距離 7.0q/歩行時間 4時間04分
(休憩時間 1時間38分)
所要時間 5時間42分
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09:02
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今回は歴史探訪を兼ねての軽登山という前提で“天孫降臨”伝承の地「高天ヶ原(たかまがはら)」を辿って、“明治の日清日露戦争の頃は戦勝祈願を携えた郵便配達の人が毎日山頂の「葛木神社」まで郵便物を届けた道”と伝えられる「郵便道(高天道)」を歩く事とします。 近鉄御所(ごせ)線・御所駅から奈良交通バスで約10分、鳥井戸バス停からスタートする事になります。
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09:07
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頭上には青空が広がり気温12℃の快適な小春日和の中、準備が整ったところでバス道を10m程戻って南太田川沿いの舗装路を西へ歩き始めます。
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09:10
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正面に見えるピラミッド形の白雲岳(はくうんだけ)に向かって足を進めます。
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09:11
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右斜め前方には大和葛城山の丸みのある頂きも穏やかな山容を見せてくれます。
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09:15
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歩き出して5分少々で道は右にカーブして北方向に向きを変えると前方左に静かな佇まいの“大池”が姿を現しますので、池の手前を左折して再び西方向に足を進めます。
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09:17
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大きく開けた長閑な風景を楽しみながら西に伸びる道をノンビリ辿ります。
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09:29
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バス停から20分程で丁字路に突き当たります。 この道が“葛城古道”で道路の向い側にある道標には「→高天彦(たかまひこ)神社」と右へ進むように案内されていますが、ここは展望に恵まれた道を辿るため一旦左(=南方向)へ20m程進んだところから右(=西)方向への舗装路に足を進めます。
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09:33
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緩やかな登り勾配を5分程辿ると再び車道を横切る事となります。 ここでも県道30号を横切って“神話の里・高天ヶ原 高天⇒”と書かれた道標に案内されて山手に向かいます。
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09:37
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やや急斜面の舗装路を登るにつれて後方の風景もドンドン広がり、長閑な田園風景の背景に御所の市街地が見下ろす事が出来ます。
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09:43
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舗装された道が緩やかに右に曲がり樹林帯に近づくと遊歩道が左に分岐しますので、ここからは車道を離れて高天彦神社へ続く“葛城の道”に足を進めます。
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09:49
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木漏れ日の中、コンモリとした丘の左(=南側)に広がる樹林を縫って緩やかに登り始めますが・・・
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09:53
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やがてやや急な階段道に変わりますと程なく平坦な地道を辿る事になります。
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10:02
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5〜6分で樹林を抜けると正面から白雲岳の出迎えをうけて、山裾に広がる耕作地を進むと正面にこぢんまりとした社が見えてきます。 畦のような細い道をウッカリ辿ると気がつかないところですが、右手に小さな道標?を見つけたので├状の分岐を右に辿って見ます。
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10:03
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道標に近づいて見ると「蜘蛛窟(40m)⇒」と読めるので更に右手(=東)の小さな古墳状の丘に登る踏み跡を辿ってみると・・・
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10:04 - 10:06
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背丈程の石標が立てられていて表面には“蜘蛛窟”と刻まれていますが取り立てて珍しくはないので帰宅後に調べる事として先程の道まで戻ります。 ※古事記では、神倭伊波礼毘古命(かむやまといはれびこノみこと⇒後の初代神武天皇)東征の時に、大和を平定しようとしたら奈良県桜井市忍坂(おつさか)の大室(おほむろ⇒大洞窟)に尾の有る土蜘蛛、八十建(やそたける⇒多くの荒ぶる人)が居たと書かれていますが、日本書紀によると、葛城邑(かつらぎむら)にも赤銅(あかがね)色をした八十梟帥(やそたける)が居たと紹介されているそうです。 また御所伝説ではむかし、千本の足を持つ大きな土蜘蛛が住んでいた。時の天皇は御悩みであったので、勅使が来て、字サルチ(猿伐)から矢を射て殺した。矢の落ちたところを矢の段という。土蜘蛛を高天彦神社の傍らに埋め、蜘蛛塚といった。とも紹介されています。
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10:09
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戻った細い道を先に進むとやがて四辻に出ますが、左手前で「鶯宿梅(おうしゅくばい)」と名付けられた梅の木に迎えられますが道路側に建てられた案内板がなければ気がつく事はなく完全に見落としてしまいそうです。 ※案内板に書かれた内容はどうやら鎌倉時代の作といわれる“曽我物語”から引用されたもののようです。
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10:10 - 10:14
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前方杉木立の陰に見える高天彦神社は、神話の里を象徴するようにこぢんまりとした佇まいで自然にとけ込んだ風情を感じさせてくれます。
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杉の木立を抜けると6m程の鳥居が出迎えてくれます。
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鳥居を潜り奥へ足を進めると可愛らしいお社があるだけですが、事前に調べた情報ではこのお社の背後に鎮座している白雲岳が古来より高天彦神社の御神体だという事で、この神社のスケールに納得・・・ 神社を辞するついでに鳥居の北側に建てられた石標に掘られた?書体の文字に挑んでみますが殆ど解読不明のまま、そして鳥居の南側に付けられた高天彦神社の由来が書かれた案内板でチョコッと神話の世界をかじって伝説の地を後にします。
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10:14
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神社の入口まで戻るとサクラ?の幹に架けられた小さな道標に案内されて南側に回り込むように2m幅の道を進みます。
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10:15
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神社の南側に走る高天谷を左に見て平坦な道を辿ると車止めのゲートが現れます。 いよいよ山頂の葛木神社まで毎日郵便物を運んだと言われる「郵便道(高天道)」へ足を踏み入れる事になります。
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10:25 - 10:27
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ゲートから10分で休憩所らしき建物が見えて来ますが、この休憩所の背後には落差5m程の高天滝が静かな谷間に響かせる瀑音を聞きながら少し景観を楽しみます。
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10:28
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ここで新しく架け替えられた橋を谷の右岸へ渡って湧出岳から東に伸びる尾根先を捲くように植林帯の緩やかな登り坂を辿ります。
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10:33
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滝から僅か5分で道は二手に分かれますが道標はありません。 ここはどちらを採ってもいいのですが、左はややなだらかな反面少し遠回りですので今は右の階段道を辿る事にします。
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10:42
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程なく先程別れた道が左から合流すると勾配は更に増してきます。 急な階段道は右に左に曲がりくねって山肌を這い上がりますので高度を稼ぐ事になります。
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10:56
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やがて尾根伝いから少し緩やかな捲き道に変わります。
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11:20
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20分程樹林の中を緩やかなに登ると分岐が現れますが、右には道を塞ぐように枝が渡されていますので、左の尾根に付けられた急造?の道に取り着きます。 ※右へのルートはすぐ先で崩落しています。
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11:30
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少し先で右からの道と合流し、マツバカケ尾の北側を捲いて右下に高天谷を見下ろしながら植林帯を辿ると・・・・
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11:33
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道端にケルンを思わせるような石積の出迎えをうけます。 近づいてよく見ると砦のような石積の中に小さな石仏?が祀られています。※帰宅してこの石仏?について色んなサイトを覗いてみますが情報はゼロ・・・残念
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11:51
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その後も暫くは露岩の飛び出した所や足元の狭くなった所、歩き易い平坦な所などを通過すると右側が崩落した場所に着きますので足元に注意して通ります。 ※右側の路肩はありがたい事に丸木で新たな崩落を防ぐように整備されています。
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12:06
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滝から1時間30分程で最後の急階段に取り付きます。 ※既に昼食時間が到来していますが香楠荘での昼食を予定していますので食事の用意はしていないのです。f(-_-;)
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12:30
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代わり映えのない植林の中に伸びるつづら折れの急で苦しい階段は約490段続きますので、ユッタリとしたペースで1段々々歩数を確かめながら足を運び上げる事とします。
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12:32 - 12:34
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急階段に取り付いて30分、階段の途切れたところでダイヤモンドトレールに合流します。 木の間越しに見上げる空には一面の雲が覆い尽くしています。 今朝頭上に広がっていた青空は何処へ姿を消してしまったのでしょう。 ここからはほんの少しダイヤモンドトレールを辿って平坦な道を一の鳥居へ向かいます。
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12:42 - 12:44
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落葉も紅・黄の彩りを添えて新たな絨毯を敷き直す準備が始まった風情を楽しみながら快適な道を数分で 一の鳥居前で金剛山山頂道路に飛び出します。
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12:45
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慌ただしく最後の休憩を採った後、金剛山山頂道路を横切り金剛山遊歩道への細い山道を下り、2〜3分で遊歩道に合流して左へ・・・・
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13:02
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人通りの少ない遊歩道を15分程でロープウェイ金剛山駅上部のトイレ横に着きますが、今はまだロープウェイ駅に向かうつもりはありませんので真っ直ぐ通り過ぎます。
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13:07
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緩やかな勾配に付けられた“今日最後の登り坂”コンクリートの階段にノンビリと歩みを進めると・・・
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13:13 - 14:40
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左後方からダイヤモンドトレールが合流すると数分で右手に香楠荘への道が別れますので右手に進みます。 早速立ち寄って汗を流した後遅い昼食を・・・と考えてフロントまで進むと今日は火曜日(=風呂は定休日)だったのです! 仕方なく遅い昼食を採っていると窓に雨滴が・・・こうなればユックリと昼食を楽しむ以外ないようです。
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14:42
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雨上がりの食後は、ロープウェイ駅への緩やかな下りで道脇から見送ってくれる紅葉を眺めながら、ゴールのロープウェイ金剛山駅に到着です。 ※空中散歩を楽しんだ後は、富田林のうぐいすの湯で汗を流して反省会場へ・・・
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