コメカイ道 〜 釣瓶岳〜北比良峠(1214.4m) 〜 神爾谷
コース概念図 コース断面図
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2007年11月03日 (土曜日)晴れ時々曇り メンバー:4名
歩行距離 15.3q/歩行時間 8時間25分 (休憩時間 1時間20分) 所要時間 9時間45分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
08:58 出町柳駅前のターミナルを7時45分発の京都バスにメンバー全員が無事に乗り込む事が出来て1時間10分、朽木栃生バス停に第一歩を降ろして準備が整ったところでバス道(国道367号)を50m程戻り
08:59 左手に見えるコメカイ道へ足を進める
09:00 3m幅の舗装路を緩やかに登ると
09:07 やがて民家に突き当たるが、その手前で道標に従って右へ登る
09:08 竹林沿いの細い道が右に分かれるが、この道がコメカイ道なので右に足を進める

気がつくと足元に白いワンちゃんが「私も連れてって!」と言わんばかりにおねだりモードで纏い付くので仕方なく足を進めるが、民家の方から「シロ、シロ!」と飼い主の方の呼び戻す声が聞こえる
が肝心のシロちゃんは全く聞こえない素振りで我々を先導する有様・・・・

09:12 すぐの浄水場を回り込んで尾根道に取り付き
09:21 左足下がりの急斜面を横切るように植林を伝い上がると
09:36 バス停から40分程で平坦な尾根尻に登り着くので軽くお茶休憩を挟む事にする
09:39 ここからは尾根伝いを緩やかに高度を上げながら伝う事になり
09:55 - 10:02 20分も足を進めると地蔵峠への分岐がある三ツ辻に着くのでザックを下ろして最初の休憩を挟む
10:24 暫くは平坦な歩き易い道が続くがホトラ山から732m独標への途中に待ちかまえる倒木に、全員が大きく最敬礼をして通させて戴くがシロちゃんだけは堂々と潜り抜けて
10:34 - 10:39 10分近く足を進めるとコメカイ道ともお別れとなるササ峠分岐に到着するので2度目の休憩を挟む
10:41 いよいよ稜線への最後となる急坂を伝い上がる事になるが、ウッスラと色づきかけたブナに癒されて心持ち足運びも軽く感じながら
11:14 - 11:17 稜線に登り切ると大きく展望の開けたイクワタ峠に飛び出す
目の前にY字主稜のヤケオ山〜釈迦岳と釣瓶岳の山並みが見える
11:59 15分程で黄色く色づきかけた灌木を縫って釣瓶岳(1098m)を踏む事になるが、時計も12時を指しているのでここで昼食を摂る事とする
12:01 - 12:29 しかし、いざ食事となるとここまで同道してくれたシロちゃんも猛烈に分け前を要求して来るので、とてもユックリ座って食べる事も出来ず立食形式での休憩となる
そろそろシロちゃんを自宅へ見送らなければならないだろうと思っているとタイミング良く10数名のパーティーが通過され、シロちゃんは我々に見切りを付けてそのパーティーに付いて行ってくれたようだ
12:47 釣瓶岳を辞して細川越への途中にある小さなコブで先程のパーティーに混じってシロちゃんも昼食中のようだが、このままシロちゃんに同行されると困るのでは・・・と邪推しながら稜線を南へ伝うと、陸自で山岳訓練?中の隊員さんに遭遇して挨拶を交わし快適な尾根道を辿る
12:51 - 12:53 釣瓶岳から凡そ20分で細川越に着いたところで衣服調整してこの後の登りに備えた後
13:20 この日最後のピークとなる武奈ヶ岳北陵に取り付く
13:25 一足運び上げる度に背後から見送ってくれている釣瓶岳の影から少しずつ姿を覗かせる蛇谷ヶ峰が大きな山容を現してくる
13:28 - 13:40 北陵を登り切ると相変わらず多くの人出で賑わう武奈ヶ岳(1214m)の頂を踏む事になる
山頂には三等三角点(点名:武奈岳 標高:1214.4m)が打たれているので恒例に倣ってソッと踏んで久しぶりの眺望を楽しむ事にする

この後下山ルートに予定しているコヤマノ岳方向に一際鮮やかな黄葉や、大らかに伸びる西南稜の伸びやかさに癒されて

13:43 休憩の後は南へ100m程伝うと現れる分岐を左のコヤマノ岳方向に採ると、分岐で下山コースを相談されていた女性3人連れのパーティーもコチラを選ばれたようだ
13:47 分岐からは南東へのダケた急坂を下る事になり、十分な注意を払いながらこのダケ道を伝い下るとコヤマノ岳との鞍部に着く
13:54 鞍部にも分岐があり右すればコヤマノ岳へ、左へ採ればイブルキのコバだがここは左の道を伝う事にする
すぐ目の前に鮮やかに黄葉したブナが迎えてくれるが、恐らくこれが山頂から見えていた“一際鮮やかな黄葉”だったのだろう
14:08 ここからはコヤマノ岳の北側を広谷に流れ込む谷筋に沿って下る事になるがコースは荒れていて捨て縄の張られた悪場を伝うと
14:27 - 14:30 分岐から15分程で昔から北比良の要衝であったイブルキのコバに出る
14:36 しっとりと静かな湿原を思わせる谷筋を南東に15分程辿ると
14:44 一面にススキが広がる“比良山スキー場”跡にでる
無惨に整備されすぎた国定公園の傷跡が目の前に広がり
14:49 - 14:57 昭和40年代までは貴重なモリアオガエルの生息地だったヤクモガ原の湿原も、開拓で干上がってしまい元の豊かな環境に戻る事はないだろう……と少し複雑な気持ちに浸った後、湿原に渡された木道を辿ると、
15:17 - 15:23 20分程で見事に青空が広がる北比良峠に着き、この後どのルートを下るかを決めかねていると昨06年4月にほぼ同じ時刻に下山コースとして伝ったお気に入りの神爾谷が思い浮かび今回もこのルートを下る事とした

※この判断がミスセレクトだったことに後ほど思い知らされる事になろうとは、この時には全く気がつかなかったのだ (_ _ )/ハンセイ

15:31 さて休憩も済んだところで北比良峠から大山口へのルートを辿る事になるが、すぐ左が削り落ちたガレ場に出るのでクサリに案内されてこのガレ場から神爾谷を下る事になるが
15:52 昔日の面影は全く無くなり荒れ放題のワイルドな沢沿いに張られたロープを頼りに岩肌を伝い降りると
16:33 左からの谷(右俣)と出合ったところで左手の山肌に比良明神の小さな鳥居が立ち並んでいるので、この上が次郎坊山である事が判る

気がつくと、最後尾を歩く筆髭さんのペースに異変が発生したようで少し歩いては立ち止まる頻度が増えてきたが、ご本人からは「大丈夫!」の返事が・・・・

16:38 - 16:44 その後もペースが上がることなく僅か100mほど下るのに30分も掛かるようになり、堰堤のクサリ場手前では遂に岩に腰を下ろして休む事になって初めて「膝が・・・・」とまさかのギブアップ宣言

仕方なくヘッ電の用意とザックを私が担ぐ事にして、取りあえず足元が安定する石灯籠まで慎重に下る事にする

17:06 やがて20分程掛かって何とか石灯籠に着くが、11月も17時を過ぎると谷筋は完全な日没状態で足元はヘッ電なしでは殆ど歩く事が出来ない程暗い

そのために、比較的に足元のシッカリした石灯籠まで辿れたのでここからは予想通り少し安心して下る事が出来そうだ

17:11 休憩を繰り返しながら凡そ5分で神爾滝への分岐に着くが、この状況では滝を眺める事は出来ないので次回への楽しみに残し一歩ずつ緩やかな谷沿いの道を下ると
17:33 15分少々で釈迦岳との分岐を過ぎ、さらに7〜8分で旧リフト山麓駅跡を通過する事が出来てホッと一安心
18:43 釈迦岳南尾根を捲いてカマブロ洞のあるシャカ谷を伝い下ると、石灯籠から45分でやっと舗装された県道322号・比良山線に降り着く事が出来て全員の緊張が解放される

程なくリフト山麓駅跡を見やって舗装路を50分伝うと今回のゴール地点となる比良トピアに予定を遅れる事1時間20分で到着、この後疲れと冷や汗をユックリと洗い流して盛りだくさんの反省材料を抱えたまま反省会場へ

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