カトラ谷 〜 金剛山(1125.0m) 〜 妙見谷
コース概念図 kongo-h.jpg
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2007年8月22日 (水曜日)晴れ メンバー:単独
歩行距離 6.6q/歩行時間 3時間41分 (休憩時間 1時間00分) 所要時間 4時間41分
09:51 天気予報では連日ように「明日は猛暑日・・・」の言葉が飛び交って、睡眠不足と相まって山歩きへの気力もへこみ気味の日が続いていますがここは心機一転して、涼しそうな谷筋を歩いて見ることにします。
思いついたのが崩落のあった金剛山・カトラ谷の偵察を兼ねて谷筋を辿って見ようと言うことになり近鉄長野線・富田林駅から金剛バスに乗って金剛登山口に着きます。
バスを降りると既に手元の温度計は26℃を示していますので取り急ぎバス停横のトイレで身支度を整えます。
実はこの後で大変なミスを犯したままスタートすることになります。 09:53 バス道を戻るように歩き最初の辻を右へ折れて黒栂谷左岸を緩やかに登り“千早しいたけセンター”を目指します。 09:55 左手に綺麗に整備されたトイレの建てられた駐車場を見やってなおも緩やかに坂を登ると正面に高城茶屋がある丁字路に着きます。 10:01 舗装された道はやがて“千早赤阪村・生活科学研究所”前で植林されたやや急な舗装道路に変わります。 10:05 数分で黒栂谷に架かる黒栂橋で道は2分します。
ここからは車両止めゲートの横を通り抜けて林道長谷線を辿りますのでこの黒栂橋を右岸に渡ります。 10:13 右岸沿いのコンクリート道を5分少々辿ると道は再び左岸に渡り返します。
渡ったところで丁字分岐に突き当たりますが、ここでは上流に向かう左への道に足を進めます。 10:21 林道は少しずつ勾配を増して北東方向に登って行きますので、苦手なコンクリート舗装ですが今は道なりに足を運ぶ事としますが、急な登りに加えて苦手な蒸し暑さの歓迎を受けて額から汗が噴き出して来ます。

※気温が28℃を示しているのを確かめて、少し気力が減退気味の頭には「やっぱり、この暑さでは止めといた方が正解やったかな?」と後悔モードがチョット顔を覗かせます。 10:25 やがてゲートから20分で左の山肌を捲いて登る林道長谷足谷線を左に見やりますと 10:27 林道は直角に右へ曲がりますので道なりに右へ辿りますが、正面には細い道とコンクリートの堰堤が樹間越しに垣間見えます。 10:27 3m程進むとセトへのルートが左のササ原を登って行きますが、今は舗装された林道を素直に進みます。 10:29 程なく少し広くなった林道の終点に着きます。
ゲートからここまで、黒栂谷に沿った林道長谷線を約25分辿る事になります。

※すぐ右手を流れる沢がカトラ谷です。 ※ここから右手の沢に入って暫くは心地よい瀬音を聞きながら山頂を目指すことになります。 10:31 暫く雨が遠ざかっているため水量は少ないようですが、自然林が多く残るカトラ谷の流れを右に左に渡り返しながら上流に向かいます。 10:33 林道の終点から5分足らずで小さな支谷との出合に着きます。
流倒木で塞がれている左の支谷を見やって右に伸びる踏み跡を辿ります。 10:36 明るく開けた谷筋に変わると正面に2段5m程の滝が顔を現します。
右手から、中央から、左手からと乗り越えるルートは色々あるようですが、今は捨て縄の付けられた左の岩壁をよじ登る事とします。 10:39 滝の落ち口で沢を左岸に渡って上流に辿りますが目の前の風景は一変します。
先程まで山肌を緑一色に染めていた雑木はほとんどが深緑色の植林に変わって、谷筋にはその植林が倒木となって無惨な姿を晒しています。 10:40 道は谷筋を左手に見下ろすように斜面を捲いて、左足下に6〜7m程の斜瀑に見送られて暫く露岩の飛び出した草原の踏み跡を辿ります。 10:44 やがて斜瀑から100mも進みますと植林の混じる平坦な沢沿い道になります。
振り返ると穏やかな杉の植林帯が広がり、稜線辺りまで右の急斜面を覆っています。 10:48 静かな谷筋を辿ると突然前方に土盛りされたような異様な光景が目に入ります。
なるほどここが崩落現場のようで、先程通ったところと同じように植林された急斜面が30m程上部から削ぎ落とされたように滑り落ちています。 10:51 足元にも大量の土砂が積もっていますが、左端には既に新しい踏み跡もシッカリ付けられていますので通過に迷うことはありません。

※ここで地点を確かめるために地図を出そうとしてガ〜ン! どうやらバス停前のトイレ付近に置き忘れて来たことに気がつきますが、今更どうしようもありませんので地図は諦めることにします。 10:56 やがて道は左岸の急斜面に取り付いて捲き上がってゆきます。
ここからこのコース唯一の難所が始まりますので、岩肌にしがみつくように付けられた10p程の狭い道を踏み抜かないよう注意してヘツルように足を運びます。

※右手には細いロープが付けられていますが、ソッと手を添える程度で持つ以外には利用できそうにありませんのでくれぐれも体重を預けることは危険です。 10:58 続いて山抜けでポッカリ道が削り落とされた所に掛けられた木橋が現れますが、道幅は50p程の広さに変わりますので朽ちた部分を踏み抜かなければ危険はありません 10:59 木橋を越えると次はクサリの張られた狭い岩棚へと道は続きますので、20m程下に見える斜瀑に気を取られることなく慎重にヘツって通過します。 続いて下の樹木が見えない分高度感を味わう事になりますが、急斜面に付けられた10p幅の道を踏み外さないようゆっくり通過します。

※ここにもロープは付けられていますが、体重を預けられる程強度が保証されてはいませんのであくまで補助として利用します。 11:00 そして難所の最後は狭い急斜面に張り付くように付けられた5m程の金属製のハシゴが迎えてくれます。 11:02 ハシゴを登り切ると今まで深くV字に切れ込んでいた谷相もガラリと変わり緩やかな少し広い沢の左岸を辿ることになりますが、30mも進むと谷が左右に分かれる二俣に着きます。 11:04 左は支谷ですのでここは右俣に付けられた踏み跡に足を進めます。 11:06 爽やかな瀬音に癒されながら右俣を20m程進むと再び二俣の出迎えを受けますので、ここは左への急なガレた沢を進みます。 11:08 程なくして沢道は日当たりの良い開けた所にでます。 11:10 - 11:15 この開けたところが源流域で“カトラの水”と呼ばれている水場になっていますので、初めての休憩を挟むことにします。
早速冷たい水にタオルを浸して顔や首筋を拭うと暑さでボウッとしていた頭も身体もシャキッと活き還ります。 11:16 暫くすると肌寒さを感じますので水場につけられた温度計を確認するとなんと22℃を示しています。
丁度先程の二俣を登ってこられる後続のハイカーも見えますので水場を譲る事として腰を上げます。 11:21 水場を過ぎると涸れた谷筋を稜線目指して辿ることになりますが、5分程で道標はありませんが右への踏み跡が別れます。
カトラ谷コースはこのまま直進する事になりますが今はタカハタ谷コースに合流するために右への踏み跡へ足を進める事とします。 11:24 道と言うより草付きの急なザレ場に付けられた薄い踏み跡を拾いながらゆっくりと登ります。 11:28 下草が途切れ、勾配が更に増してくるとロープの付けられた滑りやすい急坂に変わります。
暫く急坂は続きますが、ところどころ木の間越しの眺望が開けてきますので振り返って富田林方向の市街地を眺めながら激登りを続けます。 11:42 サブコースへの分岐から激登りを20分で山頂部を示すササ原のトンネルを潜り抜けます。 11:46 やがて勾配が幾分緩やかになって稜線が目の高さに降りてくると尾根上を通るタカハタ谷ルートに合流します。
振り返るとサブコースだけに何の目印もない細いササ道が下っているのが目に着くだけです。 11:48 合流箇所から尾根筋を左に数m辿ると道端から小さな六地蔵に出迎えられて前を通り抜けます。 11:50 すぐ丁字路に突き当たりますが左はセトから青崩に続く北尾根ルートで、ここは右折して山頂広場へ向かいます。 11:51 ほんの少しで国見城址直下の井戸のある広場に飛び出します。
既に家族連れやハイカーが昼食休憩を楽しんでおられますので、私もいつもの指定席へ行く前に井戸に寄って冷たい水で手や汗を洗い流します。 11:55 サッパリとしたところで井戸の横から山頂広場への階段を登り、 11:58 子供連れや多くの学童で賑わう国見城址を横切っていつもの指定席への階段を登ります。 12:00 - 12:55 社務所裏に広がる木陰の広場も多くのハイカーの昼食タイムで賑わっていますが、爽やかな風が吹き抜けるササ原が広がっていますのでほとんどの人はお互いに目に着くことはありません。
今日も予約済み?の指定席にはどなたもおられませんので早速コンビニ弁当を広げます。 指定席からは眼下に広がる富田林方面の街並みや空気が澄んでる時には六甲の山並みまで、青空の下に広がるパノラマをオカズにノンビリとした一時を楽しみます。
手元の温度計は24℃を差していますが、通り抜ける爽やかな風と相まって半袖では肌寒を感じますのでそろそろ下山する事とします。 13:01 社務所前のトイレで準備を澄ませて千早本道への降り口に向かい、階段左横のゲートから妙見谷への下りに取り付きます。 13:03 暫くは千早本道の階段道を右手に見ながらササ原に付けられた踏み跡へ足を進めます。 13:05 ほんの少しでササ道から灌木のトンネルを潜って急斜面の谷筋源頭に出ます。 13:10 急な雑木帯を下りきるとやや緩やかな妙見谷源流部に出ます。 13:37 暫くは涸れた谷筋を下りますが、やがてチョロチョロとした流れが足元を濡らすようになり一つ二つと支谷が合流すると次第に小さな潺(せせらぎ)に変わり、源流部から30分も下るといつの間にか沢の様相を呈して来ますので、靴を濡らしたり滑らないよう気をつけて沢下りを楽しみますがせっかく退いていた汗が伝い落ちてきます。 13:52 妙見滝が近づいてくると沢から離れて右岸に付けられた僅か数p幅の捲き道が見えますので、一度この捲き道を伝ってみることとします。
捲き道と言うより崩落跡の岩壁に残された狭い捲き道跡ですのでどこまで伝えるのか疑問を持ちながら辿ってみますが・・・ 13:58 数メートル辿ったところで捲き道もハッキリとした道になって大きく右岸を捲いて妙見滝の20m程下流で堰堤を経て合流します。

※この道が登りでは滝を左から捲くルートであることが判りましたが、捲いてから沢へ降りる箇所が崩落していますので実際には利用できない捲き道かも知れません。 14:03 さらに捲き道を下りますと右手方向に見える“横飛びの滝”左岸の捲きで崩落跡に付けられたアルミのハシゴを登ってさらに捲きます。

※平成14年にはハシゴでなく張られたロープを伝ってスリルを味わいながら通過したものです。 14:14 ここを過ぎるとやがて沢ルートと合流し、妙見谷も穏やかな流れに変身します。
左岸に続く林道もほぼ平坦に雑木の間を伝います。 14:22 静かな雑木帯も5分少々で右手が植林に変わるとほんの少しで妙見谷橋の架かる府道705号に飛び出します。 14:32 ここからは右手方向に10分程で金剛登山口バス停に着きますが果たして次のバスまでどのくらい待つことになるのかと時刻表を確かめてみると待ち時間15分程いうことで一安心です。
早速バス停前のトイレ付近を確かめると朝ザックを下ろした所で地図はジッと待っていてくれたのでした。 ヤレヤレ (;^_^A

※気温も29℃に跳ね上がっていますのでバス停前の売店で休憩させて戴いた後、14時50分のバスに揺られてまだまだウンザリする暑さが残る我が家に向かいます。 ページの先頭へ