カツラの谷 〜
蛇谷ヶ峰(901.7m)<登頂断念>
〜 想い出の森
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↑「地図」上の○印をクリックするとその位置の画像を表示します。
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2007年7月27日
(金曜日)快晴
メンバー:4名
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歩行距離 7.8q/歩行時間 3時間37分
(休憩時間 0時間40分)
所要時間 4時間17分
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−7月26日(木)− 今回は2年ぶりに復活したキャンプと言うことで、京都駅からメンバー6名が2台の車に分乗して鯖街道をひたすら北上します。 この日の宿泊地“久多オートキャンプ場(京都市左京区)”でテン泊の準備を2名のメンバーに委ね、残り4名で今夜のオカズを確保すべく“朽木渓流魚センター(滋賀県高島市)”に赴いてアマゴ釣りに興じます。
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約2時間掛けて20尾程のアマゴが確保できましたので再び準備の整った筈のキャンプ場へ車で移動します。
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キャンプ場では既に手際よく夕食の準備も整えられ、後は本日の釣果を早速オカズに反映する事となります。
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18時には全員で食卓を囲んで久しぶりの歓談に没入しますが、梅雨が明けて間なしだというのに既に周囲は秋の雰囲気?を演出するように涼しげなヒグラシの鳴き声に包まれています。
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食後も話題の中心は年金や保険の話等で盛り上がり、瞬く間に夜は更けて行きます。 久々の顔合わせと言うこともあってビールも次々に空き缶の山が積み上がって行き、この夜の就寝は午前2時を大きく越えてしまいます。
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−7月27日(金)− 朝7時前に目覚めますが頭はまだまだ眠った儘ですので冷たい水で顔を洗って徐々に頭を目覚めさせることとします。 目の前の山肌はウッスラとガスに覆われていますが、頭上には青空が見えていますので今日も暑い1日になりそうです。
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寝ぼけ眼の顔が出揃ったところで朝食タイムですが、二日酔いの睡眠不足で食欲はないようですが取りあえず味噌汁で流し込んだ後はそそくさと片付けて車に乗り込み、ひとまず蛇谷ヶ峰目指して国道367号を北へ向かいます。
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途中でコンビニがあれば昼食と水を確保して桑野橋から天狗の森ルートを予定していたのですが、結局市場集落まで見つけることが出来ませんので市場のコンビニに立ち寄って食料の調達を済ませ、変更となったスタート地点・朽木温泉てんくうへ移動します。 ここで体調の優れないメンバー2人を残し、日陰の涼しいルートであるカツラの谷を往路に決めます。
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11:17
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荷物を整えて青空の下を南北に緩やかな稜線を伸ばす蛇谷ヶ峰に向かって駐車場一番奥にあるトイレの方向にユックリ進みますと
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11:18
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トイレは綺麗に手入れされていますので、ここで出発準備を済ませて南に見える広い道に向かいます。
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11:18
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広い道との分岐には立派な道標も備えられていますのでつり橋・登山道⇒の表示に案内されて左へカーブしている広い道をノンビリと辿ります。
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11:19
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すぐつり橋・登山道⇒と書かれた道標に従ってロープの張られた階段道を下ります。 ※左には“↑蛇谷ヶ峰”と書かれた道標もありますがひょっとすると復路ではここへ下ってくるのでしょうか?
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11:27
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舗装された道端に←すみがまと書かれた案内板が目に着きますが、果たしてどれが炭窯か判らないまま右へ大きく下って行きますと知善寺谷川に架かるオグラス山吊橋に着きます。 この橋を渡って想い出の森から対岸に広がるふれあいの里へ足を進めます。 頭上に広がる青空からは今日の山行の先行きを暗示するように容赦のない陽光が降り注いでいます。
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11:29
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道は再び緩やかに登りながら知善寺谷川に沿うように左(=南)方向へ伸びて行きます。
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11:34
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やがて木立も切れて蛇谷ヶ峰の裾野に広がるふれあいの里センター前の広場に出ます。 右手前方に建てられた“センター周辺案内図”でこれから辿るカツラの谷への入口を確認します。
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11:39
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ふれあいの里センター南側からカツラの谷ルートへの入口は判りにくい道標が案内してくれますが、事前に入手したイラスト地図に書かれた通行止箇所が気にかかり、センターでお聞きしたところ「小さな崩落があったが、皆さん通られていますよ」との事で少し安心です。
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11:39
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暫くは迷路のような遊歩道を辿りますが、要所要所で道標がハッキリと方向を教えてくれますので周囲の景色を楽しみながら足を進めます。
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11:40
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しかし肝心の分岐では薄暗い場所の左横に小さな道標があるだけで、ウッカリすると見落としてしまいそうですが道を塞ぐように渡された細いロープに下げられた“土砂崩れのため・通行禁止”の注意標識でカツラの谷(指月谷)への入口であることを知ります。 遊歩道からは1m幅のよく踏まれた中腹道に足を進めます。
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11:48
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ほぼ平坦に中腹をくねりながら伸びる道を辿りますと、やがて道を横切る与市谷左俣を左岸に渡ります。 周囲には緑に包まれた自然林が鬱蒼と繁っていますので、普段から季節の移ろいを感じることのない植林に見飽きている目には新鮮な風景に感じます。
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沢の向かい側にも中腹道は続きますが、先程と同じように道を塞ぐ細いロープと注意標識がカツラの谷へのルートであることを教えてくれますので、ロープをかい潜って手元の地図に書かれた通行止区間に近づいて行きます。
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11:49
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やがて明らかに土砂崩れの跡と思われる箇所に着きますが、特に危険な状況もなく多くのハイカーが通ったと思われる踏み跡もハッキリと残り六甲山系や比良山系では全く問題にならない傷跡ですので、このルートもなるべく早く通行止の標識を解除して戴きたいと思いながら通り抜けます。
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11:53
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快適な道は何事もなかったように再び平坦な自然林に囲まれた山麓を南へくねって続きます。
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11:55
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程なくして与市谷右俣を過ぎますと指月谷との間に横たわる尾根筋に足を進めます。
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11:58
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尾根に登り着く手前にもロープの渡された注意標識が現れますが、その手前に現れる四ツ辻を道標に案内されて左折しますと、
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11:59
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道は今までの平坦な中腹道から尾根筋を登るやや急な坂道に変わります。
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12:26
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四ツ辻から30分程緑溢れる自然林の尾根道から緩やかに下りますと指月谷左俣を跨ぐ小さな木橋を渡り、いよいよ雰囲気のあるカツラの谷に近づいて行きます。
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12:34 - 12:56
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ここまで緩やかにではありますがせっかく登ってきた高度を一気に下げるようにやや急な坂道を下りますと、周囲に散らばる岩一面に苔むしたカツラの谷に着きます。 周り一面が緑色のドームに包まれ、少し薄暗い谷ですが浮き上がるような苔に覆われた静かな岩場を探して昼食休憩を挟むこととします。
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12:56
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食後のスタートは思いっきり緑の空気を吸い込んで、渓流沿いの少し急勾配に足を進めます。 ※この時の気温は24℃を示していますので食前までの汗は完全に退いています。
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12:57
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気持ちの良い谷筋には季節を忘れさせるようにヒグラシの涼しげな鳴き声が潺(せせらぎ)の音と相まって、さらに心地よく響き渡る中をノンビリと足を運び上げます。
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13:00
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スタートして僅か5分程で小広い台地に着きますが、この辺りがカツラの谷の中心地のようで綺麗に設えられた案内板が迎えてくれます。 この案内板によりますと付近には3本のカツラの巨樹があるようですが、手元の資料では滋賀県下4番目の巨樹があると案内されています。※手元の資料には“巨樹”についても以下のように定義されています。 「巨樹」:地上から約130cmの位置での幹周が300cm以上の樹木。
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13:01
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なるほどすぐ目の前にカツラの“巨樹”が聳えていますが、果たしてこの樹が何番目に該当しているのか推測することも出来ないままカツラの谷を辞することになります。
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13:03
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程なく現れる小さな滝を過ぎますと道は谷の左岸に渡り、
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13:08
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山肌に沿って少しずつ谷から離れるように高度を上げて行きます。
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13:16
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さらに小さな滝を左下に見下ろしながら谷沿いの細い山道を辿りますと、
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13:30 - 13:34
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ベンチのある平坦な沢に再び出逢いますので、少し休んで冷たい沢の水でタオルを絞って顔や首筋を拭います。
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13:34
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ここで沢を渡り返して左手に突き上げる尾根を捲くように谷から離れて行きますと、右手数メートルの所から小さな祠の見送りを受けます。 この祠の謂われは判りませんが桂の谷を見守るご神体が祀られているのでしょうか?
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13:34
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やがて道は谷に背を向けて尾根への急な階段登りに差し掛かりますが、
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13:36
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一旦尾根裾を捲く緩やかな道を辿ることになります。
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13:38
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そして再び急で歩幅の合わせ難い階段の出迎えで息も上がり退いていた汗が噴き出してきますが、
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13:44
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5分程急登に耐えますと尾根尻に登り着いてベンチのある平坦な所に出ます。 少し休んで呼吸を整えたいところですが、ベンチはあまりにも“陽当たり良好”ですので座ることを辞退してそのまま先に進むことにします。
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13:56
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緩やかに登る尾根道はやがて急な階段道に変わります。 朽木温泉まで一緒だったメンバーのうち1名が体調不良のため急遽車で帰宅しましたので、帰りの最終バスが気になりますが左右に見え隠れしている稜線が少しずつ目線の高さに近づいて来ますので慌てることはありません。
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14:08 - 14:22
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さらに急階段を10分程、疲れの目立ってきた足に我慢の一頑張りを命じて展望台に登り着きます。 ここで休憩を挟んで山頂までの500m(標高差100m/所要15分)をどうするか相談します。 温泉への到着予定時刻を逆算すると遅くとも14時30分には下山開始するということに決めますが、睡眠不足と体調不備に暑さバテが重なってなかなか腰が上がりそうにありませんので今回は登頂をカットすることとします。
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14:34
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そうなりますと少しでも早く、すこしでもユックリと汗を流したくなりますので予定より10分早く想い出の森への直接ルートを下山する事にしますが、往路と同じように苦手な急階段が続きますのでなるべく膝への負担が少なくなるよう慎重に足を運びます。
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14:37
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数分で少し緩やかな尾根上の地道に変わりますが、足元は露岩や石ころで歩きにくい傾斜地ですのであまり雑木越しに見える景観を楽しむ余裕はありません。
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14:46
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やがて552mのピークに着きますと道は2方向に分岐していますので、ここでも直接想い出の森へ続く右への急階段に足を進めますが相変わらず歩幅の合わせにくい段差を下ることになります。
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14:51
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5分程で右下に流れる釜ノ谷の瀬音が聞こえてきますと急な階段道は終わり、急斜面を横切るように付けられた膝や腰に優しい木橋を通り、
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14:52
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続いて丸木の階段を過ぎますと最後にジグザグの急坂が待ち構えています。 眼下に刻まれた釜ノ谷目指して自然林に覆われた山肌に付けられた山道を下ります。
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14:57
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曲がりくねった道を5分程で釜ノ谷に架けられた丸木橋に着きます。
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15:02
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ここからは砂子(いさご)谷と釜ノ谷の間を北に伝う枝尾根の平坦な道を辿ります。
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15:07
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5分も歩きますと左足下に林道が垣間見えて来ます。
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15:09
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すぐ林道に合流するものと足を進めますが暫くは付かず離れずの状態でほぼ並行に辿ります。
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15:19
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途中の分岐を左に出ればすぐ林道へ合流したようですが、右に採ったため途中で道は踏み跡程度になりやがて道が無くなってしまいますので茂みを掻き分けて左を通る林道に飛び出します。
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15:20
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後は3m幅の林道を右方向へ道なりに進めば目的地の朽木温泉に着く筈ですのでノンビリと足を進める事とします。
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15:21
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道が左へカーブしますと目の前に想いでの森のバンガロー村が現れますのでその中を通り抜けます。
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15:34
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数分でバンガロー村の受付センター前に突き当たりますのでこの辻を右に曲がり、グランドゴルフ場を通り抜けて朽木温泉てんくうに予定より30分早く到着して、ユックリと汗を流します。
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17:28
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温泉の後は車に便乗するメンバーを見送って17時15分発の最終シャトルバスに乗り込んで朽木学校前まで出ます。 バス停からは相変わらず雲一つ無い青空の下に横たわる蛇谷ヶ峰の名前に似つかぬ優しい山容を目に焼き付けて江若バスに揺られます。 安曇川駅で湖西線に乗り継いで日もとっぷり暮れた20時過ぎに無事大阪に着き、最後まで行動を伴にしたメンバーともここで別れて自宅へ向かいます。
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