三谷登山口 〜 千ヶ峰(1005.2m) 〜 市原登山口
コース概念図 コース断面図
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2007年04月26日 (木曜日)晴れ一時曇り メンバー:単独
歩行距離 15.1q/歩行時間 4時間51分 (休憩時間 1時間05分) 所要時間 5時間56分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
11:07 職場の先輩から「いい山だから是非一度登ってみたら」と薦められた事を想い出し、前日に今回の行き先を北播磨の最高峰「千ヶ峰」に決定した

始発に飛び乗って・・・との意気込みも目覚めてみれば既に7時前、大急ぎで支度を整えて大阪発8時11分の新快速に乗り込んで1時間、加古川線に乗り換え1時間で“ようこそ「へそのまち」”への歓迎塔に迎えられて西脇市駅に降り立ち、鳥羽上(とりまかみ)行きバスに乗り継いでさらに1時間、11時過ぎに青空の広がる門村バス停から西に横たわる千ヶ峰を目指してやっとのスタート 手元の温度計は19℃と快適な山行を約束してくれたようだ

11:08 バス停すぐ横から国道427号と別れ、重厚な千ヶ峰の山容を正面に見て舗装路を西に辿り静かな三谷の集落を通り抜ける
11:16 10分程で丁字路に突き当たるが、「千ヶ峰登山口→」と示された道標に案内されてここを右方向へ進む
11:23 次の四辻でも「←千ヶ峰」の道標が付けられてるので左折して再び西へ続く舗装路に足を進める
やがて左手に三谷川が近づいてくるが川面は草木に遮られてここでは目に触れることは出来ない
舗装路は左岸沿いを緩やかに遡る事になる
11:31 両側から植林が迫ってくる頃になると右手から林道の見送りを受ける
そして左側に三谷川が見えだすと最初の堰堤が目に入る
11:35 すぐに整備の行き届いた広い河川敷が左手に現れ、まず石組みのスタンドが姿を現すとすぐ上流側には駐車場が広がるが今はイベントもないようでヒッソリとした広場には1台も車を目にすることは出来ない
バス停から30分で右手山腹に果樹園、レストラン、宿泊施設など多彩な設備を備えた農林業公園(ハーモニーパーク)が広がる
そして左手には静かな樹林の中を辿って登山口に続く遊歩道が別れるが、今はスタートの遅れを少しでも取り戻すため出来るだけ最短のコースを採ることとするのでこのまま舗装道路を直進する
11:44 やがて舗装された道は大きく戻るように山肌を曲がりくねってハーモニーパークに登って行くる

曲がり角に建てられた道標は右への舗装路が「千ヶ峰→」へのコースと案内してるが、ここでも最短コースとなる直進の地道に足を進め、右手から木工教室・ウッディあぜくらの見送りを受ける

11:46 三谷川左岸沿いの地道に敷き詰められた落葉が柔らかく足元を包み込んでくれるので、フワフワと心地よい感触を楽しみながら樹林の中を辿ると2〜3分で左に堰堤を見やる
11:51 左前方に橋が見えてくる
この橋は先程左に見送った遊歩道が樹林を抜けて右方向に伸びて行くるのでここで合流して右方向に足を進める
11:58 道は谷筋から離れ山腹を捲いてハーモニーパークからの舗装道路と合流するのでここで左へ曲がる
11:59 50m程前方の左手には広い駐車スペースとトイレのある休憩所が見えてくる
駐車場には数台の車が止められてるので何処かで何人かの登山者に出逢うことになるのでしょうか
12:00 ここが三谷登山口で舗装路を挟んで右側から笠形山・千ヶ峰縦走コース案内板が迎えてくれる
12:01 バス停から50分、いよいよ登山道に足を踏み入れる
ほんの数歩足を進めるといきなり「頂上まで2053m」と書かれた道標に迎えられるのでペース配分に気を付けて植林に囲まれた山道をノンビリと辿る事にする
12:04 道は千ヶ峰山麓を捲くように三谷の沢筋に絡みながら最初は左岸の緩やかな登り坂を辿る
12:05 やがて滑りにくく加工された丸木組の橋を右岸に渡ると露岩も出迎えてくれるようになり、山道らしくなってくる
12:12 一旦道は沢から離れるが、再び三谷のせせらぎに沿うように進みると右手に落差40mと言われるナメた雌滝を足元に見下ろす

※手元の資料では上流の雄滝と下流の雌滝を併せて播磨山群で最大の三谷大滝と案内されている

正面岩場に落差10mの雄滝が目に付くると二つ目の木橋を左岸に渡り返す
12:13 もっと水量があれば迫力のある三谷大滝を見上げても良かったのだが、この時の水量では傍まで行って眺める気にもならないので横目で見やって通り過ぎることになる
12:14 三谷渓谷の左岸露岩帯に付けられた少し足場の悪い道だが、ダラダラと続く道よりメリハリがあってそれなりに楽しみながら足を運び上げる
左下には雄滝の全容が広がっているがやはり今の季節は水流が乏しく迫力も伝わって来ない
12:19 少しずつ勾配も増して来るが、右手足元からは「あと1.5q」と書かれた小さな道標の出迎えを契機に階段状の岩場や急峻な坂も時折顔を覗かせるようになる
12:20 左下がりの山肌に付けられた山道も一部が削り取られて崩落の傷跡が整備されずに残されてるので、滑落しないように注意してこの傾斜地を通り抜ける
12:25 やがて右手の山肌にチョロチョロと僅かな水を落とす水場を見やると短いロープが固定された背丈程の岩場に到着する
12:30 登山口から30分で三谷渓谷も源流部に近づいてくる
ここで初めて単独行の男性とすれ違うが、この時間なので既に下山される方とすれ違うのも当然の成り行きかも知れない
殆ど水のない沢の20m上流に見える小さな滝に見送られて形だけの木の橋を右岸に渡るといよいよ谷筋から離れる事になる
12:33 気温15℃、露岩の飛び出した階段状の岩道から木漏れ日を浴びながら樹林の中の地道に代わると、道角に打たれた「千ヶ峰へ60分」の道標に案内されて左へ直角に折れる
12:36 滝から20分、ここまで沢沿いの比較的緩やかな山道を辿って来たが、一転して見上げる尾根尻へ取り付く急峻な直登が始まる
多くの登山者に掘り返されて根が露出した急坂を一歩ずつペース配分に気を付けて足を運び上げる
12:39 はるか上部に見える鞍部らしい稜線を目標に急な尾根筋を真っ直ぐ登るが、何度も何度も足運びを休めては呼吸を整える
木の根っこと道脇に張られた虎ロープを頼りにユックリと高度を上げてゆく事になる
12:46 どこまで続くのか? ウンザリする程続く荒れた尾根筋の急登だが、見上げる稜線が心なしか少しずつ低くなってくるように感じると
12:51 登山口から50分、強烈な急勾配も樹林が途切れて明るく見えていた所に着く
どうやら尾根尻に出たようで、左から岩座神(いざりがみ)コースが合流してくる
ここは狭い平坦地になっていて右足元には“あと842m”と書かれた道標が打たれていて疲れた足に元気を与えてくれる
12:52 ここからは幾分緩やかになった階段道を辿るが、強烈な急登で疲れた足にはそれほど緩やかさを実感することが出来ないので、残り842mの登りを一歩ずつ刻む楽しみを味わいながら足を進める事になる
12:57 5分も階段道を辿ると山頂直下の肩に出たようだ
予想外に平坦で快適な地道が伸びているのでここは疲れた足を立ち直らせるチャンスだが、自然に歩幅も大きくなりスピードも上がってしまうのであまり疲れは取れそうにない
13:12 緩やかな勾配も10分と持たないうちに山頂直下の激登りが待ち構えている
雨が降ればとても登れそうにない急坂だが、ここにも虎ロープが付けられている
13:17 すぐそこに山頂があることが判っていても一気に登頂するだけの体力は残っていないので、足を休めながら背後に広がる風景を振り返りカメラ休憩を挟む
13:25 - 13:44 岩座神分岐を後にして35分、何とか1005.2mの千ヶ峰頂上にたどり着く

上空に広がる青空を背景に爽やかな風が汗に濡れた身体から水分を運び出してくれるのでさらに快適度は上がり、山頂の気温は15℃を示しているが爽やかな風で体感温度はさらに低く感じる

※西端の最高点には先客の女性ハイカーが下山の準備をされているので手前のベンチで遅い昼食タイムとする

挨拶を交わして二組の女性パーティーがそれぞれの予定コースから下山された後は、完全な貸し切りタイムとなる

※食後は最高点に移動して遮るもののない完全360度の眺望を独り占めに僅か10分程の贅沢をむさぼる事とする

※山頂部を覆う背の低いササ原も平坦な山頂からは姿を消してしまったようで、訪れるハイカーの多さが計り知れるようだ
また西端の最高点に建てられた“南無妙法蓮華経”と刻まれた石碑の足元には全く無傷の二等三角点(点名:千ケ峰 標高:1005.22m)指標が美しい姿で待っていてくれる
瞬く間に山頂でのノンビリタイムが無くなって来たのでそろそろ下山することとするが、最後に南方向に続く“笠形山・千ヶ峰縦走コース”をデジカメに納めて東播磨の最高峰を後にすることとする
13:47 足元に広がるササ原を見ながら、市原峠へ続く展望に恵まれた“千ヶ峰遊歩道”を暖かい午後の陽射しの中東方向へ辿る
13:49 稜線を伝う整備の行き届いた遊歩道を小さく起伏を繰り返してノンビリ進むと、山頂で出逢った女性パーティーがシートを広げてお茶タイムを楽しんでおられる
せっかくの談笑を中断させる事になるがやむを得ず片隅を通させて戴く
14:09 続く稜線は東から北に向きが変わるとやがて830m峰の手前で右手に細い捲き道が別れる
手元の地図には載っていない分岐だが今は予定通り稜線を直進して十数段の階段に足を進める事になる
14:11 山頂から25分程稜線を辿ると右下に舗装された林道がチラチラ目に着き出す
14:13 稜線伝いとはいえ大きく高度を下げるので振り返って見上げる千ヶ峰は大きく翼を広げすっきりとした山容で見送ってくれる
14:19 山頂から35分で左手に神崎町へ下る急階段のコースが樹林の中を下って行くのを見やり
14:23 やがて現れる急な階段を下ると山頂から40分で林道の終点に駐車広場のある市原峠に着く

※丁度1台の自動車が止められてるが、先程お茶タイムを楽しんでおられた女性パーティーが乗ってこられたのかも知れない

14:24 ここからは舗装された林道を辿っても良いのだが、舗装道路が苦手な私としてはやはり右下に下る市原谷沿いの近道をノンビリと下ることになる
14:26 多くの人が利用されているようで明るく快適な道が疎らに植えられた樹林を、野鳥の囀りに癒されながら下る
14:31 やがて大きく回り込んで下る林道の坂駐車場に出るがここは通称二本杉と呼ばれる地点で小さな祠が祀られている
車道から振り返ると木陰にヒッソリと佇む祠が行き来するハイカーを静かに見守り続けているようで、江戸時代には現在の加美町と夢前町を結ぶ重要な古道だったことが案内書に書かれているのも頷ける
14:36 50m程は林道にコースを寸断されているので暫くは林道を伝う事になるが、すぐに左へ下る荒れた細い急な踏み跡を伝って谷筋に足を進める
14:37 先程の道とは大きく変わり、殆ど人の利用していないと思われる足場の悪い谷沿いを下るが
14:47 降り積もった落葉の下には瓦礫や木の枝が隠れてるので踏み外さないよう慎重に足を運ぶ
14:55 倒木の目立つ荒れた谷筋を下りきると明るく平坦な広場に出る
ここが5〜6台の駐車スペースがある市原登山口で、ここからは広く整備された道が続く
14:56 道は簡易舗装された3m程の林道を辿ることになるが、50m程進むと古屋敷(地名?)と書かれたと左へ別れるコンクリート舗装された林道が現れるので、ここは右方向に下る舗装路に足を進める事になる
15:06 さらに10分程で市原峠から山肌を大きく迂回してきた林道が横切るように合流してくる
15:07 四ッ辻を左に折れて舗装路を道なりに辿るが、真っ直ぐ樹林の中を進んでも100m程先で合流しているようだが、この時は樹林の反対側で工事中の重機が慌ただしそうな音を立てているので舗装路を迂回する事にした
15:09 直進して樹林を抜けてきた道と合流するとブロック造りのトイレが右手に現れるが、案内書に書かれている孝行畠(こうこうばた)の碑を確認することが出来ないまま通り過ぎる事になる
15:10 ほどなく左手の切り開きに夫婦岩を見やると
15:12 50m先で“千峰窯・市原老人会”の木札が付けられた炭焼窯が左手から見送ってくれる
15:16 市原登山口から20分で左手の山肌を登るコンクリート舗装が目に付くが、どうやら地図にも載ってないようで鳥居横の石柱には「神籬宮」と掘られている
ここで鳥居の前から舗装路に沿って伸びる山裾の細い道を辿るが
15:20 細い道は2〜3分で金網に遮られた市原谷川から専浄寺へ続く3m幅の道に行き着くので、金網に取り付けられた取っ手を引いてこの道に飛び出し左(=北東)へ少し進み
間もなく専浄寺の墓所に着くので右手の階段を降りて市原谷川沿いの地道を東に辿る
15:33 目の前に広がる市原集落を左右に見ながら国道427号に着く
丹治(たんじ)バス停は少し右手に行ったところにあるが15時28分発のバスは少し前に出たようなので前方に横たわる篠ヶ峰の麓にある春蘭荘に立ち寄って汗を流すこととする

※交差点に付けられた案内板には「1700m→」とあるので少し遠いのだが、1時間に1本しか通らないバスの時刻に合わせるには丁度いい距離かも知れない

15:54 - 16:40 国道427号を横断して舗装道路を篠ヶ峰方向へ緩やかに登ると20分で高台に立てられた春蘭荘に着く

※玄関の駐車広場から千ヶ峰のドッシリとした山容を確かめてからフロントに進む

※一般にも開放されて、最近では千ヶ峰に登った後に立ち寄るハイカーが増えたと言われる丹治温泉(¥300.−)でユックリ汗を流し頑張った足を労う
16:41 バス停までの下り時間を考えてノンビリ坂道を下るが、施設の方に教えて戴いた近道を通ってバス停まで向かうこととなったので
16:43 往路の車道伝いではお目にかかることの出来なかった“丹治町立・桜公園”が目映いばかりの緑一色の装いで見送ってくれる事になる
16:47 さらに丹治町の紅葉の名所“日光寺”に立ち寄って浮き上がるように鮮やかな若緑の紅葉を堪能してユックリと国道へ出るが
17:03 充分時間をかけてユックリ歩いたつもりだが、近道を教えて戴いたお陰で丹治バス停には早く着きすぎたようだ

※18分発のバス到着を待って夕焼けに染まる千ヶ峰の見送りを受けながら帰宅の途に着く
※この後西脇市駅でも1時間の連絡待ちを利用して駅前に一軒しかないお店?で一人反省会を済ませ、ドップリと暮れた加古川駅で新快速電車に乗り換えて無事日付の変わる前には自宅に到着することが出来た

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