如意寺登山口 〜 唐櫃越(430.3m) 〜 桂坂野鳥遊園
コース概念図 コース断面図
↑「地図」上の○印をクリックするとその位置の画像を表示します。
2007年03月18日 (日曜日)曇り一時雪のち晴れ メンバー:5名
歩行距離 13.7q/歩行時間 4時間52分 (休憩時間 0時間46分) 所要時間 5時間38分
《レポート画像》
↓クリックで画像が拡大します。
到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
11:03 今回は光秀が本能寺攻めに使ったと伝えられる3つのルートのうち先日歩いた明智越えに続いて2番目のルート、唐櫃(からと)越を歩く事となりJR山陰線・馬堀駅に降り立つ
ドンヨリと曇った空の下、霧雨に見舞われた駅前の道路は少し濡れて鈍く光っているが今は上がっているようで気温6℃とヒンヤリとした駅前で準備を整えスタートする
11:05 すぐ左手にコンビニのある道角を左折してトロッコ亀岡駅方向へ続く舗装路端を東に辿る
11:15 正面にこれから辿る“みすぎ山”を見上げて鵜ノ川に架かる高橋を渡る

※真っ直ぐ山手に進めば宝泉寺の前を通り、唐櫃越へ取り付けるようだがこの時には事前の調査不足で少し遠回りすることになる

11:18 高橋を渡り鵜ノ川の右岸沿いに200m程南下すると南條(みなみじょう)橋を通る舗装路に合流するのでここを左折して如意寺へ足を進める
11:21 - 11:24 鵜ノ川から200m程山手(=東)に進んだところで如意寺の出迎えを受けるので今回の山行の無事をお願いするためにチョット立ち寄る事にする
11:26 如意寺を辞してさらに山手に足を進めると、舗装路と別れて細い山道が左前方に伸びて行くのでここで左への道に足を進める
※少し荒れた道脇の樹木に付けられた手製の道標唐櫃越えの取り付きであることを教えてくれる
11:27 足元には露岩や倒木の破片などが散乱して少し歩きにくい道だが古くから良く歩かれた道であることは容易に窺える
11:29 如意寺から2〜3分で獣除けのフェンスが現れるが、その手前で左手方向からしっかりとした道が合流してくる
これが宝泉寺からの道で本来の唐櫃越えだろうか

獣除けらしい?フェンスを通り抜けるが周りには他にフェンスが見あたらないので本当に獣除けなのかと首をかしげる

11:32 足元は1m幅の歩きやすい道に変わるが勾配は増してくる
左手には綺麗に石組みされたこの道を鎧に身を固め大小を腰に差した光秀の一軍はどのような気持ちで通ったのだろうか?
11:37 やがて植林に覆われた急勾配の山肌をジグザグに刻んで山道は登って行く
12:03 そろそろ稜線が近づいてくると小さな道標が足元から見送ってくれる
12:08 そしてさらに5分程で392m峰とみすぎ山とを結ぶ鞍部に登りつく
12:09 鞍部からは南東方向に続く稜線に沿って自然林に囲まれ、見通しの利かない尾根筋を緩やかに登って行く
12:12 - 12:37 予定では見晴らしの良い「みすぎ山」山頂で昼食を摂ることにしていたのだが、少し風が強く肌寒い天候なので急遽予定を変更して木陰の平坦地で昼食タイムとする
12:38 食後は身体の冷え切らない内に早めのスタートを切る
いきなり倒木の下を潜り抜けると左(=北)側の樹木が途切れて見晴らしが広がる
12:41 先程まで上空を覆っていた雪雲も途切れて青空が徐々に広がり、洛西の最高峰・愛宕山がクッキリと姿を見せてくれる
そして手前には先月歩いた牛松山と明智越横たわる大らかな情景が目の前に広がる
12:44 - 12:47 馬堀の駅前をスタートして25分の昼食を挟んで1時間45分、今回の最高地点みすぎ山(430.3m)山頂に到着する
展望の優れたハズの山頂からは雪雲に頭を突込んで愛宕山の姿も隠れてしまったようで、少し様子を見てみるがなかなか雲が切れそうにないので展望を諦めて先に進むこととする
12:48 送電鉄塔から少し先には山名板と二等三角点(点名:篠村 標高:改測)が打たれているのでソッと三角点標石を踏んで山頂を後にする
12:50 100m程続く植林を抜けるとY字の分岐に着く
真っ直ぐ進む道には小枝が渡されて通行止めされているが、手元の案内書によると「旧の唐櫃越で今はヤブ道になっている」との事なので尾根筋から左(=北)側へ捲く林道への分岐に足を進める
12:53 左への道をほんの2〜3分下ると広い林道の終点に降り立つのでここからはこの林道を辿る
道の北側は切り開きになっているので左右に牛松山と愛宕山が、その手前には鉄塔で飾られた明智越えを望むことが出来るが谷間を流れる保津川は樹林に遮られて目にすることが出来ない
13:09 再び両側から樹木に挟まれるので展望は得られないが明るく広い林道を快適に進む
13:13 数分で手元の地図に王ヶ辻と書かれた峠を過ぎると10人程のハイカーとすれ違う
さらに10分近くで林道は砂利道から立派な舗装道路に変わる
13:28 「何故こんな所に?」と思わず驚く程の立派な舗装道路を辿ると├状の分岐に着く
右からの道は“林道中ノ谷線(終点)”と標識に書かれた3m幅の砂利道だが何処へ続いているのか判らないまま今は右に見やって舗装された林道を忠実に辿る
13:41 10分少々進むと左手方向が開ける
後方には比良〜比叡の山並みが遠望出来るので目の前に広がるパノラマを暫く楽しむ
13:43 コース中の最高地点、みすぎ山から1時間足らずで老ノ坂近くに下る舗装された林道を右に分けて「唐櫃越」は更に東へ続くので、ここからは静かな山道を辿ることになる
手製の道標が少し左に入った所に付けられているが、林道からは目に付かないので見落とさないよう地図でこの地点を確かめる必要がある
13:51 また樹木に遮られて視界は利かなくなるので道に飛び出した根などに注意を集中しながら細い山道を進む
14:03 山肌を縫うように辿るとやがて右足下がりの傾斜地を横切るので、滑らないように足元を注意しながら進む
14:09 続いて道は左足下がりの斜面を横切って鞍部への下りにかかる
14:11 - 14:16 陽当たりの良い鞍部に出るのでここで何回目かの休憩を挟み
14:22 再び雑木に囲まれた道を進むが両側が急勾配になったヤセ尾根を辿ることになる
本当にこんな道を鎧を着て大小を腰に差した光秀軍が通ったのか疑問を感じながら先に進む
14:30 林道との分岐から45分で左手前方に小高いピークが見えてくるが、道は右(=南)側を捲いて通るのでメンバーと別れてピークに立ち寄ることとする
14:34 - 14:36 このピークが沓掛山(415.1m)なので、山頂には三等三角点(点名:下山田 標高:414.96m)が打たれている
ソッと踏んだ後幹に付けられた山名板にシャッターを切る
※山頂は三方を樹林に囲まれているが、唯一開けた北側にはドッシリとした愛宕山と手前に横たわる保津峡の482m峰が美しい姿を見せてくれる

※明智越えから望んだ482m峰を裏側から見ていることになる

14:50 コース中第2のピークを過ぎると雑木の中に続く快適な尾根道を緩やかに下る
14:57 沓掛山から20分で前方が開けてくると桂坂野鳥遊園の周回コースが右下から合流してくる
下山後の入浴を考えているので上桂まで伸びている本来の唐櫃越えとはそろそろ別れて桂坂野鳥遊園へ下る事になるが、この“りょうぶ坂分岐”を見送ってもう少し唐櫃越えを辿ることになる
15:02 中腹に付けられた樹林の中の平坦な道を5分程進むと桂坂野鳥遊園への“そよご坂分岐”に到着する
15:03 - 15:05 ※今回のコース中、最後の展望が眼下に広がる
京都南西部〜八幡市〜宇治へと続く市街地が午後の陽射しを浴びて静かな佇まいを見せてくれる
※傍に付けられた野鳥遊園の案内図で現在地とこれから目指す方向を確認するが、今歩いてきた唐櫃越えが何処にも書かれていないのは何故だろう?
15:09 一通り景観を楽しんだ後は唐櫃越えに別れを告げて急な“そよご坂”をジグザグに下る
15:14 一旦平坦な山腹道を右へ辿るとリョウブ坂のルートと合流する
15:15 合流点からは左へ下る“ソヨゴ坂谷”に付けられたプラスチックの急階段に足を進める事とする
15:19 急な階段を下りきると整備された平坦な台地の出迎えを受ける
15:25 - 15:31 分岐から10分程で遙か眼下に見えていた白い円筒状の“洛西配水場”横に着くので、風のない日溜まりで最後の休憩を貪る
15:56 野鳥遊園の中を通って今回のゴールを目指すと、名残を惜しむようにすぐ傍の小枝を忙しく飛び回る小鳥が、やっとお澄ましポーズを見せてくれるのでズームアップで1枚
16:18 御陵大枝山町の住宅街を抜けると広々とした山裾一面に広がる京大・桂キャンパスを周回するように巡らされた車道をノンビリと辿る
16:41 洛西配水場から1時間で国道9号に飛び出すので左へ50m程にある今回のゴール京都桂温泉“仁左衛門の湯”に到着する

※ユックリと汗を流した後は送迎バスで阪急・桂駅まで送って戴き反省会場へ・・・

ページの先頭へ