ゆずり葉台 〜 社家郷山〜観音山(489.0m) 〜 小笠峠
コース概念図 コース断面図
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2007年03月01日 (木曜日)快晴 メンバー:単独
歩行距離 12.5q/歩行時間 5時間41分 (休憩時間 0時間22分) 所要時間 6時間03分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
09:47 気温10℃・快晴の空の下、阪急今津線・逆瀬川駅で阪急バスに乗り継ぐ事になるが、「エデンの園」行きのバスまで30分の待ち時間が勿体ないので発車直前の「かぶとやま荘」行きに飛び乗る
そのために下車予定の「ゆずり葉台」でなく一つ手前の「宝塚西高前」で下車することなった
09:49 苦手な舗装道路伝いでバスの一駅を歩くくらいなら少しでも山の雰囲気を味わおうと宝塚西高の横に見える小高い行者山から南に伸びる尾根に足を進める
09:50 西高の前を過ぎると丁度一人の男性が下って来られるので挨拶を交わして早速この石垣から取り付いて
09:51 石垣をよじ上ると予想外に踏まれた尾根道が迎えてくれる
09:52 いきなり棄て縄の付けられた急坂に変わるが危険な場所は見あたらないので木や露出した根に助けられて最初のコブをクリアし
09:53 続いてトラロープの付けられた岩場が迎えてくれるのでノンビリと楽しみながら岩場もクリアする
09:54 少し勾配がなだらかになると滑りやすい岩肌にもトラロープが付けられているが雨などで濡れていなければロープに頼る必要もないので足元に気を付けて足を運び上げる
09:55 いよいよ尾根尻への最後の急坂にも同じようにロープが付けられているので助けを借りながら滑らないように急坂を登り着き
10:01 僅か10分程の短い尾根登りだが、登りきった尾根尻からはそれなりの展望が迎えてくれる
左下に見える“ゆずり葉台”を挟んでこの後歩く樫ヶ峰が青空の下に、そしてはるか後方からは六甲最高峰が静かに見守ってくれる
10:05 さほど急とは思えないところにトラロープの付けられた坂にさしかかると何があったのか消防車のサイレンが近づいてくる
10:11 下に広がる住宅地を眺めるが逆瀬川の土手でゴミ?を燃やしている煙以外見えない
消防車は足下の街路に止まり、消防士が忙しそうに住宅地を調べ歩いておられるが火元は見つからないようだ
道は行者山へ続いているようだがここで左に見える堰堤の左側に付けられた階段を伝って住宅地へ降りることにする
10:13 住宅地へ降りると調査中の消防士さんが近づいてきて
「上から煙は見えなかったですか」と聞かれるので
「川縁でゴミを燃やされている煙は見えましたが・・・」とお話すると
「それかな?」とそちらへ向かわれるので
「ご苦労様です」と声をかけて“ゆずり葉台”バス停を右に見て岩倉橋に向う
10:18 橋を渡ると道標はないが右手に1m幅の地道がバス道から別れる
10:20 川沿いを20m程進むと左手にプラスチック階段の付けられた関電巡視路が現れるのでこの道に取り付く

※ここが樫ヶ峰への取り付きのようだ

10:33 階段から急な山道に変わるが10分程で尾根尻に登り着き少し緩やかな道に変わると目の前に送電鉄塔(新神戸#28)が姿を現す

※爽やかな日溜まりなので寒さは感じないが手元の温度計では10℃を示している

10:39 平坦な尾根尻から再び急な露岩の飛び出した尾根道を登ると
10:45 5分程でまた平坦な小広場に着く
ここで始めて“←樫ヶ峰”と小さく手書きされた関電巡視標識にお目にかかる
10:49 やがて道は尾根を横切って送電線に沿うように南へ下るが、尾根を登る道が西へ別れるのでここは手造りの道標に誘導されて右へ登る道に足を進める
10:54 分岐から5分で展望の開けた小さなピークに着くので見晴らしの良い岩場から南東〜南西方向に広がるパノラマを少し楽しみ
10:57 少し岩肌の崩壊した急斜面を横切るので足元への注意も怠ることが出来ない
11:02 平坦な雑木帯に着くと左後方からも山道が合流してくる
手元の地図を確かめると社家郷山(しゃけごうやま)キャンプ場から続いているようだが、今はこのままミニ縦走コースを直進する
11:03 ほんの数メートル先に樫ヶ峰(457m)の山名板が打たれている

※地図では457mとなっているが山名板では“甲山より152m高い461.1mと書かれている これは一体何だ

11:09 最初の疑問を残したまま緩やかに鞍部を越えて見晴らしの良い“展望コース”途中の岩場から振り返ると今越えてきた樫ヶ峰と右下に152m低い甲山がよく似た山容を見せている
11:12 樫ヶ峰から10分程で「馬の背岩展望台」に着くが、展望はともかくとしてそれらしき岩を見極めることが出来ないまま立派な標識を見やってノンビリと西へ足を進めることにする
11:19 露岩の飛び出した尾根道を小さく登り返すと「東三ツ辻出合」に着く
ここでも名前の通り左手(=南)に社家郷山キャンプ場からの道が合流して来る

※標識には“出合”と名前が付けられているが本来の出合とは辞書では「二つの川・沢・谷の合流する所 支流が本流に合流する所」と説明されているのでここでもまた一つ疑問が増えてしまう

11:23 小さな起伏を繰り返しながら少し雑木に視界を遮られて5分程で「ツツジ道乗越」に着くが、“つつじ道”らしいものも目に付かない
11:26 やがて木ノ根が露出して少し荒れた急な坂に差し掛かるとトラロープが右手から出迎えてくれるが、別に難所でもないのでロープのお世話になることなく足を運び上げる
11:28 すぐクサリの付けられた粘土質でU字状の道に変わるので雨でも降ればとてもクサリなしでは歩けないかも知れない
11:34 すぐ道は平坦なチョットした広場に出る
ここにも「西三ツ辻出合」と書かれた立派な道標が建てられているが、やはり“出合”という表現が気になってしまう
手元の地図ではこの付近に社家郷山(489m)があるはずなので、よく見るとすぐ傍の松の木と足元の石標に山名板があるが何故道標には“西三ツ辻出合”の名前を付けたのか?

※色々調べてみると“社家郷山”とは“六甲山”と同様に山名ではなく特定の山域に付けられた総称ではないか?との考えに落ち着いた

11:42 暫く樹林の中を緩やかに下るので視界は利かなくなるがやがてU字のダケ道を登り返す
11:44 西三ツ辻出合から10分で小広い台地「小笠峰出合」に着く
道は真っ直ぐ進めば良いのだが特に急ぐ理由もないので外レ峰にも立ち寄ってみることにしてここを左折する
11:46 ほんの少し尾根を南に伝うと「外レ峰出合」に着く
道は2方向に分かれるが左への道は社家郷山キャンプ場へ下るキジ谷ルートなので、ここは右へ下る道に足を進める
雑木に付けられた手造りの案内図が入り組んだ分岐を分かり易く図解してくれる
11:51 一旦下ったあと小高いピークに向かって登り返すとこんもりとした小ピーク外レ峰(488.6m)に着くが、予想通り展望も開けないので早々に引き返すことにする
12:04 - 12:21 先程の小笠峰出合まで戻って、ミニ縦走の仕上げは左に辿って最後のピーク小笠峰に向かう 樹林の中を5分程進むと標識がなければ気が付かない程の小さな展望のないピーク小笠峰(490.3m)に着くので少し広くなった落葉の敷き詰められた樹間で昼食タイムとする
12:27 相変わらず頭上には雲一つ無い青空が広がっているので、もう少しユックリしたい気持ちと裏腹に拙足からは「早く歩きたい」との強い要望があるので早々に足を進めることとする

雑木の中を最初は緩やかに、そして足下の県道82号・棚越新道に向かっての激下りでは元気な女性パーティーとすれ違う

12:30 賑やかな声が聞こえなくなる頃車道に降り立つ
ガードレールに付けられた道標が右方向へ進めば大谷乗越に出る事を案内しているが今は左への緩やかな坂道を登る
12:34 車道の端を緩やかに登ると程なく小笠峠に登り着く

冬枯れの雑木を通して暖かい陽射しを浴びながら暫くは車道を南に辿る

12:38 峠から少し下ると県道16号・明石神戸宝塚線に合流するのでここを左に辿る
12:46 磐滝橋を過ぎたところで車道は西宮北道路と合流するが、少し手前で右への側道に入る やがて右手に深く切れ込んだ大藪谷が見えてくるとガードレールの切れ目に小さく“↑奥池”と手書きされた処に着く
12:50 路肩から水無川(仁川)左岸に降りて飛び石伝いに右岸へ渡って「大藪谷」に取り付く
12:51 手元の地図では“点線の道”だが実際の大藪谷は冬枯れの所為もあるのだろうが予想外にしっかりとした踏み跡が続いているのであまり足元に神経を使う必要はなさそうだ
12:55 左岸を伝う踏み跡をノンビリ辿るがところどころでルートが崩落しているので一瞬気を引き締める場面にも遭遇しながら爽やかな瀬音に送られて足を進める
12:58 突然目の前に無粋な堰堤が立ちはだかるので仕方なく瀬音から離れてプラスチックの階段を登る
13:05 堰堤を越えると再び山肌に付けられた階段を谷筋まで下り、再び瀬音を耳にしながら谷筋を遡るが初めてハッキリとした手造り道標が迎えてくれる
13:08 次の堰堤が近づいて来ると道はまた谷筋から少しずつ離れてゆく
目の前には小さな道標しかないのでウッカリしていると見落としてしまいそうな分岐が右に直登する
13:09 右手の少し見えにくいところにも手書きの案内図があるのでこれに従って右への急坂を登る
13:10 堰堤を左下に見下ろして工事で削り取られた細い尾根を通過する
13:12 道は谷筋を離れて徐々に“とかが尾山”の中腹を捲き上がって芦有ドライブウェイに近づいてゆくので、先程までの瀬音が消えて一旦静寂に包まれるが次第に排気音が聞こえてくる
13:33 やがて大藪谷源流付近を大きく東方向に回り込むと熊笹峠への分岐と道標が右手に姿を現すが、今はこの分岐を真っ直ぐ通り抜ける
13:42 周りの雑木が途切れると目の前に静かに水を湛えた奥池が現れるが気温12℃の池畔には誰の姿も見えないので、貸し切り状態の風景を独り占めしながら左(ごろごろ岳)方面へ足を進める
13:44 池を横切ったところで左に伸びる観音山へのルートに入る
13:46 ルートはフェンス沿いにごろごろ岳に続く道と雑木の間を真っ直ぐ観音山へ伸びるやや細い道に別れるがここはどちらを採っても変わりないが、フェンス沿いのルートはやがて途中で観音山へ向かう道が左に別れて真っ直ぐ伸びる道に合流する
13:49 すぐササに覆われた左下がりの中腹道を通るが日陰に入った途端一気に体感温度が2〜3℃下がるので少し肌寒さを感じる
13:52 やがて小さなせせらぎを渡ると再び陽当たりの良い平坦な道が続く
14:00 背の低いササに覆われた気持ちの良い道を10分近く辿るとT字状の奥池分岐に突き当たるのでここを左折する
14:03 道は展望が開け陽当たりの良い広い尾根上の小さな起伏を楽しみながら足を進める
14:06 奥池分岐から5分程で左に観音谷を下る“せせらぎコース”を見やる
14:13 さらに5分少々で前方に大きな岩の目立つピークを見て道は左へ捲いて下る
道標はないがこのピークが観音山なので道から外れて山頂に立ち寄る
14:15 - 14:20 数メートルで岩に覆われた観音山(526m)山頂に着く
岩の上からは雲一つない澄み切った青空と遮る物のない360度の大展望が目の前に惜しげもなく広がるのでユックリと眺望を楽しむ
14:16 すぐ東には甲山と穏やかな水面を見せる北山貯水池が、そして北〜東〜南と視界を写するが背景に広がる大阪湾は靄っているのですっきりと望むことが出来ない
14:19 素晴らしい眺望を堪能した跡は北側の岩場を下る
14:28 北側へ回り込むように派生した尾根を巡る“パノラマコース”を下るが、岩場に付けられた急激な坂もあって変化に富んだ面白いコースを楽しみながら下る
14:33 やがて“せせらぎコース”への分岐を左に見て送電鉄塔の見える右への山道を辿る
14:34 鉄塔を越えると再び展望の良い岩尾根の出迎えを受けますので、急な岩場を足元に注意しながら右に左に移動しながらノンビリ下る
14:36 岩場に根を張った松の根元に石を祀ったような小さな祠?らしいものが見えるが、自然に出来たものか? ここでも疑問が一つ生まれる
14:41 5分で本物?の祠に右手から見送られると
14:43 間もなく若宮神社の西側広場に下り着く
14:48 山歩きの無事を感謝して鷲林寺の北側に付けられた古びた石段を「観音道」まで辿る
15:20 後は苦手な舗装路が続くが北山貯水池の北側を周り甲山大師(神呪寺)の“ミニ四国八十八カ所”を巡って甲陽園駅を目指す
15:50 そして30分かけて無事ゴールの阪急甲陽線・甲陽園駅に辿り着く
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