八幡谷 〜 五助山〜凌雲台(Ca.895m) 〜 湯槽谷
コース概念図 コース断面図
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2007年01月30日 (火曜日)快晴 メンバー:単独
歩行距離 13.2q/歩行時間 6時間04分 (休憩時間 0時間27分) 所要時間 6時間31分
《レポート画像》
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到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
09:05 今回は手元の地図に“踏跡不明”と書かれて登路の判りにくい?五助山を訪ねてみることにするが、ダラダラと車道を歩くのは苦手なので打越峠経由で辿ることとする

ということで阪急・岡本駅で下車するがウッカリ南改札口を出たために遮断機に遮られ、予定より数分遅れでのスタートとなってしまったf(^_^;)

09:16 - 09:18 まずは岡本八幡神社に立ち寄って今日の山行の無事をお願いする
階段下の広場には少し花を開いた桃が春間近を思わせる淡いピンク色を見せてくれ、思わず周囲の空気も和んだように感じる
09:22 北へ伸びる3m幅の舗装道路はいきなり急傾斜に変わる
頭上には抜けるような青空が広がるが手元の温度計は10℃を示しているので日陰では少し寒さを感じそうだ
09:23 やがて舗装道路が左への梅林住宅方向に曲がるところで八幡谷への山道が真っ直ぐ別れるのでコチラへ足を進める

※八幡谷入口にはハイキングコース案内図が立てられている

09:25 右下に深く切れ込んだ八幡谷を見下ろしながら谷沿いに付けられた気持ちよい道をノンビリ辿ると、同じコースを歩かれるのか前方に単独のハイカーが見えてくる
09:27 前を行くハイカーに付かず離れず静かな道を進むと、やがて道の両側から赤い涎(よだれ)掛けを付けた背丈程もある石のお地蔵さんが迎えてくれるが手元の地図には載っていないので謂われを知ることは出来ない
09:28 地蔵を過ぎるとすぐ急な石組みの階段が現れる
階段の登り口右手には鉄製の橋が架けられて、対岸(=左岸)の小さなお堂に見送られて階段を登る
09:32 - 09:33 急階段が途切れるとやや平坦な中腹道になるので、休憩を兼ねてV字状に切れ込んだ八幡谷越しに少し靄った神戸港を眺める
09:35 前方に堰堤が見えると左への急な階段道が分岐する
どちらを採ってもすぐ合流するが道標に従ってこの階段を登ると
09:41 道は樹林の中を通って緩やかに下り先程分岐した谷沿いの道に合流する
09:42 ここで小さな石の祠(=山の神)が祀られた分岐があるので先行のハイカーと別れて左へ戻るような急なジグザグ道に足を進める
09:52 山の神を下に見ながらつづら折りの道を辿り高度を上げてゆくと、山の神から10分で打越山へ直登する道が左に現れるが今は打越峠への道を辿る事にする
09:57 5分も足を進めると道端から見上げるように小さなお地蔵さんの見送りを受ける
10:02 少し勾配が緩やかになってくると目の前を森林管理道が横切るが、ここも真っ直ぐ打越峠への道に足を進める
10:07 道が植林帯に入ると空気も少しヒンヤリ感じるが手元の温度計は12℃を指しているので寒い程でもない
足元には丸太組の階段が待ちかまえているので歩幅を併せてユックリ足を運び上げると
10:13 数分で平坦な台地に到着する
道が交差する四ッ辻でこの打越峠から打越山へは左の道を辿ることになる
10:18 峠から5分程辿ると道は倒木に塞がれていて、跨ぐには高すぎて潜るには低すぎて完全にお手上げ状態なので道を逸れて大きく回り込んで先に進む
10:24 - 10:26 やがて峠から10分ばかりで打越山(481.6m)山頂に登り着く
10:29 山頂からは北西へ2〜3分下ると森林管理道に突き当たるのでここを右に下ると
10:34 冬枯れの疎林越しにこれから辿る六甲の山並みが青空の下で大らかな広がりを見せてくれる
10:36 樹林が途切れると丁度緞帳の上がった舞台のように更に大きなパノラマが目の前に広がる
10:37 勿論舞台の中心は見上げる正面に賑やか過ぎる程の鉄塔群を空に突き上げている凌雲台という事になるのだろうか
10:49 再び樹林に覆われて山並みが見えなくなると階段が現れ、住吉川の左岸に沿った2m幅の道に降りる
10:49 ここからは人通りのない静かな川沿いの道を右手に辿り
10:51 程なく住吉川に架かる木橋を右岸に渡って道なりに左に足を進めると、右手に水場が見える
10:55 すぐ近くに形の良い円錐形の黒五山を見て太陽と緑の道に合流する
合流点には石切道への取り付きがあってしっかりとした道標も建てられている
11:03 ここで道を右に採って五助堰堤に向かう

広々とした五助堰堤上では人工の湿地に渡された木橋を本庄橋方向に進む

11:07 左手に堰堤工事で削り取られた岩壁を見やって上流側に辿るとV字状に切れ込んだところが目に入る
ここがこれから登る五助山への取り付きなので、すぐ左手に流れる小さな沢を飛び石伝いに渡る
11:08 流れを渡るとポッカリと開けた岩壁に階段状の道が現れるのでここから段差のある岩場を登る
11:14 頭上を覆っている樹木が途切れると左に見える小さな尾根に出る
痩せた尾根には細い踏み跡が通っているのでここからはこの道を五助山目指して辿ることになる
11:18 暖冬の所為か?ヤセ尾根には春の訪れを待ちきれずに小さなピンクの花が明るい陽射しを浴びて微かに通り過ぎる風に揺れている
心和む一時にココまでの疲れも吹っ飛んでしまいそうだが、この後には尾根筋の急峻な登りが待ち構えている
11:23 尾根筋を覆い尽くすように広がるササ原を掻き分けながら一歩一歩足を進める毎に高度が増して行く
左右に連なり先ほどまで遙か上に見えていた山並みもいつの間にか目線の高さ近くに降りてくる
11:37 右手に西滝ヶ谷、そして左手の五助谷に挟まれた狭い尾根筋は冬枯れのこの季節でも圧倒的なササ原に覆われ、ほとんど踏み跡も目で確かめることが出来ないので足探りで尾根上の踏み跡を忠実に辿ることになる
春本番のような陽射しを浴びて目の前に広がるササ原からは右側に広がるゴロゴロ岳や東六甲の山並みが望める
11:57 - 11:59 堰堤の取り付きから急峻な尾根筋の登りに喘ぎながら50分、やっと平坦な場所に出るがここが五助山(636.6m)山頂で、四等三角点(点名:五介山 標高:636.57m)が打たれているので例によってソッと踏む
ここにも山頂にはつきもの?の山名板が見えるが、周囲に遠慮するように小さなプレートが一つ無造作に雑木に付けられているだけなので好感が持てそうだ
12:00 山頂から暫くは小さな起伏を辿るが、先程までのような背の高いササ原は影を潜めて地表を這うような背の低いササに覆われた自然林が続く
12:15 ヤセ尾根には相変わらず心細い踏み跡が伸びているが狭い尾根を忠実に辿るので迷いようもない
12:20 やがて露岩が飛び出し四角いコンクリート標識の打たれた小ピークに着くが、どこかの境界を示しているのだろうか?
微かな疑問を感じるが答えのないまま相変わらず狭い尾根上の踏み跡をノンビリ辿る
12:23 一旦下るが再び背丈程のササ原を掻き分けて登り返す事になる
12:23 1mばかりの岩が出迎えてくれると10mばかり岩場を下って一段低い鞍部に降り立つ
12:23 左手方向には真っ青な青空が広がり賑やかな装いで待ち構えている凌雲台が、見上げる稜線にクッキリ姿を見せる
12:28 五助山から25分程で今まで北西に向かっていた尾根筋が大きく西方向に変わると、右手後方には青空に小さく突き上げるような形の良い五助山を見下ろすことが出来る
12:37 改めて踏み跡が北西に向かうと手元の地図ではこの辺りに“東の天狗岩”があって、左下の五助谷からのルートが合流するようだがそれらしい岩も踏み跡も見つける事が出来ない
右手からは五助山と四角いコンクリート標識の打たれていた小ピークに見守られて相変わらず起伏に富んだヤセ尾根を伝う
12:44 五助山から45分、ヤセ尾根の左側が切れ落ちた山肌にしがみつくように露出した岩の右横を慎重に通過する
12:46 少し尾根が広くなってくるといよいよ最後の激登りが始まる
覆い被さる壁のような岩肌が目の前に立ち塞がっているので、一歩ずつ足を運び上げながら胸突き八丁に取り付く
12:52 這い上がるような急坂を5分も辿ると頭上に砦を思わすような岩が全容を現わす
直感的に風格のあるこの岩が“東の天狗岩”だろうと思いながら右手に開いた隙間へ登る

※登ってきたところを岩の上から振り返るとまるで砦へ登る階段のように岩壁を斜めに登っているので見上げていた程の高度感は感じない

12:52 岩を回り込むと“砦”の上は平坦な台地になっていて十数メートル進むとまた急な勾配の出迎えを受ける
12:58 5分程でさらに風格のある岩塊の出迎えを受ける
地図上の位置とは大きく異なっているがこれこそが正真正銘・(東の)天狗岩だと確信して、見上げる巨岩の間を縫って岩の上に出る
13:04 幾分傾斜がなだらかになったササ道を掻き分けて踏み跡を辿ると前方に見覚えのある送信鉄塔が頭を覗かせる
13:06 五助山から急峻なヤセ尾根伝いで1時間余り、激登りあり・展望あり・岩場あり・ササ薮ありで全く退屈する間もなく次々と目先を楽しませてくれた点線の道もいよいよ終わり、NTT無線中継所の建つ六甲縦走路に飛び出すと
13:10 - 13:28 緊張が解けたのか?途端に空腹を覚えるので凌雲台に立ち寄って大幅に遅い昼食タイムとする
※相変わらず雲一つない青空が広がっているのでこれを昼食のオカズに加えて、眼下に広がる大阪湾と西宮市街地を背景に今歩いてきた五助山の尾根筋を目で辿ってみる
13:31 あまりにもいい天気なので食後の一時をノンビリ過ごすには勿体なくて、食後は先程登り着いた五助山への分岐を右に見やって金網沿いの縦走路を北へ進み
13:42 ノンビリと縦走路を辿ると10分程で極楽茶屋に着くので車に注意して車道を横断して
13:43 すぐに現れる紅葉谷への分岐を右に見やって番匠屋畑尾根に足を進める
13:46 数分で左に小川谷への分岐を見やると
13:47 暫く急な細い尾根道を下るが左右に落ち込んだ谷筋にはところどころに溶け残った雪が目を引く
流石に陽当たりの少ない裏六甲は気温も低く、手元の温度計では6℃を示している
14:20 急な尾根道を30分少々下って六甲有馬ロープウェイの下を潜ると、折良くゴンドラが雲一つ無い青空を背景に頭上を横切って通るが、見上げる窓には乗客の姿を見ることが出来ない
14:23 一旦石組の階段を20mばかり登り返し
14:26 やがて四等三角点(点名:湯槽谷山 標高:752.03m )の打たれた752mピークを通過するが、ここでも例によってソッと標石を踏んで通る
14:33 - 14:35 目の前に大きな山容を見せる湯槽谷山に向かって降ると湯槽谷峠に降り立ち、後は高尾山を越えて仏谷峠から水無谷を下る予定だったのだが、冬季に初めて下る谷は14時30分を過ぎれば下らないという自身の鉄則に反するので今回は断念することにする
14:40 左への茶園谷へ通じるルートもあるが長い舗装路を考えると気が滅入るので、急遽ルートを変更して随分ご無沙汰の湯槽谷を下ることとする
久しぶりに歩くルートは山抜け状態で土砂の流出した岩肌に付けられた棄て縄に痛々しく荒廃した谷道の印象をさらに強く感じる
14:59 荒れた谷道から一旦植林の中を捲くように道が下ると右手前方が明るく開けて来る
15:01 植林の捲き道から再び谷筋に出ると、砂防堰堤が目の前に姿を現わす
堰堤には完全に朽ち果てた丸木橋が残っているがここは横のコンクリート伝いに通過する
15:23 やがて右手から紅葉谷ルートが合流すると大谷に沿った広い林道を占拠して何やら大規模な開拓工事が進められているので、迂回して車道と化した林道を辿る
裏六甲縦走路の通る灰形山から落葉山の稜線を見上げて足を進めると25分程で人通りのないロープウェイ有馬温泉駅に着く
15:36 ノンビリと舗装道路を下るとやがて少しずつ人通りが目立つようになり、今回のゴール有馬温泉に到着するので楽しい山歩きを支えてくれた足を労って“金の湯”に立ち寄ってユックリ疲れをほぐして帰宅の途につく
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