高山口 〜 最勝ヶ峰〜箕面ノ滝(540.0m) 〜 箕面滝道
コース概念図 コース断面図
↑「地図」上の○印をクリックするとその位置の画像を表示します。
2006年12月23日 (土曜日)晴れ メンバー:単独
歩行距離 15.8q/歩行時間 3時間41分 (休憩時間 0時間50分) 所要時間 4時間31分
《レポート画像》
↓クリックで画像が拡大します。
到着 - 出発 《ルートポイントのあらまし》
10:44 阪急宝塚線・池田駅で阪急バス・牧行き(136系統)に乗って30分程で高山口に到着したところでバスを降りる
バス停に降り立つと山陰のヒンヤリとした空気に取り囲まれて思わず身震い・・・手元の温度計は10℃を示している
行き交う車の流れが途絶えたところで国道423号を横切って道路端を進行方向へ20m程進むと右手に後方へ登るガードレールが目に付く
10:46 右手に戻るように舗装道路が登って行くのでこの道を辿る事になる
国道から離れると殆ど通る車もないので静かな樹間の間道を小鳥の会話に耳を傾けながらノンビリと足を進める
10:51 少し前方が開けてくると道端に石鳥居の残骸が現れるが、どこに通じる鳥居だったのだろうか? ひょっとすると手元の地図でもっとも近いところにある住吉神社への参道なのか・・・? また疑問が一つ増えたようで、解決の目処が立たないまま先に足を進めると正面に明ヶ田尾山の丸みのある山頂が少し顔を覗かせる

※帰宅後色んなサイトを覗いてみるがどこにもこの鳥居の事は触れられていないようで、その後も疑問が消えることはない・・・・

11:00 15分程で府道4号(茨木能勢線)に突き当たるので、合流して右方向へ足を進めると
樹林の切れ目から見える明ヶ田尾山はウッスラと靄に遮られて少し神秘的な姿で迎えてくれる
11:07 大きく右へカーブすると右下に先程通ってきたバス道が見下ろせる
道は2〜3分で豊能町から一旦箕面市を通り、再び豊能町に入って勾配も緩やかになる
11:18 やがて右手方面が大きく開けると緩やかに起伏する稜線上に小さく頭を突き上げる明ヶ田尾山(619.9m)がどっしりとした姿を現し、長閑な山容に見送られて高山の集落に足を踏み入れる
※一昨年の6月に訪れた明ヶ田尾山を右に見ながら府道4号を辿ると、正面に北摂で唯一の一等三角点が打たれた石堂ヶ岡(680.5m)の西尾根が近づいてくる
11:19 すぐ道端に付けられた道標に誘われて、18ヶ月振りのマリアの墓に立ち寄るため、左への急なコンクリート坂に足を進める
11:21 急な坂道の途中で分岐が現れる戸知山(栃山)への登山道を右に分けて左の道を辿る

※すぐ左手に見える高台のコンモリとした小さな森にマリアの墓がある

11:23 程なく踏み跡程度の╋字分岐に着くので足元の道標に従って左に折れて、先程見えていた小さな森への道を伝う
11:25 府道4号から5分程で4基の墓碑があるマリアの墓に着くが、前回の時と比べると落ち葉もなく地元の方のご苦労でよく手入れされていることが10年以上経過した案内板からも窺うことが出来る
11:30 再び府道4号に戻り少し南へ進むと右手から光明寺の見送りを受ける
11:33 さらに足を進めると高山で唯一の信号がある交差点が見えてくる
ここで右手への分岐と小さな道標に案内されて高札場跡へ足を進める
11:34 分岐から50m程で前回にも立ち寄った高札場跡に着き、すぐ横には男子が元服(=16才)するときに大人への証として担ぎ上げたと言われる砲弾型の力石(60〜100s)が置かれている

※高札場には今でも当時のままの高札が残されていて豊能町教育委員会の手になる案内板には詳細な説明が書かれている

11:39 一昨年歩いた道を辿るのはここまでで、ここからは信号のある交差点を横切って東に拡がる北摂霊園へ向かう
交差点の左手に付けられた説明板で少し高山右近のふる里の歴史をかじった後、高山川傍に残る「右:箕面80丁/左:勝尾寺30丁」と刻まれた石標の見送りを受ける
11:40 橋を渡り、高山川に沿うように南へ向かうと右手に長閑な田園風景が広がるので、心の洗濯を兼ねてノンビリと景色を楽しみながら北摂霊園へ続く舗装道路を辿る
11:59 そして20分、霊園10区でバス道に合流するので左の中央休憩所への方向に足を進めると
12:04 - 12:22 高山の集落から20分で予定通り暖房が完備された北摂霊園・中央休憩所に着くのでテーブル席を拝借して昼食タイムとする

※中央休憩所の近くには「モニュメント前」バス停があり、中央休憩所では飲み物とカップ麺の自販機が設置されている

12:24 昼食後は5〜8区へ続く坂道を少し登ると左方向から東海自然歩道が合流してくるが、ほんの10m程先で再び東海自然歩道が左へ別れるのでここからは左に伸びる東海自然歩道に足を辿る
12:26 東海自然歩道は暫く霊園の車道に沿って南へ続き
12:27 道は樹林の中を縫って伸びて行くが、左側は桧の植林で右側は自然林に色分けされている
そして右の雑木越しには霊園が大きく広がって見える
12:29 やがて左方向の植林が途切れると高槻方面の市街地がウッスラと霞んで見える
12:34 中央休憩所から10分で勝尾寺への分岐に着くが勝尾寺方向は森林伐採作業で通行止めとなっているので、ここは迷いようもなく開成皇子の墓→と案内された右方向への道を辿る
道は植林された左下がりの傾斜地を緩やかに捲き登って行くことになる
12:37 程なく勝尾寺への分岐が左に別れるが、ここでも先程と同じように“通行止め”となっているので考えることなく直進する
すぐこのコース中の最高地点(約600m)に到着すると数人のハイカーが昼食休憩を摂られているようで、楽しそうな会話が弾んでいる傍を軽く挨拶を交わして通過するつもりが・・・f(^_^;)
12:40 - 13:10 コースは最高地点からやや急な下りになるが、ハッキリした踏み跡が右前方に別れるので少し野次馬根性が顔を出してくる
何処へ続くのか興味が湧いてくるので足を踏み入れてみる
踏み跡は送電線に沿って南西に伸びる快適な防火帯が続いているので、553mピークまで進んだところでピストンして最高地点まで戻る
13:12 改めてやや急な坂道に敷き詰められた落ち葉の絨毯を踏みしめながら快適な道を下り、坂を振り返ると5pほどの厚さでフカフカに敷き詰められた見事な落ち葉の絨毯が・・・・
13:24 10分近くかけて一旦鞍部まで下ると岩混じりのやや荒れた登りに変わる
この道も雨水に土が洗い流されて岩が剥きだしになったものだろう

※道にさえしなければ、樹木が残ってさえいれば、もう少し土も流されることなく残ったのでは と考えると少し複雑な気持ちにさせられる

13:27 露岩混じりの尾根筋を登りきると続いて石段の出迎えを受け、きれいに手入れされた石段を登る
13:29 石段を登り詰めると山頂部は一面に整備されて正面に開成(かいじょう)皇子の墓所が静かな佇まいを見せる
ここが最勝ヶ峰(540m)で、山名板はこれから辿る墓所の裏側に付けられていると案内書には載っている

※開成皇子は正史である続日本紀には全く現れないため詳細な足跡を辿ることは困難とか、備えられた案内板の他にも“伝記もどこまでが史実なのか不確かだが父は光仁天皇、桓武天皇の庶兄にあたり781年(天応元年)に58歳で没した”と伝えられている

13:30 道は開成皇子墓所を右(=北)側から捲いて木道を辿り墓所の裏側へ回り込むように付けられている
13:33 丁度墓所を背にして兵庫登山会の手による山名板が道の左手に置かれているのでここが最勝ヶ峰であることが判る
13:39 墓所のある山頂からは幾つかのアップダウンを繰り返しながら尾根道は確実に高度を下げて行くので
13:52 緩やかに続く起伏を楽しみながら自然歩道を辿ると墓所から20分程で緩やかに登る木の階段が現れ、樹林も自然林から植林へと変わる
ここまで来くるとそろそろ明治の森箕面国定公園・政の茶屋園地に足を踏み入れることになる
14:03 耳障りな車の音が聞こえ出すと府道43号を跨ぐ階段状のぎふちょう橋に着つ
足下の車道を通る車の流れを見やって急な露岩の道を下ると勝尾寺方面からの道と合流する
振り返ってみるとかなり露岩の飛び出した道を下ってきたことがよくわかる
14:07 政の茶屋園地への石段を下りると全長1343km(総延長1,697.2q)と言われる東海自然歩道・西の起点の石標が出迎えてくれる

※政の茶屋には下記のような謂われがある
昔、高山に「お政」という美しい娘がいて、彼女には大阪の下新庄に「多吉」と云う恋人がいたが、お政に横恋慕した高山村の男が多吉に逢いに行く彼女をこの坂で待ち伏せ、彼女を殺してしまう
以後、ここにあった茶屋を「政の茶屋」と呼ぶようになり、旅人の安全を守る馬頭観音も作られた

14:36 - 14:38 ここからは自然研究路3号〜2号を経由して箕面駅に向かう予定だったのだが、5時までに帰宅しなければならないことを想い出したのでやむを得ず沢山の車が行き来する府道43号(豊中亀岡線)を歩いて、予定より30分程時間を短縮して箕面大滝に辿り着くが、時期的にも水涸れの季節のようで迸(ほとばし)る程の水飛沫を期待していたのに、伝い落ちる程度の水量に少しガッカリ
14:46 あとは箕面川沿いの苦手な舗装路をひたすら辿ることになり、10分程で「唐人戻り岩」を過ぎると驚いたことに歩道のハズなのに自動車が通り過ぎてゆき、おまけに何台もの自転車が勢いよく走りすぎて行くのに驚かされる

歩行者は周囲の景色を楽しみながら歩いているのでいずれ接触事故が発生するのでは・・・・ などと風景とは不釣り合いな事を考えながら自転車にも気を付けて足を運ぶことになり、これだったら左岸の静かな道を歩けば良かったかなとチョッピリ後悔が顔を覗かせる

15:15 土曜日ということもあって多くの観光客とすれ違いながら滝から35分でゴールの阪急箕面線・箕面駅に到着して電車の揺られる

※自宅到着が4時20分、無事5時までに帰り着くことが出来て制限時間もクリア出来た一日だった

ページの先頭へ